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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


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二面楚歌 断章
二面楚歌 グラビアレビュー備忘録
寒空文庫(仮)
写真日記二面楚歌 隠居所
petri's fotolife
酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2010-09-04 麦は踏まれて強くなる [長年日記]

_ 週刊ヤングジャンプ 39号

AKB48絡みでは、オマケピンナップとリレー連載の指原グラビア企画。
ピンナップは38号の写真を流用したものなので集合で撮ったカットが無い為かコラージュになっているのだけれど、中央に峯岸みなみ。
画期的。

さっしー美少女化計画 (第1回)
時折訴求力の高い表情は見せるものの、如何せんハズレも多い指原莉乃を何とかしようと言う企画の一回目。
渡邊安治(amidacamera)の撮影でカラー2ページ2カット、インタビューと撮影風景でモノクロ1ページ。
撮影場所から衣装からメイクまで凝りに凝って造り込みつつ、指原ならではの幸薄げな美しさを引き出した佳品。 肌の色をこってり乗せて、儚げでありつつ生命力はある表情。
撮影者のブログにて、別カット2枚。 こちらも素晴らしい。

最近も色々な事が起こっているが、本人の意思とかけ離れたところで指原莉乃と言う多面的な生き物の一面のみを取り上げて固定化しようとする力が働いているように思われてならない。
メディアと言うものはカリカチュアライズした挙句、消費し尽くしたらポイと捨ててしまう。
型に填められ、それを演じざるを得ないストレスから何かに依存しなければ生きていけないような事にならぬよう、指原には強く生きていただきたい。
今回のように本人も気付いていない地下水脈から才能や個性を汲み出してくれる企画は少なからずあるであろうし、それを全てとは行かぬまでも生かしていければ、必ず道は拓けると思う。

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# kamo [ようは、事務所にとってマネジメントしやすいからでしょう。 「根本的属性認識錯誤(ファンダメンタル・アトリビューション..]


2010-08-30 [長年日記]

_ 短信

兎に角時間が無いので手短に。

アップトゥボーイ 2010年 10月号の大島優子を見てから、ケッコウと言ったり死んだりした方が良い。
アイドルグラビアの、ポートレート写真の一つの到達点が、そこにはある。
たくし上げたワンピースの裾、寝転んだワンピースの胸元。 見せず隠さず。 仄めかしと暗示。

週刊ヤングジャンプ 39号に、指原莉乃の企画グラビア。
撮影場所、調度品、衣装・メイクから撮影機材まで凝りに凝って造り込みつつ、被写体の個性を引き出した佳品。
指原莉乃は相も変わらずブログでたわけた感想を述べているが、実際の出来は指原の儚げな美しさと強さを切り取れている。
指原のコメントは照れ隠しのようにも見えるが、ダメ人間であることにした自分に逃げ込んでいるようにも見える。
ダメ人間は逃げ場ではない。


2010-08-24 ハズレの無い月曜 [長年日記]

_ 週刊プレイボーイ No.36

AKB48絡みでは、巻頭グラビアページに高城亜樹。 「部活のこと」に北原里英。 投稿連載ページに峯岸みなみ。 巻末グラビアページの藤原新也の連載ページにAKB48劇場と研究生。

高城亜樹
4ページ7カット。 撮影は熊谷貫。
対象に迫るような撮り方をする事の多い熊谷貫にしては引いた感じのカットばかり。 大ハズレでは無いが大当たりでもない。
粗が出ないように撮ってはいるが、2ページ目などは骨太感が出てしまっているし、表情も単調。
それでも3ページ目右下などはなかなか良い。。

「部活のこと」(北原里英)
中学時代のハンドボール部の思い出を中心に、高校一年時の吹奏楽部とAKB48加入前後の話など。
北原里英も興が乗ってよく喋ったのだろうと思うが、良く纏められている。

AKB48の夢叶!(峯岸みなみ)
峯岸の勝ち。

藤原新也の書行無常
巻末グラビアページの新連載。 AKB48劇場にて、研究生を前にして「色即是空」と大書する藤原新也の図。
これに藤原新也の一文が付くのだけれど、最近読んだAKB48評の中では出色。
百万言を費やした偽史よりも正鵠を得ている。

今号は兎に角藤原新也の一文に尽きる。
それを見るために、私も通っていたのだった。


2010-08-22 終わりの始まり [長年日記]

_ 週刊ヤングジャンプ 38号

表紙と巻頭グラビア、オマケピンナップにAKB48。 この号から始まる週替り連載に北原里英。 ピンナップは、グラビアに出ている7人ではなく、柏木由紀、北原里英、渡辺麻友の3人。
AKB48のグラビアとしては当分これ以上のものは出ないのではないかと思う。

AKB48(板野友美、大島優子、河西智美、小嶋陽菜、前田敦子、峯岸みなみ、宮澤佐江)
表紙+巻頭グラビア11ページ11カット。 撮影は桑島智輝。
携帯サイトの別カットまで見てみたが、集合は1カットも無い。 集合を撮らないのが意図したもので無いとすれば、それだけ撮影に掛けられる時間が無かったと言うことになる。
そんな訳で、表紙も大島優子を真ん中にして他の連中の写真をコラージュ的に散りばめたものになっている。

時間が無かったのではないかと思うもう一つの理由は、桑島智輝らしからぬ詰めの甘い写真も散見される事。
本誌に掲載されているものは良いが、携帯サイトにある別カットには構図の切り方が甘かったり、影が出てしまっているものもある。 それでも最低限の枚数はアタリを出してくるのは流石。

板野、大島、小嶋、前田は2ページ2カット。 河西、峯岸、宮澤は1ページ1カット。 例の茶番の順位に比例してなのか扱いに差があるが、河西を巻頭の1ページ目に持ってきたり、刊中も見開きの小嶋の前の扉に宮澤を持ってきたり、並べ方まで考えてあるので然程気にならない。
殺風景なスタジオで衣装も1パターンの簡素なグラビアなのだけれど、その分桑島智輝の上手さが生きている。
その場にある物と光を使って組み立てたグラビア。 光の質と強さも頃合い。

宮澤佐江は「元気」「ボーイッシュ」と言う表層的な部分に縛られ過ぎた写真が多く、女の子らしい部分を掘り下げて貰えない事が多いのだけれど、1ページ乍ら宮澤の良さが引き出された写真を使ってもらっている。
携帯サイトではいつもの宮澤の写真も使われているので、敢えてこの写真を撰んだ編集者の審美眼は褒めてよい。

峯岸みなみは、他の連中と絡んでいない単独の写真では久々の当たり。 自分を活かし、内側から光を放つ写真。

河西智美も、気だるげな引きの強い表情。 劇場公演では見慣れたこの表情が、なかなかグラビアでは出ない。

板野、小嶋、前田あたりは高いレベルで均質。 前田を髪の分け目と逆の方向から撮ってきっちり絵にしたのは上手い。

大島優子は抑制の効いた衣装とポーズの中で、目や口、指先などで変化を付けている。
細かく見れば見るほど凄い。 何処まで意図してやっているのかは判らないが、内容の濃い仕事。

今回は水着の色に合わせた太腿迄のタイツを穿かせたり、照明の色と強さで変化を付けたり、キャプションに意味と装飾性を兼ねさせたりしたくらいで、衣装にもセットにも凝ったところは無いのだけれど、グラビアとしての完成度は高い。
大島優子と同じく桑島智輝もある程度の制約があった上で仕事をした方が、その枠内で良い仕事をするように思う。

忙しくなり過ぎた上に船頭も多過ぎる現在に於いて、そしてより以上にしっちゃかめっちゃかになるであろう今後に於いて、特別な場合を除けばグラビアに時間を掛ける事は益々難しくなると思われる。 その中でこれ以上のグラビアが出来るかどうか・・・。

きたりえの妄想文学少女道 (第1回)
AKB48絡みの週替り連載の一回目は北原里英。 毎回作家一人をお題にしたグラビアとインタビュー。
今回はテーマが宮沢賢治と言うことで、グラビアは「セロ弾きのゴーシュ」に因んでチェロを小道具にしっとりと。

水着などで露出度を上げたグラビアより、こうして衣装や小道具やロケーションに凝ったグラビアの方が私は好きなのだけれど、世間ではどうなのだろうか。 看板に大いに偽りがありつつも「初の水着写真集」と銘打った粗悪品が版を重ねている事から見ても、私のような人間の方が少ないのだろう。

閑話休題。 携帯サイトの別カットを含めて、良く撮れている。 フライデーで撮った小嶋陽菜のグラビアも良かったが、細居幸次郎の屋内での撮影は、桑島智輝とはまた違った組み立ての上手さがあるし、北原里英も肩の力が抜けた良い表情。

