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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


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二面楚歌 グラビアレビュー備忘録
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写真日記二面楚歌 隠居所
petri's fotolife
酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2013-12-08 キャビア茶漬けの違和感 [長年日記]

_ sharaku vol.03

プロカメラマン5人のグループ展も3回目を向かえ、新規メンバー2人ゲスト2人を加えての開催。
増えた分会場も広くなり、A会場に創立メンバー、B会場に新規の2人とゲスト。

会場は新宿西口、長距離バスターミナルのあるビルの地下に出来たヨドバシフォトギャラリー「INSTANCE(インスタンス)」。
広さとしては申し分ないが、如何せん古いオフィスビルなので天井が低い。 圧迫感があり、何より問題なのは照明を上から吊れないこと。 考えて当てられてはいたが、見る方向をどう変えても照明が反射してしまって一枚の写真を見渡せないと言うのは写真を見せるギャラリーとしては致命的。 ディフューズせずに直接当ててしまっていて、ライトの色温度も顧慮されていない。
まぁ私の写真を見せる環境としての基準は土門拳記念館なので、点は辛すぎるかもしれないが、写真を見せるスペースとして何をどう設えるかについてきちんと考えているとは思えない造りであった。

出展者が増えた分、会場は二箇所に別れていて、創立メンバー5人がA会場、今回から加入したメンバーとゲストがB会場。
テーマがヌードと言う事で「誠に勝手ながら18歳未満の方の入場をお断りとさせて頂きます。 」とのこと。

小池伸一郎
モノクロで8点。
砂丘を登って行く後姿を追った連作、最後の一枚は登りきったところを正面から撮ったもの。
背景は砂丘と空と地平線のみと言う潔さ。 登って行くにつれ、地平線の傾きが変わって行くのも面白い。

吉田裕之
「OIRAN」と題して美人画に見立てた見えそうで見えないヌードをカラーで11点。 落款が押してあるのが "らしく” て良い。
着物から装身具から小道具から、兎に角「道具立て」に凝っているのは判る。 お仕事抜きにやりたい事をやりたいようにやった写真。
綺麗事過ぎてあまり好みではないが、いやはや美しい。 すっきりした気持ちの良い写真。

松田忠雄
木漏れ日、巨岩、苔。 しっとりしたヌード。 カラーで大きいのを5点。
ピントは総じて薄めで、一寸外したような、どこに来ているのかわからないようなのもあって訝しく思ったのだけれど、ふと思い立って反対側の壁近くまで離れてから見て驚いた。 ピントが来ていないように見えた、向かって右端の岩に腰掛けた脚のひざから下だけを撮ったその写真が立体的に目に飛び込んでくる。

門嶋淳矢
ほぼ真っ黒なモノクロ5点。
乙な年増を旅館と思しき薄暗い和室で撮っていて、生々しくはありつつ事に及んだような臭気は無く、真面目にふざけたような写真。
潰れるか潰れないかぎりぎりのところを攻めて黒に近い灰色と黒の間の色を出した、自分でプリントすることを考えると頭の痛くなるような難度。
額装するときに付いたのか客が誰かやりやがったのか、何箇所か引っ掻き疵がついてしまっていたが、ガラスを嵌めてしまうと、多分このプリントの微妙なニュアンスは伝わらない。
「黒より黒い黒」などと暗室に篭って呪術めいたことをやつていた頃を甘苦く思い出す。
門嶋淳矢の写真は、このグループ展の「初心」を体現しているように感じられた。

三輪憲亮
2点を一枚に焼いたものを4点。
奥多摩の廃線や廃墟で撮ったモノクローム作品。 上手くて器用、プリントも無難で且つ綺麗に仕上がってはいる、・・・がどうも何かがおかしい。
寄ったり離れたりして見ていたらモデルの背中の線が背景に馴染まず黒く輪郭を描いている。 よくよく見るとモデルと背景の照度差にも辻褄の合わないところがあり、モデルの身体のみがコラージュのように浮き上がってしまっている。
焼き込み・覆い焼きの域を逸脱して修整までしてしまったかのようなレタッチ。 光の足し算引き算に狂奔しているうちに、その日その時にその場所で写し取られたものがどこかにすっ飛んでしまっている。
小手先の技術がセンスで切り取ったものを塗り潰してしまった悪例。

野澤亘伸
ヒシと思しき水生植物が水面を埋め尽くす湖沼に浮かぶ和船、蘆原、水中。 水に所縁のある場所で撮ったカラー5点。
右端に飾られた船の中に横たわるカットで脚に巻いていたリボンの日焼痕が左端の水中で撮ったカットで生々しく浮かび上がったり、配置も面白く。
モデルの面相が判然としない撮り方も良かった。

山岸伸
球体間接のドールとモデルを綯い交ぜにしたようなカラー10点。
境目を曖昧にしているのでどちらがどうなのだか判然としない。 背景や小物との縮尺感で辛うじて見分けられるが、1点だけわからない物があった。
この枯淡が「今の山岸伸」なのだろう。

上野勇
唯一名の通ったモデルを起用した連作。衣装・小道具からロケーションまで凝っているのだけれど、撮りたいイメージが有ってモデルを起用したのか、撮りたいモデルからのイメージなのか判然としないが、一番「お仕事」に近い写真。
モデルは生かしきっていて、写真としての質は非常に高かったのだけれど、お茶漬けを作り較べて楽しむ会でキャビアのっけちゃったような割り切れなさ。
そりゃまぁおいしいのであるが、と言う部分。

渡辺達生
「ホーマンヌード」と題して古代ケルトの豊穣の女神像の(良く言えば)ような被写体を撮った巨大なモノクロ作品2点。
お仕事抜きで撮ったものは矢張り巧くて、光を見極め操る手練は素晴らしい、・・・がそれだけの鬼面人を威す写真。
横綱が立ち合いの変化で勝ってご満悦(勝っているとも思えないが)、弟子のやっている作品撮りの写真展にゲストとして出品する写真ではない。


なんだかんだ言ってもカメラマンの本気が見られる写真展は見応えがあるし楽しい。
門嶋淳矢の薄暗がりの中にモデルを立たせたもの、松田忠雄の岩に腰掛けた脚のひざから下だけを撮ったもの。 この二点が特に印象に残った。
松田忠雄は個展を重ねるごとに研ぎ澄まされてきているように思う。 良いレンズを使うとレンズに撮らされてしまうことがまま有るが、撮らされるでもなくねじ伏せるでもなく、レンズに機嫌良く仕事をさせているような印象で、被写体に対しても当たりが柔らかく、圧伏せしめるような撮り方をしていない。
腕の良い掏摸、もしくは結婚詐欺師


2013-12-07 新しい季節 [長年日記]

_ メグリアイ ミニライブ @WALLOP放送局

例のスマートフォン向け配信番組でのミニライブ。 今回は5期生もお披露目と言うことで足を運んでみた。

今回は岡崎と坂本がお休みで、山田、浅原、山中、佐々木、白鳥の5人。 山中と浅原が仕切って廻す段取り。 お互いを上げたり下げたりしつつ楽しく進行。
始まって早々5期生が呼び込まれてお披露目。

野月まい(22)
大塚えみか(16)

野月まいは既に何人か「めあて」で身に来ている客がいたので、前職が梅川忠兵衛を題材にした浄瑠璃の題みたいな「そういった系統」(※佐川急便ではない)だったのではないかと思われる。
歌って踊る部分については手馴れた感じでありつつ、大人数で立ち位置を変えながらと言うのは不慣れなようで、間違えて「よっこらしょ」と動かされたりする場面も。
喋る段になると所謂「タメ口」と言う奴で切り込んでくる。 このあたりは慣れより狎れと書いた方がしっくりくる押しの強さで、なんと言うか「島津久光」感。

大塚えみかは幸薄そうな色白の美少女。 押しは弱いが歌って踊っての部分はまぁまぁ出来ている。 同期が強烈だったで印象としては希薄だが、ダメダこりゃってのは少なくとも無かった。 曲がらずに育って欲しい。

前半は5期生の居るライブ、後半は4期生までの連中でのライブ。
山田渚は本調子ではないらしく、顔色もよろしくないし情緒も安定しているとは言えないように見受けられたが、ライブの最中はいつもの山田渚だった。
5期生が入ると矢張り粗が目立つのだけれど、山田渚が居るだけでとりあへずなんとかなる。 兎に角、座持ちが良い。

不慣れな人が入ると、焦りであったり驚きであったり不快感であったり「負の感情」が表に出てしまいがちであり、それは致し方ないことではあるのだけれど、山田渚は歌って踊ることを生業にする人としての表情を保ち続ける。
岡崎みさとの「華」と坂本寿里の「可憐さ」が欠けて飛車角落ちに成りかねない危惧はあったのだけれど、山田渚の矜持であったり、3期4期の自覚であったり、別のものできっちり埋めて金の取れる見世物としての価値は保っていた。

浅原は12月一杯で辞めることで気負いが取れたのか、進行にしてもライブにしても機転が利いており、山中は同期が辞めることで何かが変わったのか自信をもってライブに臨めている。

4期の二人は体形からして変って「動ける身体」になってきており、基礎代謝が上がった所為か、面差しもすっきりした。 佐々木はライブ中に素に戻って客になってしまう事が無くなり、白鳥も電池が切れなくなり目も死ななくなった。

去る人がいて、入ってくる人も居る。 残る人は肚を括っている。
メグリアイも新しい季節に入った。


2013-12-01 二番目の次の恋 [長年日記]

_ 武井裕之 渡邊安治ふたり展 two and one half 二番目の次の恋

多分、撮影機材の選択に於いて現時点で私の嗜好に一番近いのではないかと思われる渡邊安治の作品が見られると言う事で足を運んでみた。

三省堂本店の南側の前の路地を南へ。 再開発地区へ突き当たる手前左側にある神保町画廊が会場。

鰻の寝床のような、間口は狭く奥行きはある画廊に小品をズラリ。 写真が額装されて飾られているだけで特に説明は無いが、作風が分かりやすいのでどちらが撮ったものかは見れば判る。

武井裕之はフィルムの粒子が淡く描き出すロウキーなモノクローム、渡邊安治はリバーサル特有のこってりした色乗りのカラー。 G.ズイコー 55mm/F1.2 で撮ったと言うカットが湿度高めで、網膜にねっとりと粘りつくよう。 大口径単焦点レンズならではの薄い上にも薄いピントと、とろけるようなボケに唸る。
 生々しくしっとりした渡邊と、さらり乾いた武井、対照的な美しさ。 額のガラスがプリントの細部を見るには一寸邪魔だったのだけれど、売り物でもあるのでこれは致し方ない。


私は時代が出てしまうので色が邪魔だと思ってしまうタチなのだけれど、渡邊安治の写真は色をこってりと乗せることで時代が曖昧になる。 モノクロの作品も一点あったが、こちらは逆に色彩情報がごっそりなくなることで湿度も消えている。
武井裕之の写真は、多分印画紙やフィルムの所為だと思うのだけれど、黒と灰色、白と灰色の間の諧調が豊かで、白飛びせず黒潰れしない。 そこに現代が出ている。 プリントの調子は現代なのだけれど、写っているものは今ではないいつか。 そこも面白い。




11月27日~12月14日 武井裕之 渡邊安治 ふたり展
two and one half  二番目の次の恋
開廊時間:12時~18時(金曜日は19時まで)休廊日:月曜日・火曜日
神保町画廊:http://jinbochogarou.com/


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2013-11-30 最大多数の最大幸福 [長年日記]

_ ANNA☆S ミニライブ&特典会(西武東戸塚店)

先週のタワーレコード錦糸町店でのインストアライブが非常に良かったので、一寸遠いが足を運んでみた。 今回は写真多目でお届け。

横須賀線の東戸塚駅東口は駅前が谷のようになっており、西武東戸塚店に掛かる橋は思いのほか高い。
これを渡り切って階段を下りた一階入り口前が会場。 「正面入口 特設会場」となっているが、とりあへず入り口の前を仕切ってある。


設えとしては簡素だが見るほうは階段に腰掛けられるので見やすい。 特定の客からの収奪ではなく「多くの人に見てもらうこと」を目指してイベントを打っているのが分かる。
客の大半は階段に腰掛けているので人垣の後ろからも見ることが出来るし、ヲタヲタしくはありつつも真っ当な社会生活を営んでいそうな風体の客が多いこともハードルを下げている所為か、通行人の立ち止まり率も高かったように思う。


衣装は揃いのティーシャツに色違いのオーバーオール、足元はバスケットシューズにヒールが付いたような物。 立ち姿を美しくしつつ、動ける靴と言うことか。


ライブはみっちり30分。 前説で「どのくらいやらかしてよいか」についてのニュアンスが伝えられ、客のほうでも匙加減を考えて盛り上げる(盛り上がる)。


アイドルの現場に日ごろの憂さを晴らしに来る手合いが多い昨今、客も送り手も含めて不愉快なことが何一つ起こらない現場と言うのも珍しい。

日の射すところと日陰では照度差が激しく、自動露出にしておくと写真にならないので日陰の分は勘露出で決めたシャッタースピードで押してみた。 デジタルなのにピントも絞りもシャッタースピードもマニュアル。


残りの写真は このあたり に。


2013-11-26 幸せな円環 [長年日記]

_ ANNA☆S インストア・イベント(タワーレコード錦糸町店)

テナントの入れ替わり期に廃墟化するのではないかとすら思われたオリナスモールも、なんとか持ち直したようで結構な人出。
最上階の外れと言うあまり良くないロケーションながらエスカレーターの前とあってか通りすがる人は多い。

今回はエントランスホールの特設ステージではなく、インストアなインストアイベント。 周辺店舗からの干渉が激しいエントランスホールより、むしろ演りやすいかも知れない。

メンバーによる商品お渡し会が少し長引き、20分近く遅れての開演。

一部の客が通路を塞いで立ち話をしたり、荷物の山を作ったり、店側と送り手側の手配り目配りが足りていない部分も散見されたが、アイドルに限らず人の集まるイベントとしては真っ当な部類に入る。
開演前の注意事項も、やって良いこととマズいことの線引きがニュアンスとして伝えられて、それを汲み取って盛り上がりつつ踏み外さない阿吽の呼吸。

left

きっちり歌えて踊れていて、曲もオケも丁寧な造り。 一聴して耳と意識が持って行かれるようなフックは無いが、店内で流れ続ける曲を聴いているとじわじわ沁みて来る。 そしてその曲を生で歌うことによる説得力と言うか、訴求力と言うか、そう言ったものが感じ取れる素晴らしいライブだった。

