AKB48絡みでは、表紙と巻頭グラビアに宮澤佐江。 巻頭グラビアページの中程にナットウエンジェルZとして石田晴香・仁藤萌乃・宮崎美穂。
アイドルユニットサマーフェスティバルのレポートやAKB48とモーニング娘。の比較読み物などもカラーで。
宮澤佐江
9ページ9カット。 撮影は矢西誠二。
全篇ニコパチで、表情は単調でポーズもベタ。 ボーイッシュなだけでは無い部分を引き出そうとしているのは良いが、カメラマンの引き出しをこじ開ける力も編集者の写真を撰んで構成する能力も足りないので内容は空疎。
綺麗に撮って貰えているのがせめてもの救い。
しかし宮澤もグラビア運が無い。
ナットウエンジェルZ(石田晴香・仁藤萌乃・宮崎美穂)7ページ12カット。 こちらも撮影は矢西誠二。
佐藤すみれは他の仕事が有った為かお休み。
石田晴香のブログの現場写真が凄かったので期待して買ったのだけれど、全くの期待はずれ。 石田本人が撮った写真の方が出来は良い。
紙質も印刷も悪いが、カメラマンへのディレクションから(そもそもその選択から)何から編集者の腕が悪い。
ベッドの上に三人寝転ばせた写真なんざ実に酷い。 よくこれでホリプロが許可したものだ。
「アイドルユニットサマーフェスティバル2010」潜入レポート
AKB48は全盛期のモーニング娘。を超えたか!?
カラーページの読み物2本はどちらも読むに堪えない。
IUSFのレポートは漫画仕立てになっているが、大人の事情に配慮した腰抜け記事。
AKB48とモーニング娘。の比較記事も、知らないなりによく調べてはいるが、話を聞きに行く相手が悪い。 特にブレーメン大島のコメントは噴飯もの。
「大ブレイクを果たした今でさえ、公演は毎日行われていますし(後略)」
飲み屋での与太話ならまだしも、これでお足が頂けるのだからライターと言うのもボロい商売である。
AKB48絡みでは前田敦子が表紙と巻頭グラビア。
オマケの巨大ポスターは前田敦子と松井珠理奈で裏表。
モノクログラビアページにジャンケン王内田眞由美。 投稿連載ページは多田愛佳。
前田敦子
8ページ12カット。 撮影は渡辺達生。
機嫌の良い前田。 殆ど笑顔だが、その笑顔の種類が多い。
機嫌の良い理由は編集後記にチラリと書かれているが、撮り手が前田の心を開かせて自分の方を向けさせたから。 この辺り、矢張り上手い。
当たり外れの多い前田敦子だが、一枚も不細工に写ったカットが無いのも凄い。
渡辺達生が昼間の浜辺で撮った写真は全く良いと思わないが、屋内で撮ったものに関しては毎度唸らされる。
内田眞由美
モノクログラビアページ、4ページ6カット。 撮影は飯塚昌太(ジャンケン大会分は佐賀章広)。
前半モノクログラビアページをブチ抜きで使っては有るが、今をときめくAKB48のシングル選抜のセンターさまをモノクロページに押し込めてしまうところに、この雑誌の限界がある。
黎明期からAKB48を扱っている事を自慢げに吹聴するプレイボーイだが、結局のところその中の売れている部分、確実に売れる部分"だけ"を扱いたいのが見え見え。 自らの力で需要を作り出そうとする気概はまるで感じられない。
もう十年から昔の話になるが、同じ中野の中古カメラ屋の常連だった近所の出版社のベテラン編集者が
「自分は良いと思うのに価値を認められていないものを世に出すのが雑誌作りの面白さ」
と語っていたのを思い出した。
それで私の欲しいカメラの相場が高騰したのには閉口したが、編集者としては正しかった。
取り上げた物の評価が上がれば、雑誌の売り上げにも資するところが勿論有る訳で、今の雑誌業界はプレイボーイに限らず既にあるものに寄生してパイの分け前に預かろうとする奴が多過ぎる。
閑話休題、内田の話。
シンデレラにもう一度灰を被らせるような扱いでは有るが、可愛らしく撮られているのが救い。
19枚目のシングルのプロモーションはまだこれから。 プレイボーイでも何かしらの形で取り上げられると思うので、腐らずやっていただきたい。
今日は高月彩良をフィーチャー。
メンバーの高月評は「不思議ちゃん」「やたら大人の雰囲気」など。
初対面では桜庭ななみとは殆ど喋らなかったとのこと。 喋ると子供なのがバレてしまうかららしい。
クロストークに近いので、録音して聞かないと味わいきれない。
一曲掛かったあとは高月の一人語り。
自分で思う長所は「何事に対しても集中できること」、短所は「(自分の)声が嫌い」。
神奈川県出身。 横浜で育った。 窓を開けると蜂の巣のある危ない家。
趣味はピアノ。 習ったわけではなく、自己流で音を探して弾いている。
何に対しても集中できるのが長所と語りつつ、最近集中できているのはポケモン。
「夜九時から初めて、気が付いたら一時だった」ってのが、クールに見えて子供らしい部分なのだろう。
「あしたも、がんばんぴー」と言う〆の言葉のこそばゆさも心地よい。 凝縮感のある、良い番組。
書き手が「1,2,3,4、ヨロシク!」の選抜メンバー16人に代わった。
目当ての記事を探しにくいのが難だが、これはアメーバブログの仕様が悪すぎる所為。 登録しないと過去記事が読めないこちらも最悪の仕様の携帯サイトのブログで書くことに慣れている所為か、それぞれ文体が練れていて、内容はじつに面白い。
公式ブログの難点は写真が小さすぎることだが、こちらは大きめなのが嬉しい。
自宅パソコンでラジコを立ち上げ、外部出力端子からアンプに繋いで文机の前に正座して聴く。
今日から五日間はメンバー夫々をフィーチャーとのことで、まずは桜庭ななみから。
なにせ7分番組なので、強引な編集。 全員から桜庭の人となりについて話を聞くような前振りがありつつ、宮武美桜の「桜庭さんはですねぇ、負けず嫌いです」とのコメントだけが流れて、残りの三人の話はカット。 桜庭は「お前が言うか」的反応。
鹿児島出身者の色として「負けず嫌い」と言うのがあるらしい。
11月発売の新曲が掛かったり、交通情報が被せられたりしつつ、後半は桜庭ななみの一人語り。
近くに居た名古屋から遠征して来たと思しき客のボヤキが印象に残った。
「東京向けなのかもしれんが、最低のセットリストだな。」
「中盤のAKBの曲は全部いらんだろ」
佐藤実絵子の前振りからして様子が変だった。
この蛇足のお陰で終演が九時を廻り、中学生のメンバーがあたふたしたり、PA席のスタッフが無線機に「出せ、早く!!」と怒鳴ったり。
前の方の客は多いに盛り上がっていたので、これで満足している客も多かったのだろう。 「ヘビーローテーション」が特に酷かったが、この部分だけ明らかに歌も動きも質が低かった。
松井玲奈が一寸期待外れ。 肩の力が入りすぎていて、一生懸命演るあまり、凶相に。
「枯葉のステーション」は初見だったが、曲調に較べて動きも表情もかっちりしすぎていた。 激しくない悲しみの方がより深いのではないだろうか。
他の連中の話しの中にも「兎に角、がむしゃらにやるしかない」とかナントカ矢鱈滅鱈「がむしゃら」と言う単語が出て来たが、「がむしゃら」が自己目的化しているように思えてならない。
何かに取り組む姿勢ががむしゃらなのではなく、がむしゃらである事が目的になってしまっている。
「うちてしやまん」式の集団ヒステリーなど見たくは無い。
小野晴香は良かった。 佐藤実絵子もそうだが、SKE48の歌要員は自分の歌いかたが出来ている。
大矢真那も見ていて面白かった。 群集の中に居ても、動きでそれとわかる。
楽しい部分も楽しくない部分も、愉快も不愉快もあり、差し引きではプラスだが払った代価に見合った幸福は得られなかった。
AKB48ほど極端では無いが、SKE48もやっている事の規模と客の数のバランスが崩れてしまっている。 今後は「それでも良い客」だけが残るのだろう。
1200番台のお仕舞いで入場。 人垣の後ろから見ざるを得ないので、出来るだけ平和そうな場所へ。
渋谷AXサイトのドリンクメニューにはアルコール類も有ったが当日はソフトドリンクのみ。 碌に見えやしないライブに六千円近く払ってコップ一杯五百円のウーロン茶を飲む。 実に馬鹿馬鹿しい。
私は入場する前にドリンクカウンターに寄ったからまだコップ一杯五百円のウーロン茶でも飲むだけは飲めたが、終演した頃には既に仕舞ったあとで、後回しにした人々は虚しくドリンクコインを持って帰る破目に。
千数百人が寿司詰めになったライブでドリンクカウンターが機能するかどうかなんざ、考えなくても解かる。
立ち見のライブなんざ出来る客民度じゃないのは解かり切っているのに抜本的な対策を取らないから、そりゃまぁひでぇものであった。 AKB48でもSKE48でも、立ち見のみのライブには金輪際行かない事にする。
ステージ上の照明も無駄に客席に向いた物が多く、ステージの上段なんざ逆光で碌すっぽ見えないのには呆れた。 愉快と不愉快を天秤に掛けると、明らかに不愉快の方が多い。 それも舞台上で起こっている事とは関わりの無いところの不愉快が殆ど。
如何なる理由でも携帯を弄ったら摘み出すと言う脅し文句が公式サイトに上がっていたので時間を見る訳にも行かず、場内に時計も無いので正確な時間は分からないが、松井珠理奈の影アナからしばらくして、多少押して開演。
Partyが始まるよ
Dear my teacher
こんな曲はもはや本家じゃ演ってくれない。 「Partyが始まるよ」公演を現在進行形で演っているSKE48ならではの構成。 ここまでの諸々を無かったことにして感涙に咽ぶ。
手をつなぎながら
仲間の歌
スカート、ひらり
この辺りの繋ぎも良かった。 スカートの翻らせ方はチームA前夜のチームAとも、チームKともチームBとも違っていて面白い。 とりあへず加藤るみを注視。
ガラスのILoveYou
涙の湘南
「ガラスのILoveYou」には松本梨奈が出演していたので、必然的に客の入れる合いの手は「リナリナリナリナ」となり、在りし日のAKB48の劇場公演を思い出して涙、涙。
「涙の湘南」は、AKB48で折井や浦野が担っていた背骨の部分のパートに佐藤実絵子。 流石にしっかりしていた。
エンドロール
桑原・矢神・木下・松井珠理奈。 名古屋通いの友人曰く「ダンスの上手い順で上から四人」
動きは激しい上にも激しいのだけれど、きっちり揃っているところに連中の意地を感じる。 この曲に関しては完全に本家を凌駕。
桑原みずきのダンスには私心が無い。 激しいがくどくは無く、寧ろ爽やか。 眼福。
背中から抱きしめて
ここから三曲続けてくれると嬉しかったのだけれど、この曲のみ。 烏賊釣り漁船の如くヤケクソにサイリウムやペンライトを持った連中が多く、振るのに忙しくて手拍子が入らない。 いやはや。
昼前に家を出て、渋谷へ行く前にラクーアへ。
表題のイベントを観覧。
バスが遅れて現地に着いたら既に一回目が始まっていたが、十分見られる位置が空いていたのでそのまま観覧。
4曲歌って30分程度のイベント。 その後に握手会。
2階からだと歌は聴き取れるが、喋り始めると聞き取れなくなる。 オープンスペースでやっている割に内向きなイベントで、CD購入者の優先観覧スペースに向けて語りかける感じ。
これはメンバーではなく、イベントを企画する側の姿勢の問題であり、固定客から搾取するブロック経済にどっぷり染まっているからこうなる。
噂に違わず福田花音は素晴らしかったが、肝心の曲がまるで耳に引っ掛からず、わざと下卑た動きを盛り込んだ振り付けも不快。
歌もうたえているし、動きに関しては貶すところが無いだけに「勿体無いなぁ」・・・と思いながら離脱。
前述の通り、オープンスペースでやっているのに一般客に向けた広報には頭が廻っておらず、「縁石に乗るな」とか「写真を撮るな」とか、規制だけは厳しく、口調も高飛車。
本来黒子に徹するべき背広を着た警備スタッフがこれ見よがしにインカムを使いながら闊歩する様は、実に滑稽であった。
5時頃開場して整理番号順に入場。 私が入った頃には5時半を廻っていた。 結局多少押して6時過ぎに開演。
良いコンサートだった、然しセットリストは実に酷い。 中盤の「AKB48 キングレコード発シングル総棚ざらえ」は全部いらない。
借り物の曲をやっつけでやらなくても、オリジナルの良い曲はまだまだある訳で、何に迎合したのだか知らないが、よくもまぁこんな構成に出来たものだ。
自分たちが作り上げてきたSKE48と言うものに誇りは無いのだろうか。
AKB48の曲でもSKE48の公演でやって来た曲であれば別だし、松井珠理奈が世に出た「大声ダイヤモンド」あたりなら話は別だが、纏めて全部やる必要は無い。
〆の三曲で持ち直してパンドラの匣の底に幾許かの希望は見えたが、SKE48の運営主体には幻滅。
友人から「こんなのがありますよ」的なお知らせを頂いたので行ってみた。 結果から先に書くと、不愉快なことの全く無いゆったり楽しいイベント。 松山メアリは神々しいくらいで、修学旅行のムック本を眺めて鼻の下を伸ばしている場合ではなかった・・・と、誰にとも無く。
『2010動物感謝デー in JAPAN』そのものは、駒沢公園の中央広場で終日行われており、 bump.y は13:00からのステージイベントのパネラーと、15:30頃からの番組収録+ミニライブに出演。 スケジュールの都合で桜庭ななみはお休み。
私は15:00頃会場着。 ステージではダイソンの掃除機で換毛期の犬の毛を、犬にも飼い主にも周辺住民にも不快感や苦痛を感じさせずに漉き取る実演の真っ最中。 犬が賢かったこともあって、見事に毛を漉き取っていた。
この時点で五列ほどある椅子席の前2列くらいは bump.y 目当てと思しき客、その後ろに犬好き民間人。
告知が行き届かなかったのか、他と時間帯が被っていて掛け持ちしにくかったのか、客筋はコアな常連と思しきところが殆ど。 既にメンバーと顔見知りになっている所為か、昨今良く見られる状況を考えずに過剰な自己顕示欲を形にする客もおらず、盛り上げようとする意志と程よい抑制のバランス。
掃除機イベントが終わっても目だった客の増減は無く、あらかた椅子席が埋まった状態で bump.y 登場。
当然のように撮影禁止だが、民間人が何食わぬ顔で撮ろうとしても詰め寄るような制止はされずやんわりと。
11月に発売される新曲のチラシが配られていたが、モノクロ一色のコピーながら紙質は良く、事務所のゆとりが感じられた。