私のように捻くれた人間には、宮沢賢治の潔癖性の裏側にあるものに興味が湧くのだけれど、北原の妄想は妄想でありつつ健全に正面から。 それでも幻想的な部分より悲劇性に惹かれる辺りは、膏肓にまでは至らないにしても矢張り病が深い。

こうした連載だと課題図書を一冊与えて事足れりとする事が多いが、「銀河鉄道の夜」から「春と修羅」まで話題は多岐に渡り、訊く側も語る側もしっかり読み込んでいる事が判る。
ヤングジャンプの対象読者には解かり難いかもしれないが、退役(もしくは予備役の)文学青年の琴線には触れるのではないかと思う。
普段漫画雑誌など買わない向きにも、是非一読願いたい。

チームYJの一連の連載と同じく、人となりや魅力を上手く引き出した連載。 次回の指原企画にも期待したい。

_ レスなど

>みつ さん
むしろアクセスもコメントも少ないブログの方が面白いことが多いのですが、そのあたりはまた別項にて。
小林のブログは面白いです。 モバイルメールと両立させて、どちらも面白いのも凄い。

_ an・an 1721号

表紙と刊中グラビアにAKB48。 11ページ10カット、見開き1箇所。 撮影は小笠原真紀
集合で1ページ、大島優子→前田敦子→板野友美→小嶋陽菜の順で2ページ2カット+インタビュー、最後に見開きで4人並べてのカット+対談。
女性誌なので肌露出の多い衣装を着なくて済んでいると言うこともあると思うが、集合では色調を揃えつつそれぞれに合わせたワンピース。 個別写真ではよりそれぞれに特化した衣装。
服飾に疎い私のような人間にはそれぞれの衣装の詳細が記されているのは有難い。 和服はともかく、洋服となるとまるで判らない。

板野と前田・大島で撮られ方が違うのが面白い。 板野はファッション誌での仕事が多いからか、服をより良く見せるポーズと邪魔にならない表情。
前田と大島は前田・大島そのものを撮った写真。 小嶋陽菜はその中間。
板野と前田や大島の撮られ方が異なり、それぞれがそれぞれに良い仕事をしているのは、任に合った仕事に恵まれているからであり、小島がどちらとも付かない撮られ方なのは、モデルから役者から仕事が多岐に渡っているからだと思う。

前田と大島は表情の作り方が似ており、それは前田が大島に感化されて似たのだろうと以前は考えていたが、カメラの前に素の表情で立てる前田に大島が触発されたってのもあるのではないかと最近では考えている。
大島優子は撮られる機会が増えたからか、カメラの前での振る舞いが上手くなっている。

「〜してしまいます」と女性誌らしい言葉遣いに直してあるので、どう考えてもそんな事ぁ言いっこ無い板野インタビューは可笑しくて仕方が無いのだけれど、口調を想像して読み替えてやれば「らしくない事」は喋っていないし、捻じ曲げたり端折られたりもしていないように感じられる。

今回の撮影を担当した小笠原真紀は他のページでも撮っているのだけれど、技術とセンスの両方を持っており、35ページの佳つ乃を撮った写真なんざ実に巧い。
加齢感が出やすい顔や手はハイキーに白く飛ばしつつ、着物は丹念に描写し、居住まいの美しさを切り取っている。 清方の美人画や鏡花の文章に通ずる省略の美学。
畑違いの分野からアイドルグラビアに引っ張ってくるなら、こう言う素材を活かす技術とセンスを持った人にしていただきたい。
自分の写真表現の為にモデルを型に填め、個性を引き出さずに矯めて殺してしまう手合いが多過ぎる。
以上余談。

女性誌の表紙は初と言うことで同じAKB48とは言え事務所もチームもバラバラで忙しい4人を集めて撮れたのかもしれないが、衣装2パターンスタジオのみの撮影でも見応えのあるグラビアが成立するということを男性向け雑誌のグラビア担当者には重く受け止めていただきたい。
徒に衣装や小道具やセットに凝った挙句、グラビアとしては褒めるところを探すのに苦労するようなのが多過ぎる。

潤沢な広告費に恵まれているからか、週刊誌にしては下手な男性向けグラビアより紙も印刷も良い。
印刷難易度の高い写真を多く使えるのも頷ける。
お洒落とは縁遠い我々には少々買い難い雑誌ではあるが、この11ページの為だけにでも420円払う価値はある。
私も図書館で流し読みして済ませようと思っていたが、恥を忍んで駅前の本屋で買った。

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# Dwightsa [viagra kamagra uk erectalis <a href=http://dstvmediasales..]


2010-08-18 四次元 [長年日記]

_ Re:Play-Girls リプレイガールズ channel(小林香菜)

Ustreamで配信される、小林も出演した映画絡みの番組にゲストとして出演。
劇場以外での小林と言へば、極度の人見知りから碌に喋らずに感じの悪さばかりが出る事が多かった(昔NACK5に出た時は酷かった)が、今回はそう硬くならずに喋れていたと思う。 小林香菜の四次元トークを久し振りに堪能。
視聴者は最大で400人から居た模様。
それを聞いた小林。

「ありがたいですね、こんなわたしのために。」

衒うでもなく卑屈にもならずさらりと。

小林香菜は、良い方向に向いているのではないかと思う。 今日のように「らしさ」さえ出せれば、今一番欲しいものとして挙げていた「色気と人気」も、自然についてくると思う。

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# みっつ [小林香菜さんは主にブログでしか知りませんが、面白い文章なので欠かさずチェックしてます。こちらで紹介されなかったらAK..]


2010-08-16 週明けは馬車馬の如く [長年日記]

_ ブログでは出来ないこと

事務所の携帯サイト内であったり、所属ユニットや事務所での共用であったり、形は様々だが、松井咲子以外の正規メンバーはとりあへず自分のブログを持つに至った。

情報発信の手段は手に入れても、自分で出来ることは限られてくる。
そこを事務所として上手くフォローしているのが、ムーサ。 ブログでは出来ないことを、一と手間掛けて連載読み物に。

    仲谷明香 → NAKAYAN QUEST
    中田ちさと → ちぃchanさんぽ

それぞれ5回目まで更新されており、内容も面白いのだけれど、惜しむらくはそれぞれのブログからのリンクが無いこと。 現在のところ事務所サイトからのリンクしか貼られていないし、ブログから事務所サイトへのリンクも無い。
折角良いものを作っているのだから、より多くの人に見てもらう為の工夫もして欲しい。
(リンクは貼られています。 大間違いでした。 訂正いたします。)

_ 更新情報

コラム置き場に

    面白がると言うこと
    週刊プレイボーイを見直す

をアップロード。

_ お詫びと訂正

夜中に更新した部分で、仲谷明香と中田ちさとのブログからそれぞれのコンテンツ及び事務所サイトにリンクが貼られていないと書きましたが、


実際はバナー付きでしっかり貼られています。
昼休みに仲谷明香のブログを見て青くなりました。

お詫びして訂正いたします

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# heksflumumers [Hello! Can you tell me how i can register mail at <a href=..]


2010-08-15 宿り木 [長年日記]

_ ヤングチャンピオン No.17

時折り傾いたグラビアを載せるヤングチャンピオン。 今号はAKB48が表紙と巻頭(+ピンナップ)なのだが、ロサンゼルス公演のレポートで6ページ。
取材(写真及び文)は、スクランブルエッグ編集長の岡田氏。 古い客には「レッツ長」と書いた方が通りが良いかもしれない。

秋田書店は昔からグラビアに無頓着で、相変わらずおかしな色なのだけれど、レポートしては良く出来ている。
持って行ったカメラがチャチだったのかも知れないが、ステージ写真は引きで撮ったものが多い。 オフショットも声を掛けてから撮ったものが多く、写真としては物足りなさもある。
しかし、引きで撮った絵は色々な物を見てきた経験が生きており、画面構成と撮るタイミングに関しては下手な本職より上手い。 劇場公演でも見慣れたユニット曲などは、きっちり決めポーズを押さえているし、「普段の食生活ではナイフで切って食べる肉なと滅多に口に出来ない指原莉乃が、厚切りのローストビーフを頬張って目を見張るの図」であったり「のほほんとパンを食べる高城亜樹の図」であったり、オフショットもメンバーの「人となり」を把握して"らしい"絵を撮っている。

レポート部分はスクランブルエッグらしい「ですます調」の文章で丁寧に。 どんな客が来て何をしていたかではなく、ステージの上で起こった事に重点を置いて書かれている。
妙に狎れたような文体の半可通が幅を利かせる昨今に於いては、これも貴重。
ページ数に制限が有る中に情報を詰め込んでいる為、写真も小さいし少々息苦しくもあるが、Windows DTPの先駆者としての腕は錆付いておらず、効率よく詰め込んであって寄木細工のよう。 匠の技。