途中、ギター一本をバックにマイク無しの生声で何曲か。



これがまた良かった。
歌い込んではいるが、手馴れては居ない。 ライブと言うものがその日その時のその場所でしかその様には成立し得ないことを知っている当意即妙な歌唱とコーラス。 伴奏者との駆け引き。

粗製乱造なアイドルグループも多い昨今、ここまでちゃんとしていて大丈夫なのかと心配になる。
まぁ送り手も只の鼠ではなく、酸いも甘いも嚙み分けた上での正攻法だと思われる。
ANNA☆S は客も演者も送り手も、すべてが幸せな円環の中に在る。 また気になるグループが増えてしまった。


この他の写真も纏めてこのへんに。

_ 更新情報

コラム的な何か

2013 俺アワード(楽曲部門)

をアップロード。
矢張り多数派工作がまかり通る多数派のお祭りは性に合わない。
糞食らえ。

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2013-11-25 暑苦しい曲を暑苦しく歌って暑苦しすぎない程のよさ [長年日記]

_ サンシャインシティ iPop Monthly Festival presented by 新星堂(2部 東京女子流・愛乙女★DOLL)

バスの乗り継ぎにしくじって開演少し前に漸く現地へ。
既に一階二階の外周は鈴なり、死角はあるが死角以外はよく見える位置に潜り込む。
開演直前に愛乙女★DOLLが出てきて軽くリハーサル。 会場や音響の状況確認と言う意味合いのほかに、通行人や買い物客に「もうすぐ此処で何かが始まる」ことを知らせる効果もあり、被せではなく生声であることも「ただならぬ雰囲気」を醸成。
このあたり、送り手がよく分かっている。
17:33頃開演


愛乙女★DOLL

出囃子が流れる中、陰アナで煽りに煽ってから登場。 正札附で引っ張りに引っ張ってから出てくる六代目圓生の趣。

ビターチョコ・バレンタイン
おんなじキモチ(東京女子流)


キラーチューンを一発目に持ってきておいて、人口に膾炙した東京女子流の曲を持ってくる趣向。
「おんなじキモチ」は振り付けも含めて本家に忠実、感想での見せ場のダンスもきっちりと。
小西彩乃パートは愛迫みゆが担当。 キーの高い部分は裏声で上手く逃げつつもきっちり歌い上げるところは流石。
曲の後半で東京女子流の面々も合流。 客も踊る連中はほぼ踊れており、ステージも含めて妙な一体感の祝祭空間。
人仕切りのやり取りの後、女子流が引っ込んで再びライブ。

GO!! MY WISH!!
蒼い空を望むなら
流れ星


後半は持ち歌で3曲。 速くて鋭いが重厚な動き。 暑苦しいのは苦手なのだけれど、愛乙女★DOLLに関しては何故か楽しく見ていられる。
長い科白パートを貰ったこともあってか、やる気の漲る都築かなが楽しい。


東京女子流

Don't Be Cruel
きっと忘れない
ちいさな奇跡
Mine
おんなじキモチ


小西彩乃は現状でコントロールしやすい音域の歌唱は安定しつつも、高音になるとやはり裏返りやすい傾向が有った。 上手い下手ではなく、体調に絡むことだと思われるので、本復を待ちたい。
骨の存在を感じさせない柔らかな動きの庄司であったり、並外れて手足の長い山邉であったりと並ぶと、中江の普通を突き詰めた可愛らしさに安心する。

どこをとってもケチのつけようがない新井ひとみ。

客が騒ぎやすい曲が支持される傾向はあるが、東京女子流に関してはそれを避けるでもなく狙うでもなく、別の次元での曲作りをしているように感じられる。
そこが好ましくあり、また売れきれないところでもあるように思われた。

_ 更新情報

コラム置き場に

2013 俺アワード(楽曲部門)

をアップロード


2013-11-17 絵に描いたような紋切り型声優グラビアの倦怠と退屈 [長年日記]

_ UTB 2013 6月号

吉本美憂
7ページ7カット、撮影は橋本雅司。
オスカーの例のコンテストでグランプリになったが為にグラビア展開をしているのであろうと思われるが、売り方としては一寸外しているように思う。
表情の種類はまだ少なく、撮られるがままと言った趣。 それでもカメラとはきちんと向き合えており、素材としての良さは感じられる。

木崎ゆりあ
6ページ9カット、撮影は細居幸次郎。
日焼けしやすいタチの木崎を外で水着にする罰ゲームのような企画。
丸さと黒さを生かして可愛らしく撮って貰えてはいるし、スタジオ囲い込みのヤッツケ撮影よりは格段に良い。

大場美奈
6ページ10カット、撮影は小池伸一郎。
復帰から暫くは表情の硬さと曇りが気になることもあったが、漸く気負わずにカメラと向き合えるようになってきた。
小池伸一郎は描き出す背景の線に妙味が有り、5ページ目が特に良い。

白間美瑠
6ページ11カット、撮影は佐藤裕之。 水着に剥かれると借金のカタに売り飛ばされたような陰惨さが出るが、服を着て屋外で撮ったカットは生き々々と。
逆光で撮った6ページ目が良い。

北原里英
7ページ8カット、うち見開き1箇所。 撮影は小池伸一郎。
一寸作り込み過ぎた感は有り、肉感的な唇を生かそうとしたメイクの意図は分かるが上滑り。

朝長美桜・指原莉乃
指原莉乃企画のHKT48グラビア連載、6ページ7カット、見開き1箇所でここに指原。 撮影はMARCO
寄った絵での画面構成は上手いが、引くと矢張り単調。 今回は満開の桜に救われている。
インタビューで滲み出る指原の「カーツ大佐」感。 仲川遥香にしてもそうだが、中途半端なポジションで燻っているより、密林に自分の王国を作ったほうが人生楽しいのではないか。

高山一実
6ページ8カット、撮影は佐藤裕之。 昭和っぽいグラビアと言うことで、三角窓のある国産車(よくよく見たらニッサン サニー1200GL)の助手席であったり、文化住宅の緋毛氈のような絨毯の上であったり、衣装や小物まで含めて凝った道具立て。
ここまでやっても四畳半グラビアにならないのは湿度低めに撮っているからだと思う。

悠木碧・竹達彩奈
5ページ7カット、撮影は能美潤一郎。
当たり障りの無い、絵に描いたような紋切り型声優グラビア。
写真としては退屈極まるが、千駄ヶ谷辺りで撮っているのは面白い。

Mスリー
6ページ6カット、撮影は長野博文。
個別と集合で3カットずつ。 事務所の「こう売りたい」がそのまま出たようなグラビアだが、そこはそれ長野が撮っているので詰まらない出来にはなっておらず、扉の一枚以外は柔らかい表情を引き出している。

吉川友
7ページ8カット、見開き1箇所。 撮影は栗山秀作。
上手く泳がせて楽しげなポーズと表情を引き出したカットと、落ち着かせて美形感を引き出したカットをバランス良く。
2ページ目右下が「らしい」感じ。

森迫永衣
2ページ2カット、撮影は國方大。
ピントはかなり薄く、もう少し絞っても良いのではと感じる1カット目だが、よくよく見ると合うべきところにピタリ合っていて、背後のボケも美しい。
もっと売れても良いと思うカメラマンの一人。

岩崎名美
6ページ8カット、撮影は長野博文。
長野が大柄なモデルを撮るのも珍しいように思うが、前半の制服でのカットと後半の水着でのカットでメイクの濃淡も含めて色味を変えているのが面白い。 肉感的なモデルを撮っても見られるものに仕上げてくるのに驚く。

Juice=Juice(大塚、宮本、植村)
6ページ6カット、撮影は桑島智輝。
宮本が中央に置かれることが多いが、今回は植村が大きくアップになったカットが使われていて、これの出来が良い。
歳の割に大人びた顔立ちなので、二年三年先に化けてくるのではないかと思う。

和田彩花・福田花音
高校の卒業を記念した一期メンバー二人の写真集からの7ページ7カット、撮影は佐藤裕之。
卒業を絡めているので制服やらスクール水着やらで押す構成。 屋内屋外とも、柔らかく廻した光の中で。

矢島舞美
写真集からの7ページ9カット、撮影は桑島智輝。
写真集では矢島による装飾が施されるらしい。 それを踏まえてか作り込んだ写真が多く、私の好みからは外れるが、過度に眩しがるようなところも無く、上手く撮れてはいる。

_ UTB+ 2013 7月増刊

島崎遥香
水着も有る10ページ13カット、見開き1箇所。 撮影はMARCO。
背景を白く飛ばして被写体を浮かび上がらせたカットが中心。
まぁこれがパブリックイメージとしての島崎遥香なのであろう。 可愛らしく、美しく撮れてはいるし、充分及第点ではあるのだけれと、何度か目にしてしまったあの特別な島崎遥香は此処には居ない。
毎度の事だが引きで日の丸になるのだけはいただけない。

倉持明日香
6ページ7カット、撮影は桑島智輝。
ブツ撮りとしては上手く行っていて、臍を含めて倉持の身体の線や面相に関しては上手く切り取れている。 ・・・が、それだけ。

なんにもない机の引き出しをあけて見る  放哉

相変わらず表情が一種類。

高野祐衣
6ページ8カット、見開き1箇所。 撮影はサトウノブタカ。
さまざまな角度から映える角度を探って撮ってもらえており、1ページ目上段や最後のカットなどは美点の一つである鼻の標高なども生きている。

岡田栞奈・指原莉乃
例の指原企画。 6ページ8カット、見開き1箇所でここに指原。 撮影は國方大。
「体育は5」「人見知りしない明るい性格」と言うことで、スポーツをする格好と制服で。 そう言うのが苦手と言うこともあるが、良し悪しではなく「俺はイイや」と気持ちが一歩引く。 明るく可愛らしく撮られており、写真としての出来は良い。
この陰の無さに私は物足りなさを感じてしまうのだけれど、普遍的に受ける要素では有る。

小島真子
5ページ8カット、撮影きは小池伸一郎。
白ホリで撮ると可も無く不可も無いが、背景として何かがあるカットでは小池伸一郎の画面構成の上手さが冴えている。
ページを行きつ戻りつして気付く3ページ目の4枚の写真の割付けの上手さ。

渋谷飛鳥
小細工抜きで美しいものを美しく撮った6ページ8カット、撮影は桑島智輝。
表情の種類こそ少ないが、気負わずにカメラと向き合えている。
可愛らしく美しく見える角度が広く、撮る角度によって印象も変わるので、表情の単調さは気にならない。
ソニーの自慰手淫の如き売り方で損をしているが、渋谷に限らず素材としての乃木坂46は素晴らしく、対峙したカメラマンの本気が見られる。

工藤綾乃
6ページ8カット、撮影は熊谷貫。
全体として可もなく不可もなく、熊谷貫のルーティンワークの趣。
笑顔は紋切り型だが、それ以外の表情は良い。

星名美津紀
6ページ8カット、撮影は佐藤裕之。
ハウススタジオと思しき屋内での撮影。 昼間の浜辺やプールサイドに連れ出されてしまう事が多いのでこれは珍しい。
安直に面積の小さな水着にされてしまう事が矢張り多いのだけれど、そうではない衣装のときの表情の諧調の豊かさが目を惹く。 眩しくない状況下なので表情も柔らかく。
窓越しに撮った1カット目が特に良い。

上間美緒
5ページ7カット、撮影は長野博文。
雑に撮ったようなカットでも、良く見ると上手く撮っている。 全体としては可も無く不可も無く。

橋本愛
6ページ8カット、撮影はMARCO。
狭くて古いハウススタジオなど、何かしらの制約があって引きで撮れない状況の方が、構図に冴えが見られる。
ただ、寄り過ぎるとピントが甘くなる傾向はある。
多少甘いっちゃ甘いのであるが、モデルに救われている。

鈴木裕乃
5ページ10カット、撮影は桑島智輝。
口を半開きにした同じ表情で押してくる。
モデルに笑ってもらうのではなく、笑みの零れる状況を作って切り取った笑顔は良い。

大友花恋
4ページ4カット、撮影は渋谷健太郎。
可愛くは撮れていないのだけれど、2カット目が良い。
4枚が4枚、奇を衒ったものに非ずして構図としては面白いと言う稀有な拾い物。
眼福。

Juice=Juice
6ページ12カット、撮影は國方大。
最後のページは背景の飛ばし方が良くないが、その他は大体良い。
スカートの裾の隠し方など、一寸不自然なところもあり、全てが上手く行っている訳ではないが、試行錯誤する写真の美しさ・楽しさは在る。

譜久村聖
写真集からのアザーカットで5ページ7カット、撮影は中山雅文。
浜辺で水着を撮った土左衛門カット以外はそれ程悪くないが、全体的に眠い表情。

真野恵里菜
ドラマのロケ地まで出向いての5ページ7カット。 撮影は熊谷貫。
役の衣装では程の良い緊張感。 制約も多く、時間も無い中での撮影だったと思われるが、上がりは良い。
2ページ目の横顔が特に良い。

_ UTB 2013 8月号

渡辺美優紀
10ページ8カット、見開き2箇所。 撮影は桑島智輝。
コンサートのリハーサルなど諸事多端の折、一日でグラビア6本撮るうちの6本目であったとインタビューで明かされているが、疲れが顔に(表情ではなく)出たところは上手く処理してあって、上がりを見ただけではそうとは分からない。 このあたりの根性と言うか腹の据え方は凄いと思うが、時間を掛けた仕事が出来にくいのは矢張り不幸だと私は考える。

時間も無い中、衣装3パターン、スタジオのみでビラビア1本仕上げなければならないのも大変だと思うが、道具立てであったり衣装であったり、限られた条件の中で積み重ねられたものが功を奏して見られるものにはなっている。
一寸危ない衣装もあるが、そこはポーズなり構図なりで上手く処理して、危ういからこその美しさのみ抽出。

志田未来
6ページ10カット、撮影は大江麻貴。
街の中と林の中。 状況に応じて必要な自分を引き出しから出せる強さ。
役者属性の人の中には役ならざる自分ではカメラの前に立てない人も居るが、志田未来は常にカメラの前に立てる人で在り続けられる。 街の中ので撮る場合、引きの絵になると情報過多になってしまうこともあるが、程の良い切り取り方。