東急沿線と言う土地柄もあってか、他の現場だと良く見られる「アイドルだと知ると露骨に馬鹿にして受け取ったチラシをこれ見よがしにその場で捨てる輩」も居らず、そのあたりも含めて平和。
収録した番組は、ニッポン放送で10/11(月)の15時〜15時30分に放送される特別番組「教えて!獣医さん」。
司会はフリーアナウンサーの徳武樹里、ゲストに日本獣医師会副会長の中川秀樹。 bump.y の四人のうち、ラジオ向けのお喋りが出来るのは松山メアリだけで、宮武美桜は含羞んで無口、高月彩良は照れ隠しでツンと澄まして無口、宮武祭は子供らしくもじもじして無口。 三人三様。
ここに場慣れした桜庭ななみが入るとバランスも良くなるのだと思う。
教鞭をとっていたりもするらしい、佐々淳行を善人にしたような容貌のゲストの喋りが上手かったのに助けられていたが、ラジオでどう振舞えば良いのかしつけられておらず、話を振られてもメンバー同士で内緒話を始めたり客に小声で問い掛けたり、子供ならではの自由な振る舞いで司会の人を梃子摺らせていた。
役者属性なので、こういう場ではスイッチが入り難いのかもしれない。
衣装はアイドルユニットサマーフェスティバルの一日目と同じものだったようだが、デザインはバラバラでありつつも、どこかしらにピンクが取り入れられており、安っぽくは無いが「ファッションセンターしまむらで買った」と言われたら信じてしまいそうな感じ。
高月彩良の着ていたものは、ピンクのハット、薄紫のスキニージーンズ、足元はヒールの高い銀のサンダル。 ティーシャツの胸の部分にはモノクロでなにやら人の顔の部分の写真と Dolce Vita の文字列。 写真が良く見えなかったので、フェリーニのアレなのかどうかは不明。 高月彩良はすらりとしていて肩幅もありつつ厚みは無いトランプの兵隊のような体形なのでアニタ・エクバーグと言う感じではなく、一寸気になった。
見に行った動機の一つは、「宮武祭はどの程度子供なのか」と言う疑問だったのだけれど、見事に子供だった。
公式プロフィールでは135cmとなっているが、上背が無いだけでなく手足や顔まで含めて均等に小さいので、体形のバランスは悪くない。 全員並ぶと1/72の中に1/144が混じった、貧乏人の作ったジオラマのような感じの縮尺感。
正面から撮られた写真が多かったので気付かなかったが、実物は立体感のある顔で、可愛らしく見える角度が広い。
ミニライブは、デビューシングルの voice と、カップリングの One Emotion の2曲。
歌も振りも上手くは無いが不快なほど下手糞でもなく、やる気に満ち溢れては居ないが御座なりではなく、客に見せるものとしてのモラルは感じられるので幸せに過ごせる。
馬鹿の一つ覚えでMIXを入れる無粋な客も、アイドルを露骨に蔑む客もおらず、久し振りにライブそのものに没入して楽しむことが出来た。
実際に見てみた bump.y の印象は、父親の死の影の無い若草物語。 刹那的な盛り上がりは無いが、美しく可愛らしい擬似姉妹の仄々とした家族感を楽しめる客なら、幸せな時間を共有できると思う。
客にも本人たちにも事務所にもイベント主催者にも、不快なところが一つも無い、エアポケットのような平和で楽しい一日だった。
流れ作業で撮られた写真と当日のレポート、関係者の対談やインタビューで構成。
大島優子、前田敦子、篠田麻里子、板野友美、渡辺麻友、高橋みなみ、小嶋陽菜、柏木由紀、宮澤佐江、松井珠理奈
1位の大島優子のみ7ページ6カット、以下10位までの連中は4ページ4カット。
水着には例によってゴテゴテと装飾が付き、アクセサリーもテンコ盛り。
何処が水着なんだかわからないものを着せられている松井珠理奈。 おかしなものを無理に着せるくらいなら水着ではない方が良い。
最後に記念写真的に集合で1ページ。
松井玲奈、河西智美、高城亜樹、峯岸みなみ、小野恵令奈、北原里英、秋元才加、佐藤亜美菜、指原莉乃、仲川遥香、宮崎美穂
2ページ2カットだが、メディア選抜の12位までは水着に装飾、胸元にアクセサリーが付く。
運営側の付けた区切りとは別に、本を作る上での区切りが付けられて、冠位が細分化。 実に下らない。 メディア選抜の筈が表紙になれない松井玲奈と河西智美。
それでも昨年の佐藤亜美菜の扱いのように「為にする差別」があからさまでは無いのが救い。
最後に集合が一枚。 裏表紙もこの連中の別カット。
多田愛佳、倉持明日香、大矢真那、増田有華、平嶋夏海、石田晴香、島崎遥香、仁藤萌乃、小森美果、佐藤すみれ、梅田彩佳、藤江れいな、米沢瑠美、高柳明音、山内鈴蘭、片山陽加、矢神久美、松原夏海
大本営発表を挟んで23位から39位迄の、所謂「アンダーガールズ」はシンプルな白い水着で1ページ1カット。
40位に入った石黒はレポートページの順位のみに名を残し、写真もなければポスターも無い。 開票の際にはその場に居た訳で、実に不自然な構成。
まぁ、ガチで消しに掛かったと言う事なのだろう。 ご苦労なことだ。
しかしまぁ、良くこれだけの種類の個性と体形に合わせた水着を集めたものだ。 これだけは賞賛に値する。
下位になり、撮影の流れ作業の度合いが高くなればなるほど、撮られる側の意識の高低、撮られ方の巧拙がはっきり出る。
仁藤、片山、松原、高柳、大矢、平嶋あたりは意識が高い。
前述の通り、冠位十二階式に水着や装飾品によって差が付けられているが、昨年ほどあからさまではない。
昨年訳の解からない冷遇をされた佐藤亜美菜だったが、何故8位に食い込んだのか、事実以外の真実を求めて「もっともらしい理由」を見つけなければならない連中によって美談を作って貰った事により、扱いそのものは悪いまま推移したが、別の形で浮上する切っ掛けを得ることは出来た。
禍福は糾える縄の如し。 石黒貴巳にも幸多からんことを。
秋元康のインタビューは、今回も当意即妙の口から出任せで上手く出来ている。
秋元のコレが発端で且つここまで来た原動力なので、これはこれで良い。 まぁ、仕方が無い。
然し岩崎夏海と山里亮太の対談は「よかったさがし」とお追従の羅列で、読むに堪えない。
貧乏籤は山里亮太で、全てを「是」として語らなければならない立場を押し付けられて今回もペラペラ喋っているが、良くやっていると思う。
ここでも岩崎夏海の後だしジャンケン式運営全肯定に付き合わされており、もはや役得より損の方が大きいのではなかろうか。
「AKB48は"みんながお金を出したいコンテンツ"になった」と書かれているが、残念ながら私はその「みんな」の中には入っていない。
こう言う雑な作りの本を喜んで買う馬鹿である「みんな」は増えたろうが、それが厭さに離れていった人間も少なからず居る。
素人じゃあるまいし、運営に一枚も二枚も噛んでりゃこれが単純な人気投票ではない事くらい判る訳で、それを敢えて人気投票である事に出来る面の皮の厚さには恐れ入る。
何かと言うと引き合いに出されるドラッカー先生も、泉下で苦笑しておられることだろう。
気が付いたら終わり掛け。 最後の10分程観覧。
露出度は高いがカーディガンは羽織った中途半端な服装が、なんとも戸島らしい。
対局室でのエンディング。 立ち位置に関しての打ち合わせがなっていない。
すぐに脱げないブーツを履いていて、脱がずに上がる戸島にも責任の一端は有るが(藤澤八段は靴を脱いでいた)、畳の上に土足で上がらせるスタッフが無能過ぎて頭が痛くなる。
色々なところが雑で画作りに関して厳しさが足りないから一回の番組の中でカメラがバタバタする場面が何度もあり、切り替えのタイミングも悪い。
表紙と巻頭グラビアに北原里英。 リレー連載は指原莉乃の回。
北原里英
表紙+巻頭グラビア、7ページ7カット。 撮影は山口勝己。
当たりハズレは有るものの、どうして良いか解からず思考を停止したような表情や、とりあへず笑ってみたような表情は無いし、そこから先の「見る者を引き込むような表情」も少ないながら幾つかは有り、モデルとしての仕事振りに進歩は感じられる。
ニョロニョロした長い魚をくねらせて「う」の字を作った鰻屋の看板見たような表紙の写真は、宮崎美穂のグラビアでも一時期盛んに見られた、無から有を作り出すくびれ錬金術。 技術として面白くは有るが、写真としては詰まらない。
他のページを見る限り、こうしなくても北原の北原らしい良さを引き出すことは出来ている訳で、この写真の選択は疑問。
グラビアページそのものは良く出来ていて、1カット目や7カット目のような判り易い部分の良さの出た写真と、3カット目や6カット目の判り難い部分の良さの出た写真が並存。
私が北原里英を嫌いでないと言うことも有るが、頑健な骨格、白くも薄くも無いが水を弾く張りの有る肌、ぽってりした唇と大きな口など、凡百のグラビアでは隠されがちな部分も顕にしつつ、醜悪にはならないように撮れている。
水着も表紙こそ赤い三角ビキニだが、グラビアページは紺のスクール水着的なワンピース中心に。
北原のような体形だと、布地面積の多寡と比例せず、ビキニやセパレートよりワンピースの方がより扇情的になることもある。
最後のページは、頭を垂れ始めた稲穂を背景に夏服で畦道にしゃがむ北原。
夏の終わりと、秋の始まりを暗喩。
北原里英にとって、どんな秋になるであろうか。
さっしー美少女化計画 (第2回)
指原莉乃のグラビア企画は、新津保建秀の撮影でカラー2ページ2カット、モノクロ1ページで撮影風景レポート。
「黙ってりゃ美少女」である事が、今回も実証的に明らかに。
バラエティ番組で消費される「情けない人」としての部分が無価値だとは思わないが、それだけではない「幸薄げな美少女」としての側面がある事が送り手側に居る人に、そして本人に伝わる事を祈らずに居られない。
本人がどう感じているのかは知る由も無いが、現在指原莉乃が置かれている状況が幸せなものであるとは、私にはとても思えない。
売れないより、売れた方が良い。 然し、「売れる」と「幸せ」が必ずしも = では結ばれないのは世の常であり、指原には(指原に限らずだが)何よりも先ず幸せであって欲しい。
閑話休題。
この企画の特筆すべき点は、その撮影風景を伝える視点。
金を貰ってものを書いている手合いにも「今日も○○ちゃんはかわいかったです」的なオタンチン・パレオロガスが多い中、カメラマンの撮影手法とモデルの反応についてしっかり書かれていて、しかも面白いと言うのは実に貴重。
使い捨てにされ掛かっている感が少なからず有る指原だが、この企画では「それだけではない自分」と言うものを形として残せていると思うし、そこにもっと光が当たるべきだと、私は考える。
3夜連続囲碁入門講座の3夜目が先ほど終了。
戸島のスカートはしっかり短く、初心者四人組も囲碁を覚えて来ていて、番組の進行もスムーズに。 戸島は仕切るべきところはしっかり仕切っており、喋らない部分でもその先を見ながら進行をチェックしていた。
正解が一つも無い四択ってのも通常の囲碁番組ではありえない事ではあるが、そこで生じる番狂わせも含めて、面白く見ることが出来た。
次週は9/26の19:00より、Men's Knuckle カズアキの目指せ1000人斬り!の通常番組が19:00より放送。 先の読めないわたくしは、タイムシフト予約を済ませておいた。
AKB48絡みでは、表紙と巻頭グラビアに板野友美、オマケピンナップは表がAKB48(先週の巻頭グラビア組)で裏が板野。
投稿連載ページには峯岸みなみ。 峯岸は重馬場に強い。 聞き手(書き手)がヘッポコでも、自分でどうにか出来る。
板野友美
表紙+巻頭グラビア8ページ10カット、見開き1箇所。 撮影は中山雅文。
板野にしては表情の種類が少なく、冴えない出来。
衣装は米村弘光だが、AKB48そのものを担当しているときのゴテついたものではなく、シンプルな衣装ながら板野友美の個性に合ったものを揃えている。 今村敏彦もそうだが、編集部の使い方が悪いだけで、仕事の質そのものは高い。
中山雅文の写真はピントや露出、構図の切り方は下手という程下手では無いが、技術とセンスのバランスが技術に寄りすぎているので写真としては実に詰まらない。 蜷川実花のようにセンスに寄り過ぎても見るに堪えないものが垂れ流される訳で、写真というものは実に難しい。
グラビアではないが興味深かったのは「めんと唐揚げ 麺ジャラスK」店主、川田利明のインタビュー。
給料が入ったら行ってみようと思う。
今日も戸島は出番少なめ、もはやスカートですらなく。
進行はカズアキ氏、藤澤八段がフォローに廻る構成なので戸島は大人しくしていなければならないのは分かるが、それにしても傍観者に成り過ぎ。 立ち姿が美しくないし、見られる人の顔になっていない。
進行表上で戸島が仕切る事になっているであろう部分ではしっかりやっていたのが救いではあった。
表紙と巻頭グラビア、オマケ小冊子にAKB48、「部活のこと」にSKE48から松井玲奈、投稿連載ページと2ページながら巻末グラビアに高橋みなみ。
AKB48 (大島優子、前田敦子、篠田麻里子、板野友美、渡辺麻友、高橋みなみ、小嶋陽菜、柏木由紀、宮澤佐江、松井珠理奈)
例の茶番絡みのムック本からの9ページ10カット。 例によって撮影は今村敏彦、衣装は米村弘光。
写真はいつもより良い。 対象によって相性の良し悪しはあるが、今村敏彦らしさは出ている。
装飾過多な衣装とバランスを取る為か、もしくは疲れ隠しか、メイクは濃すぎる。
キャプションとそれぞれに付けられたキャッチフレーズは、上手いこと言おう書こうとする気負いと自己陶酔が何時も乍ら厭な感じ。 期待していない分、失望は少ない。
7位までとそれ以下に昨年程のあからさまな格差が付けられていない所に、プレイボーイ編集部の無定見ぶりが見て取れる。
「神の7人」だか何だか知らないが、ちゃんちゃら可笑しい。
水着にして映える娘も居ればそうでない娘も居るわけで、一律に水着にひん剥いて一丁上がりってのも下らない。
ムック本に関しては別項で扱うが、昨年よりはマシなものにはなったものの、八大地獄の中で阿鼻地獄から大焦熱地獄に変わった程度の差でしかなく、ヤッツケ仕事のひでぇ出版物である事に変わりは無い。
石黒貴巳に関しては、40位に食い込んだ事どころかポスターから何から全て無かったことにされている。 そう言う本。
「部活のこと」 (松井玲奈)
導入部が酷い。
SKE48で松井珠理奈さんとともにエースとして活躍する松井玲奈さん。 その青春時代は武士道と演劇一色だった。 ここで秘蔵エピソードを初出し大公開する!