スクランブルエッグが商業化していく事への懐疑と危惧は少なからず有ったが、漸く腑に落ちた。 この立ち位置と視点で継続してものが書けるのであれば、問題は無い。

スクランブルエッグのサイトに連動企画のレポートがある。

    AKB48 in「ヤングチャンピオン」No.17 2010 (ロサンゼルスレポート)

より詳細なレポートの載ったこちらも、併せてご覧いただきたい。
・・・と言うか、出来ればヤングチャンピオンそのものも買って頂きたい。
ヤングチャンピオンと言う雑誌の中では浮いてしまっている感もあるが、レポートしての出来は良い。

_ 週刊プレイボーイ No.34-35

お盆の合併号。 AKB48絡みでは、表紙+巻頭ビラビア+巨大ポスター。 読み物は秋元康インタビュー、投稿連載ページに北原里英。

AKB48以外の読み物で気になったものとしては、職業選手名鑑に「ビール売り子」。 千葉マリンスタジアムの愛甲の娘が載っていない。
芸能人系AV紹介記事。 ここには載っていなかったが、広告は出ていた。 編集部と広告部で窓口が違うということか。

AKB48 (板野友美、大島優子、柏木由紀、小嶋陽菜、前田敦子、宮澤佐江、渡辺麻友)
表紙+巨大ポスター+巻頭ビラビア8ページ19カット、見開き1箇所。 撮影は今村敏彦。
商売上致し方ないのかも知れないが、代わり映えのしない面子。
ポスターから前半に掛けては衣装も例によって例の如くの金太郎飴。 なんら工夫が無いが、AKB48を載せてさえいれば売れるのだから問題ないのだろう。

表紙と後半はPVが下品と評判の新曲の衣装なのか何なのか、前半とは異なる衣装。 傾向としては似通っているが、ごて付いた感じが無い分、私はこちらの方が良いと思う。

相変わらず邪魔なのはキャプションと割付け。 写真が細切れなのはさておき、今村敏彦らしさは出た楽しげな写真なのが救い。 「良かったさがし」をせずに済むAKB48のグラビアが見たい。

大島優子だけが別の次元の仕事をしているが、今回は判り難くやっているので悪目立ちはしていない。 よくよく見ると凄いので、目を皿にしていただきたい。

秋元康インタビュー
3ページなのだけれど、扉に1ページ秋元の写真で使っているのでインタビューは実質2ページに満たない。 そもそも聞き手が物知らずなのでインタビューと言うより秋元の独り語りに近い。
秋元康の思い付きで始まり、思い付きの積み重ねで今に至っていることをまるで理解していないボンクラが聞き手なので、話は浅いところで終始。 聞き手としては縛り首にした方が良いくらいのオタンコナスだが、大本営発表が噛み砕いて書かれており、素人向けの読み物としては判りやすく、週刊プレイボーイの読者層には好適。

_ 週刊プレイボーイ No.34-35 補遺

AKB48以外のグラビアの出来は素晴らしい。 別立てでレビューなど。

横山ルリカ
唐木貴央で4ページ7カット。
兎に角、綺麗に撮れている。 歯見せ笑顔は単調だが、それ以外は微妙なグラデーションの付いた表情。
文章そのものは些か臭いが、邪魔にならぬように入ったキャプションも良い。

阿部真里
橋本雅司で5ページ7カット。
橋本雅司らしい、対象に迫る撮り方。 モデルの方が負けてしまっている写真もあるが、4ページ目はがっぷり四つ。 「らしい」3カット。

相武紗季
刊中グラビア7ページ7カット。 撮影は沢渡朔。
信頼感を醸成しつつモデルをさりげなく裏切る「人の悪いサワタリさん」を期待して見たらそう言うカットは無く、拍子抜け。 然し乍ら実に綺麗に撮れている。 1ページ目3ページ目が秀逸。

今号は質の高いグラビアが並んだ。
AKB48のグラビアを中心に見ていると、プレイボーイ誌そのものの質が下がっているように思えていたが、全体の質が下がっていた訳ではなかった。

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2010-08-12 遅蒔き乍ら [長年日記]

_ 遅レス大会

繁忙期につき、帰宅したら寝るだけの毎日。
更新は休みの日に纏めてやらざるを得ず、放置気味でしたが、盆休みになりましたので遅蒔き乍らレスなど。

@香菜さん
加藤るみはもっと評価されて良いと思います。
ヤングアニマルのグラビアってのは、作りとしてはあまり上手くないのですが、量的には評価できます。 選抜組に別のカメラマンを宛がったら、そちらの方が出来が良くないってのは、カメラマンを名前で雇う風潮の負の部分ですね。

みっつさん
週刊プレイボーイのグラピアにキャプションが付くのは、慣例だと思います。 AKB48のものに限らず、想像力を刺激するより減退させるものが多いのに、止めない。
上手く付ければ同じ週に発売されたヤングジャンプのように写真を生かす効果も出せるのですが。

okiぽん
身体的特徴を書くときにはそれなりに気を遣っているのですが、高城のような場合は表現に悩みます。
劣情を催せしむる写真にするのであれば、それを強調して撮れば良いのですが、矯めて殺さないようにしつつ綺麗に撮るってのは矢張り難しいです。
このあたりが桑島智輝の上手さ。
最近のグラビア誌は高いですが、ビールの一杯も我慢して購入していただければ幸いです。

_ girls! vol31 後半グラビア

FISH girls! (にわみきほ、相楽樹、藤嵜亜莉沙)
アライテツヤの写真に高倉文紀のインタビューで3ページずつ。
白ホリのスタジオでの水着。 全身とパーツの写真で構成。
下卑た感じになりやすいパーツの写真も、切り取り方と割り付けが上手いのでシャレオツに。
のめりこむように撮っている被写体と、良いところを探して撮っている被写体との温度差があるが、どちらも面白い。

日向千歩
西條彰仁の写真と、高倉文紀の文章。
浜辺と漁港での撮影。 小さくてもよい写真と、大きくして映える写真の選択が的確。 元々上手い西條彰仁の画面構成も相まって、味わい深い5ページ9カット。
3ページ目の自転車に跨る写真。 この構図。

テーマインタビュー「東京散歩」
一部に「?」だが、女優と言う括りの、写真付きインタビュー。 インタビューの内容も松井珠理奈以外は東京という街について。
神宮外苑で倉科カナ、押上界隈で朝倉あき、首都高の高架下で小野恵令奈、迎賓館前で松井珠理奈、浅草寺で高田理穂。
髪の長い小野のグラビアも、これで見納めだろう。 少女期の終焉はインタビューからも感じられる。
しかし本人が幕を引くとは思わなかった。

桜庭ななみ
アライテツヤの撮影で5ページ8カット。
野球をやらせる事によって桜庭ななみに目的を与え、スイッチを入れている。 スイッチさえ入ればモデルとしても良い仕事をする。

小池里奈
湘南の浜辺と江ノ電沿いで水着と制服と私服。
日の高いうちに江ノ電沿いで制服のカットを撮り、日が傾いて光が柔らかくなってから浜辺で水着と私服。 撮影手順も含めて上手い。
珍しく表情が単調な笑顔ばかりなのだけれど、読者サービスのトレーディングカードとテレホンカードではそれなりに。 夕陽を背負ったカットはなかなか。

総評
トレーディングカード情報誌としての側面もあるので、そちらの趣味は無い私にとっては厚さの割に読むところが少ないが、写真や文章に関しては貶すところが無い。

スクランブルエッグが紙媒体での展開を止めたのとは対照的に、トレーディングカード情報誌に間借りしてミニコミグラビア誌を作ったような感じ。
少々と言うか、大分根は張るが、満足度は高い。 次号も倹約して購入予定。
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2010-08-08 週末お蔵出し [長年日記]

_ Gザテレビジョン vol.17

表紙と巻頭グラビアにAKB48からの派生ユニットであるところのフレンチ・キス。
裏表紙には広告が入らず、松井玲奈。 何故こうなっているのかと言うと、後半31ページがブチ抜きでSKE48の特集になっているから。

フレンチ・キス
AKB48からナベプロ所属の3人のユニットが表紙+巻頭グラビア(目次ページ含む)19ページ46カット。 撮影は桑島智輝。
柔らかく光の廻る洋館の中での撮影。 表紙・目次から見開きまで集合、柏木由紀→高城亜樹→倉持明日香の順で4ページずつ個別、更に集合で4ページ。
相変わらずの判型の大きさを活かせない稚拙な割付けはいただけないが、写真そのものの質は高い。