川栄李奈
敢えて底抜けな部分に特化した7ページ10カット、撮影は桑島智輝。
川栄を楽しい状態にしておいて撮ることで、全カット表情が生きている。
動物ポートレートの傑作。

森川葵
奇を衒わずに可愛らしさを抽出した6ページ9カット、撮影はTakeo Dec.
特に1カット目は息を呑む美しさ。
動かしたら動かしたなりに、止めたら止めたなりに表情が生きてくる。 打てば響くモデルの面白さ。

古畑奈和
7ページ9カット、撮影はサトウノブタカ。
表情の種類は少なく、幅も狭いが、カメラとの向き合い方は良い。
握手会人気先行型は撮られる仕事になると底まで暴かれて馬脚を現すことがままあり、碌に期待もしていなかったのだけれど、そう悪くは無い。
撮られ慣れる過程で無駄に媚びることさえ憶えなければ、先々面白そうなところはある。

渕上舞・指原莉乃
例の指原企画。 6ページ7カットで見開き1箇所(ここに例によってちゃっかり指原)。 撮影は桑島智輝。
アイスクリームやお菓子を食べようとしたりしなかったりするふりをする趣向。 只の良い話にはしない指原の人物評が毎度面白い。
表情が単調だとか硬いとか、細かいことはどうでもよくなる効果もある。

北川綾巴
スタジオと屋外と半々で5ページ8カット、撮影は西田幸樹。
スタジオ撮影分で造形の美しさを、屋外撮影分で生きた表情を引き出している。
ポッと出の研究生に西田幸樹と言うのに驚きもしたが、上がりを見て納得。 そこまでして然るべき素材。 3カット目、脚の長さに瞠目。

橋本奈々未
お仕事モードで流してもそれなりの質の写真にはなる熊谷貫の本気を見た6ページ7カット。
何と言うか、本場所で勝ちっぱなしの千代の富士と当たったときの北天佑のようなギラつき。
語れば語るだけ語るに落ちるような7カット。 見れば見るほど引き込まれる。
撮る側がそこまでやってもまだ負けているように感じる橋本奈々未の強さ。

足立梨花
尻を前面に7ページ11カット、撮影は唐木貴央。
売りにしたくなるのも分かるが、それだけが足立梨花の良さでもない訳であるし、一寸興醒め。
秘すれば花、雄弁は銀。

高月彩良
5ページ5カット、撮影は佐藤裕之。
背もスラリと高く、キリリとした顔立ち。 指先まではまだ神経が行き届いていないが、腕の組み方などは良い。

Juice=Juice
5ページ7カット、撮影は長野博文。
4ページ目上段の3人で顔を寄せ合っているカットなどは長野らしい。
動かすべきところは動かし、止めるべきところは止める。 静と動のバランスが良い。

石田亜祐美
5ページ7カット、撮影は中山雅文。
構図にもポーズにも表情にも面白味は欠片も無いが、無難に可愛らしく撮れてはいる。

鞘師里保
5ページ7カット、撮影は佐藤裕之。
ライカを首から提げてのお散歩写真。
真野恵里菜のミュージックビデオでイハゲーのEXAを持ち歩くものがあって、あれでエクサクタ熱が再発した(初任給はたいて買ったのがVX1000だった)りもしたのだけれど、虫眼鏡で「f2のズミクロンか・・・」と睨めっこを始めて我に返ったりしつつ鑑賞。
俄かカメラ女子っぽいストラップはよろしくないが、おっかなびっくりファインダーを覗き込む様は愛らしい。
髪を下ろしたスタジオ撮影分は一転してキリリと美しく。

℃-ute
8ページ7カット、見開き1箇所。 撮影は西田幸樹。
集合で2カット、個別で1カットずつ。
個別のカットがそれぞれ良いし、集合のカットもグループとしての纏まりが感じられて良い。
撮られる仕事は矢島と鈴木に偏っているので、全員並ぶと突出して映えてしまうのではないかと思っていたが、その二人が気配を消す訳でもなく、5人で並ぶと5人としての纏まりが出てくる。
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2013-11-12 指原莉乃の「小物感」 [長年日記]

_ UTB+ 2013 5月増刊

HKT48(兒玉遥、森保まどか、松岡菜摘、宮脇咲良、指原莉乃)
表紙と巻頭グラビア12ページ11カット、うち見開き1箇所、撮影は門嶋淳矢。
集合で2カット、あとは個別で2ページ2カット(松岡のみ見開きで1カット)ずつ。
指原莉乃はこの面子に混じると流石に浮き気味なのであるが、インチキ臭い作り笑顔の醸し出す「小物感」もまた味わい深い。
全員良く撮れているのだけれど、宮脇咲良のアップが兎に角凄い。

橋本愛
6ページ6カット、撮影は桑島智輝。
射すくめる様な視線と向き合ったり受け流したり。
2ページ目の横目で凝視するようなカットに戦慄。

NMB48(山本彩、渡辺美優紀、横山由衣、山田菜々、矢倉楓子)
カレンダーから水着カットを寄りぬきで。 撮影は桑島智輝と栗山秀作と門嶋淳矢、誰がどれを撮ったのかまでは分からない。
渡辺・山本は通常営業、山田菜々が柔らかい表情。

永尾まりや
水着になると顔の右半分に緊張が走って歪むことがあるのだけれど、これはまぁ仕方の無いことではある。
1カット目2カット目の上に一枚着ている状態のものは表情も柔らかいので、水着になることへの心理的抵抗は大きいのかもしれない。

岡田奈々、小嶋真子、西野未姫
5ページ6カット、撮影は佐藤裕之。
それ以上でもそれ以下でもない顔見世グラビア。 集合で3カット、個別で1ページ1カットずつ。
青空を模した背景紙が虚しい。 佐藤裕之に撮らせるなら、せめてハウススタジオくらいは使って欲しかった。
より正確に書くと 「ハウススタジオで撮れる位のスケジュールを事務所が捻出」 して欲しかった。

桜井玲香
6ページ8カット、撮影はサトウ ノブタカ。
アップで撮ったカットに関しては些か深度が浅すぎるようにも思われたのだけれど、余計な光を当てずに撮っているのは良い。
ピアノへの映り込みを生かした2カット目が美しい。

なあ坊豆腐@那奈
6ページ8カット、見開き1箇所、撮影は桑島智輝。
好きな人は好きなのではないでしょうかとしか言いようが無い8カット。
写真そのものの出来は悪くない。

優希美青
4ページ6カット、撮影は西田幸樹。
表情にはまだ硬さがあるが、その分表情が緩んだときの落差にやられる。
正面を切れる顔だが、横顔も良い。

青山美郷
4ページ6カット、撮影は長野博文。
初グラビアとのことだが、こういうモデルを硬くさせずに撮るのは矢張り上手い。
3ページ目、屋外で撮った3枚が良い。

梶谷桃子
自分の部屋も含めて、地元である九州で撮った4ページ6カット、撮影は西田幸樹。
地元で撮る気恥ずかしさは初々しさに昇華されており、曇天も幸いして西田幸樹らしい柔らかな写真。

小嶋陽菜
主演したドラマ絡みの写真集的なものからの4ページ6カット。 撮影はTANAKA。
悪くはないが、小嶋陽菜はちゃんと撮ったものを見たい。

中島早貴
5ページ8カット、撮影は岡本武志。
旧来型アイドルグラビアの延長線上にあり、ソツなく撮られていて破綻は無いが面白みも薄い。
ニコパチが欲しいコアなファン向けなら、これで十分なのかもしれないが、そこから先への訴求力は無い。

Juice=Juice
6ページ7カット、撮影は佐藤裕之。
集合で4カット、2人で1カットずつ。
集合でも6人が6人生かされており、2人ずつ撮ってもヤッツケのカットは無い。
宮本を真ん中に据えたそうなのは分かるが、他の連中を踏みつけにするような撮り方をすると宮本のイメージも良くない。 その点このグラビアは、全体に光を当てつつ、宮本も浮かび上がらせている。

真野恵里菜
6ページ6カット、久しぶりに見る熊谷貫のゴリゴリ撮るグラビア。 受けて立てるモデルでないと殺されてしまうが、死んでしまうような相手にこう言う撮り方はしない。
メイクは濃すぎるくらいに濃いが、それでも写真としては見応えのあるものに仕上がっている。

川口春奈
写真集からのアザーカットで7ページ12カット、撮影は長野博文。
高校卒業に絡めて、それ系の衣装の撮り収めと言う趣向。
弓道と思しき稽古着、体操着、スクール水着etc...。 下手打つと罰ゲームになってしまうところ、川口春奈も面白がって撮られているので陰惨さは無い。
さまざまな角度から撮られているが、綺麗に見える角度が非常に広く、どう切り取っても実に絵になる。
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2013-11-04 「自信を持ったほうがかわいくなれる」 [長年日記]

_ UTB+ 2013 12月号

渡辺美優紀・吉田朱里
表紙と巻頭グラビア12ページ12カット、見開き2箇所。 撮影は桑島智輝。
大道具小道具持ち込みつつ、すべてスタジオでの撮影。
衣装は修道女風のもの(中に黒ビキニ)と光沢ビキニの上にフェザーコートを羽織ったのと2パターン。
造形美としては吉田朱里が明らかに勝っているのだけれど、訴求力では伍して来る渡辺美優紀。
意図してやっているのか、そうでないのか判然としない、すべての仕草と表情に隠された意味があるように思えてしまう蠱惑。
12ページ目の手の組み方に見る性格の違い。
吉田朱里は渡辺美優紀に引き出されてか良い表情。

川口春菜
来年のカレンダーからの7ページ9カット、撮影は佐藤裕之。
雑誌展開となるとどうしても水着中心になってしまうのだけれど、四季の移ろいを12カットで表現するのがカレンダーであり、勿論服を着たカットもきちんと撮られている。
13パターンの衣装のうち、浴衣の着付けが美しくないのは瑕だが、生地と柄・小物と髪のあしらいは良い。
7ページ目の、木漏れ日の中で佇む横顔が秀逸。

真野恵里菜
7ページ9カット、こちらも来年のカレンダーから。 撮影は先日出た写真集と同じく長野博文。
真野恵里菜は本人の魅力や仕事振りもさることながら、マネージャーの宰領、匙加減が上手い。 出し惜しみせず、安売りもせず。
植物や白い衣装を見ると長野の色なのだけれど、屋内のカットではあまり気にならない。
お仕事モードの表情ではありつつ、妙なポーズ指定はしていないので紋切り型にはなっておらず、上手く撮って貰えている。

森川葵
6ページ8カット、撮影は桑島智輝。
衣装は3パターンだが髪は明らかにウィッグなので何かと思ったら、主演映画の為に丸めたとのこと。
写真展のギャラリートークで安達祐実が桑島智輝を「何でも撮れちゃう」と評していたが、このグラビアがまさにそれで「こんな感じで」を具現化したような8カット。
3・4ページ目が面白い。 路上であったり屋上であったりスタジオであったり、光の状態が異なるところで撮った4カットの色調を揃えて組んである。 巧いのだけれど技術偏重ではなく、一枚々々が写真として見られるものになっている。

木崎ゆりあ
6ページ8カット、撮影は門嶋淳矢。
木崎と言えば「丸顔」なのであるが、それを殺しすぎずに映える角度を捜して撮った8カット。
安易に髪で隠すのではなく、顔の両脇に垂らすことで印象を操作し、首の傾げ方や撮影する角度で更に修正。
俯き気味に振り向いた最後のカットが良い。

岡田奈々
6ページ9カット、撮影は山口勝巳。
「かくあるべし」強めな頑なさを逆手に取ったようなパッケージ撮り。 人となりは全く感じられないが、造形美は余すところなく。
撮られ慣れていないこともあってか、口の開き方に多少の差異があるくらいで表情の種類は皆無と言ってよいくらいの退屈さなのだけれど、美しくはある。
ブツ撮りとしては満点で、ポートレートとしては落第。 但し、それはモデルの側の引き出しの無さ、頑なさに起因するもの。
カメラと臆せず向き合えているのは良いが、凝り固まりすぎるのは考え物。

西野七瀬
6ページ7カット、撮影はMARCO
私は禁忌としてきつく躾けられた世代なので、屋外撮影分の引きのカットで見られる「串刺し」(※背景の縦の線が被写体の身体を貫くこと。首の辺りを横切るのも「首切り」として避けられてきた)は許容しがたいが、寄ったカットはよく撮れている。
引いたカットは「串刺し」だけでなく、構図の切り方そのものが甘く、被写体を真ん中に寄せすぎていて詰まらない上に、他のカットと組みにくい。
西野七海の「食えない感じ」は、よく出ている。

柏木ひなた
6ページ11カット、撮影は桑島智輝。
文化系・体育会系とりまぜて衣装3パターン、カメラの前に素で立てていて、求められた表情も作れる強さ。

下野由貴
指原莉乃企画のHKT48グラビア連載、6ページ7カット。 うち見開き1箇所で、ここに指原莉乃。 撮影は桑島智輝。
HKT48の恵まれているところは、さまざまなメンバーに光を当てようとしてくれているところ。 それぞれをきちんと見てきている指原の差配なので、安心して見ていられる。
今でこそ売れっ子の指原であるが、初めは猫背で引き攣り笑顔の冴えない研究生だった。 下積みの苦労も、売れたからこその苦労も知っているから出来るアドバイスもある。 「自信を持ったほうがかわいくなれる」はけだし至言。

衣装は古典的メイド服と部屋着の2パターン。 二人で並んだカットは部屋着なので、指原が上手く逃げた格好。
下野は奥二重なので、光の強弱で表情が大きく変わる。 強すぎず弱すぎず、頃合を見計らったライティングで歳相応の可愛らしさを引き出している。

岸野里香
5ページ7カット、撮影はHIROKAZU
体格の良さを美しさに昇華すべく、水着とボディコンシャスなワンピース。 結果は兎も角、狙いは良い。
直接的な見せ方はせず、歳相応の色気と可愛らしさを引き出そうとする営為。
真正面から撮らないと言う事は、まぁそう言う事なのであろう。

鈴木友菜
写真集からのアザーカットで6ページ8カット、見開き1箇所。 撮影は唐木貴央。
流石に撮られなれてはいるが、自分を見せることには慣れておらず、表情も単調で面白みは薄い。
私には欠伸の出る8カットだが、このモデルが好きな層にはこれで良いのだろう。