齢19の娘の青春が過去のものであるかのような物言いは礼を失している。 「初出し大公開」ってのも日本語としておかしい。
剣道の面白さと、剣道部と言うものの忌まわしさ馬鹿馬鹿しさが活写された聞き書きの内容そのものは実に面白い。
演劇部での話も、SKE48のオーディションと時期が重なり、気もそぞろで稽古に身が入らなかった為に不成功に終わった芝居を、その芝居の質ではなく、賞を取れなかった事を論って責める顧問の物言いからも、やる気のある部活動特有の厭な感じが窺い知れる。
こう言った理不尽を経験してきたからこそ、それ以上に理不尽なSKE48でやって行けるのだと思う。
高橋みなみ
講談社から出る写真集の宣伝としての意味合いが強そうな2ページ9カット。 撮影は藤代冥砂。
大きなリボンを頭に載せ、垢抜けているとは言えない千葉県山武郡とか茨城県猿島郡で流行っていそうな服装の高橋みなみとの、鎌倉への小さな旅と言った趣。
無理に矯めず、高橋みなみらしさを損なわずに撮れており、写真集そものへの購買意欲をそそられる2ページ。
AKB48絡みでは、例のムック本の告知かたがた3ページ、リレー連載は北原里英の回。
きたりえの妄想文学少女道 (第2回)
今回のお題は太宰治。 読ませたのは定番の「人間失格」。 これにあわせた格好をすると土左衛門になってしまうので、絣の着物に赤い前掛け襷がけで、「ダス・ゲマイネ」「魚服記」あたりに出てくる茶店の娘に。
「太宰って?」と言う向きには先ず葉桜と魔笛あたりをお薦めしておく。
私も浪人中に玉川上水っぺりを「ここから入ってここで上がって」と歩いた口なので、北原里英がどう読んだのかに興味があったのだけれど、予想外の切り口乍ら本質はしっかり捉えていて面白く読んだ。
北原里英を饒舌にさせたことで、細居幸次郎による写真も生きた表情になっておりカラー1ページモノクロ2ページと少ないが満足は出来る内容。
事務所を辞めたのを期にブログの更新を停止し、「おそらく、新しくブログはやりません」と書いていた戸島花が舌の根が乾いたのかアメーバ・ブログにてブログを開設。 細かいことは言わず、素直に喜んでおこうと思う。
とじまはなぶろぐ
とりあへず 期間限定(一ヶ月くらいかな) とのこと。
十月あたり何らかの動きがあるかもしれない。
AKB48絡みでは、巻頭グラビアページの中程に倉持明日香、投稿連載ページに佐藤亜美菜。
厚着をした佐藤亜美菜はモノクロながら訴求力の高い写真。 厚着でこそ映える娘も居る。
倉持明日香
フレンチ・キスからの3号連続グラビアの掉尾、4ページ5カット。 撮影は小塚毅之。
そのスタイルの良さは折り紙付きで、ポージングに関しては悪くないのだけれど、相変わらず表情が一本調子で変化に乏しい。
これはグラビアをどう構成するか考える側の責任でもあるのだけれど、この仕事をしていくなら自分で何とかしなければならない事でもある。
前後のグラビアと見比べると相対的に然程の遜色は無いのだけれど、絶対的なレベルとしては高くない。
巻頭から巻末までブチ抜きでグループアイドル総浚えグラビア。
気になったものを幾つか。
スマイレージ
寺田の悪癖であるどう読むのか判らない表記で始まり、4人揃って同じ髪型だった頃はどうとも思わなかったが、表記が片仮名になり髪型に変化が付けられてから少し興味が湧いてきた。
ショートにしたての頃は違和感もあったが、こっちが慣れた所為か福田花音は見るたびに良くなっている。
夏休み明けの小学生のような小川紗季の黒さも、慣れれば面白い。
bump.y
始まった頃は桜庭ななみにおんぶに抱っこの抱き合わせ商法だと思っていたので印象としては良くなかったが、そうでは無い事がわかって来るとともに見方が変わった。 実に面白い。
クローンと言って良いくらい似ていた松山メアリ以外の4人も慣れれば見分けは付くし、若草物語のような感じでPVも微笑ましい。
文明の利器で見られると思うので、とりあへず見るだけ見ていただきたい。 AKB48がソニーに置き忘れたものも、其処にはある。
ももいろクローバー
相変わらず写真映りの悪い高城れにが哀しい。 他の連中はそれなりに。
有安のジャンプの高さ、動きの激しさの割りに涼しげな表情の早見。
全体的に詰め込みすぎで窮屈ではあるが、表紙に夫々のグループから一番人気では無い娘を引っ張り出すなど、企画としては面白い。
ただまぁグループアイドルだけがアイドルでは無い訳で、この手の企画になると真野恵里菜が常に蚊帳の外ってのが解せないし遣り切れない。 やっている事も目指すところもそう離れては居ないと思うのだが。
ゆきりんの The アイドルクエスト
カラー1ページ、モノクロで対談3ページ。
紆余曲折ありつつも生き抜いてそれなりの位置に居続ける国生さゆりの一と言一と言には、矢張り重みがある。
柏木のプロフィール欄を何気なく見ると
劇場デビュー前に'07年春のツアーに大島優子の代役として出演
の記述。 そう言えばそんな事もあった。
もう一人の抜擢組は今どの空の下。
AKB48絡みは表紙と巻頭グラビアにフレンチ・キス、リレー連載に渡辺麻友。
フレンチ・キス
7ページ21カット、撮影は桑島智輝。
柏木は眩しがりで胴長でX脚、倉持は色気過多で表情が単調、高城は阿呆面になり勝ちで安産型。 三人三様粗は有って、そのうちの何かしらは出てしまうグラビアが多かったのだけれど、今回は最小限に抑えられつつ美点は引き出されている。
柏木由紀はその特質である「柔らかい表情」が引き出されているし、倉持明日香も撮る角度を変えて多様な表情を引き出して貰っている。 高城亜樹は・・・、まぁそれなりに。
まゆゆ漫画家計画
カラー1ページ4カット、モノクロ1ページで製作過程のレポート、更に見開き2ページで渡辺麻友先生の玉稿を掲載。
やりたい事をやらせてもらっている所為か、何時に無く生気に満ち溢れた、「生き物」として写った写真になっている。 これが先ず凄い。
画力は同人作家レベルだが、渡辺麻友のどうかしている部分が生きて面白いものにはなっており、余技としては可也のレベルのもの。
プレゼント用チェキと封入トレカ一覧から。
嗣永桃子のプレゼントチェキが一と際目を惹く。
ももいろクローバーとスマイレージの余白の埋め方が上手くなっているのが面白い。
宮澤佐江
ボーイッシュなものとガーリィなものと極端化させて5ページ6カット、撮影はTANAKA。
極端にしすぎた感は有るが、固定化しつつある宮澤のイメージを壊さずに別の一面も提示しようとする試みは良い。
渡り廊下走り隊
グラビアというより写真付きインタビューと言った趣の2ページ10カット。 撮影は藤丸修。
平嶋夏海の顔も漸く落ち着きつつあり、多田愛佳の顎の線も大人びて来た。 現場の楽しさは伝わる構成。
AKB48(小森美果、梅田彩佳、佐藤すみれ、米沢瑠美、仁藤萌乃)
AKB48からシングルのカップリング曲を歌うアンダーガールズの5人。 撮影は桑島智輝。
小森美果は撮りにくいのがありありと判る一枚。 一寸、怖い。
スタジオの部材や構造物を使って上手く撮っており、撮られ方の上手い佐藤すみれは何時も通りに、あまり上手くない米沢や梅田は何時も以上に綺麗に撮ってもらっている。
仁藤萌乃に至っては空前の出来。 仁藤はブログの文章にも味があるのだけれど、それは別項にて。
AKB48おひとり様(片山陽加)
カラー1ページ、モノクロでも1ページ、更には携帯サイトで毎週更新。 この携帯サイト掲載分が面白いのだけれど、それはまたいずれ。
この連載初のロケは和装にて柴又と浅草で。
ヨーロー堂の店先の浅草ジンタの蓄音機付き自転車の前で佇む片山の図。 嵌っている。
片山は十代にして顔の構成が出来上がっていたので、この先数十年は極端な劣化をしないと思われる。
川口春奈(撮影:藤本和典)
高田里穂 (撮影:長野博文)
Mizca (撮影:藤本和典)
村上友梨 (撮影:西條彰仁)
2ページのグラビアが4本。 高田里穂と村上友梨のものは写真の出来も良いだけに一寸食い足りない。
少女団地 Vol.14 (三吉彩花)
アライテツヤの連載グラビアは今号も2ページ2カット。
団地の建物の描き出すはっきりした直線を上手く組み立ててモデルを配置、浮き立たせている。 上手い。
佐藤千亜妃
屋内と屋外、動かして撮ったカットと止めて撮ったカットを取り混ぜて5ページ7カット、撮影は細居幸次郎。
1ページ目のクローズアップが秀逸。
ピントは薄いが合わせるべきところにきっちり合わせている。
スマイレージステージ (和田彩花)
スマイレージ2ページ連載の初回は和田彩花。 撮影は佐藤裕之。
ピントの厳密さと言う点に於いては困った出来。 動きの少ない被写体をきっちり切った構図で撮った写真で極端にピントを外すってのはいただけない。
道具立ては面白いし、和田彩花の表情も良いだけに惜しい。
鈴木愛理
最新写真集から8ページ9カット。 撮影は西田幸樹。
光が強いカットも、眩しいなりの表情になっており、光を背負わせたり木陰に入れたり秘術を尽くして多彩な表情を引き出せている。
これで曇天だともっと良いのだけれど、世間的には晴れた昼間の写真の方が受けるのだろう。 曇天(雨天)の西田幸樹の写真は実に上手いのだけれど。
真打の長講一席は最後にして、それ以外から。
つぶやきとストリーミングが生み出す「つながるアイドル」
ツイッターと USTREAM を活用するアイドルについての、村山義典による3ページに渡る署名記事。 よく書けている。
客とライターとイベンターの三足の草鞋を器用に履き分ける村山ならではの多面的分析。
連載あれこれ
℃-ute、Berryz工房、AKB48に続き、ももいろクローバーとbump.yの連載もスタート。
モバイルサイトとの連動企画でもあり、ヤッツケ記事にはなっておらず押し並べて良い出来。
大島優子 リアルロングインタビュー
これは買って読んでいただきたい。 大島優子の「なんだそりゃ」と思っていた部分の大半は腑に落ちた。
聞き手と語り手の呼吸の、ピタリ合ったインタビュー。
前半グラビアページは見応えのあるものが並んだが、後半は細切れのものが多く消化不良。 写真の質は高いレベルで安定しており、見るに堪えないものは無かった。
読み物ページは大島優子のインタビューの切り口の鋭さと深さに感服。
1200円と言う価格は雑誌として許容しがたいのだけれど、隔月刊であることと質の高さを考えれば仕方が無いかな・・・とも思う。
内容を確認せずに指名買い出来る数少ないグラビア誌でもあり、なんとか売れて存続していただきたい。
>kamoさん
とりあへず、二つ。
「マネジメント」と言う言葉をどのような意味で使っておられるのか判りませんが、「売り込み」「売り出し」と解釈して話を進めます。
太田プロの意向でやるにしてはやり方が雑に過ぎ、話も大きすぎるあれこれを考えるに、より高次の意思決定であるように私には思われます。 それが一つ。 こちらはどうでも良いこと。
もう一つ書いておきたいのは「だから何だ」と言うこと。
事務所の方針かどうかより、指原がこの先どうなるのかがより重要な問題である訳です。 「根本的属性認識錯誤(ファンダメンタル・アトリビューション・エラー)」だから何なのか。
とまれ、ご自分の言葉と考えでものをお書きになる事をお奨めします。 5点。
表紙と巻頭グラビアに大島優子。
表紙を捲って制服向上委員会の1ページ広告に驚く。
大島優子
表紙+巻頭グラビア、9ページ10カット。 撮影は桑島智輝。
ページを繰って1カット目の見開きから引き込まれる。
例の茶番以来の過酷なスケジュールの所為か、草臥れた感じがそこはかとなく肌や表情に漂うが、元々健康的な印象も無いので然程気にならず、程よいやる気と過不足無い仕事で良いグラビアに仕上がっている。
空色のキャミソールワンピースで撮った3カットが秀逸。
様々な意味において見せず隠さず、意味深長で想像力を掻き立てる。
一と齣に永遠を詰め込んだようなカットが多く、撮りも撮ったり撮られるも撮られたり、ここのところの大島優子のグラビアの中では出色。
松井珠理奈
6ページ6カット、撮影は細居幸次郎。
白いキャミソールワンピースと制服で、夕方から夜に掛けて撮ったもので、大人っぽさに焦点を当てた為かメイクは濃い目だが、笑顔から物憂げな表情まで多彩に。
夕暮れのグラウンドで撮った最初の3ページが良い。