柏木由紀はここのところグラビア仕事が多い割に当たりは少なかったが、今回は良い。
窓辺のソファに横たわったカット。 ウエストから腰骨に掛けての線が美しい。
光源を背後もしくは側面に持ってきたカットは概ね自然な表情を引き出せている。

高城亜樹は安産型の体形の粗を隠して上手く撮ってもらっている。
顔もパーツが周辺にあって且つ正面を向いた平板に見える作りなのだけれど、斜め下から見上げるように撮ることによって通った鼻筋を活かして立体感を出したり、可愛らしく・美しく見える角度が精査されている。 惜しむらくはこのカットの扱いが小さいこと。 編集者の目が節穴。

倉持明日香は、グラビア映えする量感の有る体形と見事な臍を堪能。 臍の有るカットはもっと多くても良い。 こちらも編集者の目が節穴。
相変わらず歯見せ笑顔が一本調子なのだけれど、笑わないカットは様々な表情に。 但しこれはカメラマンに様々な角度から撮って貰っているから。
これを見てどんな角度からどう見えているのか研究していただきたい。

集合の写真では、高城・倉持を前後に配して柏木を中心に置き、斜めから撮ったカットが秀逸。
ピントを柏木に置いてあって、前後はアウトフォーカス気味なのだけれど、ボケがなだらかで且つ軽く絞ってあるので人物の形は崩れておらず、柏木を際立たせつつ画として成立させている。 この当たりは矢張り巧い。

SDN48 (小原春香、佐藤由加里、芹菜、福山咲良)
松田和弘の撮影で5ページ6カット。うち見開き1箇所。
紋切り型の顔見世グラビア。 大人の色気を強調という事なのか、メイクが妙に濃いのと表情が下卑ているのが鼻に付く。 グループとしてそう売らなければならないのは判るが、その型に填めることでメンバーの個性を少なからず殺しているように思える。 特に小原はもう少し清楚な感じにしたほうが映える。 実に勿体無い。
佐藤由加里のもっともらしい顔は板に付いてきたし、小原春香を持ってきた人選は評価出来る。

足立梨花
中山雅文の撮影で7ページ20カット。
水着とキャミソールワンピースが半々。
小道具でオリンパスペンEEを持たせているのだけれど、持ち方がコンパクトデジカメのそれ。 時代を感じる。
眩しいと目を細め、目を無理に開けると口元が緊張して表情が悪くなる足立梨花を、上手く影を作って撮っている。
はじける笑顔の水着、微笑むワンピース。 この辺りの恣意が出過ぎるベタな絵作りが中山雅文の写真のつまらなさだと思うのだけれど、撮影技術そのものは高い。

スマイレージ
6ページ6カット。 撮影は佐藤友昭。
集合で始まり、個別で1ページずつ、再び集合とインタビュー。
個別写真は実に良く撮れていて、和田彩花が特に良い。
小川沙季に嵌っている知己の嵌りっぷりが怖いくらいで、少々理解に苦しんでいたのだけれど、それもむべなる哉と思える出来。
福田花音のショートカットもしっくり。
個別写真は一番映える角度を探りながら撮ったカメラマンの仕事振りが光る。 和田は心持ち上から、前田は心持ち下から、福田ははすかいに。

ももいろクローバー
6ページ34カット。 撮影は浅田直也。
制服衣装で屋内と屋外。
ももクロで若さを取り戻した知己がこのグループの特質として挙げていた「多幸感」が誌面からも伝わって来る。
動かして撮ったスタジオ撮影分からはステージの楽しさが伝わり、個別写真はそれぞれの個性が引き出されているし、背景の線を巧く使ってあって一枚の写真として見ても良い出来。 二人一組で撮ったカットも楽しい。
初期から見てきた客の中には複雑な感情もあろうとは思うが、ももいろクローバーの「今」を切り取ったグラビアとしては良い出来。 インタビューも上手く纏まっている。

アイドリング (朝日奈央、遠藤舞、大川藍、尾島知佳)
皆藤健治の撮影で6ページ。 1期から4期まで一人ずつ。
見開きの集合から1/4ページずつカキ氷を食べる個別写真、集合とインタビュー。
バラエティ路線を踏まえた構成で、楽しさを伝えることに特化しており、ある程度は成功している。
但し、テレビの番組を見ていない私のような人間には伝わりにくい。
この辺りがももいろクローバーのグラビアと似て異なる点だが、これはカメラマンの腕ではなく、グループの特質によるもの。

安倍麻美
諸井純二の撮影で4ページ7カット。 見開き1箇所。
「もしも、家にこんなかわいくてちょっとセクシーな彼女が待っていたら」と言うコンセプトのグラビア。
ピンクの花柄のビキニにピンクのパーカー、ピンクのキャミソールの2パターンの衣装で、見せ方としては上手く、編集者の意図したものが出来上がってはいる。 写真としての面白味は薄い。

茅原実里
細居幸次郎の撮影で5ページ6カット。 見開き1箇所。
最後のページの屋外撮影分は蛇足だが、それまでの屋内撮影分は良い出来。 2ページ目は若干ピントが薄いが、写真としては悪くない。
目次にはただ「茅原実里」とあるのだけれど、裏表紙のクレジットには「声優・茅原実里」とあり、このあたりが少々鼻に付く。
私の知っている声優稼業の連中は、少なくともこういう excuse は付けなかったように思う。

逢沢りな
日テレジェニック2010のお披露目イベントのページを挟んで逢沢りなが7ページ13カット。 撮影は長野博文。
似たような色調のグラビアは増えたが、矢張り originator の強みで一と味も二た味も違う。 全体の色調の統一感と安定性がまるで違う。
前半はセーラー服で屋外。 後半は屋内で青い三角ビキニとセパレート。
キャプションはフォントを小さく控えめに。 写真を活かそうとする意志が感じられる。

都電荒川線だと思われる電車の中や駅で撮ったカットはピントが薄めで色も淡く、場所の特定をしにくいが、それが却って想像力を掻き立てる。

松井珠理奈・向田茉夏
ここから31ページブチ抜きでSKE48絡みのグラビア。
先ずは同じ中学二年生で、それぞれのチームの中核を担う松井珠理奈と向田茉夏が松田和弘の撮影で6ページ14カット。
二人並んだ写真の合間に1ページずつ個別写真が挟まる構成。
松井珠理奈は早生まれなので、5月生まれの向田茉夏とは誕生日にして一年近く違うが、背格好も髪の長さもほぼ同じ。 ローファーの色が違うので、後姿でも辛うじて見分けが付く。

白昼の浜辺でのカットは少々眩しげでありつつも、靴と靴下を脱いで波打ち際で戯れたり、状況に必然性があるので気にならない。 はしゃぐ松井珠理奈は珍しく年相応のあどけなさが出ており、グラビア慣れしていない向田茉夏は撮られなれている松井珠理奈と一緒である安心感からか柔らかい表情。 相乗効果で良い写真になっている。
個別写真はさほど眩しくない場所で撮る配慮もあり、全体的に良い出来。

高柳明音
前半はあらかわ遊園で鳥と戯れ、後半は荒川土手でヒヨコの着ぐるみと格闘する6ページ16カット。 鳥をこよなく愛する高柳の個性を最大限に引き出している。 佐藤学の撮影。
炎天下の土手での着ぐるみは実に暑そうだが、暑そうなりに良い表情。 着ぐるみでのポーズも決まっているし、被りものを取ったあとの汗でべたついた髪も妙に色っぽく。
前半は笑った顔が単調なのだけれど、後半は暑さと疲れがプラスに働いて表情に変化が出ている。 怪我の功名ではあるが、味わい深いグラビア。

須田亜加里
3期生からの昇格組を代表して須田が3ページ4カット。 撮影は松田和弘。
単調な笑顔で、若干硬さもあるが、撮ってもらえる嬉しさのようなものは表情に滲み出ていて、一生懸命さは伝わる。 こなれて来れば表情の幅も拡がるだろう。
側頭部での二つ縛りなのだけれど、ゴムではなく髪で髪を縛っているのがプロの技。 面白い。

大矢真那
満を持して大矢真那のソログラビア。 こちらも松田和弘の撮影で5ページ4カット。
これまでの大矢のグラビアの中では(・・・と言ってもその絶対数が少ない訳だが)最高の出来。
切れ長で一重の目や染めない長い髪は、ぱっちり二重の目や明るい髪色が持て囃される現在に於いて百人が百人好むものではないと思うし、写真ではその良さが伝わりにくいのだけれど、長めのインタビューも含めて支持層の深さとその支持の強さの理由の幾許かは伝わるのではないだろうか。
二の腕の白さと細さ、軽く握った右手の拳から伝わる柔らかく強い意志。