Juice=Juice
6ページ9カット、撮影は熊谷貫。
事務所側の要求であろう「顔見世グラビア」にも応えつつ、メンバーそれぞれの生きた表情も捉えた意欲的な6ページ。
コンセプトは統一しつつ銘々に合わせた衣装やロケーション、道具立てまで含めて味わいたい佳品。
しっかりお膳立てをした上で動かして撮っているので、どのカットも写真になっている。

矢島舞美
6ページ6カット、撮影は鈴木さゆり。
何と言うか、オーバー目に撮りすぎたコダクロームみたいな色。
グラビアがデジタルに切り替わった頃は色味の美しくないものも当たり前のようにあったが、漸く世の中変わってきた。
アウトフォーカスの演出がわざとらしいのはいただけないが、美しいものを美しく撮ろうとした姿勢は良い。

道重さゆみ
7ページ9カット、撮影は西田幸樹。
芸暦10年にして10冊目の写真集からのアザーカット。 歳相応の美しさ・可愛らしさを引き出すことに注力している。
光の操り方の巧さは流石に西田幸樹で、晴れた日の水辺で撮ったカットでも表情が死んでいない。
横からであったり後ろからであったり、射し込んでくる光で美しく陰翳を描き出した佳品。
9カット目が素晴らしい。 眼福。

総評
佐藤裕之祭りであった前号とは打って変わって多彩な顔触れ(桑島智輝多目ではありつつ)。
好き嫌いで言えば嫌いな写真もあるが、それは良否ではなく好悪の問題であり、写真表現の許容度の広さは貴重。
グラビア誌も増えたが、指名買いをして公開しないのは未だUTBとフォトテクニックデジタルの2誌のみ。

_ UTB 2013 4月号

鈴木愛理
表紙と巻頭グラビア。 高校3年間にしたグラビア仕事の集大成としての写真集からの10ページ12カット、撮影は西田幸樹。
もはやどんな衣装でも(それが面積の小さい水着でも)表情に揺らぎが無いのだけれど、西田幸樹の技術とセンスがそれを最大限生かしている。
光の射し込む位置、影の落ちる場所、陰翳の出方などを見ると、モデルの立ち位置、撮る距離などがcm単位、もしかするとmm単位で修正されている。 1カット目の遠景と近景の対比、背景の縦横の線、文字情報etc...さまざまなものの配置・配光。
「おやっ」と目を凝らすと、ピントの置きどころ、深さ、あらゆるものがさり気なく的確で、一枚の写真からさまざまな発見がある。

指原莉乃
7ページ9カット、撮影はサトウノブタカ。
白のタンクトップに股上の浅いデニムのパンツであったり、ニットのチューブトップであったり、どきどきして然るべき衣装であり、指原にも指原なりの凹凸はあるのだけれど、何故だか扇情的にはならないのが面白い。
顔の真ン中で胡坐をかいた鼻や、とんがらかした口すらも可愛らしく思える愛嬌もありつつ、反面同じそれが小憎らしくもある。 貧相と言えば貧相だが、絶望的な貧相でもなく、多少の肉は付いているのだけれどそれが色気に結びつくかと言えばそうとも言えず、生娘感はこれっぱかりも(これは余計な先入見に支配されてしまっているからでもあるが)無いが、薄汚れてもおらず、蠱惑的でもなく、Femme fatale 的要素も無いのだけれど、妙に気になる。
圧倒的に可愛い訳ではなく、「一寸可愛い」、しかしその「一寸」が圧倒的であるというなんだかよく分からないダークマターのような指原莉乃の魅力がもやもや漂う7ページ。

日南響子
6ページ8カット、撮影は長野博文。
なんとも捉えどころのない猫のようなモデルを上手く踊らせて撮る長野らしい6ページ。
まったく噛み合っていないインタビューから読み取れる「『変わっていると言われる』=変わっている私で居たい」は矯めようとするとおかしくなってしまう部分であり、このグラビアに於いては上手く生かしていた。

倉持明日香
6ページ8カット、撮影は門嶋淳矢。
道具立ても撮り方も凝っていて、モデルを生かす工夫は充分感じられるのだけれど、それが上がりに結びつかない難しさ。
これ見よがしなポーズや表情が撮る側の営為を台無しにし、上がりを詰まらなくしている。
前後のページと見比べると、ここだけポッカリと詰まらない。
佐藤夏希の件もそうだが、ナベプロに採られてしまったが故の不幸と言うものを矢張り感じざるを得ない。

山田奈々
6ページ7カット、撮影はHIROKAZU
肉感的なところは生かしつつ、ゆったりした部位は構図でぶった切って上手く隠している。
前半は身体の線の美しさを、後半は表情の深みを追った構成。
水着のカットは敢えて正面からは撮らないことで硬いなりに柔らかい表情を引き出している。
こうした「素材を生かす営為」が重要なのであるが、これを理解していない編集者や事務所関係者があまりにも多い。

太田夢莉
5ページ8カット、撮影はHIROKAZU
笑顔は一種類、立てば棒立ちなのだけれど、華がある。
現状では何が出来る訳でもないのだけれど、ニッコリ笑って突っ立っているだけでも絵になるし、カメラと気負い無く向き合えているのは良い。

森保まどか・指原莉乃
指原莉乃企画のHKT48グラビア連載、6ページ7カット、見開き1箇所(ここに指原)、撮影は桑島智輝。
指原も脚は細くて長くて白い方だと思うが、森保は輪を掛けて白くて長くて細い。 さながら守口大根。
足を前後に重ねて立つ、所謂「モデル立ち」をしても太股の間に隙間が出来る細さ。
5ページ目上段などは其れを生かして撮っている。

伊藤万理華
6ページ7カット、撮影は熊谷貫。
カメラと向き合う強い意志を持ったモデルと、モデルと真正面から向き合って撮る熊谷貫。
笑顔はぎこちなく、ポーズも硬いのだけれど、横からの風に髪を靡かせつカメラと向き合う5ページ目などを見ると、資質の確かさは感じられる。
今、この時期にしか撮れない9カット、眼福。

志田未来
6ベージ8カット、撮影は佐藤裕之。
屋内と屋外で4カットずつ。 屋内での光の廻し方、弱い光の使い方はいつもながら上手い。
役ではない自分でもカメラの前に立てる志田未来。 巧まず衒わず良い表情。

プー・ルイ(BiS)
5ページ4カット、撮影は栗山秀作。
栗山秀作が秘術を尽くして撮った東坡肉のような4カット。 三枚肉を使いつつ脂っ気は抜いてあって(毛糸で縛っているのもそのあたりの暗喩か)、インタビューもピリッとくる癖のある人柄を食べやすく調理。

植村あかり、宮本佳林、室田瑞希
いやまぁ酷いものである。 呆れた6ページ8カット、撮影は本田龍介。
宮本佳林さえ可愛く撮れていれば良いと言うことなのか、植村と室田の蔑ろにされ加減は目に余る、特に室田の扱いが酷い。
宮本を主役にして脇に廻すにしても、ある程度は脇を生かさないと主役も光らない。
5ページ目の芯の無いブレボケも見苦しい。 被写体のブレで動きを出したいのであればシャッタースピードを遅くする工夫をすれば良い。 極端な前ピンにしてボケさせる芸の無さ。
6ページ目も醜悪。 妙にポーズと表情が硬いと思ったら、スカートの裾を押さえさせ、ヒザを重ねてスカートの中が写らないようにしている。 写っちゃ困るならハナッからそうならない構図を切りゃ良いだけの話で、その程度のことも出来ない下衆で野暮で下手糞ってのはどうにも救いようが無い。
この稼業から足を洗った方が良いのではないか。

鞘師里保
6ページ6カット、撮影は栗山秀作。
現状で見掛けだけ大人っぽく撮ろうってのに無理があり、悪くは無いが良くも無い。

真野恵里菜
7ページ9カット、撮影はオノツトム。
ハロープロジェクトからの離脱に際して新機軸を打ち出そうということなのか、これまでとはガラリ変わった写真集を製作、そこからのアザーカットで構成。
イメージを変えたいのは分かるが、一寸無理をしすぎた感。
企画倒れでもやれるだけの事はやっておこうとする真野恵里菜の心意気のようなものが感じられるのが救い。

2013-10-27 まつろわぬものの宴 [長年日記]

_ ミスiD(アイドル)2014 受賞者お披露目イベント

講談社が主催するアイドルオーディション「ミスiD(アイドル)2014」のお披露目イベントがかなりどうかしていそうだったので足を運んでみた。

昨年の受賞者もかなりパンチが(フックも)利いており、それも影響してか今年は輪を掛けてとんでもないことになっている。

お披露目イベントは会場であるジョイポリスの入場料が木戸銭代わり、受賞メンバーそれぞれの写真セットを買うと、握手会に参加できる仕組み。
のんびり構えていたら「写真売り切れ」の情報が入り始めたので、先に行っていた酔狂仲間に押さえて貰ったりしつつ現場へ。

セミファイナルの51人からファイナリスとが35人選ばれ、その35人が本日の参加者。 グランプリ1名、ミスiD 2014として6人、「明日のアイドルの話をしよう賞」として3人、審査員の個人賞が12人、「ミスiDアマテラス特別賞」が3人。 大阪夏の陣と島原の乱と慶安の変を足して3で割らなかったような、一と癖も二た癖もある一騎当千がズラリ並んだ結果、絞るに絞り込めず、ファイナリストの2/3がなんらかの賞を貰った形。

一人ひとりの受賞コメントに時間を割いた結果タイムテーブルがどんどんずれて行き、そのあたりの仕切りは素人臭くあったが、その「素人臭さ」が面白い人選に繋がってもいる訳であるし、客がおとなしかったと言う事もあるが大きなトラブルは起きなかった。

前年グランプリの玉城ティナと共に(・・・と言うか、実質一人で)司会進行を努めた菊池智美(ポテト少年団)は、アイドルに絡んだ仕事を多くこなしてきており、且つこのオーディションでも審査には携わらないまでも審査の現場には立ち合わせてもらっていたようで、各受賞者の人となりを踏まえた上での進行には好感が持てた。

無限の可能性と無限の不可能性を併せ持つ、グランプリの青波純については改めて別項にて。


青波純の肩にさりげなく手を置く寺島由芙


2013-10-23 匙加減 [長年日記]

_ risa-mono-chrome+ 吉木りさ×松田忠雄

渋谷と恵比寿の間の明治通り沿い、どちらの駅から歩いてもほぼ等距離だが、人混みを避けられる分恵比寿からの方が歩きやすいかもしれない。
バス停は都バスの渋谷車庫もしくは東二丁目が最寄になる。

入ってすぐ右側の壁にはインスタックス(所謂「チェキ」)で構成されたインスタレーションを額装したもの、右奥には大キャビネくらいの大きさのプリントを厚手のアクリル板に貼り付けたもの、左と正面の壁に全紙くらいのプリントが11枚、さらに大きなものが2枚。
アパートと思しき室内で撮った物が中心で、ほぼ水着(下着)で一部着衣。
仕事着として割り切れているからか、衣装によっての感情の揺らぎは感じられず、柔らかい表情でカメラと向き合えている。
所謂「グラビアポーズ」ではなく、撮り撮られる中で出来た形になっており、自然ではないが不自然でもない。

大きな写真はプリントも柔らかめで、しっとりした湿度を感じさせるものの、じめじめはしていない匙加減の妙。
薄暗いこともあって絞りは開け気味、深度も浅めなので一寸逃げてしまっているものもあったが、表情を採ってそれを生かしたであろう物以外はかなり厳密。 それでいて凝り固まった感じもしない。
これはモデルの感の良さもあり、撮る側・撮られる側の呼吸が合っているからでもあったと思う。

アクリル板に貼られた小品。 プリントそのものは綺麗なのだけれど、大判のものに比べると明らかに焼きが硬い。
プリントが小さくなると、より硬く見えがちではあり、実際硬く焼けてしまったりもするのだけれど、画竜点睛を欠く感。

今回の写真展は写真集との連動企画ではなく、写真展単体で行われているのだけれど、その分出版には適さない形態でのプリントもあり、その点に於いても面白い。
私のようなルンプロには手の出にくい値付けではあるが、プリントと写真の質から考えると妥当な価格。
写真と言うものは印刷すると情報量がかなり減殺されてしまうので、「プリントで所有する」ことには大きな意味がある。

写真にしても絵にしても、一と目で見渡せる大きさを超えると印象が変わる。 然程多くない出品点数でも物足りなさを感じなかったのは、写真の質もさることながらその辺りも影響していると思われる。
会期中にもう一度見に行きたい。


risa-mono-chrome+ 吉木りさ×松田忠雄
会場:tokyo arts gallery
会期:10月19日(土)- 10月27日(日)

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2013-10-15 [長年日記]

_ 別冊カドカワ DirecT

日本一の商業同人誌 Newtype を手がけるカドカワらしい、TRASH-UP!! インスパイア系商業サブカル誌。 島崎遥香が新津保建秀で巻頭と聞いて買ってみた。

島崎遥香
表紙と巻頭グラビア、24ページ16カット、ブリッジも含めて見開き8カット。 撮影は新津保建秀。
判型は小さく紙の質も良くはないのだけれど、それを見開きの多用と執拗な色校で何とかしている。

握手会対応のそっけなさを何故か売りにされてしまって以降影を潜めていた妖気のようなものが久しぶりに色濃く出たグラビア。
早見あかりにしても橋本愛にしても、これまで新津保建秀が撮ってきたのは「はっきりした自我を持っているモデル」であったように思うが、島崎遥香にはそれが無く、無限の虚無の井戸を覗き込んでしまったかのような怖ろしさと、そうであるが故の美しさ。
鏡花小史の小説世界に描き出される、「草迷宮」や「天守物語」に出てくる人外の存在、「日本橋」や「星女郎」に出てくる人間世界から一歩出てしまったような存在。
そうしたものを想起させる、寒月のような硬質の輝き。

下衆ばった物しか売る術を知らない秋元康には手に余る素材であるが故に安手の包装紙に包まれて十把一絡げに叩き売られる宿命を背負っているようにも思われるが、それが瑕になるような事は無く、AKB48と言う頸木から解き放たれたときにこそ真の輝きを放つのではないかと考えている。
この16カットの為だけにでも千円の代価は払える。