インタビュー迄含めて、松井珠理奈らしさが溢れている。
橋本愛
熊谷貫の撮影で5ページ7カット。
カメラマンが被写体に引き込まれて行って出来た圧巻の7カット。
4ページ目などは写真を見ているだけの私でも、瞳の中に引き込まれるような恐ろしさを感じる。
武井咲
7ページ7カット、撮影は橋本雅司。
写真集からの先行公開。
4カット目のブレボケだが躍動感のある写真と美形感を強調したクローズアップの対比の妙。 水着多めのグラビアだが、凡百の水着グラビアにはなっておらず、面白い。
ももいろクローバー
5ページ24カット、撮影は栗山秀作。
早見・百田、佐々木・有安、高城・玉井で組にして1ページずつ、見開きで細かい写真を散りばめつつインタビュー。
二人ずつ組ませた写真は決め顔で。 細かい写真は学校の休み時間(もしくは放課後)のスナップと言った趣。
アルトリコーダーを持たせるけれど吹かせない、タイガー・ジェット・シンのサーベルのような使い方。 仄めかし以前の、抑制の効いた演出の妙。
カメラマンもモデルも、やるべき事をきっちりやっている良い仕事。
スマイレージ
7ページ7カット、撮影は佐藤裕之。
逆光で背景を白く飛ばしたり、夏らしさを醸す撮影手法が生きている。
撮影協力に木村屋(三崎坂の下あたりからよみせ通りの方に入って行った左っ側の駄菓子屋だと思われる)と安田楠雄邸庭園と有り、諏訪神社の鳥居が写り込んでいる事から見ても、あの辺で撮ったのだろう。
最近は古くて趣のある建て物がどんどん減り、無作法な中高年の路地裏の散歩者が跋扈してきてもいるので、足を運ぶ機会も減ったが、こうして見るとなかなかどうして捨てたものではない。
福田花音の写真。 被写体のブレが吉と出て、切り取った時間にシャッタースピード以上の幅を持たせている。
真野恵里菜
8ページ7カット、見開き1箇所。 撮影はTANAKA。
水着は蛇足であるように思える程、その前後のカットの表情は良い。
曇天乍ら真っ昼間の夏の浜辺での撮影とあって矢張り光は強く、眩しげな表情も多いが、その分夏らしさは出ている。
色々あって時間も精神的なゆとりもあまりないのだけれど、だからこそ見てきた。
美術館ではなく画廊とあって、最大で三桁万円の値札が付いていたり、気圧される部分はあるのだけれど、小品なら私の所得でもなんとかなりそうなものはあった。 とりあへず銅版画集を二冊購入。
私は新しいものをあまり信用していなくて、古典的なものでもやりようによっては質の高いものを生み出せると思っているのだけれど、渡邊さんの絵画や版画は中世から現代までの様々な技法が違和感無く混在しており、実に楽しい。
渡邊榮一展〜少年王國〜 (日動画廊東京本店)
AKB48絡みでは表紙+巻頭グラビアに柏木由紀、投稿連載ページに秋元才加。
投稿連載ページは相変わらず一面的な切り取り方。 既成のイメージの上塗りの繰り返しで、まるで意味が無い。 そこまでして型に填めたいのか、もしくは編集者がただ単に無自覚なバカなのか。
「馬鹿は隣りの火事より怖い」と言ったのは立川談志だったが、秋元才加にしろ指原莉乃にしろ、メディアに殺される危うさをひしひしと感じる。
柏木由紀
7ページ9カット。 撮影は渡辺達生。
ナベプロ所属のAKB48メンバーによるユニット「フレンチ・キス」からの三週連続グラビアの2回目に柏木。 高城亜樹は巻頭グラビアページの中程で割かれた紙幅も少なめであったが、柏木由紀ともなると扱いが違う。
相変わらず光の強い状態で撮っているので眩しがりの柏木らしく死んだ表情も多いが、撮り方に変化を付けて生きた表情もちらほら。 これは柏木ではなく渡辺達生の仕事に係る部分。
柏木由紀と前田・大島との違いは「撮られている」か「撮らせている」か。
今回はキャプションも然程邪魔にはなっておらず、写真の扱いもまぁまぁ良い。 及第点。
じゃんけん選抜と言うイベント自体はどうでも良いのだけれど、インタビューと対談がてんこ盛りだったので買ってみた。
写真は時間との戦いであったことが窺い知れるものが多いが、スタジオ全体を使って変化を付けている。
写真より文字多めなのだけれど、普段は日の当たらないメンバーにも最低1ページは割り当てられているので、下手なガイドブックより人となりは伝わる。
インタビューで興味深かったのは佐藤夏希と菊地あやかのページ。
大部屋感とルサンチマンの香りが漂う情念たっぷりの佐藤夏希と向かい合わせに、色々ありすぎるくらいに色々あった割りに脳天気な菊地あやか。
巻末に小野恵令奈インタビューと回顧写真。
大人になるという事の意味と難しさを噛み締める。
AKB48絡みでは、オマケピンナップとリレー連載の指原グラビア企画。
ピンナップは38号の写真を流用したものなので集合で撮ったカットが無い為かコラージュになっているのだけれど、中央に峯岸みなみ。
画期的。
さっしー美少女化計画 (第1回)
時折訴求力の高い表情は見せるものの、如何せんハズレも多い指原莉乃を何とかしようと言う企画の一回目。
渡邊安治(amidacamera)の撮影でカラー2ページ2カット、インタビューと撮影風景でモノクロ1ページ。
撮影場所から衣装からメイクまで凝りに凝って造り込みつつ、指原ならではの幸薄げな美しさを引き出した佳品。 肌の色をこってり乗せて、儚げでありつつ生命力はある表情。
撮影者のブログにて、別カット2枚。 こちらも素晴らしい。
最近も色々な事が起こっているが、本人の意思とかけ離れたところで指原莉乃と言う多面的な生き物の一面のみを取り上げて固定化しようとする力が働いているように思われてならない。
メディアと言うものはカリカチュアライズした挙句、消費し尽くしたらポイと捨ててしまう。
型に填められ、それを演じざるを得ないストレスから何かに依存しなければ生きていけないような事にならぬよう、指原には強く生きていただきたい。
今回のように本人も気付いていない地下水脈から才能や個性を汲み出してくれる企画は少なからずあるであろうし、それを全てとは行かぬまでも生かしていければ、必ず道は拓けると思う。
兎に角時間が無いので手短に。
アップトゥボーイ 2010年 10月号の大島優子を見てから、ケッコウと言ったり死んだりした方が良い。
アイドルグラビアの、ポートレート写真の一つの到達点が、そこにはある。
たくし上げたワンピースの裾、寝転んだワンピースの胸元。 見せず隠さず。 仄めかしと暗示。
週刊ヤングジャンプ 39号に、指原莉乃の企画グラビア。
撮影場所、調度品、衣装・メイクから撮影機材まで凝りに凝って造り込みつつ、被写体の個性を引き出した佳品。
指原莉乃は相も変わらずブログでたわけた感想を述べているが、実際の出来は指原の儚げな美しさと強さを切り取れている。
指原のコメントは照れ隠しのようにも見えるが、ダメ人間であることにした自分に逃げ込んでいるようにも見える。
ダメ人間は逃げ場ではない。
AKB48絡みでは、巻頭グラビアページに高城亜樹。 「部活のこと」に北原里英。 投稿連載ページに峯岸みなみ。 巻末グラビアページの藤原新也の連載ページにAKB48劇場と研究生。
高城亜樹
4ページ7カット。 撮影は熊谷貫。
対象に迫るような撮り方をする事の多い熊谷貫にしては引いた感じのカットばかり。 大ハズレでは無いが大当たりでもない。
粗が出ないように撮ってはいるが、2ページ目などは骨太感が出てしまっているし、表情も単調。
それでも3ページ目右下などはなかなか良い。。
「部活のこと」(北原里英)
中学時代のハンドボール部の思い出を中心に、高校一年時の吹奏楽部とAKB48加入前後の話など。
北原里英も興が乗ってよく喋ったのだろうと思うが、良く纏められている。
AKB48の夢叶!(峯岸みなみ)
峯岸の勝ち。
藤原新也の書行無常
巻末グラビアページの新連載。 AKB48劇場にて、研究生を前にして「色即是空」と大書する藤原新也の図。
これに藤原新也の一文が付くのだけれど、最近読んだAKB48評の中では出色。
百万言を費やした偽史よりも正鵠を得ている。
今号は兎に角藤原新也の一文に尽きる。
それを見るために、私も通っていたのだった。
表紙と巻頭グラビア、オマケピンナップにAKB48。 この号から始まる週替り連載に北原里英。 ピンナップは、グラビアに出ている7人ではなく、柏木由紀、北原里英、渡辺麻友の3人。
AKB48のグラビアとしては当分これ以上のものは出ないのではないかと思う。
AKB48(板野友美、大島優子、河西智美、小嶋陽菜、前田敦子、峯岸みなみ、宮澤佐江)
表紙+巻頭グラビア11ページ11カット。 撮影は桑島智輝。
携帯サイトの別カットまで見てみたが、集合は1カットも無い。 集合を撮らないのが意図したもので無いとすれば、それだけ撮影に掛けられる時間が無かったと言うことになる。
そんな訳で、表紙も大島優子を真ん中にして他の連中の写真をコラージュ的に散りばめたものになっている。
時間が無かったのではないかと思うもう一つの理由は、桑島智輝らしからぬ詰めの甘い写真も散見される事。
本誌に掲載されているものは良いが、携帯サイトにある別カットには構図の切り方が甘かったり、影が出てしまっているものもある。 それでも最低限の枚数はアタリを出してくるのは流石。
板野、大島、小嶋、前田は2ページ2カット。 河西、峯岸、宮澤は1ページ1カット。 例の茶番の順位に比例してなのか扱いに差があるが、河西を巻頭の1ページ目に持ってきたり、刊中も見開きの小嶋の前の扉に宮澤を持ってきたり、並べ方まで考えてあるので然程気にならない。
殺風景なスタジオで衣装も1パターンの簡素なグラビアなのだけれど、その分桑島智輝の上手さが生きている。
その場にある物と光を使って組み立てたグラビア。 光の質と強さも頃合い。
宮澤佐江は「元気」「ボーイッシュ」と言う表層的な部分に縛られ過ぎた写真が多く、女の子らしい部分を掘り下げて貰えない事が多いのだけれど、1ページ乍ら宮澤の良さが引き出された写真を使ってもらっている。
携帯サイトではいつもの宮澤の写真も使われているので、敢えてこの写真を撰んだ編集者の審美眼は褒めてよい。
峯岸みなみは、他の連中と絡んでいない単独の写真では久々の当たり。 自分を活かし、内側から光を放つ写真。
河西智美も、気だるげな引きの強い表情。 劇場公演では見慣れたこの表情が、なかなかグラビアでは出ない。
板野、小嶋、前田あたりは高いレベルで均質。 前田を髪の分け目と逆の方向から撮ってきっちり絵にしたのは上手い。
大島優子は抑制の効いた衣装とポーズの中で、目や口、指先などで変化を付けている。
細かく見れば見るほど凄い。 何処まで意図してやっているのかは判らないが、内容の濃い仕事。
今回は水着の色に合わせた太腿迄のタイツを穿かせたり、照明の色と強さで変化を付けたり、キャプションに意味と装飾性を兼ねさせたりしたくらいで、衣装にもセットにも凝ったところは無いのだけれど、グラビアとしての完成度は高い。
大島優子と同じく桑島智輝もある程度の制約があった上で仕事をした方が、その枠内で良い仕事をするように思う。
忙しくなり過ぎた上に船頭も多過ぎる現在に於いて、そしてより以上にしっちゃかめっちゃかになるであろう今後に於いて、特別な場合を除けばグラビアに時間を掛ける事は益々難しくなると思われる。 その中でこれ以上のグラビアが出来るかどうか・・・。
きたりえの妄想文学少女道 (第1回)
AKB48絡みの週替り連載の一回目は北原里英。 毎回作家一人をお題にしたグラビアとインタビュー。
今回はテーマが宮沢賢治と言うことで、グラビアは「セロ弾きのゴーシュ」に因んでチェロを小道具にしっとりと。
水着などで露出度を上げたグラビアより、こうして衣装や小道具やロケーションに凝ったグラビアの方が私は好きなのだけれど、世間ではどうなのだろうか。 看板に大いに偽りがありつつも「初の水着写真集」と銘打った粗悪品が版を重ねている事から見ても、私のような人間の方が少ないのだろう。
閑話休題。 携帯サイトの別カットを含めて、良く撮れている。 フライデーで撮った小嶋陽菜のグラビアも良かったが、細居幸次郎の屋内での撮影は、桑島智輝とはまた違った組み立ての上手さがあるし、北原里英も肩の力が抜けた良い表情。
私のように捻くれた人間には、宮沢賢治の潔癖性の裏側にあるものに興味が湧くのだけれど、北原の妄想は妄想でありつつ健全に正面から。 それでも幻想的な部分より悲劇性に惹かれる辺りは、膏肓にまでは至らないにしても矢張り病が深い。