松井玲奈
SKE48とは何か? とメンバー名鑑に1ページずつ使った後、松井玲奈が8ページ10カット、見開き2箇所。 撮影は佐藤学。
浴衣とキャミソールワンピース、日本家屋でしっとりと。
白地に紫と紺で柄の入った浴衣に桃色の帯。 耳の後ろ辺りでくるりと纏めた髪に横から簪。 目と口元で微妙な表情を出し、指先に感情を潜ませる。
味わい深いグラビアではあるが、矢張りここでも編集者の審美眼の無さで画竜点睛を欠く。
それでも写真の質そのものは高く、松井玲奈のグラビアの中では良いものの部類に入る。

総評
前号が惨憺たる出来だったので全く期待していなかったのだけれど、写真の取捨選択と割付のセンスの無さが露呈した部分はあったものの、予想以上の出来。 980円の価値は十二分に有る。
アップトゥ・ボーイの一人勝ち(部数ではなく質に於いて)だったA4判グラビア誌に、不定期刊とは言え質と価格で対抗し得るものがあるのは喜ばしい。
今秋発売予定と言う次号にも、大いに期待したい。

_ 更新情報

コラム置き場に

  • 八つ当たり


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    _ girls! vol31 前半グラビア

    2190円と、最早雑誌とは呼べない法外とも言える価格なのだけれど、その分カメラマンもライターも腕っこきで写真もインタビューもコラムもハズレが無い。
    こう言うのを見てしまうと、グラビアも読み物も粗製濫造を絵に描いた様な週刊プレイボーイを買うのが虚しくなってくる。

    前田敦子
    表紙と巻頭グラビア、付録の「ほぼ等身大ポスター」。 15ページ12カット、見開き1箇所、高倉文紀のコラムで1ページ使っている。 撮影はアライテツヤ。
    デートグラビアながら、後半に手紙で振られると言う強引な構成。 前田の役者としての部分も引き出そうとしたこの試みは概ね成功。
    前半は公園ではしゃぐ前田。 ノースリーブのティーシャツにデニムのホットパンツ。
    中盤は押上の路地の奥のカフェでしっとりと。 白地に藍色で花が描かれた、鏑木清方が描くような涼しげな浴衣に藍色の帯を合わせ、帯締めの代わりに白いレースをあしらい、髪は前髪を残して頭頂部でお団子に。
    終盤は勝鬨橋に佇み、佃島の高層マンション群を背にして大川端の遊歩道を彷徨う傷心の前田。 白地に黄色い花柄のマキシ丈ワンピース。
    押上と佃では多少距離があるが、桜橋では興醒めだし、白髭橋より勝鬨橋の方が矢張り絵になる。

    前半の機嫌の良い前田と、後半の傷心の前田の対比の妙。

    川島海荷
    アライテツヤの写真と高倉文紀のコラム。 14ページ12カット、見開き1箇所、コラムで1ページ。
    淡い桃色に赤い花柄の浴衣、薄い空色の帯に梔子色の帯締、それにあわせた巾着と団扇。 アップにした髪には花飾りの付いた濃い桃色のリボンの簪。
    若干後ろ重心で、立ち姿は子供っぽいが、横向きにしゃがんでこちらを向いたカットなどは大人びた感じ。

    海辺での写真はネクタイの柄の入った白いティーシャツにデニムのミニ。 半そでのカーディガンを羽織って、足元は裸足。
    最後は民宿の窓辺。 制服でくつろぐの図。
    表情の種類が多く、撮る側も彫りの深さも活かしつつ立体的にさまざまな角度から。

    真野恵里菜
    アライテツヤの写真と高倉文紀のコラム。 12ページ11カット、見開き1箇所、コラムで1ページ。
    濃い紫に蝶と花の柄が入った浴衣に薄紫の帯。 前髪を残して後頭部でゆるく纏めている。
    マンションのベランダのような殺風景な場所だが、金魚鉢や水を張った大盥で涼感を出している。 椅子に腰掛けて膝下まで裾を軽く捲くり、盥に足をひたすカットにドキリ。
    裸電球の提がる八百屋の店先で佇み、西瓜を持ち上げて微笑み、流しそうめんに興じ、静と動・笑顔と真顔をバランス良く配して見る者を飽きさせない構成。
    肌の色は白いほうではないが、イメージとしての白さが良く出た良質のグラビア。

    Pure girl (北原里英、大川藍、有村架純)
    前半はアライテツヤの写真と高倉文紀のインタビューで3ページずつ。
    白ホリのスタジオで制服を着せて撮っただけのように見えるが、良く見るとアップの写真は肩まで肌が写っている。 仕込が細かい。
    単純な構成ながら、素材の持ち味は引き出されている。

    Pure girl (菅谷梨沙子、未来穂香、和田彩花、重本ことり、望月リカ、川嶋小百合、土屋櫻子)
    後半は様々なカメラマンが撮った写真に高倉文紀と青木孝司のインタビューが付いて1ページずつ。
    スマイレージの和田の写真は昨日今日に撮ったものでは無さそうで、この辺りの悪戯も面白い。
    力が入っていないようで居て、ハズレ写真が一枚も無いのに驚く。

    Accident story Vol.6 (松井玲奈)
    西條彰仁の連載グラビアに松井玲奈。 4ページ8カット。
    文化1丁目あたりの北十間川北岸と都営住宅、旧曳舟中学校前の長谷尾花鳥店での撮影。 毎日の通勤路で撮られたグラビアを見るのは初めてなので、どうにも落ち着かない。

    曇天と有って、光に弱い松井玲奈も柔らかい表情。 松井玲奈の意識の高さは、表情だけでなく物の持ち方や仕草にも出ている。 3ページ目が秀逸。
    表情の種類は笑顔と真顔の2パターンしか無いが、この間のどちらともとれる表情を出せるようになれば、役者としての幅も拡がる。
    とまれ、現時点では及第点以上の出来。

    本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

    # okiぽん [ほぼ在宅な松井玲奈ファンですが、いつもペトリさんの彼女のグラビアレポを読むと雑誌買いたくなります(笑)高城さんは確か..]

    # Dwightsa [viagra 30 day free trial <a href=http://dstvmediasales.co..]


    2010-08-03 マネジメント・ファシズム [長年日記]

    _ 週刊プレイボーイ No.32

    AKB48絡みでは、表紙と巻頭グラビアに小嶋陽菜、「部活のこと」に大矢真那、投稿連載ページに藤江れいな、「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら 」著者インタビュー。 AKB48がチラリと載っている「アイドルグループ25年史」なる冊子が付録で付いてくるが、コレがまた酷い。

    小嶋陽菜
    6ページ7カット。 撮影は渡辺達生。
    編集後記には外ロケだったのが生憎の土砂降りでスタジオに変更したとある。
    全体的に悪くは無い、しかし取り立てて良くも無い。
    リップグロスで艶やかに見せたいのも判らないではないが、唇の端の青海苔みたような黒子が消されてしまっていている。
    弄くり過ぎた割にはそれが生きてこない。

    「部活のこと」(大矢真那)
    中学一年から高校三年の半ばまで在籍した新体操部の思い出を語る3ページ。 大矢の人となりを知るには良い取っ掛かりとなる聞き書き。 この人が何故支持されるのか、その一端が窺い知れる。

    「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら 」著者インタビュー
    行き当たりばったりで進んで来て、偶々売れたAKB48を、後付け理論で肯定する2ページ。
    印象的だったのは、

    「誰でも多くの知識を得られる情報化社会では、かつてのように知識を持ったひとりの強力な指導者が知識のない人々をマネジメントしていくことはできない。 これからは、知識を持った多くの人が相互に連携しながら社会を築くことになります。」

    なる一文。
    これはバートラム・グロスが『笑顔のファシズム』で触れている現代的ファシズムの構造に通ずる。
    顔の見えない「指導者層」を肯定する不気味さ。

    _ 週刊ヤングジャンプ No.35

    柏木由紀
    表紙と巻頭グラビアにピンナップまで付く7ページ12カット。 撮影はTakeo Dec.
    基本的に1ページ1カットのオーソドックスな作り。 6ページ目のフラフープを廻す写真のみ、大きな写真の周りに小さな写真を配して動きを表現。

    構成は手堅いが、肝心の写真が良くない。 最近のヤングジャンプは、AKB48絡み以外でも質の高いグラビアが多かったが、これには失望。

    柏木の体形が綺麗に出ているのはスタイリストの手柄だが、それを活かす表情が切り取れていないのが惜しい。
    少年漫画誌のようなキャプションも興醒め。 今回は全体的に一寸酷い。