原始、女性は必ずしも太陽ではなかつた。

_ 更新情報

コラムのような何か

浅ましさ

をアップロード。

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2013-10-12 「のんびり聴いて愉快に過ごせる」 [長年日記]

_ 立川らく里の会 ~らく里の道も一歩から~(第十四里)

「弥次郎」笑二
「二階の間男」「強情灸」らく里
「安兵衛道場破り」東家一太郎
<中入り>
「谷風の情け相撲」らく里

開口一番は前座の笑二さん。 前座さんにも時間をとって自由にやらせる会とそうでない会があるか、こちらは前者。 危ないクスグリをポンと投げてから煙に巻くところは師匠譲り。

らく里さんは根多下ろし含めて三席。 「二階の間男」は掘り起こし根多だそうで、埋もれていた割に面白く、汎用性もありそう。
歌舞伎好きと言うこともあってか、噺の中で見得を切るような所作がサマになる。

ゲストは浪曲の東家一太郎さん。

浪曲慣れしていない客を見越して分かりやすいところを持ってきていたが、よく受け、しっかり聴かせていた。
講釈もそうだが、「聞き耳を立てて笑ってすっきりする」のではなく「のんびり聴いて愉快に過ごせる」のが浪曲の良さであるように思った。


ペンタックスK-10D
スーパータクマー 105mm/f2.8
オートチノン 200mm/f3.5
iso=1600

写真は
「弥次郎」笑二
「二階の間男」らく里
「強情灸」らく里
「安兵衛道場破り」東家一太郎
「谷風の情け相撲」らく里
この辺に。

_ 追記

はてなフォトライフと違って部類はしていませんが、一枚の大きさとか見易さはこちらだと思いますので、併せてどうぞ。

http://www.flickr.com/photos/2petri2/

_ 更新情報

コラム的ななにか

化ける女

をアップロード。
大島優子は、そろそろAKB48から解放されるべきだと思う。

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2013-10-06 ピクトリスリスムへの回帰 [長年日記]

_ 週刊ヤングジャンプ 2013 42号

池田ショコラ
ほぼ水着で7ページ8カット、撮影は桑島智輝。
表情も単調、ポーズもぎこちないが、そこから探り出すように映える表情を切り取って行く。
モデルとしての引き出しの少なさがカメラマンの「何とかする力」を引き出している。

岡田紗佳
5ページ5カット、撮影は桑島智輝。
こちらは打って変わって撮られるのに長けたモデルで見せ方も知っているのだけれど、不思議なもので写真としてはあまり面白くない。

最上もが
巻末グラビア5ページ7カット、撮影は柴田フミコ。
女性スタッフだけで撮ったとのことだが、コントラスト高めでハイキー、私の嫌いな要素は多いものの写真としては美しい。
ピクトリアリスムに回帰したかのような絵画的構図と調色のような濃い色遣いも面白く、7枚が7枚、そのカットだけでも写真として成立する強さがある。
大きなサイズで見たい。

_ 週刊ヤングジャンプ 2013 43号

柏木由紀
巻頭グラビア10ページ14カット、撮影はTakeo Dec.
もっともらしい顔も出来るようになってきた柏木だが、ロケーションで台無しにされてしまった。
眩しがりが無理にでも目を開けていられる様になったのは進歩なのかもしれないが、そうならないような状況下で何故撮ってやれないのか。
Takeo Dec.も光を背負わせたり屋内で撮ったり手は尽くしているが、焼け石に水。
5ページ目6ページ目あたりと巻中グラビアは悲惨の極みだが、2~3ページ目の見開きはよく撮れているし柏木も柔らかな表情。
しかし柏木由紀、髪の状態は良くないし、講談社並の漆喰レタッチと言うことは恐らく肌も荒れているのであろう。
根拠はなく、経験則に基づく邪推と言えば邪推と言えなくもない私見ではあるのだけれど、柏木にしても倉持にしても素材の割にグラビアとなると惨憺たる出来になってしまうのはマネジメントをしている人間が官僚的に規制するだけで素材を生かす工夫をしていないからではなかろうか。
実にもったいない。

瑞木もえ
巻末グラビア5ページ11カット、撮影は関純一。
まだそんなには撮られ慣れていないと思うのだけれど、気負いなくカメラと向き合えていて表情も柔らかい。狙い過ぎない構図も好ましい。

_ 週刊ヤングジャンプ 2013 44号

上西恵
7ページ15カット、撮影は佐藤裕之。
整った顔立ち、諧調の豊かな表情、程良く肉感的な体型。 さりながら上背はあまりなく、ウエストも割かしゆったり。
この美点と粗をうまく生かしたり消したり、切り身でも刺身でもなく、酢や昆布で〆たような撮り方で組み立てたグラビア。
1ページ目や2ページ目下段など、屋内に差し込んでくる光による陰影の描き出し方も巧い。
憂い顔が良いのだけれど、それを生かす為に可愛らしく笑ったカットも挟み込む構成も良い。

山地まり
5ページ6カット、撮影は桑島智輝。
笑顔が一種類、正面から撮ると固まってしまい、ポーズをとらせると肩に力が入りすぎてしまう。
表情とポーズが硬いのの原因はエグ過ぎる水着にもあるのではないかとも思うがそれはさておき、こう言う厄介な素材を与えられて5ページ分埋められるだけの写真は上げてくるのがカメラマンの腕。

_ Dorothy Little Happy「ASIAN STONE」リリース記念イベント(亀戸サンストリート)

職場を早々に退散してサンストリートへ。
六時半前に何とか到着すると既にベンチ席は埋まっており、仕事帰りと思しき背広の人々が二重三重に立ち見で取り巻く。 平日のこの手のイベントとしてはかなりの盛況。

開演前に軽くリハーサル。 曲がなかなか出ないなど、この会場のPAのダメさ加減が出たりしつつも新曲の「ASIAN STONE」のさわりを確認。

アイドル客特有の奇矯な振る舞いは商業スペースと言うことで禁止となっており、手拍子のみでの観覧。
これはこれで良い・・・と言うか、私はこの方が落ち着いて観る(聴ける)ので有り難い。

どこか連れていって
ASIAN STONE
set yourself free
諦めないで
恋をしてるの きっと


白戸は低めに二つ縛り、富永は一つ縛り、あとは皆ストレート。 毛先を透いて軽くした高橋麻里の髪がふわりと躍る様が美しい。
衣装はジャケットでもPVでも使われている濃紺のAラインのワンピース。 横に入ったスリット状の切り込みを白い布で繋いである。
裾は後ろ下がりになっていて、同心円では翻らないのだけれど、ここに工夫があるらしく、緩くターンした止め際に慣性質量でウエストのくびれを美しく描き出す。
激しい曲で縦の動きが入ったりターンが早かったりすると、裾の暴れ方が少々汚くはあるのだけれど、ASIAN STONE には合っている。

口開けに聴かせる曲を持ってくるなど、見せると聴かせるのバランスが考えられていた。
声量や質に合わせて適宜裏打ちのコーラスが入っていて、ソロパートで繋ぐ曲でも極端な凸凹は(少なくとも音源上では)目立たない。
マイク音量とオケの音量のバランスが悪く、各メンバーごとのマイク音量のバランスも取られていなかった為にその凸凹が露わになってしまったのが瑕だが、これはこの会場の慢性的な欠点であるので仕方がない。

ASIAN STONE は、曲名を目にした時には「またアジア戦略か・・・」と思ったが、聴いてみると悪くない。
シンセアレンジが三人Dreamを思い起こさせる如何にもな avex 、懐かしくも味わい深い。

4曲目に入った「あきらめないで」は見せる部分を象徴する曲だと思われる。
私はアイドルに限らず芝居でも演芸でも「盛り込む芸」と言うのがあまり好きではない。 なのでこの曲のような鬼気迫るダンスと言うのも苦手であり、ここを見せ場としゃかりきになられても正直興醒めではあるのだけれど、そうせざるを得ない焦燥と言うもののもあるのだろう。

最後はカップリングの「恋をしてるのきっと」で〆。 こちらも聴かせる佳曲。

閉鎖環境でのライブとなると「見せる」「盛り上がる」に力点が置かれて私が求めるものとは異なってくると思うが、こうした落ち着いて観られる機会には、今後も足を運ぼうと思うし、音源に対価を払おうと思う。

本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]

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2013-09-29 「カーツ大佐=指原莉乃」説 [長年日記]

_ UTB+ 2013 11月増刊

川栄李奈
表紙と巻頭グラビア、13ページ12カット、うち見開き1箇所。 撮影は佐藤裕之。
顔が大分大人びてすっきりしてきたのと、機嫌の良し悪しが表面に現れにくくなってきたのとで、ハズレの表情が減って打率が向上。
仕草やポーズは単調で、その辺りの面白みは無いが、撮り方次第でさまざまな色に染めやすいと言えないことも無く、光の当て方一つで表情も変わる。
盛大に眩しいと流石に写真にならないが、一寸眩しいくらいだと味のある表情になる。
4ページ目中段などがそうなのだけれど、下瞼が心持ち上がったくらいのカットが良い。
姿勢も悪く、首が据わらないのも相変わらすだが、動物写真の要領で操ると絵になる。

志田未来
来年のカレンダーからの other cut で6ページ8カット、撮影は大江麻貴。
当たり障り無く、上手く撮れた女優グラビア。

真野恵里菜
6ページ8カット、撮影は長野博文。
撮り方も色も長野博文らしい6ページ。
悪くは無いが開けることの出来た引き出しの数が少なく、一寸物足りない。

北原里英
6ページ6カット、撮影は佐藤裕之。
写真を撮られることに対して構えすぎていたり、逆に思考を停止して呆けてしまったり、カメラと上手く向き合えない時期(それはそれで仕方の無いことではあったが)を漸く脱して、一と皮も二た皮も剥けた感がある。
カメラと正対せずに一寸だけ外す。 レンズを目の端には入れつつ、直接は見ずに意識だけを向ける。 身体から適度に力を抜き、ポーズと仕草に意味を込める。
こうした「文字で書くと簡単そうに見えるが、やるとなると難しいちょっとしたこと」を積み重ねたものが北原里英の魅力となっている。
衣装やメイク、ロケーションを含め、北原を支える部分での「ちょっとしたこと」も含めて良く出来たグラビア。 眼福。

高柳明音
6ページ11カット、撮影は細居幸次郎。
髪型はいつもの「マンガトリオ」的なものだが、固めすぎていないのは良い。
鳥グラビアと銘打ってはいるが、前回のそれほど企画モノっぽくはない。 巻き毛カナリアのような黄色いニットを纏ったカットが良い。
そう言えば高柳、「坑道のカナリア」のようなところもある。 この人が元気に囀っているうちはSKE48も大丈夫。

薮下柊
6ページ10カット、撮影は佐藤裕之。
物怖じしない性格を生かしてカメラと正対させたカットは当たり。
目線を外させるとどこを向いてよいか分からずに意識をカメラに向けすぎるところもあり、すべてが上手く行っている訳ではないが、表情や仕草の柔らかいのは良い。

若月佑美
6ページ7カット、撮影は佐藤裕之。
素でカメラの前に立てる分、撮る側の力量も試されるタイプのモデル。
上手く乗せて撮れている。

星名美津紀
6ページ7カット、見開き1箇所。 撮影は佐藤裕之。
「売り」がはっきりしている以上仕方の無いことではあるのだけれど、水着の面積は少なめ。 水着と服を着たものとでの表情の差は小さいので、かなり割り切ってこの仕事をしているのだと思う。
それでも飛び切りの表情は2ページ目中段の服を着たカット。

吉川友
6ページ6カット、撮影は西條彰仁。
カフェオレの広告に合わせてか、白と黒の衣装。
黙っていると綺麗なお姉さんなのであるが、口を開くとかなりのトンチキであるのはオブラートに何重にも包んだような筆致のインタビュー部分からも窺い知れるが、そうしたことで美しさがより際立つように感じられる匙加減の妙。

穴井千尋
指原莉乃企画のHKT48グラビア連載、6ページ8カット。 撮影は長野博文。
例によって指原もオマケで一枚撮って貰っているが、ドス黒い何かを内包しているであろう指原をも白っぽく撮ってしまえる長野魔術。
穴井千尋の「純朴」「生真面目」「押しは弱い」を上手く生かして撮れている。

松岡茉由
4ページ4カット、撮影は佐藤裕之。
何かしらの役を設定したほうがカメラの前に立ちやすい役者属性らしく、カメラと「本人」として向き合うと精彩を欠く感じ。
前半のカメラと向き合わないカットは本領に近いのではないか。

Juice=Juice
6ページ6カット、撮影は本田龍介。
ハロー!プロジェクトらしい、紋切り型顔見世グラビア。
私には退屈でしかないべったべたな写真群であるが、好事家受けしそうな半玉感は出ている。

鈴木愛理
8ページ8カット、撮影は西田幸樹。
鈴木愛理はポーズから仕草から表情から、文句の付けようの無い仕事振り。
西田幸樹も強すぎず弱すぎず、光を上手く廻した手練の技。
欲を言えばもう少し曇っていれば猶良かった。

総評
気が付けば佐藤裕之祭りの様相。
肝心なところでピントを外していた時期、安全策に走りすぎてつまらなくなってしまった時期を経て、非常に良いバランスで撮れているように思う。
忙しすぎて仕事が荒れてしまうことだけが心配である。

_ 週刊プレイボーイ 2013 No.40

川栄李奈
巻頭グラビアの前のオマケ写真集で8ページ18カット、撮影はTakeo Dec.
売りたいイメージに合わせてか馬鹿面中心の構成。 テレビで作られたイメージを敷衍した紙面構成しか出来ないから週刊プレイボーイのグラビアもここまで衰退してしまったと思うのだが、AKB48絡みのものは相変わらずお粗末な出来。
馬鹿で名を成しているうちに「それだけではない部分」を出さないと飽きられるのはあっという間。

吉木りさ
6ページ7カット、見開き1箇所。 撮影は橋本雅司。
屋内で一寸暗めにゴリゴリ撮った、橋本雅司らしいグラビア。 被写体ブレが出たカットもあるが、写真に芯がある。
キャプションの拙さが瑕だが、写真そのものは素晴らしく、雑誌としての地力を感じさせる6ページ。