こうした連載だと課題図書を一冊与えて事足れりとする事が多いが、「銀河鉄道の夜」から「春と修羅」まで話題は多岐に渡り、訊く側も語る側もしっかり読み込んでいる事が判る。
ヤングジャンプの対象読者には解かり難いかもしれないが、退役(もしくは予備役の)文学青年の琴線には触れるのではないかと思う。
普段漫画雑誌など買わない向きにも、是非一読願いたい。
チームYJの一連の連載と同じく、人となりや魅力を上手く引き出した連載。 次回の指原企画にも期待したい。
>みつ さん
むしろアクセスもコメントも少ないブログの方が面白いことが多いのですが、そのあたりはまた別項にて。
小林のブログは面白いです。 モバイルメールと両立させて、どちらも面白いのも凄い。
表紙と刊中グラビアにAKB48。 11ページ10カット、見開き1箇所。 撮影は小笠原真紀
集合で1ページ、大島優子→前田敦子→板野友美→小嶋陽菜の順で2ページ2カット+インタビュー、最後に見開きで4人並べてのカット+対談。
女性誌なので肌露出の多い衣装を着なくて済んでいると言うこともあると思うが、集合では色調を揃えつつそれぞれに合わせたワンピース。 個別写真ではよりそれぞれに特化した衣装。
服飾に疎い私のような人間にはそれぞれの衣装の詳細が記されているのは有難い。 和服はともかく、洋服となるとまるで判らない。
板野と前田・大島で撮られ方が違うのが面白い。 板野はファッション誌での仕事が多いからか、服をより良く見せるポーズと邪魔にならない表情。
前田と大島は前田・大島そのものを撮った写真。 小嶋陽菜はその中間。
板野と前田や大島の撮られ方が異なり、それぞれがそれぞれに良い仕事をしているのは、任に合った仕事に恵まれているからであり、小島がどちらとも付かない撮られ方なのは、モデルから役者から仕事が多岐に渡っているからだと思う。
前田と大島は表情の作り方が似ており、それは前田が大島に感化されて似たのだろうと以前は考えていたが、カメラの前に素の表情で立てる前田に大島が触発されたってのもあるのではないかと最近では考えている。
大島優子は撮られる機会が増えたからか、カメラの前での振る舞いが上手くなっている。
「〜してしまいます」と女性誌らしい言葉遣いに直してあるので、どう考えてもそんな事ぁ言いっこ無い板野インタビューは可笑しくて仕方が無いのだけれど、口調を想像して読み替えてやれば「らしくない事」は喋っていないし、捻じ曲げたり端折られたりもしていないように感じられる。
今回の撮影を担当した小笠原真紀は他のページでも撮っているのだけれど、技術とセンスの両方を持っており、35ページの佳つ乃を撮った写真なんざ実に巧い。
加齢感が出やすい顔や手はハイキーに白く飛ばしつつ、着物は丹念に描写し、居住まいの美しさを切り取っている。 清方の美人画や鏡花の文章に通ずる省略の美学。
畑違いの分野からアイドルグラビアに引っ張ってくるなら、こう言う素材を活かす技術とセンスを持った人にしていただきたい。
自分の写真表現の為にモデルを型に填め、個性を引き出さずに矯めて殺してしまう手合いが多過ぎる。
以上余談。
女性誌の表紙は初と言うことで同じAKB48とは言え事務所もチームもバラバラで忙しい4人を集めて撮れたのかもしれないが、衣装2パターンスタジオのみの撮影でも見応えのあるグラビアが成立するということを男性向け雑誌のグラビア担当者には重く受け止めていただきたい。
徒に衣装や小道具やセットに凝った挙句、グラビアとしては褒めるところを探すのに苦労するようなのが多過ぎる。
潤沢な広告費に恵まれているからか、週刊誌にしては下手な男性向けグラビアより紙も印刷も良い。
印刷難易度の高い写真を多く使えるのも頷ける。
お洒落とは縁遠い我々には少々買い難い雑誌ではあるが、この11ページの為だけにでも420円払う価値はある。
私も図書館で流し読みして済ませようと思っていたが、恥を忍んで駅前の本屋で買った。
Ustreamで配信される、小林も出演した映画絡みの番組にゲストとして出演。
劇場以外での小林と言へば、極度の人見知りから碌に喋らずに感じの悪さばかりが出る事が多かった(昔NACK5に出た時は酷かった)が、今回はそう硬くならずに喋れていたと思う。 小林香菜の四次元トークを久し振りに堪能。
視聴者は最大で400人から居た模様。
それを聞いた小林。
「ありがたいですね、こんなわたしのために。」
衒うでもなく卑屈にもならずさらりと。
小林香菜は、良い方向に向いているのではないかと思う。 今日のように「らしさ」さえ出せれば、今一番欲しいものとして挙げていた「色気と人気」も、自然についてくると思う。
事務所の携帯サイト内であったり、所属ユニットや事務所での共用であったり、形は様々だが、松井咲子以外の正規メンバーはとりあへず自分のブログを持つに至った。
情報発信の手段は手に入れても、自分で出来ることは限られてくる。
そこを事務所として上手くフォローしているのが、ムーサ。 ブログでは出来ないことを、一と手間掛けて連載読み物に。
夜中に更新した部分で、仲谷明香と中田ちさとのブログからそれぞれのコンテンツ及び事務所サイトにリンクが貼られていないと書きましたが、
実際はバナー付きでしっかり貼られています。
昼休みに仲谷明香のブログを見て青くなりました。
お詫びして訂正いたします
# heksflumumers [Hello! Can you tell me how i can register mail at <a href=..]
時折り傾いたグラビアを載せるヤングチャンピオン。 今号はAKB48が表紙と巻頭(+ピンナップ)なのだが、ロサンゼルス公演のレポートで6ページ。
取材(写真及び文)は、スクランブルエッグ編集長の岡田氏。 古い客には「レッツ長」と書いた方が通りが良いかもしれない。
秋田書店は昔からグラビアに無頓着で、相変わらずおかしな色なのだけれど、レポートしては良く出来ている。
持って行ったカメラがチャチだったのかも知れないが、ステージ写真は引きで撮ったものが多い。 オフショットも声を掛けてから撮ったものが多く、写真としては物足りなさもある。
しかし、引きで撮った絵は色々な物を見てきた経験が生きており、画面構成と撮るタイミングに関しては下手な本職より上手い。 劇場公演でも見慣れたユニット曲などは、きっちり決めポーズを押さえているし、「普段の食生活ではナイフで切って食べる肉なと滅多に口に出来ない指原莉乃が、厚切りのローストビーフを頬張って目を見張るの図」であったり「のほほんとパンを食べる高城亜樹の図」であったり、オフショットもメンバーの「人となり」を把握して"らしい"絵を撮っている。
レポート部分はスクランブルエッグらしい「ですます調」の文章で丁寧に。 どんな客が来て何をしていたかではなく、ステージの上で起こった事に重点を置いて書かれている。
妙に狎れたような文体の半可通が幅を利かせる昨今に於いては、これも貴重。
ページ数に制限が有る中に情報を詰め込んでいる為、写真も小さいし少々息苦しくもあるが、Windows DTPの先駆者としての腕は錆付いておらず、効率よく詰め込んであって寄木細工のよう。 匠の技。
スクランブルエッグが商業化していく事への懐疑と危惧は少なからず有ったが、漸く腑に落ちた。 この立ち位置と視点で継続してものが書けるのであれば、問題は無い。
スクランブルエッグのサイトに連動企画のレポートがある。
お盆の合併号。 AKB48絡みでは、表紙+巻頭ビラビア+巨大ポスター。 読み物は秋元康インタビュー、投稿連載ページに北原里英。
AKB48以外の読み物で気になったものとしては、職業選手名鑑に「ビール売り子」。 千葉マリンスタジアムの愛甲の娘が載っていない。
芸能人系AV紹介記事。 ここには載っていなかったが、広告は出ていた。 編集部と広告部で窓口が違うということか。
AKB48 (板野友美、大島優子、柏木由紀、小嶋陽菜、前田敦子、宮澤佐江、渡辺麻友)
表紙+巨大ポスター+巻頭ビラビア8ページ19カット、見開き1箇所。 撮影は今村敏彦。
商売上致し方ないのかも知れないが、代わり映えのしない面子。
ポスターから前半に掛けては衣装も例によって例の如くの金太郎飴。 なんら工夫が無いが、AKB48を載せてさえいれば売れるのだから問題ないのだろう。
表紙と後半はPVが下品と評判の新曲の衣装なのか何なのか、前半とは異なる衣装。 傾向としては似通っているが、ごて付いた感じが無い分、私はこちらの方が良いと思う。
相変わらず邪魔なのはキャプションと割付け。 写真が細切れなのはさておき、今村敏彦らしさは出た楽しげな写真なのが救い。 「良かったさがし」をせずに済むAKB48のグラビアが見たい。
大島優子だけが別の次元の仕事をしているが、今回は判り難くやっているので悪目立ちはしていない。 よくよく見ると凄いので、目を皿にしていただきたい。
秋元康インタビュー
3ページなのだけれど、扉に1ページ秋元の写真で使っているのでインタビューは実質2ページに満たない。 そもそも聞き手が物知らずなのでインタビューと言うより秋元の独り語りに近い。
秋元康の思い付きで始まり、思い付きの積み重ねで今に至っていることをまるで理解していないボンクラが聞き手なので、話は浅いところで終始。 聞き手としては縛り首にした方が良いくらいのオタンコナスだが、大本営発表が噛み砕いて書かれており、素人向けの読み物としては判りやすく、週刊プレイボーイの読者層には好適。
AKB48以外のグラビアの出来は素晴らしい。 別立てでレビューなど。
横山ルリカ
唐木貴央で4ページ7カット。
兎に角、綺麗に撮れている。 歯見せ笑顔は単調だが、それ以外は微妙なグラデーションの付いた表情。
文章そのものは些か臭いが、邪魔にならぬように入ったキャプションも良い。
阿部真里
橋本雅司で5ページ7カット。
橋本雅司らしい、対象に迫る撮り方。 モデルの方が負けてしまっている写真もあるが、4ページ目はがっぷり四つ。 「らしい」3カット。
相武紗季
刊中グラビア7ページ7カット。 撮影は沢渡朔。
信頼感を醸成しつつモデルをさりげなく裏切る「人の悪いサワタリさん」を期待して見たらそう言うカットは無く、拍子抜け。 然し乍ら実に綺麗に撮れている。 1ページ目3ページ目が秀逸。
今号は質の高いグラビアが並んだ。
AKB48のグラビアを中心に見ていると、プレイボーイ誌そのものの質が下がっているように思えていたが、全体の質が下がっていた訳ではなかった。
繁忙期につき、帰宅したら寝るだけの毎日。
更新は休みの日に纏めてやらざるを得ず、放置気味でしたが、盆休みになりましたので遅蒔き乍らレスなど。
@香菜さん
加藤るみはもっと評価されて良いと思います。
ヤングアニマルのグラビアってのは、作りとしてはあまり上手くないのですが、量的には評価できます。 選抜組に別のカメラマンを宛がったら、そちらの方が出来が良くないってのは、カメラマンを名前で雇う風潮の負の部分ですね。
みっつさん
週刊プレイボーイのグラピアにキャプションが付くのは、慣例だと思います。 AKB48のものに限らず、想像力を刺激するより減退させるものが多いのに、止めない。
上手く付ければ同じ週に発売されたヤングジャンプのように写真を生かす効果も出せるのですが。
okiぽん
身体的特徴を書くときにはそれなりに気を遣っているのですが、高城のような場合は表現に悩みます。
劣情を催せしむる写真にするのであれば、それを強調して撮れば良いのですが、矯めて殺さないようにしつつ綺麗に撮るってのは矢張り難しいです。
このあたりが桑島智輝の上手さ。
最近のグラビア誌は高いですが、ビールの一杯も我慢して購入していただければ幸いです。
表紙と巻頭グラビアにAKB48からの派生ユニットであるところのフレンチ・キス。
裏表紙には広告が入らず、松井玲奈。 何故こうなっているのかと言うと、後半31ページがブチ抜きでSKE48の特集になっているから。
フレンチ・キス
AKB48からナベプロ所属の3人のユニットが表紙+巻頭グラビア(目次ページ含む)19ページ46カット。 撮影は桑島智輝。