    新連載
    神保町決戦ムックの広告の裏側だったので、うっかり見落とすところであったが、38号からAKB48絡みの新連載が始まるとのこと。
    渡辺麻友の「まゆゆマンガ家デビュー計画(仮)」、柏木由紀の「ゆきりんのTHEアイドルクエスト(仮)」、北原里英の「きたりえの妄想文学少女道!(仮)」、指原莉乃の「さっしー美少女化計画(仮)」の4本。

    _ 週刊プレイボーイ No.33

    大島優子
    巻中グラビア8ページ10カット。 撮影は Takeo Dec. 光文社から出る最新写真集からのもの。
    AKB48絡みで Takeo Dec. と言うと、ここのところ酷い出来のものが多かったが、これは良い出来。
    大島優子は仕事に対する意識は高いので、まるっきり駄目ってのは少ないのだけれど、遣り過ぎてしまって首を捻らざるを得ないものが出てくることがある。 これは劇場公演に於いても言える事なのであるが、今回はグラビアに限って話を進める。
    そう言えば、大島優子の出ている公演なんざ久しく見ていない、死ぬまでにもう一度くらいは見ておきたい。

    閑話休題。 今回もサービス過剰気味なのであるが、やらされている感じはまるで無く、露出度が上がっても悲惨な感じはしない。 これまで見た大島のグラビアの中では、良いものの部類に入ると思う。
    プレイボーイにしては写真の扱いも丁寧で、余計なキャプションが入らず、写真集の見どころを語る大島の言葉だけなのも良い。
    笑った顔、笑わない顔、何とも形容しがたい顔。 表情も多彩。 これなら写真集の出来も期待出来る。 不安材料は印刷のみ。

    _ 大島優子のグラビア観

    「あっちなみに・・・」と言うエントリーにて、大島優子がグラビア撮影の苦労について語っている。
    大島にとっての「自然」てのはどういうものなのだろう。

    2010-07-24 絵図 [長年日記]

    _ 週刊プレイボーイ No.31

    AKB48絡みは巻頭グラビアに大島麻衣、ニュースページに小野恵令奈のインタビュー、NMB48、ジャンケン選抜の件。 投稿連載ページに高城亜樹。

    大島麻衣
    小塚毅之の撮影で6ページ7カット。
    或る程度売れてから辞めて、辞めてからも或る程度売れ続けているのは今もって大島麻衣のみ。
    タイトルに「HOTEL」とあるように、ホテルと思しき屋内での撮影。 グラビアをやる覚悟が体形に表れているし、目線の来たニコパチだけではない構成も良い。
    2ndシングル発売に合わせてのものだとは思うが、ストロボで生々しさを出したカットと、自然光で柔らかく撮ったカットのバランスも含めて良い出来。

    小野恵令奈インタビュー
    聞き手の視点が完全に客の"それ"であるのだけれど、状況が状況だけに不快感は薄い。 然し、署名の後に (小野恵令奈推し) と入れてしまうのは遣り過ぎ。
    碌すっぽ知りもしねぇ奴に、したり顔で見て来たように歴史を語られるよりは遥かにマシではあるが。

    答えやすい質問しかしていないのだけれど、その質問の本来意図したところより先まで小野が語っているので、読み応えはある。 唯其れは小野恵令奈が描いた絵図をもっともらしく説明しているだけに過ぎない側面もあり、「何故、海外なのか」と言う点については触れられていない。

    長く留まるべきか否かは人夫々だが、小野恵令奈は辞めどきを上手く見極めたと思う。 私の中では「役者になる」と「海外」が上手く繋がらないのだけれど、其れは帰ってきた小野恵令奈の絵解きを待つことにしよう。

    ニュース二題
    NMB48に関しては憶測と伝聞なので論評に値しない。 ジャンケン選抜に関しては「バカバカしさもAKB48の魅力のひとつ」と言う立場で書かれている。
    魅力かどうかはさておき全てが馬鹿馬鹿しい現状の一つの事象に過ぎないことは確かであると私も思う。 金と思惑が絡まないだけまだ救いは有る。
    肯定されるにしても否定されるにしても、話題に成ればなるだけジャンケンで選ばれた連中にも注目は集まる訳で、狙いとしては上手いし、石黒に突っ込まれた250万円が泡と消えた遣らずボッタクリの後にやるのも芥子が利いた秋元一流の居直りであり、こんな事で一々驚く方が莫迦。

    _ AKB48 チームPB・チームYJ 神保町決戦SPECIALムック (3)

    チームYJグラビア
    桑島智輝の撮影で巻末に26ページ。
    「敗戦処理ツアー to 伊豆」と銘打たれてはいるが、移動時間も含めて撮影に活かせた結果、グラビアの出来としてはチームYJの勝ち。

    バスの前にズラリ並んで仏頂面、バナナワニ園でのスナップ、夜の浜辺で花火、旅館で布団に寝転びながらガールズトーク→枕投げ。 卒業旅行のような趣で押した後、個別で2ページずつ。
    更に神社で参拝の図から7人横並びの図で〆。

    個別写真は浜辺と旅館で水着を換えて見開きで。
    誇張されすぎたメイクや南国よりはまだ光線は弱いにしても真昼間の浜辺での水着など、首を傾げざるを得ない点はありつつも、全体としては良い出来。

    北原里英
    初めてのソログラビアから最近まで、過度の緊張から表情やポーズが固まってしまったり、どう言う顔をすべきか戸惑ったまま撮られてしまったり、ハズレの方が多かった北原だが、気心の知れた面子との撮影である所為か、光線のきつすぎる浜辺以外では全篇良い表情。
    ここで掴んだ「何か」が生きているのか、最近の北原のグラビアは当たりが増えた。

    倉持明日香
    ハズレは少ないのだけれど、殆どが歯見せ笑顔で表情の種類が少ない。
    直球に力はあるが、タイミングを外す変化球で幅を拡げて欲しい。
    劇場でもテレビでもそれが出せているとは思うのだけれど、こと写真になると出て来ない。

    仲川遥香
    水着映えする体形ではないが、ここまで楽しそうな顔をされると付ける点も甘くなる。
    以前の仲川の五大言語と言えば

  • おいしい
  • たのしい
  • ねむい
  • おなかすいた
  • なっちゃ〜ん

  • であった訳だが、最後の部分が「きくぢ」になり「みぃちゃん」になったのがこの撮影だったのではないかと思う。 バナナワニ園でソフトクリームを手に持ったカットなどは(若干ピントが甘いのが難だが)世界中の幸せを手にしたような顔をしており、この屈託の無い笑顔が他の連中にも良い影響を与えたのではないかと思う。

    河西智美
    全カット当たり・・・と言う訳では無いが、兎に角軸がぶれない。 カメラの前では常に河西智美。 個別ページの水着、中でも浜辺で撮った方は光線の状態が厳しく、レタッチで救った一枚だが、そこまでするだけの事はある引きの強い表情。
    ただ、劇場公演で見た、あの凄まじいまでの色気は出ていない。 仕事の種類も質も違うのは承知の上だが、あれがグラビアで出れば一と皮も二た皮も剥けると思う

    峯岸みなみ
    バナナワニ園でワニの玩具を手にしてカメラマンを威嚇したり、寝たふりをする河西に迫ってみたり、その時々で何をすべきかの判断が的確。 絵になる。
    ただそれは自分を活かす方向には働いておらず、個別写真二枚は悪くは無いが消化不良。
    ・・・とまぁ御託を並べつつも、そんな事はどうでも良くなってしまうような表情も見せており、やきもきさせるところまで含めて峯岸みなみの魅力なのかもしれない。

    菊地あやか
    眉のメイクに少々違和感があるが、額が顕になったカット以外では気にならない。
    眩しいと表情が硬くなるのが世の常だが、菊地あやかの場合は物憂げな色気のある顔になるのが面白い。
    スナップでは仲川遥香が隣に来ると、互いの表情が良くなる。

    指原莉乃
    スナップの部分ではワニを触る羽目になったり、枕投げで集中砲火を浴びたり、踏んだり蹴ったりで情けない顔の方が多いが、それこそが指原の表情の幅を拡げている。
    指原はそのバラエティ適性がテレビで重用される要因の一つとして挙げられているが、この「表情の多彩さ」もテレビ向きなのではないかと思う。
    細いだけが取柄で起伏の欠片も無い体形を桑島智輝が上手く誤魔化して撮った屋内撮影分の水着が良い。
    ふとした時に見せる表情の翳りも、指原の美点。 普段が明るければ明るい程、その落差のエアポケットに吸い込まれるように嵌る。
    だから指原莉乃の良い表情の写真を見ると、何故か悔しくなることがある。
    本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]