佐藤すみれ
5ページ4カット、見開き1箇所。 撮影は桑島智輝。
だいぶ以前の話になるが、ヤングマガジンに載った時の水着グラビアが罰ゲームのような陰惨な表情で、この手の仕事はやりたくないのかと思っていたら、さにあらず。 今年に入ってからはブログやツイッターに露出度の高い衣装でも生き生きとした表情の写真を載せるようになってきたので期待して待っていた。
然るに上がってきたグラビアは期待値が大きかったこともあって、一寸残念な出来。
表情も単調で、ポーズや仕草も単調。
ジュニアモデル上がりの苦労人で仕事に対する矜持がある分、撮られることに対する気負いが有り過ぎるのかも知れないし、服ではなく自分を見せるために写真を撮られることへの切り替えが上手く出来ていないようにも思える。
もっと出来る人だとは思うので、次の機会を待ちたい。

2013-09-21 「昼寝をして、起きたら、居た。」 [長年日記]

_ スライド&トークイベント「Making of “私生活”」(tokyoarts gallery)

約2年半に渡った写真集&写真展『私生活』の撮影の裏側、写真の成り立ちを、女優・安達祐実と写真家・桑島智輝、双方の視点より解説します。
芸能生活30周年を迎えるにあたって女優自らが企画した『私生活』。なぜ写真という媒体を選んだのか?どんな気持ちでカメラの前で立っていたのか?見てもらう人たちに何を伝えたいのか?
また、写真家は、彼女の強い思いをどう受け止めて、作品に昇華していったのか?女優と写真家。それぞれの視点から、今回の作品に込めた意図を、写真のスライドショーを元に語って頂きます。

出演者/
安達祐実(女優) 桑島智輝(写真家)
司会:町口景(ブックデザイナー)近田拓郎(週刊プレイボーイ)
写真集の発刊にゴシップを絡められてしまった所為か、マスコミお断りでの開催。 潜り込んでは、いたかも知れない。
限定50名のところ、先週の日曜の夕方に申し込んだ時点で既に40番台だったので、そのあとすぐ定員に達したのだと思う。

15:30過ぎに到着。 整理番号順に並び、入場。 簡易椅子が50脚置かれていて、あとは立ち見。 展示物を幾つか取り除いたスペースにプロジェクターを置き、奥の白壁に投影。
スクリーンノ両脇にモデルとカメラマンヲ配して、週刊プレイボーイの担当編集氏が進行。 撮られた写真について時系列で語って行く。

30周年と言っても、最初は大掛かりに何かをしようとは思っておらず、何人かのカメラマンに撮っておいて貰おうと言う話の中で桑島智輝にオファー。
(安達祐実曰く)「何でも上手く撮れる」桑島智輝には、作り込んだ写真を撮って貰う積もりだった。
依頼通り撮ってはみたものの、「30周年の写真がこれで良いのか?」と疑問を持った桑島は、テリー・リチャードソンがレディー・ガガのワールドツアーに同行して撮った記録写真集を見て現場の裏側を撮ることを思いつき逆提案。
撮影現場から楽屋から、安達祐実の自宅まで。 安達祐実は桑島智輝が居ないものとして過ごし、桑島智輝は気配を消して淡々と撮り続ける。
以下、採ったメモからの書き起こしを箇条書きで。

・撮影初期のもの以外はカラーネガで撮影。
・中盤からカラーネガに切り替え、コニカのビッグミニと35mmの一眼レフを使用。
・終盤は6×4.5を併用し、八丈島撮影分ではモノクロフィルムも使用。
・初めは完全に個人企画で、経費もモデルとカメラマンで折半。
・事務所から話があり、週刊プレイボーイから写真集を出すことが決定してから、八丈島と九十九里で追撮。
・セミヌードは後回しにすると気心が知れて却ってやりにくくなるので、そうなる前に撮影。
・普段の仕事は水着止まりなので、どう撮ったら良いか悩んで色々調べて頭に入れたが、それを一旦棄ててから撮影した。
・白ホリの前で涙を流しているカットは、「泣けますか?」といったらものの数秒で涙が溢れた
・「女優ってスゲー!」と最初に恐れ入った場面であった。
・追撮分は、これまで暖かい感じで撮ってきていたので、真逆なものを撮ろうと思った。
・ラース・フォン・トリアーや五社英雄の作品を見てマイナスの感情を醸成。

やっつけ仕事(AKB48絡みなどで特に酷い)の多い昨今の週刊プレイボーイにしては妙に腰の据わった企画だと思ったら、腰が据わっていたのは安達祐実と桑島智輝であって、持ち込まれた企画を写真集にしたのが週刊プレイボーイだった。
それでも追撮を組んだり、撰びにくいカットを敢えて採用したり、写真展を企画したり、週刊プレイボーイの底力は見られたと思う。
雑誌に載るグラビアや写真集は、モデルとカメラマンだけではなく、事務所の意向や編集者のセンスにも翻弄されることがまま有る。
本人主導の企画と言うこともあるが、採用不採用の基準が写真そのものの良し悪しであるのは極めて珍しい。

「眠るのは好きじゃない。」と語る安達祐実の寝起きを撮ったカットを撮られた側から評して曰く、「昼寝をして、起きたら、居た。」
部屋着のズボンの尻っぺたに無意識に両手を突っ込んだカットなどについて桑島の口から何度か聞かれたのが「これは撮らなきゃ・・・と思った」
クローゼットの前で延々着替えを繰り返してもらったりとか、昼寝をしている横で目覚めるまで待ったりとか、役と本人が渾然となってしまっている一筋縄では行かない被写体をどう撮るか、その試行錯誤と葛藤も桑島智輝の言葉の端々から滲み出る。

こうした無意識下の安達祐実を可視化したのは桑島智輝が初めてなのかもしれない、プリントとして提示された「探さなくてもそこにある『自分』」
30年役者の仕事をしていると、役を演じていることが殆どで、「安達祐実」を演じることすらある。 今回こうして撮って貰うことで、自分の「存在」を確信できたと語っていたが、演じることを生業とし、物心つく前からそれが日常となっている安達祐実にとっては、演じている自分と演じていない自分をひっくるめて「安達祐実」であり、そこに更に「無意識下にある自分」も含めて撮って写真群として見せたことで初めて持てた「自分の存在に対する確信」であったのように思う。
「記録と記憶が一体に」とも感想を述べていた。


右側の壁に飾られていた、モノクロで撮られ、ネガサイズで焼かれた作品が素晴らしかったのだけれど、これらは桑島智輝が写真弘社でプリントまで立ち会ったとのこと。
ここまで突き詰めてプリントしたことはこれまで無かったし、普段はデジタルで撮ったカラーをグレースケール変換することは無いので、今回はモノクロの美しさに驚いたと語っていたが、デジタルでも擬似的には出せるが、この「粒子感」はフィルムならではのもの。
久しぶりに見た「暗室に入りたくなる(焼きたくなる)」素晴らしいプリントだった。

撮り撮られると言う関係性に於いてのみ互いを必要とする、甘美な息苦しさを感じさせる写真展。
明日、23日まで開催。
left

2013-09-16 息苦しくなるくらいの 切なさ [長年日記]

_ 安達祐実写真展『私生活』(tokyoarts gallery)

明治通りの、ちょうど渋谷と恵比寿の中間にある tokyoarts gallery での写真展。 撮影が桑島智輝と言うことで見に行ってきた。

小ぢんまりとしたギャラリーなのだけれど、配置の妙で約30点。 中央に吊り下げられた巨大プリントが目を惹く。
普段の仕事はほぼデジタルだと思うが、カラー・モノクロ取り混ぜてほぼ半数が銀塩。 モノクロの焼きの追い込み方に瞠目。

粗を隠して綺麗に撮ったものと、粗も含めて抉り出すように撮ったものとあるのだけれど、抉り出すように撮りつつも被写体を踏みつけにするような撮り方はしておらず、角栓から皺から下着の痕まで写っていて生々しくは有るのだけれど、野卑ではない。
肌や体形は明らかに成熟した女性のそれであるのだけれど、顔立ちが幼いこともあって撮り方によって如何様にも見え、撮られ慣れすぎていて一筋縄では行かぬ被写体を相手に、あの手この手で実像に迫ろうとする撮影者の執念が感じられる。
モデルを泳がせて撮ったカットとモデルを圧伏せしめて撮ったカットが並存し、どちらも良いのだけれど、普段のグラビア仕事ではまず見られない後者の写真、特に右側の壁に纏めて貼られた6枚に引き込まれる。

写真集の売り上げ次第で或る程度は回収が見込めるにしても、これを撮る労力と時間を想像するだに眩暈がする。
出展作品一覧を見ると、私が惹かれたカットの多くは今年の4月に八丈島で撮られたものが多いようだ。
息苦しくなるくらいの、切なさ。
いやはやなんとも、恐ろしいものを見た。

安達祐実写真展 「私生活」
会期:9月14日(土)- 9月23日(月)11:00 - 20:00(※9/17は休廊)
場所:tokyoarts gallery

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2013-09-14 ちょっとカワイイ!! [長年日記]

_ 週刊ヤングジャンプ 2013 38号

鞘師里保
巻頭グラビア6ページ17カット。 撮影は細居幸次郎。
大き目の写真の周りに、同じ状況・衣装で撮った小さいカットを並べる構成。 伸び伸び撮られていて、動かしても止めても絵になる。
外で動かして撮った笑顔も良いが、屋内で撮った最初の3ページの素の表情が良い。
露出度低めの衣装だが、それだけに構えたところの無い、柔らかな表情。
2ページ目上段の歯ブラシを咥えた横顔が秀逸。

_ 週刊ヤングジャンプ 2013 39号

指原莉乃
巻頭グラビア7ページ7カット、撮影は桑島智輝。

指原のグラビアでよく目にするのは、無の表情で撮られるに任せているもの。 それでも撮影者や編集者の思惑がよほど上っ滑りしない限りは見られるものになるだけの仕事をやるのが指原。
1stフォトブックで青山裕企に撮らせたものも、下司な企画意図を判った上で負の感情は出さず、撮られるに任せてグラビアを成立させている。
今回はそうした守りの仕事ではなく、生きた指原の表情が見られる。 素材を生かしきった7ページ。

「ああ、くっそ~~相変わらず ちょっとカワイイ!!」

このキャプションが指原莉乃の不思議な魅力を的確に言い表している。 飛び抜けてスタイルが良い訳ではなく、顔立ちも褒めそやすほど整ってもいない、けれど 「ちょっとカワイイ」。 そしてこの「ちょっとカワイイ」ように見える角度が広い。
序盤の白ホリで飛ばし気味に撮ったカットには少々眩しげなものものも有るが、4ページ目以降は柔らかな表情。
諸々の先入観もあり、生娘感には乏しいが擦れつ枯らしの薄汚れた感じもない。 その立たされた位置から不当に低く見られることも多いし、裏方に廻ったほうが良いと言う人も居るが、表舞台でこれだけの仕事を出来ているからこそ、裏方寄りの仕事をしても説得力が出てくる。

指原莉乃は少ないながらも「判ってくれる人」に恵まれている。
6ページ目の、林檎を持ったカットが秀逸。

根岸愛
巻中グラビア5ページ13カット、撮影はTakeo Dec.
体形の美しさは出ているが、フライト(※世間で言うところのライブの意)で見せる凄艶さ、握手会などで見せる引き込まれるような笑顔はこんなものではない。
まだ撮られなれていない硬さは有る。 まぁ、どうしても水着にされてしまうのだけれど、水着以外の衣装もあれば、根岸愛の本領が垣間見られたかも知れない。

竹富聖花
5ページ8カット、撮影は細野晋司。
大人びたところを見せようと言う意図からか、妙にメイクが濃い。
髪のあしらい方なども含めての演出なのだけれど、そうでないカットの方が上がりは良い。
無理な企画が素材を殺した5ページ。

_ 週刊ヤングジャンプ 2013 40号

佐々木希
7ページ16カット、阿部ちづる。
布地面積は少な目の衣装が多いのだけれど、流石に撮り慣れているだけあって構えたところの無い表情。
綺麗に見える角度が広いこともあって、佐々木希の美しさ・可愛らしさは引き出されている。
惜しむらくは構図が凡庸なこと。 色温度や露出に関しても鈍感。
撰ぶ方のセンスの問題もあるが、引いたカットが多い。
服を見せる写真であればこれで良いのだろうけれど、やはりモデルを生かし切れていないもどかしさはある。

二宮芽生
素材が何でもそれなりの質で撮ってしまえる桑島智輝の仕事振りが冴える5ページ5カット。
表情の硬さはあるが、それを生かして撮っている。
「閉鎖空間で打てる手が限られた中で何とかする力」これが何でもソツなくこなしてしまうように見える桑島智輝の「らしさ」なのではないかと思う。

仙石みなみ
巻末グラビア5ページ8カット、撮影は栗山秀作。
眩しがりなのと撮られ慣れていないのとで、出来としては芳しくない。
上唇がめくれ上がるような笑顔も目に付き、及第点は扉ページのみ。

_ 週刊ヤングジャンプ 2013 41号

夏菜
Japan Expo で渡仏した際に撮ったと言う7ページ18カット、撮影は細野晋司。
ここのところ擬似水着グラビア(・・・の、ようなもの)が続いていたが、今回は水着で押す構成。
悪くはないが、さてどこが良いかとなると可もなく不可もなく、一寸困る出来。
表紙は弄り過ぎて薄気味悪い表情。

木元みずき
巻末グラビア5ページ8カット、撮影は桑島智輝。
どう撮っても硬いものをどう撮るか。 その試行錯誤が並ぶ8カット。
5ページ目の横から撮ったものなどは、硬さを初々しさに転化した佳品。
水着にしないと売り上げに結びつきにくいのは判るが、それ故の硬さは出てしまっていて、企画意図が素材を殺してしまっている。

_ 指原莉乃

かなり間が空いてしまったが、グラビアレビュー的なものを再開。
ヤングジャンプ 39号の指原莉乃が非常に良かったので、久しぶりにやる気が出た。
指原さまさまである。

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2013-09-09 [長年日記]

_ 更新情報

コラム置き場にもう1本。

SHIPについて

こちらもミニコミ寄稿分。


2013-09-08 [長年日記]

_ 更新情報

コラム置き場に

成島柳北『柳橋新誌』に学ぶヲタクライフ

をアップロード。
去年の冬コミに出た友人のミニコミに寄稿したものを転載。
「金が無いなりにどう楽しむか」文科系ヲタクの試行錯誤は江戸の昔から。


2013-09-01 夫婦仲よく 三度くふめし [長年日記]