柔らかく光の廻る洋館の中での撮影。 表紙・目次から見開きまで集合、柏木由紀→高城亜樹→倉持明日香の順で4ページずつ個別、更に集合で4ページ。
相変わらずの判型の大きさを活かせない稚拙な割付けはいただけないが、写真そのものの質は高い。
柏木由紀はここのところグラビア仕事が多い割に当たりは少なかったが、今回は良い。
窓辺のソファに横たわったカット。 ウエストから腰骨に掛けての線が美しい。
光源を背後もしくは側面に持ってきたカットは概ね自然な表情を引き出せている。
高城亜樹は安産型の体形の粗を隠して上手く撮ってもらっている。
顔もパーツが周辺にあって且つ正面を向いた平板に見える作りなのだけれど、斜め下から見上げるように撮ることによって通った鼻筋を活かして立体感を出したり、可愛らしく・美しく見える角度が精査されている。 惜しむらくはこのカットの扱いが小さいこと。 編集者の目が節穴。
倉持明日香は、グラビア映えする量感の有る体形と見事な臍を堪能。 臍の有るカットはもっと多くても良い。 こちらも編集者の目が節穴。
相変わらず歯見せ笑顔が一本調子なのだけれど、笑わないカットは様々な表情に。 但しこれはカメラマンに様々な角度から撮って貰っているから。
これを見てどんな角度からどう見えているのか研究していただきたい。
集合の写真では、高城・倉持を前後に配して柏木を中心に置き、斜めから撮ったカットが秀逸。
ピントを柏木に置いてあって、前後はアウトフォーカス気味なのだけれど、ボケがなだらかで且つ軽く絞ってあるので人物の形は崩れておらず、柏木を際立たせつつ画として成立させている。 この当たりは矢張り巧い。
SDN48 (小原春香、佐藤由加里、芹菜、福山咲良)
松田和弘の撮影で5ページ6カット。うち見開き1箇所。
紋切り型の顔見世グラビア。 大人の色気を強調という事なのか、メイクが妙に濃いのと表情が下卑ているのが鼻に付く。 グループとしてそう売らなければならないのは判るが、その型に填めることでメンバーの個性を少なからず殺しているように思える。 特に小原はもう少し清楚な感じにしたほうが映える。 実に勿体無い。
佐藤由加里のもっともらしい顔は板に付いてきたし、小原春香を持ってきた人選は評価出来る。
足立梨花
中山雅文の撮影で7ページ20カット。
水着とキャミソールワンピースが半々。
小道具でオリンパスペンEEを持たせているのだけれど、持ち方がコンパクトデジカメのそれ。 時代を感じる。
眩しいと目を細め、目を無理に開けると口元が緊張して表情が悪くなる足立梨花を、上手く影を作って撮っている。
はじける笑顔の水着、微笑むワンピース。 この辺りの恣意が出過ぎるベタな絵作りが中山雅文の写真のつまらなさだと思うのだけれど、撮影技術そのものは高い。
スマイレージ
6ページ6カット。 撮影は佐藤友昭。
集合で始まり、個別で1ページずつ、再び集合とインタビュー。
個別写真は実に良く撮れていて、和田彩花が特に良い。
小川沙季に嵌っている知己の嵌りっぷりが怖いくらいで、少々理解に苦しんでいたのだけれど、それもむべなる哉と思える出来。
福田花音のショートカットもしっくり。
個別写真は一番映える角度を探りながら撮ったカメラマンの仕事振りが光る。 和田は心持ち上から、前田は心持ち下から、福田ははすかいに。
ももいろクローバー
6ページ34カット。 撮影は浅田直也。
制服衣装で屋内と屋外。
ももクロで若さを取り戻した知己がこのグループの特質として挙げていた「多幸感」が誌面からも伝わって来る。
動かして撮ったスタジオ撮影分からはステージの楽しさが伝わり、個別写真はそれぞれの個性が引き出されているし、背景の線を巧く使ってあって一枚の写真として見ても良い出来。 二人一組で撮ったカットも楽しい。
初期から見てきた客の中には複雑な感情もあろうとは思うが、ももいろクローバーの「今」を切り取ったグラビアとしては良い出来。 インタビューも上手く纏まっている。
アイドリング (朝日奈央、遠藤舞、大川藍、尾島知佳)
皆藤健治の撮影で6ページ。 1期から4期まで一人ずつ。
見開きの集合から1/4ページずつカキ氷を食べる個別写真、集合とインタビュー。
バラエティ路線を踏まえた構成で、楽しさを伝えることに特化しており、ある程度は成功している。
但し、テレビの番組を見ていない私のような人間には伝わりにくい。
この辺りがももいろクローバーのグラビアと似て異なる点だが、これはカメラマンの腕ではなく、グループの特質によるもの。
安倍麻美
諸井純二の撮影で4ページ7カット。 見開き1箇所。
「もしも、家にこんなかわいくてちょっとセクシーな彼女が待っていたら」と言うコンセプトのグラビア。
ピンクの花柄のビキニにピンクのパーカー、ピンクのキャミソールの2パターンの衣装で、見せ方としては上手く、編集者の意図したものが出来上がってはいる。 写真としての面白味は薄い。
茅原実里
細居幸次郎の撮影で5ページ6カット。 見開き1箇所。
最後のページの屋外撮影分は蛇足だが、それまでの屋内撮影分は良い出来。 2ページ目は若干ピントが薄いが、写真としては悪くない。
目次にはただ「茅原実里」とあるのだけれど、裏表紙のクレジットには「声優・茅原実里」とあり、このあたりが少々鼻に付く。
私の知っている声優稼業の連中は、少なくともこういう excuse は付けなかったように思う。
逢沢りな
日テレジェニック2010のお披露目イベントのページを挟んで逢沢りなが7ページ13カット。 撮影は長野博文。
似たような色調のグラビアは増えたが、矢張り originator の強みで一と味も二た味も違う。 全体の色調の統一感と安定性がまるで違う。
前半はセーラー服で屋外。 後半は屋内で青い三角ビキニとセパレート。
キャプションはフォントを小さく控えめに。 写真を活かそうとする意志が感じられる。
都電荒川線だと思われる電車の中や駅で撮ったカットはピントが薄めで色も淡く、場所の特定をしにくいが、それが却って想像力を掻き立てる。
松井珠理奈・向田茉夏
ここから31ページブチ抜きでSKE48絡みのグラビア。
先ずは同じ中学二年生で、それぞれのチームの中核を担う松井珠理奈と向田茉夏が松田和弘の撮影で6ページ14カット。
二人並んだ写真の合間に1ページずつ個別写真が挟まる構成。
松井珠理奈は早生まれなので、5月生まれの向田茉夏とは誕生日にして一年近く違うが、背格好も髪の長さもほぼ同じ。 ローファーの色が違うので、後姿でも辛うじて見分けが付く。
白昼の浜辺でのカットは少々眩しげでありつつも、靴と靴下を脱いで波打ち際で戯れたり、状況に必然性があるので気にならない。 はしゃぐ松井珠理奈は珍しく年相応のあどけなさが出ており、グラビア慣れしていない向田茉夏は撮られなれている松井珠理奈と一緒である安心感からか柔らかい表情。 相乗効果で良い写真になっている。
個別写真はさほど眩しくない場所で撮る配慮もあり、全体的に良い出来。
高柳明音
前半はあらかわ遊園で鳥と戯れ、後半は荒川土手でヒヨコの着ぐるみと格闘する6ページ16カット。 鳥をこよなく愛する高柳の個性を最大限に引き出している。 佐藤学の撮影。
炎天下の土手での着ぐるみは実に暑そうだが、暑そうなりに良い表情。 着ぐるみでのポーズも決まっているし、被りものを取ったあとの汗でべたついた髪も妙に色っぽく。
前半は笑った顔が単調なのだけれど、後半は暑さと疲れがプラスに働いて表情に変化が出ている。 怪我の功名ではあるが、味わい深いグラビア。
須田亜加里
3期生からの昇格組を代表して須田が3ページ4カット。 撮影は松田和弘。
単調な笑顔で、若干硬さもあるが、撮ってもらえる嬉しさのようなものは表情に滲み出ていて、一生懸命さは伝わる。 こなれて来れば表情の幅も拡がるだろう。
側頭部での二つ縛りなのだけれど、ゴムではなく髪で髪を縛っているのがプロの技。 面白い。
大矢真那
満を持して大矢真那のソログラビア。 こちらも松田和弘の撮影で5ページ4カット。
これまでの大矢のグラビアの中では(・・・と言ってもその絶対数が少ない訳だが)最高の出来。
切れ長で一重の目や染めない長い髪は、ぱっちり二重の目や明るい髪色が持て囃される現在に於いて百人が百人好むものではないと思うし、写真ではその良さが伝わりにくいのだけれど、長めのインタビューも含めて支持層の深さとその支持の強さの理由の幾許かは伝わるのではないだろうか。
二の腕の白さと細さ、軽く握った右手の拳から伝わる柔らかく強い意志。
松井玲奈
SKE48とは何か? とメンバー名鑑に1ページずつ使った後、松井玲奈が8ページ10カット、見開き2箇所。 撮影は佐藤学。
浴衣とキャミソールワンピース、日本家屋でしっとりと。
白地に紫と紺で柄の入った浴衣に桃色の帯。 耳の後ろ辺りでくるりと纏めた髪に横から簪。 目と口元で微妙な表情を出し、指先に感情を潜ませる。
味わい深いグラビアではあるが、矢張りここでも編集者の審美眼の無さで画竜点睛を欠く。
それでも写真の質そのものは高く、松井玲奈のグラビアの中では良いものの部類に入る。
総評
前号が惨憺たる出来だったので全く期待していなかったのだけれど、写真の取捨選択と割付のセンスの無さが露呈した部分はあったものの、予想以上の出来。 980円の価値は十二分に有る。
アップトゥ・ボーイの一人勝ち(部数ではなく質に於いて)だったA4判グラビア誌に、不定期刊とは言え質と価格で対抗し得るものがあるのは喜ばしい。
今秋発売予定と言う次号にも、大いに期待したい。
2190円と、最早雑誌とは呼べない法外とも言える価格なのだけれど、その分カメラマンもライターも腕っこきで写真もインタビューもコラムもハズレが無い。
こう言うのを見てしまうと、グラビアも読み物も粗製濫造を絵に描いた様な週刊プレイボーイを買うのが虚しくなってくる。
前田敦子
表紙と巻頭グラビア、付録の「ほぼ等身大ポスター」。 15ページ12カット、見開き1箇所、高倉文紀のコラムで1ページ使っている。 撮影はアライテツヤ。
デートグラビアながら、後半に手紙で振られると言う強引な構成。 前田の役者としての部分も引き出そうとしたこの試みは概ね成功。
前半は公園ではしゃぐ前田。 ノースリーブのティーシャツにデニムのホットパンツ。
中盤は押上の路地の奥のカフェでしっとりと。 白地に藍色で花が描かれた、鏑木清方が描くような涼しげな浴衣に藍色の帯を合わせ、帯締めの代わりに白いレースをあしらい、髪は前髪を残して頭頂部でお団子に。
終盤は勝鬨橋に佇み、佃島の高層マンション群を背にして大川端の遊歩道を彷徨う傷心の前田。 白地に黄色い花柄のマキシ丈ワンピース。
押上と佃では多少距離があるが、桜橋では興醒めだし、白髭橋より勝鬨橋の方が矢張り絵になる。
前半の機嫌の良い前田と、後半の傷心の前田の対比の妙。
川島海荷
アライテツヤの写真と高倉文紀のコラム。 14ページ12カット、見開き1箇所、コラムで1ページ。
淡い桃色に赤い花柄の浴衣、薄い空色の帯に梔子色の帯締、それにあわせた巾着と団扇。 アップにした髪には花飾りの付いた濃い桃色のリボンの簪。
若干後ろ重心で、立ち姿は子供っぽいが、横向きにしゃがんでこちらを向いたカットなどは大人びた感じ。
海辺での写真はネクタイの柄の入った白いティーシャツにデニムのミニ。 半そでのカーディガンを羽織って、足元は裸足。
最後は民宿の窓辺。 制服でくつろぐの図。
表情の種類が多く、撮る側も彫りの深さも活かしつつ立体的にさまざまな角度から。
真野恵里菜
アライテツヤの写真と高倉文紀のコラム。 12ページ11カット、見開き1箇所、コラムで1ページ。
濃い紫に蝶と花の柄が入った浴衣に薄紫の帯。 前髪を残して後頭部でゆるく纏めている。
マンションのベランダのような殺風景な場所だが、金魚鉢や水を張った大盥で涼感を出している。 椅子に腰掛けて膝下まで裾を軽く捲くり、盥に足をひたすカットにドキリ。
裸電球の提がる八百屋の店先で佇み、西瓜を持ち上げて微笑み、流しそうめんに興じ、静と動・笑顔と真顔をバランス良く配して見る者を飽きさせない構成。
肌の色は白いほうではないが、イメージとしての白さが良く出た良質のグラビア。
Pure girl (北原里英、大川藍、有村架純)
前半はアライテツヤの写真と高倉文紀のインタビューで3ページずつ。
白ホリのスタジオで制服を着せて撮っただけのように見えるが、良く見るとアップの写真は肩まで肌が写っている。 仕込が細かい。