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    2010-07-19 買ったり買わなかったり、買ったり。 [長年日記]

    _ 週刊フライデー 7/30号

    色々あって買う気にならないので立ち読みで済ませたが、巻頭グラビアの小嶋陽菜は良かった。 撮影は以前もフライデーで小嶋陽菜を撮っていた細居幸次郎。
    買うべきかな・・・とも思ったが、不愉快が勝ったので買わず。

    _ 週刊プレイボーイ No.30

    AKB48絡みはSKE48のグラビア、モノクログラビアページにAKB48ロサンゼルス公演レポート、投稿連載ページに佐藤すみれ。

    SKE48 (石田安奈、木﨑ゆりあ、高柳明音、松井珠理奈、松井玲奈、向田茉夏、矢神久美)
    6ページ17カット、撮影はTakeo Dec.
    前半3ページは制服、後半3ページは「アイドル部」と言う設定で歌衣装風。
    衣装は例によって米村弘光が担当。 相変わらず仕事そのものの質は高いのだけれど、歌衣装部分は毎度お馴染みのもの。 流石に食傷。

    ロケ地は自由学園明日館。 前半の2ページ目3ページ目は、明るくは無いが柔らかく廻る光を捉えて上手く撮っているが、後半は照明機材持ち込みでばっちり当てての撮影。
    自然光が柔らかく廻るのがフランク・ロイド・ライトの名作の一つであるこの建物の特徴なのであって、後半のように撮るならここで撮る必要は無い。 相変わらず素材を生かす工夫が足りない。

    6ページに17カット盛り込んである訳だが、雑然としていて且つ窮屈。 その上、秋元の書く歌詞の劣化コピーのようなキャプションがベタベタと五月蠅い。
    hommage にしては敬意が感じられず、parody にしては諧謔が無く、 pastiche にしては稚拙に過ぎる。 文字を書いて飯を食うにあたっての覚悟が足りない。
    モバイルサイトで動画や別カット見せるための導入部としての位置付けなのかも知れないが、このグラビアを見てその先を見たくなるかどうかは疑問。
    素材は良く、ロケーションも良い、カメラマンも少なくとも前半では難しい光を上手く操って撮っている、なのにこの出来。
    部数が伸びない分携帯サイトを充実させて稼ごうという事なのだと思うが、導入部がお粗末では本末転倒。

    その場にある光を生かしたカットは良く撮れている。 2ページ目3ページ目の個別写真は秀逸。
    最後のページの集合も良いが、ピントの置き場が悪く最前列の高柳がアウトフォーカス気味。 前列と後列で光の状態も異なり、最後列の松井珠理奈を浮き立たせるにしては、レンブラント的な明暗と言う感じでもなく、一寸中途半端。

    それにしても驚くのが松井珠理奈の安定感。 年相応のあどけない可愛らしさこそ出ていないが、常に求められる「松井珠理奈」であり続けている。

    AKB48 ロサンゼルス公演レポート
    3000人と言う集客を多いと見るか少ないと見るかで報道姿勢に違いが見られて、先行する新聞報道などでは後者寄りだったが、プレイボーイでは平日の夕方に3000人集まった事を強調。

    ライブのステージ写真が3カット、客席や客で4カット、オフショット1カット、プレス用記念写真1カット。

    ステージ写真のうちの1枚が Blue rose のもの。 大堀恵の位置に峯岸みなみ、増田有華の位置に大島優子。
    この面子なら大島優子がどんな無茶をやっても受け止めきれるし、また周りもそれに応えて思い切りやるので良いものになったであろうと思われる。 それは写真にも出ていて、峯岸みなみが実に良い顔をしている。

    ステージ写真は3枚が3枚とも良く撮れている。 そろそろステージ写真だけで構成する写真集が欲しい。

    DVDを撮るための公演があるなら、写真を撮るだけの為の公演があっても良い。 AKB48劇場での写真のつまらなさは、撮影する場所が二本の柱の前に限定されて来た事に起因している。
    立ち見最前列であったり、お立ち台からの視点であったり、舞台袖からであったり、撮影して絵に出来る場所は幾らでもある。
    劇場公演を見たい人と見られる人のバランスが著しく崩れている現状において、記録する手段にも工夫が欲しい。
    日々の公演をオンデマンドで垂れ流すだけで事足れりでは困る。

    AKB48の夢叶ッ!
    今週は佐藤すみれ。
    相変わらず深くは掘り下げないが、浅いなりに鼻っ柱は強いが可愛げはあるところが活写されている。
    食い足りなくはあるが、これはこれで良いのかも知れない。

    綾瀬はるか
    今村敏彦らしさの出た、表紙+巻頭グラビア6ページ6カット。
    巻末の素人脱がせグラビアの過剰な生々しさも良いが、リビドー抑え目で楽しく撮ったこちらの方が私は好きだ。
    アウトフォーカスもブレも有るが、その場の空気は捉えているので気にならない。 久し振りに私の見たい今村敏彦の写真を見た

    _ 週刊ヤングジャンプ No.33

    AKB48(北原里英、指原莉乃、渡辺麻友)
    表紙+ピンナップ+巻頭グラビア7ページ。 撮影は桑島智輝。
    「AKB48文化系女子妄想 PHOTO STORY」と銘打ち、北原・指原・渡辺の3人。
    他にも文化系っぽいのは五万と居るが、まぁ順当なところではある。
    漫画喫茶的な本棚の前にペタリ座ったカットで始まり、「超絶ベタベタラブコメの章」「不条理シュールSFの章」「最強バトルファンタジーの章」と、見開き三連発。 解説やら科白やらで文字の分量は多いのだけれど、邪魔にならない入れ方。 フォントも含めて工夫されていて、文字も含めて一枚の写真になっている。

    「超絶ベタベタラブコメの章」は、漫画的な上にも漫画的な交差点の書き割りの前に三人を配置して、或る朝登校中に謎の美少年と出会い頭にぶつかるの図、三態。
    「不条理シュールSFの章」は、プラレールを敷き詰めたスタジオで街を破壊する巨大水着女的の図、三態。
    「最強バトルファンタジーの章」は一転してシリアスに。 メイド的衣装で西洋段平を手に持って三銃士的決めポーズ。

    渡辺麻友はいつもの安定感。 全カット求められる渡辺麻友。
    北原里英も伸び伸び撮られていて、臭い演技の入ったポーズも良い味。
    面白いのは指原莉乃で、殆どが情けない顔なのだけれど、決めるべきところはきっちり決めていて、この落差で三割り増しの綺麗さ。

    水着も有るグラビア乍ら、力点は最強バトルファンタジーのメイド服に置かれた構成。
    北原はゆる巻き、渡辺は二つ縛りり縦ロール、指原は高い位置でのポニーテール。 三人三様の良さが、この三人でしか出せない味が出ている。

    _ 小林香菜実費写真集 【かっちゃん】

    小林がブログ上で展開する自作自演写真集の第二段。

    小林香菜実費写真集 【かっちゃん】

    小林香菜と一日デートと言う設定ながら、歌衣装で且つ楽屋。 「鏡を見ながらウインクの図」「椅子に座ってアナタを待つの図」「アナタの姿を見てドアの陰に隠れるの図」「ショートケーキの苺を食べるの図」「振り向きセクシーショット」の5枚。

    鏡に映った小林を撮ったものが面白い。 自分で撮っているわけではなく、撮った人間も写っていない。 無い知恵絞って撮ったであろうところが小林らしく微笑ましい。

    相変わらず薄気味悪い文体のキャプションが付いているのだけれど、これは被写体たる小林でも待たれている「アナタ」でも無い第3の人格。 期せずして覗き見的なものになっているのだけれど、意図しないところで思わぬ仕事をするところもまた小林らしい。

    _ 更新情報

    コラム的な何か

    象徴

    を追加。

    _ 週刊ビッグコミックスピリッツ No.33

    AKB48(北原里英、小森美果、指原莉乃、高城亜樹、仁藤萌乃)
    表紙+巻頭グラビア、建設中の東京スカイツリーを背景に8ページ5カット。 撮影は篠山紀信。
    高城と北原で1ページ、北原・指原・仁藤で見開き、5人でスカイツリーを囲んで見開き、小森・高城で見開き、5人並んで見開き。

    今の東京を象徴する場所に見目麗しき女子を並べて撮る篠山らしい写真。 綺麗に撮れてはいるが、この5人である必然性は無い。 篠山にとってはAKB48も今を象徴する被写体の一つであり、スカイツリーと同じく写真を構成するパーツの一つに過ぎないと言う事なのだろう。