_ 朝錬講談会

室町の日本橋亭で、毎週日曜の朝九時半からやっている講釈の会。
出演者は毎回二人、たっぷり聞けるのが嬉しい。

「蘇生奇談」神田すず
「鈴木久三 鯉の御意見」田辺一乃

春陽さんお休みで代演すずさん。 女流二人になっちゃったんで「うーむ」と思ったのだけれど、女流臭い根多ではなかったので良かった。

ただ、矢張り女流ならではの駄目なところはあって、それは例えば「蘇生奇談」の女房の間男への惚気の中で使う五世団十郎作の狂歌
「たのしみハ 春の桜に 秋の月 夫婦仲よく 三度くふめし」
、これの下の句を「夫婦仲よく 三度食べる御飯とやりやがった、この一とくさりですべては台無し。
「食う」とか「飯」とかを女が言うのはおかしいと思ったら、女性が夫婦の機微を詠んだ何かに差し替えれば良い。

色々と面倒なことも多いので、こと演芸に関しては批判めいたことを大っぴらには書かないようにしていたのだけれど、流石にどうかと思ったので敢えて。


2013-08-25 涜神を目的とした連中には居場所の無い祝祭空間 [長年日記]

_ ハナエ「恋は神聖ローマ」発売記念ミニライブ&サイン会 (8/24 タワーレコード秋葉原店)

17:00頃に現地着、設営と音響チェックのさなか。
しばし時間を潰してから集合時間の少し前に戻ったらまだリハーサルを。 スピーカー1対、足元にモニタースピーカー1台。 ワイヤードのマイク1本(スタンド付)
マイク音量やモニターからの返りなどを入念にチェック。 モニターからの返りは音量だけでなく、スピーカーを置く位置から角度まで。
どうなっているかの確認だけでなく、どうできるかに関する「譲れない線での攻防」。
タワーレコード秋葉原店のイベントスペースは、そう広くは無い店内に無理をして作っているので音響も貧弱。 蜜柑箱に毛が生えた程度の設備なのだけれど、その中で出来ることを突き詰めていく作業を注視。

17:30に整理入場開始。 ほぼ定刻、18:00頃開演。

今日のいでたちは衿と裾に紺のラインが2本入った、セーラーカラーの白いワンピース。 赤く染めた髪に合わせてか、ストラップ付きのパンプスとマニキュアは赤。
赤く染めたと言う髪は色が抜けたのか足したのか、毛先に向かって段階的に黒から赤へ。 その左側頭部にも革製の赤いリボン。 パンプスの留め具にもリボン。
ワンピースの薄手の白い布地が絹なのか化繊なのか、ストッキングは何デニールなのか、耳元で揺れるのはピアスなのかイヤリングなのか、ブレスレットやリングの材質は何なのか。
疎い私が見ても感心するのだから、目の肥えた人が見るとより多くの発見があるのだと思う。

顔のパーツは前を向いた造りなのだけれど、綺麗に見える角度は思いのほか広い。
横顔の美しさに息を呑む。
これ見よがしの上手さはないので分かり難いのであるが、リハーサルでも本番でもCDで聴いてもほぼ均質。 高いレベルで安定した歌唱。
括りとしては「ウィスパーヴォイス」になるが、あざと過ぎないのも良い。
たまにリズムが蹴躓くこともあるのだけれど、顔には出さないしいつの間にか元に戻している。 しれっと巧い。
会場全体に目配りはしつつ、殺しには行かない。 メモを採っているのも激しく踊っているのも視野には収めつつ、目は留めない。
手拍子を促したり、振り付け講座を織り込んだりしつつ、ラインダンスや肩組みを強要したりはしないので、安心して観ていられるのは嬉しい。

客の女子率は高く、総じて身綺麗。 男性客はヲタヲタしいのと、そうでもないのと混在。
振りコピーも大人しく、悪目立ちしようとするのも、場のヘゲモニーを巡っての生臭い駆け引きも無い。
場を客が支配することは主たる客層から(おそらく本人からも)許容されないであろうし、CDの大量購入の見返りとしての濃厚接触も望めないので、そういった事を目的とした向きは縁無き衆生であると思う。
投資金額に見合った見返りを求める「竹取物語」的な擬似恋愛は成立しないし、涜神を目的とした連中には居場所の無い祝祭空間。
ただ濃厚接触はないにしても、今回のイベントに於ける「サイン会」のような場は設けてあるし、今後もそうであろうと思われる。
見目麗しき乙女が歌い踊るさまを愛でることを好む向きには受けるのではないかと思う。
老境に差し掛からないと解らないかもしれないが、眩しすぎるものは適度な距離をとって眺めたい。
身も心も(そして財布も)疲弊しない楽しみ方はあり、それに適した現場であるようにも思った。

半月前に買ったCDが鞄の中に入っているはずも無く、接触も苦手なので終演後のサイン会は回避。
計4曲のミニライブではあったが、満足度も高く。

_ 「はちきんガールズ サバイバルライブ2013 上野の西郷さん観てますか? アホといわれて燃えちゅうき!」(8/18 上野公園水上音楽堂)

高知のアイドルはちきんガールズの東京での初のワンマンライブ。 企業や自治体とのタイアップが多いからか、なんと観覧無料。
友人がドッ嵌りしていて面白そうなので出かけてみた。

川村あやの(はちきんガールズ)
ペンタックスK-10D+チノン200mm/f3.5 iso=400

無料ということもあってか、満員とは行かぬまでもなかなかの入り。
15時開演と言う事で西日が射し込みつつあり、陽が当たっているところは暑そうだったが、始まる頃には翳るであろうと見込みをつけたあたりに陣取ってみる。
なるほど陽射しはまだ強いが、吹き抜ける風は既に秋のそれで、耐えられなくはない程度の暑さ。

ほぼ定刻に始まり、衣装を頻繁に変えたり小芝居を挟んだりしつつ、たっぷり2時間。
土佐っぽらしい過剰さに多少辟易しつつも楽しく観覧。

友人は「良いと思うんだけど、みんな来ないんだよねぇ・・・。」とボヤいていたが、なぜそうなのか観て分かった。 これは生で観ないと伝わりにくい、「生もの」の魅力。

前述の通りで企業や自治体とのタイアップやらなにやらが多く、コマーシャルソング的なものが持ち歌の大半を占めるのだけれど、それの出来が非常に良い。
益田太郎冠者から三木鶏郎やキダタローに至る流れの末にあるような、明るく楽しい楽曲群。 一度聴くと耳から離れない。

動きは激しく移動も多いので昭和の装備と技術でやっている私などはなかなかどうして辛いのだけれど、それだけに撮り甲斐もある。
兎に角「生もの」なので実物を観ていただくのが一番なのであるが、客が撮った動画が沢山あるので、まずはそちらを検索していただきたい。

私の撮った写真はこのあたりに。

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2013-08-17 重馬場に強い岡崎みさと [長年日記]

_ やっぱりここでも メグリアイ厨!

無料ということもあってか、集客は心持ち多め。 ここのところ確実につばなれするようにはなってきた。
押上という場所柄、他所から廻しにくいのが難と言えば難なのだけれど、視聴環境としては快適で費用対効果の面から考えれば良い現場だと思う。

帰省中の浅原がお休みで、ほぼレギュラーメンバー。

今回は全篇ライブと言う事で、自己紹介を軽くしておいてライブへ。

山中が今日の衣装のブーツを忘れてしまって、一人だけサンダル。 二週連続のオチ要員。
4期が入ってから見違えてよくなっていて、振りも大きくなって表情も良い。

白鳥ぬきの五人で始まり、白鳥in山田outでさらに何曲か。

4期の二人はだいぶ良くなってきていて、移動はまだ覚束ないところもあるが、振りに関しては身体に入ってきている。

白鳥は漸く動ける身体になってきて、踵を飛ばしてステップを踏めるようになってきた。
移動する段になると表情が素に戻ってこれから行く場所を凝視する癖は早めに直したほうが良いが、心が折れたのを表情に出さなくなったのは良い。

佐々木は歌っている最中に客目線になってしまうようなところが無くなり、とりあへずもっともらしい顔で踊れるようになってきた。
舞台に居ることを楽しんでしまう笑顔と、舞台に立てる喜びから出た笑顔は似て異なる。 佐々木は今、過渡期にある。

坂本の表情が途中から曇りだして、涙目になっていたが気になった。
努めて明るく振舞おうとはしていたし、歌って踊っての部分に関しては貶すところも無いのだけれど、隠せるものは隠してもらったほうが楽しく見られる。
ライブのさなかに起こったことであれば仕方が無いし、思ったように出来ないもどかしさから来る懊悩からくる涙であるようにも感じられたのだけれど、もしライブの前に起こった何かが原因なのであれば、ライブの前に切り替えたほうが良い。

ワイヤレスマイクの調子も悪く、スイッチがONになっていても電源が入ったり入らなかったりする場面が多く見られたのだけれど、不測の事態で開いた穴を埋めようとする意識が共有されていて、機材トラブルとしては深刻なレベルではあったものの、ライブとしては大過なく。
そんな状況にあっても岡崎みさとは何事も無かったかのような通常営業。 見掛けによらず重馬場に強い。

頑張りすぎたのか山田渚は過呼吸になってしまったようで、物販はお休み。

後味の悪さはありつつ、見応えはあるライブだった。

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2013-08-16 二回廻し [長年日記]

_ 小桃音まいメジャーデビューシングル発売記念ミニライブ

所謂「ガンダム前

にて、「BANG BANG 鼓笛サンバ」の発売記念ミニライブ。
バスの乗り継ぎに手間取って、付いた頃には始まってしまっていたが、小桃音まいは今日も隙の無い仕事っぷり。
バックにシブヤDOMINIONの連中を従えて歌い踊っても、小桃音まいだけ際立って美しい動き。 上手さでも激しさでもなく、「美しさ」

放熱も通気も悪そうな衣装ながら、表情にはそれを出さない。

短時間ながら唸らされた。

_ 『choice?×モバダビ賞』 ライブステージ

大井競馬場のトゥインクルレースに合わせてRizumuとchoice?のミニライブ。
大井町と大森から無料バスが出ているのは知っていたが、トゥインクルレース期間と年末は錦糸町からハトバスが出ているようだ。

大井競馬は鉄火場の雰囲気は残しつつ、家族で来られる場所としての設備も整えており、目を血走らせた親父客と家族連れが並存。

まだまだ暑く、日差しも強いが、海が近いこともあってか吹き抜ける風はすでに秋のそれで、日陰に居る分には過ごしやすい。
ライブが始まる頃には日も暮れた。

レースとレースの間にやるミニライブなので、Rizumuが1曲choice?が2曲。 終演後にアトラクションをみっちりやって、すぐにまたミニライブという構成。


舞台袖にスピーカー1対、足元にモニタースピーカー1対、出演者はなぜか腰に付けた受信機から伸びるイヤフォンを耳につけていた。

アトラクションは流石に訳知りばかりだったようだが、ライブそのものは一見さんも多く、親がお馬さんの競走に夢中で子供はほったらかされている傾向の家族が多かったこともあってか、子供が多かったのが印象に残った。

フィノリアファクトリーの楽曲は、オケもペラッペラで曲もベタ、歌のほうも上手くはないのだけれど、バランスが非常に良い。 聴いていると妙に耳に残るし、見ていても楽しい。



この他の写真はこのへんに。

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2013-08-10 薄の簪 [長年日記]

_ WALLOP放送局『やっぱりここでも メグリアイ厨!』浴衣SP

浴衣スペシャルということで、浴衣や甚平の客もちらほら。

浴衣でライブとなると、襷十字に綾なして、裾も端折ってねぶた祭りの跳ね人みたいにしてしまうことがままあるが、その轍は踏まず普通に着付け。
浴衣を普通に着付けたままライブをやってしまって色々あった反省は生かしているようだ。
放送部分はミニゲーム大会、エクストラタイムは大人しめな曲を選って3曲。

浴衣でゲーム大会は企画もきちんと練ってあって恙無く進行していたのだけれど、コップに注いだコーラを細長い紐状のストローで早飲みをするところで、貧血でも起こしたのかよろめいてへたり込んだ白鳥がカットアウト気味にフェードアウト。
浅原や坂本が機転を利かせて繋ぎ、コメディリリーフ的な役回りになっていた山中がきっちり演りきったこともあって、白鳥が居なくなってしまっても何とか最後までもたせていた。

その山中、本当に着られる浴衣が無かったのかもしれないが、つんつるてんの子供用浴衣におさげ髪、自分は山中香穂ではなく「座敷童である」と頑なに言い張り、その設定で進行。 これが実に良かった。

浴衣は全般的に着付けがだらしなく、ちょっとよろしくない。
坂本は着付けも美しく、頭のてっぺんからつま先までコーディネートが行き届いていて実に良かった。
胸高に帯を締めた佐々木と、すっきり着付けた岡崎と浅原はまぁ及第点。
ただ帯の下に前板を入れていないので帯が撚れてしまっていた。
山田と白鳥は体形を和服に合わせる為の小道具を端折った為に着崩れてしまっていたのと、帯を結ぶ位置が低いのとで、「温泉宿で火事に遭った避難民」みたいになってしまっていた。
髪型や浴衣と帯の色遣いは良かっただけに画竜点睛を欠いた感。

帯の締め方、衿の合わせ方は年齢や職業によって異なるのだけれど、アイドルという職業にある場合は衿をしっかり合わせて胸高に締めるべき。
このあたりは本人ではなく送り手の責任に係る部分。
着付けの出来る人を一人確保しておいて、時間に余裕を持って控え室で順繰りに着付けると着崩れないし、足りない物があっても調達すれば対処出来る。
最近はめんどくさがりな若者に迎合して前板やアンコを端折るような教え方をする呉服屋すらいるので、知らなくても仕方が無いのだけれど、美しく着るためには面倒なあれこれも必要になる。
特に見られる商売なら猶のこと。

前述の通りで、エクストラタイムのライブは大人しめなところから3曲。
沸ければカラオケでも良いくらいの人々には物足りなく思われる選曲だったかもしれないが、偶にはこう言う「聴かせるライブ」も良い。