単純な構成ながら、素材の持ち味は引き出されている。
Pure girl (菅谷梨沙子、未来穂香、和田彩花、重本ことり、望月リカ、川嶋小百合、土屋櫻子)
後半は様々なカメラマンが撮った写真に高倉文紀と青木孝司のインタビューが付いて1ページずつ。
スマイレージの和田の写真は昨日今日に撮ったものでは無さそうで、この辺りの悪戯も面白い。
力が入っていないようで居て、ハズレ写真が一枚も無いのに驚く。
Accident story Vol.6 (松井玲奈)
西條彰仁の連載グラビアに松井玲奈。 4ページ8カット。
文化1丁目あたりの北十間川北岸と都営住宅、旧曳舟中学校前の長谷尾花鳥店での撮影。 毎日の通勤路で撮られたグラビアを見るのは初めてなので、どうにも落ち着かない。
曇天と有って、光に弱い松井玲奈も柔らかい表情。 松井玲奈の意識の高さは、表情だけでなく物の持ち方や仕草にも出ている。 3ページ目が秀逸。
表情の種類は笑顔と真顔の2パターンしか無いが、この間のどちらともとれる表情を出せるようになれば、役者としての幅も拡がる。
とまれ、現時点では及第点以上の出来。
AKB48絡みでは、表紙と巻頭グラビアに小嶋陽菜、「部活のこと」に大矢真那、投稿連載ページに藤江れいな、「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら 」著者インタビュー。 AKB48がチラリと載っている「アイドルグループ25年史」なる冊子が付録で付いてくるが、コレがまた酷い。
小嶋陽菜
6ページ7カット。 撮影は渡辺達生。
編集後記には外ロケだったのが生憎の土砂降りでスタジオに変更したとある。
全体的に悪くは無い、しかし取り立てて良くも無い。
リップグロスで艶やかに見せたいのも判らないではないが、唇の端の青海苔みたような黒子が消されてしまっていている。
弄くり過ぎた割にはそれが生きてこない。
「部活のこと」(大矢真那)
中学一年から高校三年の半ばまで在籍した新体操部の思い出を語る3ページ。 大矢の人となりを知るには良い取っ掛かりとなる聞き書き。 この人が何故支持されるのか、その一端が窺い知れる。
「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら 」著者インタビュー
行き当たりばったりで進んで来て、偶々売れたAKB48を、後付け理論で肯定する2ページ。
印象的だったのは、
「誰でも多くの知識を得られる情報化社会では、かつてのように知識を持ったひとりの強力な指導者が知識のない人々をマネジメントしていくことはできない。 これからは、知識を持った多くの人が相互に連携しながら社会を築くことになります。」
なる一文。
これはバートラム・グロスが『笑顔のファシズム』で触れている現代的ファシズムの構造に通ずる。
顔の見えない「指導者層」を肯定する不気味さ。
AKB48絡みは巻頭グラビアに大島麻衣、ニュースページに小野恵令奈のインタビュー、NMB48、ジャンケン選抜の件。 投稿連載ページに高城亜樹。
大島麻衣
小塚毅之の撮影で6ページ7カット。
或る程度売れてから辞めて、辞めてからも或る程度売れ続けているのは今もって大島麻衣のみ。
タイトルに「HOTEL」とあるように、ホテルと思しき屋内での撮影。 グラビアをやる覚悟が体形に表れているし、目線の来たニコパチだけではない構成も良い。
2ndシングル発売に合わせてのものだとは思うが、ストロボで生々しさを出したカットと、自然光で柔らかく撮ったカットのバランスも含めて良い出来。
小野恵令奈インタビュー
聞き手の視点が完全に客の"それ"であるのだけれど、状況が状況だけに不快感は薄い。 然し、署名の後に (小野恵令奈推し) と入れてしまうのは遣り過ぎ。
碌すっぽ知りもしねぇ奴に、したり顔で見て来たように歴史を語られるよりは遥かにマシではあるが。
答えやすい質問しかしていないのだけれど、その質問の本来意図したところより先まで小野が語っているので、読み応えはある。 唯其れは小野恵令奈が描いた絵図をもっともらしく説明しているだけに過ぎない側面もあり、「何故、海外なのか」と言う点については触れられていない。
長く留まるべきか否かは人夫々だが、小野恵令奈は辞めどきを上手く見極めたと思う。 私の中では「役者になる」と「海外」が上手く繋がらないのだけれど、其れは帰ってきた小野恵令奈の絵解きを待つことにしよう。
ニュース二題
NMB48に関しては憶測と伝聞なので論評に値しない。 ジャンケン選抜に関しては「バカバカしさもAKB48の魅力のひとつ」と言う立場で書かれている。
魅力かどうかはさておき全てが馬鹿馬鹿しい現状の一つの事象に過ぎないことは確かであると私も思う。 金と思惑が絡まないだけまだ救いは有る。
肯定されるにしても否定されるにしても、話題に成ればなるだけジャンケンで選ばれた連中にも注目は集まる訳で、狙いとしては上手いし、石黒に突っ込まれた250万円が泡と消えた遣らずボッタクリの後にやるのも芥子が利いた秋元一流の居直りであり、こんな事で一々驚く方が莫迦。
色々あって買う気にならないので立ち読みで済ませたが、巻頭グラビアの小嶋陽菜は良かった。 撮影は以前もフライデーで小嶋陽菜を撮っていた細居幸次郎。
買うべきかな・・・とも思ったが、不愉快が勝ったので買わず。
AKB48絡みはSKE48のグラビア、モノクログラビアページにAKB48ロサンゼルス公演レポート、投稿連載ページに佐藤すみれ。
SKE48 (石田安奈、木﨑ゆりあ、高柳明音、松井珠理奈、松井玲奈、向田茉夏、矢神久美)
6ページ17カット、撮影はTakeo Dec.
前半3ページは制服、後半3ページは「アイドル部」と言う設定で歌衣装風。
衣装は例によって米村弘光が担当。 相変わらず仕事そのものの質は高いのだけれど、歌衣装部分は毎度お馴染みのもの。 流石に食傷。
ロケ地は自由学園明日館。 前半の2ページ目3ページ目は、明るくは無いが柔らかく廻る光を捉えて上手く撮っているが、後半は照明機材持ち込みでばっちり当てての撮影。
自然光が柔らかく廻るのがフランク・ロイド・ライトの名作の一つであるこの建物の特徴なのであって、後半のように撮るならここで撮る必要は無い。 相変わらず素材を生かす工夫が足りない。
6ページに17カット盛り込んである訳だが、雑然としていて且つ窮屈。 その上、秋元の書く歌詞の劣化コピーのようなキャプションがベタベタと五月蠅い。
hommage にしては敬意が感じられず、parody にしては諧謔が無く、 pastiche にしては稚拙に過ぎる。 文字を書いて飯を食うにあたっての覚悟が足りない。
モバイルサイトで動画や別カット見せるための導入部としての位置付けなのかも知れないが、このグラビアを見てその先を見たくなるかどうかは疑問。
素材は良く、ロケーションも良い、カメラマンも少なくとも前半では難しい光を上手く操って撮っている、なのにこの出来。
部数が伸びない分携帯サイトを充実させて稼ごうという事なのだと思うが、導入部がお粗末では本末転倒。
その場にある光を生かしたカットは良く撮れている。 2ページ目3ページ目の個別写真は秀逸。
最後のページの集合も良いが、ピントの置き場が悪く最前列の高柳がアウトフォーカス気味。 前列と後列で光の状態も異なり、最後列の松井珠理奈を浮き立たせるにしては、レンブラント的な明暗と言う感じでもなく、一寸中途半端。
それにしても驚くのが松井珠理奈の安定感。 年相応のあどけない可愛らしさこそ出ていないが、常に求められる「松井珠理奈」であり続けている。
AKB48 ロサンゼルス公演レポート
3000人と言う集客を多いと見るか少ないと見るかで報道姿勢に違いが見られて、先行する新聞報道などでは後者寄りだったが、プレイボーイでは平日の夕方に3000人集まった事を強調。
ライブのステージ写真が3カット、客席や客で4カット、オフショット1カット、プレス用記念写真1カット。
ステージ写真のうちの1枚が Blue rose のもの。 大堀恵の位置に峯岸みなみ、増田有華の位置に大島優子。
この面子なら大島優子がどんな無茶をやっても受け止めきれるし、また周りもそれに応えて思い切りやるので良いものになったであろうと思われる。 それは写真にも出ていて、峯岸みなみが実に良い顔をしている。
ステージ写真は3枚が3枚とも良く撮れている。 そろそろステージ写真だけで構成する写真集が欲しい。
DVDを撮るための公演があるなら、写真を撮るだけの為の公演があっても良い。 AKB48劇場での写真のつまらなさは、撮影する場所が二本の柱の前に限定されて来た事に起因している。
立ち見最前列であったり、お立ち台からの視点であったり、舞台袖からであったり、撮影して絵に出来る場所は幾らでもある。
劇場公演を見たい人と見られる人のバランスが著しく崩れている現状において、記録する手段にも工夫が欲しい。
日々の公演をオンデマンドで垂れ流すだけで事足れりでは困る。
AKB48の夢叶ッ!
今週は佐藤すみれ。
相変わらず深くは掘り下げないが、浅いなりに鼻っ柱は強いが可愛げはあるところが活写されている。
食い足りなくはあるが、これはこれで良いのかも知れない。
綾瀬はるか
今村敏彦らしさの出た、表紙+巻頭グラビア6ページ6カット。
巻末の素人脱がせグラビアの過剰な生々しさも良いが、リビドー抑え目で楽しく撮ったこちらの方が私は好きだ。
アウトフォーカスもブレも有るが、その場の空気は捉えているので気にならない。 久し振りに私の見たい今村敏彦の写真を見た
小林がブログ上で展開する自作自演写真集の第二段。
小林香菜実費写真集 【かっちゃん】
小林香菜と一日デートと言う設定ながら、歌衣装で且つ楽屋。 「鏡を見ながらウインクの図」「椅子に座ってアナタを待つの図」「アナタの姿を見てドアの陰に隠れるの図」「ショートケーキの苺を食べるの図」「振り向きセクシーショット」の5枚。
鏡に映った小林を撮ったものが面白い。 自分で撮っているわけではなく、撮った人間も写っていない。 無い知恵絞って撮ったであろうところが小林らしく微笑ましい。
相変わらず薄気味悪い文体のキャプションが付いているのだけれど、これは被写体たる小林でも待たれている「アナタ」でも無い第3の人格。 期せずして覗き見的なものになっているのだけれど、意図しないところで思わぬ仕事をするところもまた小林らしい。
例の企画もこれでお仕舞い。 長くなりそうなので、書けた分だけアップロード。
表紙はチームPB、裏表紙はチームYJ。 巻頭にチームPBのグラビア26ページ、巻末にチームYJのグラビア26ページ。 間にこの企画を振り返ったりスタッフが反省会をしたりする読み物が挟まる。
先ず、表紙と裏表紙を見比べて溜め息ひとつ。
表紙は柏木を頂点にチームPBの連中をピラミッド型に配置しているのだけれど、この並びにあからさまなヒエラルキー。 柏木にピントが来るのは必然としても、三列目がぼやけてしまっていて且つ表情も悪い写真を持ってくるところが実にプレイボーイらしい。
この連中を載せる事で雑誌の売り上げにも資するところがあったであろうし、このムックも大いに売れるだろう。 しかし週刊プレイボーイは彼女等から何を引き出し、何を返せただろうか。
裏表紙のチームYJも河西・峯岸、北原が真ん中には居るが、露骨な序列は無く、全員の持ち味が引き出された写真になっている。
切り身と刺身は似て異なる。 魚の食べられる部分を切ったのが切り身、それを最も良く味わい得る形や大きさ厚さに切って並べたのが刺身。
チームPBの連中の不幸はその手間を掛けて貰えなかった事、そしてそれでも勝ってしまった為にその不幸が閑却されてしまう事に有る。
片やチームYJの幸福は、始めから劣勢であったが為に、それぞれの持ち味を判りやすく引き出す営為を重ねてもらえた事にある。
表面上の勝ち負けはさておき、どちらが多くを得たかは自明の理。
AKB48絡みは巻頭グラビアにチームPB、連載投稿ページに石田晴香、刊中グラビアにチームYJ。 オマケピンナップは表がチームPB、裏がチームYJ。
AKB48 チームPB(多田愛佳、柏木由紀、高城亜樹、仁藤萌乃、前田亜美、宮崎美穂、宮澤佐江)
巻頭グラビア8ページ12カット。 撮影はTakeo DEC.
集合で1ページ、宮澤、柏木、高城、仁藤で1ページずつ、宮崎、多田、前田で2/3ページずつの個別写真。 最後に仁藤+高城、宮澤+柏木+前田、宮崎+多田で組になったものと、浜辺での集合で1ページ。
年齢で区切ったのか、多田と前田のみセパレートで、残りの連中はビキニ。
水着映えと言う点に於いて、個別で1ページ貰えた組とそうでない組の間に差があるのは判るが、余白は多く、組み方次第ではどうにかなったのではないか。
個別の写真でも、晴天の浜辺で撮ったものを使われた組と、木陰で撮ったものを使われた組で落差が激しい。
木陰で撮られた仁藤萌乃と宮崎美穂は当たり。
仁藤は綺麗に見えるスイートスポットが狭く、なかなか当たりの写真が出ないのだけれど、この写真は良い。
宮崎も無から有を創り出す「くびれ錬金術」みたいな写真であったり、不自然に腹を隠蔽した写真だったり、妙なものが多かったが、粗を敢えて隠さずに素でカメラの前に立って微笑んだこの写真は、生意気だが憎めないその個性が上手く引き出されている。
反面柏木は身体の線は綺麗に出ているものの、顔に影が差してしまっているし、眩しさから下瞼が上がってしまって表情も良くない。
宮澤はグラビアの出来以前に、炎天下に水着で放り出して直射日光を当てると言う点に於いて間違い。
只でさえ焼けやすいのが、さらにこんがりと。
時間が無いところで移動時間の掛かる海外ロケってのが、よく判らない。
水着の種類は多いが、水着以外の写真は少なく、浜辺と浜辺近くの木陰だけと言うのも味気無い。
いつもながら掛ける金と手間の割りに出来がお粗末。
AKB48の夢叶ッ!
石田晴香が登場、この人にも遅蒔きながら春が来た。
マンガ・アニメ好きの石田の食べやすい部分を読者にお届け。 文字物ページにしては文字量が少ないこともあって、石田の業の深い部分までは掘り下げておらず面白味は薄いが、石田を知ってもらう取っ掛かりとしては良い。
AKB48 チームYJ(河西智美、菊地あやか、北原里英、倉持明日香、指原莉乃、仲川遥香、峯岸みなみ)
7ページ12カット。 撮影は桑島智輝。
写真そのものは悪くないのだけれど、相変わらず割付けのセンスが無いのと、写真選択に芸が無いのとでグラビアとしての質は低い。
写真に大きく「負」の字を被せるなんざ、お里が知れる。
勝ったのはチームPBのメンバーであって、編集者ではない。 勝ちに驕ったのが露骨に出ていて不快。
負けを強調したキャプションも度が過ぎていて、下衆な根性がグラビアを台無しにしている。
晴天の浜辺で撮ったカットが使われているので、表情の良くないものも散見されるが、サイパンほど光線がきつくないこともあってか、ハズレカットは少な目。
眩しさが凶と出たのは指原と河西。
指原は情け無い表情に振れているし、河西は頑張って目を開いた余波で顔全体に力が入り、持ち前の「口元の色気」が出ていない。
吉と出たのは菊地と仲川。
仲川は眩しそうな顔に愛嬌があり、菊地は物憂げな表情から色気が漂う。
残念なのは峯岸で、もはやそれを含めて仕事用の顔なのかも知れないが、瞳を大きく見せるギミックが目立つ。
表情からポーズから横の人間との絡み方まで、良いところが多いだけに画竜点睛を欠く。
表紙と巻頭グラビアにチームPB、巻末グラビアにチームYJ。
AKB48 チームPB(多田愛佳、柏木由紀、高城亜樹、仁藤萌乃、前田亜美、宮崎美穂、宮澤佐江)
ムックの広告も含めて8ページ9カット、うち見開き1箇所。 撮影はTakeo DEC.
柏木の個別写真で1ページ、見開きで集合、2/3ページずつの個別写真、広告込みの集合で1ページ。
個別写真は全て夕方の浜辺で撮ったもの。 多少眩しげな表情もありつつ、破綻は無い。
見開きの集合は、昼間の浜辺ながら木陰で撮ったもの。 光が強くない分、生きた表情。
多田が安定して良い。
見開きの集合では幼さの残る多田は、個別写真では一転して大人びた表情。 顎の線もスッキリして、上手く大人に移行出来そう。
前田はムラはありつつも、集合では良い表情。
宮崎は作り込んだ表情でカメラの前に立たないのが良い。 撮影用の顔では有るが、如何様にも解釈できる表情になっているので、見ていて飽きない。
高城はメイクと髪型が珍妙なのと、表情が一本調子なのとで冴えない出来。 ポーズや表情を本人に考えさせずに上手く誘導できれば変るのかもしれない。
宮澤は笑顔過多なのと、光の強い状況下に置き過ぎていることとで、その良さが十分引き出されていない。
AKB48 チームYJ(河西智美、菊地あやか、北原里英、倉持明日香、指原莉乃、仲川遥香、峯岸みなみ)
巻末グラビア6ページ28カット。 撮影は桑島智輝。
細かい写真を散りばめた1ページ目から、指原+北原、峯岸+河西+倉持で1ページずつ、再び細かい写真を散りばめたページを挟み、仲川+菊地で1ページ。 最後に集合で1ページ。
移動時間から花火や枕投げ、楽しませる工夫をしつつ可能な限り撮影に組み込んでいるので写真に幅が出ているし、何より表情が良い。 楽しさと寂しさと悔しさが綯い交ぜになった、噛んで味の出る表情。
オフショットの細かい写真を散りばめることで、決め顔の写真も生きてくる。
仲の良い北原と指原、仲川と菊地を棒組みにする事で安心感を醸し、峰岸・河西・倉持の三人三様の色気が絡み合う。 6ページがそのページ数以上に機能した佳品。
首を傾げざるを得ない点もあったこの企画だが、ことチームYJの連中にとっては実りある物だったのではないかと思う。
コラム的な何か
誕生日を祝える幸せ
峯岸みなみのもどかしさ
「SKE48 パーフェクトコレクション」と銘打ち、巻頭巻末ブチ抜きでSKE48。
シングル選抜組だけでなく、療養中の松下はプロフィールのみだが、研究生まで含めて全員出ているのが画期的。
前半グラビアページはシングル選抜組が11ページ9カット、うち見開き4箇所。 続いて歌衣装の顔見世写真。 「ごめんね、SUMMER」は見開きで。 「少女は真夏に何をする?」と「羽豆岬」の連中が1ページずつ。 「ピノキオ軍」も見開き。
後半はカップリング組のグラビア。
「少女は真夏に何をする?」と「羽豆岬」の組が制服衣装で1ページ、「少女は真夏に何をする?」、「羽豆岬」、「ピノキオ軍」それぞれ2ページずつ。
カップリング組の撮影風景が小さい写真を散りばめて見開きで。 SKE48講座で2ページ。 私物とサイン色紙プレゼントの紹介を兼ねたプロフィールで5ページ。
選抜組のグラビアとプロフィールは中山雅文、カップリング組のグラビアは小塚毅之、選抜組以外のプロフィールは松田和弘。
人数が人数だけに分割して撮影して有る訳だが、力を入れて撮影したはずの選抜組よりカップリング組の方が写真の出来は良いと言うのが皮肉ではある。 しかし、総体的に見て入門篇としては十分な出来であり、アイドル専門誌を上回る力の入れ方でカラーページを大幅に増やし、この一冊があればとりあへず事足りるものを出してきたヤングアニマルの意気込みは結実している。
グラビアそのものはベタな上にもベタな構成で、出来としてはよろしくない。 特に選抜組のももいろクローバーの歌衣装みたいな浴衣風の衣装はメイクもおかしい。
どう撮ってもハズレの少ない松井珠理奈や向田茉夏あたりはそれなりの出来になっているが、素材は良いが扱いが難しい松井玲奈や大矢真那はハズレ写真。
反面撮り方によってはまるで可愛く無い事もある加藤るみはオフショットも含めてハズレ無し。 運も作用しているのかもしれない。
ともあれ、歌衣装でのカットは及第点。 顔見世グラビアとしては十分以上の出来。
モノクロ読み物ページは、スマイレージのインタビューと業界四天王の対談から。
スマイレージ
インタビューや心理テストなどで3ページ。
こちらに纏めて持って来た為、グラビアページは写真だけで押す構成になっている。 それだけに写真の出来の悪さが殊更惜しまれる。
業界四天王対談
この人達(北川を除く)の書いたものを読んで育ったので、こうして大御所然として時事放談的な記事になっていると妙な感じ。 取材と構成は例によって村山義典。
「グループアイドル戦国時代を斬る」ってんで、束ものアイドル花盛りの昨今の情勢と今後の展望をしつつ、さりげなく自分の好きなグループを推してみたり、相変わらず食えない。
定見は有りつつも節操は無い人達なので取り上げるグループは多岐にわたり、実際に見たうえで話しているので的外れな発言も無い。
テーマがテーマだけに仕方ないと言えば仕方ないのだけれど、束もの全盛の中、単騎奮戦する真野恵里菜に一と言くらい触れてやっても罰は当たらないのではないか。
写真そのものはいただけなかったが、インタビューとグラビアを分離してそれぞれを充実させる構成は良かった。
これを含めて散見される質の低い写真が気にはなったが、全体の質はまだ同業他誌より高い。
金曜発売の写真週刊誌に、今週も〓(the Artiste Formerly Known As Nakanishi Rina)。 この件では取り巻く多くの人が涙したようなのであるが、AKB48友撮と同じ雑誌の中で同居しているのが妙な感じ。
まぁ売れりゃ何でも良いのだろう。
AKB48絡みでは、表紙と巻頭グラビアに篠田麻里子、ピンナップに大島優子、巻中グラビアに小野恵令奈、連載投稿ページに宮澤佐江。
大島優子
オマケピンナップは裏も表も大島優子。
渡辺達生の撮影なので、先日掲載分の別カットだと思われるが、裏も表もハズレカット。
あれだけの出来だった中から、態々眩しい顔になってしまったカットを選ぶ編集者がオタンコナスなのであって、大島優子が老けた訳でも疲れている訳でもない。
ただ渡辺達生の撮影したグラビアには良くある事だが、真昼間の屋外で撮る(撮らせる)ってのは如何なものかと思う。 編集者の意向なのか、事務所の意向なのか、渡辺達生のやり方なのか。
篠田麻里子
7/2発売の写真集から先行グラビア。 8ページ8カット。撮影は曽根将樹。
頬が変に赤味を帯びたカットが幾つか有るが、表情としては悪くない。
色々な表情は見せつつ、常に「篠田麻里子」であり、けして正体を現さないのは驚嘆に値するが、そこが私には食い足りない。
仕事の質そのものは高いと思う。
曽根将樹の仕事としての面白さは2ページ目と5ページ目。 構図の切り方が実に厳密。 ファインダーでの見た目ではなく、印刷物になったときの事まで考えて撮っているから無駄が無い。
無駄が無いから編集者が細切れにし難い。 だから8ページ8カット。
小野恵令奈
過渡期の小野恵令奈。 4ページ11カット。 撮影は川島小鳥。
身体の線が隠れる浴衣になると、以前からの小野恵令奈と然程変らぬ姿。 それが薄着になると表情まで含めて大人びた感じに。
同じ方向から撮り過ぎているのが難だが、大人と子供の両面を切り取れているので、1ページに8枚並ぶと、小野恵令奈の揺らぎが面白く出てくる。
bump.y
ワニブックスから出る写真集からで4ページ7カット。 桑島智輝の撮影。
集合で見開きの個別ページを挟む構成。 当然UTBと同じ素材を使っている訳だが、写真の選び方と割付けに編集者と雑誌の資質と性格が出る。
印刷と紙質を割り引いても、プレイボーイの方の負け。
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