佐々木は振りが身体に入ってきたらしく、考えずに踊れていた。 「見る側の人」になって楽しんでしまうようなところも無く、終始自然な笑顔。
これからが楽しみ。

リーダーと言う物が存在しないメグリアイの場合、新しくメンバーが入ってきた際にどこまで自由にさせてどこから縛るか。 慣れてきたところで筋は通す必要性が出てくると思うのだけれど、その嫌われ役を誰が背負うのか、また背負わせるのか。
これも送り手が決めなければならない事のひとつ。 さて、どうなりますか。


2013-08-02 「ほぼ同期の麻里子」 [長年日記]

_ Club333 Night View DJ(担当:宇佐美友紀)

宇佐美にしては告知が早かったので、万障繰り合わせて東京タワーへ。


19:30ころ、アシスタントのミズノ氏とともに登場。 入りが遅いので多少不安はあったが、始まるまで進行表を読み込んだり、要所々々になにやら書き込んだりして過ごし、始まってしまえば流石の仕事ぶり。

自己紹介では、今やっている声の仕事についてさらりと。
「司会とパーソナリティーのお仕事」
・・・のような言い回し。

張らなくても通る声、リクエストカードに書き込まれた一寸したエピソードから話を拡げる機転と技術。 紆余曲折あったが、喋る仕事で食えているのにも納得。

bayfm でやっている昼の番組のリスナーらしき人からのリクエストがAKB48の曲で、宇佐美にしては珍しくAKB48に居た頃の話など。
当時からの古い客がちらほら居たからかもしれないが、宇佐美難民仲間の友人も初耳であるような話をしていた。

ミズノ氏が最初から居た子達も少なくなっちゃいましたね・・・と振って篠田の話になったのだけれど、「ほぼ同期の麻里子が」と言っていたのが妙に可笑しかった。

場所柄、常識のない野暮なのが通りかかって騒ぐこともあるのだけれど、声を張ったり厭な顔をしたりせず、終始淡々と。
小さなネタからも話を膨らませることが出来るのだけれど、隙間を無理に埋めようとする焦燥感は無く、ゆったりしたペースで進行。
以前は機転こそ利くものの言葉の選び方が些か雑だったりもしたが、声のトーンも抑えて適度なしとやかさ。

リクエストカードを書いたり読まれたりするのには慣れていたはずなのだけれど、こと宇佐美に読まれるとなると妙なこそぱゆさがあり、我ながら驚いた。


2013-07-28 再開 [長年日記]

_ UTB 2013 2月号(1/27の続き)

寝かせすぎたものを掻い摘んでの更新。

梶谷桃子
4ページ4カット、撮影は西田幸樹。
衣装に合わせて黒バック、グレーバック、白バックで1カットずつ。
屋外でもう1カット。
曇天の西田幸樹に矢張りハズレは無く、柔らかく廻った光を生かして風に靡く髪も美しく。
惜しむらくはバックのボケが美しくないことであるが、これはまぁ仕方が無い。

福田花音
6ページ8カット、撮影はHIROKAZU。
ピーカンの浜辺で撮ったものなどは、矢張り眩しさで固まってしまったようなところもあるが、波打ち際で撮ったものは、眩しげでありつつ表情も生きており、波も躍って面白く。

鞘師里保
6ページ16カット、撮影は西田幸樹。
スタジオの中で踊らせたものの中から、一枚で目を惹くものを見開きに、並べることで連続性の伝わるものを大小とりまぜて、こちらも見開きで見せる。
静止画像でも伝わる躍動感。
最後に屋外で1カット。
西田幸樹の頭上には、常に柔らかく光を回す雲があってほしい。

真野恵里菜・矢島舞美
7ページ13カット、撮影は佐藤裕之。
ハロープロジェクトを離れる真野恵里菜、その記念企画の3回目。
正しく相乗効果、一人だと出さない種類の表情を二人とも出している。
佐藤裕之は、一時期易きに流れたようなヤッツケ仕事が目に付いたが、ここのところ再び高いレベルで安定。
窓から入る光を生かした屋内のカットは矢張り上手い。

_ UTB+ 2013 3月増刊

松井玲奈
表紙と巻頭グラビア、10ページ11カット(うち見開き1箇所)、おまけピンナップがついて来る。
一見儚げでありつつ芯は強く、静かな侠気と狂気を内に湛えている松井玲奈の、主に商売用の「食べやすい部分」を切り取ったグラビア。
ところどころにうっすらと「本当はおそろしい」部分が見え隠れ。

橋本愛
7ページ6カット、うち見開き1箇所。 撮影はサトウ ノブタカ。
射すくめるような眼差しとどう向き合うか、正面から受けるか、かわすか、受けつつ流すか。 実験めいた6カット。
サトウ ノブタカがどんな答えを導き出したのかはわからないが、カメラを見るような見ないような、それでいて意識はしているようなカットが良く撮れている。
体形には色気が無いので、薄着をすればする程色気は無くなり、厚着をすればする程艶が増す不思議。

峯岸みなみ
7ページ7カット、撮影は山口勝巳。
思えばこれがロバート・キャパの撮った「ナチ協力者の女性」みたような陰惨な姿を晒す前の最後のグラビアと言う事になる。
山口勝巳らしい「人間のブツ撮り」で見られるものにはなっているが、峯岸みなみの病的なまでのカラーコンタクト依存が、表情を薄気味悪いものにしている。
「求められる峯岸みなみ」を演じ続けた結果がこれなのかも知れないが、こんな死んだ目をした峯岸には、なんの魅力も感じない。

河西智美
6ページ6カット、撮影は佐藤裕之。
撮影した日の前後の出来事を知っているが故の先入観かもしれないが、どことなく抜けたような惚けたような表情。
河西のグラビアは、こうした素材そのものを生かす構成のものがあまり無く、どうしても奇を衒ったようなものになりがちで、それは全部秋元康が悪いのだけれど、AKB48の頸木から逃れられれば、またこうしたものが見られるかもしれない。
2カット目の横顔が良い。 遅きに失したが、こう言う河西智美が見たかった。
そして最後のカット、何気なく絡めた指と指から立ち上る色気。 こう言うものは企画先行で型に填めたなグラビアでは出ない。

田島芽瑠
6ページ5カット、撮影は栗山秀作。
指原莉乃プロデュースのHKT48連載グラビア。
例によって指原と1カット、あとは田島だけで4カット。
指原莉乃の良いところは、型に填めすぎないところ。
残っている客気質、まぁこれは一生涯消えないと思うのであるが、それが生かされている。
田島の良さの「わかりやすい部分」を引き出して入り口を作るのが指原の仕事であり、それを理解してやっているから厭味が無い。

谷川愛梨
6ページ6カット、撮影は桑島智輝。
この人らしい卒の無い的確な仕事。

古畑奈和
5ページ5カット、撮影は熊谷貫。
握手会対応であったり、アイドルの接客業としての部分が持ち上げられる方面には興味が持てないのでその良さが分からなかったが、熊谷貫と真正面から向き合ってたじろがずに居られた事は評価できる。

刈谷友衣子
5ページ5カット、撮影は丸谷嘉長。
メイク薄めで本質を抉るようでいて、綺麗事の枠からは出ない丸谷嘉長らしい仕事。

工藤綾乃
白ホリで5ページ5カット、撮影は栗山秀作。
地元に住み続けつつ、東京で仕事をする工藤綾乃と、栗山の肌色表現の相性の良さ。

杉咲花
4ページ7カット、撮影は長野博文。
幼女から少女へ移ろいゆく季節の記録。
フォトテクニックデジタルに於ける長野の連載とは違う色味だが、私はこちらの方が好み。
1カット目が秀逸。
スティーグリッツの初期の手持ちポートレートに、こんな感じのものがあったような気がする。

宮元佳林・浜浦綾乃
5ページ7カット、撮影は佐藤裕之。
3ページ目左下などが秀逸。 一寸暗めの場所でも光の捉まえ方・廻し方の上手さ。

石田亜佑美
5ページ7カット、撮影は長野博文。
杉咲花のものと較べると、より客先(アップフロント)の要望に沿ったような色味になっているが、それでも構図や光の廻し方は長野風味になっており、一定以上の水準にはなっているのが凄い。
7カット目、坂の上で振り向いたカットなどは、実に上手い。

福田花音・和田彩花
5ページ6カット、撮影は佐藤裕之。
1カット目。 窓から差し込む光をバックに置いて向き合わせたカットが良い。
昼間の屋外で撮ったものも良いのだけれど、矢張り夜であったり暗めの屋内であったり、光源が限られた状況下の方が佐藤裕之らしさは出るように思う。

真野恵里菜
7ページ9カット、見開き1箇所。 撮影は西田幸樹。
屋内撮影分も勿論良いのだけれど、2ページ目と3ページ目の晴れた日の街の中で撮ったものに唸る。 強い日差しの中で、その強い日差しは生かしつつ、ここまで柔らかく切り取れるとは。
撮る方もモデルも大変だったと思うが、印刷屋も泣いたであろうし、編集も胃が痛くなったのではないかと推察される。
そしてそこまでしたくなる真野恵里菜と言う素材。

道重さゆみ
最新写真集からの7ページ7カット、撮影は西田幸樹。
こちらもよくよく見るとナンダコリャな光の廻し方をしているカットがあり、見れば見るほど頭が痛くなる。
ハロープロジェクト方面の仕事に関しては如何なものかと思う事もあるが、真野恵里菜にしても道重さゆみにしても、こうして「きちんと手間を掛けて撮って貰える機会」があると言うのは、実に幸せな事だと思う。
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2013-07-24 夏バテ貧乏 [長年日記]

_ 更新情報

あれこれ滞る中、コラム的ななにかを二本更新。

アイドルイベントに行けない事を嘆く余り世間を呪詛する下らない人生への処方箋

阿鼻叫喚愛国無罪系視野狭窄馬鹿乱痴気地獄

 メグリアイも客民度としてはマシな部類だと思うし、あまり不快な出来事も無いのだけれど、度し難いバカの馬鹿さ加減は底無し。


2013-07-17 阿鼻叫喚愛国無罪系視野狭窄馬鹿乱痴気地獄 [長年日記]

_ 山田渚生誕記念メグリアイ ミニライブ@WALLOP放送局

少し早めに押上へ。 今日は表題の通りの特別編成で木戸銭なしの無料開放。
そんなこともあってか、札止めとまでは行かぬまでも結構な入り。
高校生組も試験期間終了、東京近郊在住のメンバー総出演。 3期までのメンバーはピンク迷彩のスカートにメグイアイTシャツ、足元は黒のブーツ。 4期生はチュチュみたいなスカートにメグリアイTシャツ、足元は編上靴。 山田渚はシャツイン、岡崎みさとはキュッと結んだり、Tシャツの裾はそれぞれが趣向を凝らしてアレンジ。

ダンスレッスンをしてからのライブと言う事で、三期までの「いつもの五人」はいつも以上に揃っていたし、四期の二人も目に見えて動きが良くなっていた。
まだまだ上手いと迄は言えないが、大分カタチにはなってきたし動きにもキレが出てきた。 何より表情が良い、生きている。

本日の主役であるところの山田くんは衣装替え以外は出ずっぱりで、三期と四期が出たり入ったりする構成。
裏でやるレッスンはレッスンで大切なのだけれど、客前で演るのが一番の稽古になる。 対バンのライブだとまだ戦力にはなりにくい状況にある四期のメンバーもここでなら出る機会は有る訳で、舞台に立つ機会を大切にして欲しい。

山田くんの二十歳の抱負は「宿題をやる」であったり「平仮名を書けるようになろう」であったり、「苦手な平仮名は"ね"と"れ"と"ぬ"」であったり、与太郎感たっぷりではあったが、物心ついてから台湾海峡を渡ってこちらに来て苦労してきた訳で、それを考えるとなんともいじらしい。

ソロ曲の「迷宮Fantasia」。 客前で演る機会も少ないと思うが、以前見た時より歌いこなせていたし、間奏部分で裏に駆け込んで戻ってきて客席にメッセージカードを(文字通り)ぶちまけたり、山田くんらしさのでた微笑ましい光景。

例によって愛国無罪系視野狭窄馬鹿の乱痴気(これは別項にて)もあり、愉快な事ばかりではなかったが、全体としては楽しく和やかに推移。
次回は8/10とのこと。

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2013-07-08 明るい退廃 [長年日記]

_ ハナエ ミニLIVE -たなばたえでぃしょん!-

今度出るシングルのタイトルに惹かれてサンシャインシティ噴水広場へ。
コニカミノルタが協賛している七夕飾りが広場を彩る。

調べても研音検閲済の情報しか出てこないので些か隔靴掻痒の感はあるが、モデルで歌手。 出自としては歌手寄りと言う事になろうか。

モデルとしてのファンか、それともタイアップで付いたアニメ方面か、それとも可愛ければ何にでも食いつくアイドル客か。 客席を見渡しても主たる客層が読めないのだけれど、女子率は高い。
椅子席の二列目三列目に「憧れ凝視系中高生女子」、最前列には座らない(座れない)奥床しさ。
アイドルの現場で見かけるような客もチラホラ。 大人しく観ている女性客が多い中、郷に入って郷に従える客と、それが出来ないで光り物振り回すしか能が無いのと対照的。 沸きゃ良いって物でも無いのだけれど、それを理解する力が無い。

大手らしく、浴衣のお姉さんの司会付き。 諸注意のあと、本日の主役を呼び込む。
これまでに出したシングルから先ず2曲、最新シングルのタイトルチューンである「恋は神聖ローマ」のあと、最後にカップリングの「変幻ジーザス」。

「変幻ジーザス」は手持ちマイクで歌う振り付きの曲。 マイクスタンドを端に寄せてから振り付け講座。
それまで固まって観ていた客が見る間にほぐれ出す。
件の中高生女子たちも、始めはぎこちなく小さく、そして次第に大きく動き出す。

歌は程よく上手く、あざと過ぎないウィスパーヴォイス。 振りも歌を阻害する激しさは無く、挙措も綺麗。 盛り上がることを強要しないが、押すべき所は押してなだらかに盛り上がって行く。
「馬鹿騒ぎ≒盛り上がり」としか捉えられない短絡的馬鹿が送り手にも客にも余りに多いが、静かに観て・聴いていても満足出来るものも在る。

リリース日の7月24日には、渋谷の2.5Dでリリースイベントとのこと。
現場に行っても勿論楽しめるが、2.5Dの配信は兎に角質が高いので、どちらも見ておいて損は無い。

参考:ハナエ オフィシャルサイト

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「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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