    「Jump&Cry」の時と同じく、モデルによって"撮りたい"と"どうでもいい"の温度差が激しい。 北原、高城、仁藤は綺麗に、指原は情けなく、小森は凶相に。
    小森が少々酷いくらいで、さしあたって誰も踏みつけにされていないのは不幸中の幸い。

    _ AKB48 チームPB・チームYJ 神保町決戦SPECIALムック (1)

    例の企画もこれでお仕舞い。 長くなりそうなので、書けた分だけアップロード。

    表紙はチームPB、裏表紙はチームYJ。 巻頭にチームPBのグラビア26ページ、巻末にチームYJのグラビア26ページ。 間にこの企画を振り返ったりスタッフが反省会をしたりする読み物が挟まる。

    先ず、表紙と裏表紙を見比べて溜め息ひとつ。
    表紙は柏木を頂点にチームPBの連中をピラミッド型に配置しているのだけれど、この並びにあからさまなヒエラルキー。 柏木にピントが来るのは必然としても、三列目がぼやけてしまっていて且つ表情も悪い写真を持ってくるところが実にプレイボーイらしい。
    この連中を載せる事で雑誌の売り上げにも資するところがあったであろうし、このムックも大いに売れるだろう。 しかし週刊プレイボーイは彼女等から何を引き出し、何を返せただろうか。
    裏表紙のチームYJも河西・峯岸、北原が真ん中には居るが、露骨な序列は無く、全員の持ち味が引き出された写真になっている。

    切り身と刺身は似て異なる。 魚の食べられる部分を切ったのが切り身、それを最も良く味わい得る形や大きさ厚さに切って並べたのが刺身。
    チームPBの連中の不幸はその手間を掛けて貰えなかった事、そしてそれでも勝ってしまった為にその不幸が閑却されてしまう事に有る。

    片やチームYJの幸福は、始めから劣勢であったが為に、それぞれの持ち味を判りやすく引き出す営為を重ねてもらえた事にある。
    表面上の勝ち負けはさておき、どちらが多くを得たかは自明の理。

    _ AKB48 チームPB・チームYJ 神保町決戦SPECIALムック (2)

    チームPB グラビア
    Takeo Dec. の撮影で26ページ。
    チームPBのグラビアはこれまで飯塚昌太で撮ってきた訳だが、ここへ来て Takeo Dec.
    集合のページの間に個別写真が2ページずつ挟まる構成。

    太陽を背負ったり、木陰で撮ったり、夕方に撮ったり、光を弱める工夫は色々となされているが、どうやっても眩しいものは眩しい訳で、表情は全般的に良くない。
    サイパンだったから撮れた写真より、サイパンで撮ったから生じた制約の方が多いように見受けられる。

    腐してばかりいても仕方が無いので、
    1. 兎に角眩しそう
    2. 水着にひん剥いときゃ良いだろ的な安直さ
    3. 浜辺・木陰・プールくらいでロケーションが単調
    4. 強行軍だった所為か、表情に疲れが見られる
    駄目な点はこの辺りに集約されるので、総論としてはむ「駄目であった」と結論付けた上で各論として「良かった探し」など。

    仁藤萌乃
    水着映えする伸びやかな姿態、眩しげではありつつも清楚さが引き出された表情。
    これまではハズレの写真も多かったが、今回は及第点。

    前田亜美
    夕方に撮ったものなど、疲れの見えるカットもあるが、齧歯類的な可愛らしさは出ている。

    多田愛佳
    体形より先に顔が大人に成り掛けている多田は、一寸アンバランスな部分は有るが、夕暮れの浜辺で撮ったカットなどでは過渡期なりの可愛らしさが出ている。

    宮崎美穂
    驚いたのは宮崎で、眩しくとも余程の事が無い限りにおいては眩しいなりの表情が出来ているし、光線状態さえ良ければ殆どハズレが無い。
    これ迄の宮崎は粗を隠そうとするあまり窮屈なポーズになり、それが表情を硬くしていたようなところがあったが、このグラビアでは表情の良さが体形の粗を帳消しにしている。
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    # みっつ [はじめまして、いつも読ませていただいています。 私は写真集やグラビアにさほど価値を見いだせていなかったのですが、色々..]


    2010-07-11 勝ち負けの先にあるもの [長年日記]

    _ 週刊プレイボーイ No.29

    AKB48絡みは巻頭グラビアにチームPB、連載投稿ページに石田晴香、刊中グラビアにチームYJ。 オマケピンナップは表がチームPB、裏がチームYJ。

    AKB48 チームPB(多田愛佳、柏木由紀、高城亜樹、仁藤萌乃、前田亜美、宮崎美穂、宮澤佐江)
    巻頭グラビア8ページ12カット。 撮影はTakeo DEC.
    集合で1ページ、宮澤、柏木、高城、仁藤で1ページずつ、宮崎、多田、前田で2/3ページずつの個別写真。 最後に仁藤+高城、宮澤+柏木+前田、宮崎+多田で組になったものと、浜辺での集合で1ページ。
    年齢で区切ったのか、多田と前田のみセパレートで、残りの連中はビキニ。
    水着映えと言う点に於いて、個別で1ページ貰えた組とそうでない組の間に差があるのは判るが、余白は多く、組み方次第ではどうにかなったのではないか。

    個別の写真でも、晴天の浜辺で撮ったものを使われた組と、木陰で撮ったものを使われた組で落差が激しい。
    木陰で撮られた仁藤萌乃と宮崎美穂は当たり。
    仁藤は綺麗に見えるスイートスポットが狭く、なかなか当たりの写真が出ないのだけれど、この写真は良い。
    宮崎も無から有を創り出す「くびれ錬金術」みたいな写真であったり、不自然に腹を隠蔽した写真だったり、妙なものが多かったが、粗を敢えて隠さずに素でカメラの前に立って微笑んだこの写真は、生意気だが憎めないその個性が上手く引き出されている。

    反面柏木は身体の線は綺麗に出ているものの、顔に影が差してしまっているし、眩しさから下瞼が上がってしまって表情も良くない。
    宮澤はグラビアの出来以前に、炎天下に水着で放り出して直射日光を当てると言う点に於いて間違い。
    只でさえ焼けやすいのが、さらにこんがりと。

    時間が無いところで移動時間の掛かる海外ロケってのが、よく判らない。
    水着の種類は多いが、水着以外の写真は少なく、浜辺と浜辺近くの木陰だけと言うのも味気無い。
    いつもながら掛ける金と手間の割りに出来がお粗末。

    AKB48の夢叶ッ!
    石田晴香が登場、この人にも遅蒔きながら春が来た。
    マンガ・アニメ好きの石田の食べやすい部分を読者にお届け。 文字物ページにしては文字量が少ないこともあって、石田の業の深い部分までは掘り下げておらず面白味は薄いが、石田を知ってもらう取っ掛かりとしては良い。

    AKB48 チームYJ(河西智美、菊地あやか、北原里英、倉持明日香、指原莉乃、仲川遥香、峯岸みなみ)
    7ページ12カット。 撮影は桑島智輝。
    写真そのものは悪くないのだけれど、相変わらず割付けのセンスが無いのと、写真選択に芸が無いのとでグラビアとしての質は低い。
    写真に大きく「負」の字を被せるなんざ、お里が知れる。
    勝ったのはチームPBのメンバーであって、編集者ではない。 勝ちに驕ったのが露骨に出ていて不快。
    負けを強調したキャプションも度が過ぎていて、下衆な根性がグラビアを台無しにしている。

    晴天の浜辺で撮ったカットが使われているので、表情の良くないものも散見されるが、サイパンほど光線がきつくないこともあってか、ハズレカットは少な目。

    眩しさが凶と出たのは指原と河西。
    指原は情け無い表情に振れているし、河西は頑張って目を開いた余波で顔全体に力が入り、持ち前の「口元の色気」が出ていない。

    吉と出たのは菊地と仲川。
    仲川は眩しそうな顔に愛嬌があり、菊地は物憂げな表情から色気が漂う。

    残念なのは峯岸で、もはやそれを含めて仕事用の顔なのかも知れないが、瞳を大きく見せるギミックが目立つ。
    表情からポーズから横の人間との絡み方まで、良いところが多いだけに画竜点睛を欠く。

    _ 週刊ヤングジャンプ No.32

    表紙と巻頭グラビアにチームPB、巻末グラビアにチームYJ。

    AKB48 チームPB(多田愛佳、柏木由紀、高城亜樹、仁藤萌乃、前田亜美、宮崎美穂、宮澤佐江)
    ムックの広告も含めて8ページ9カット、うち見開き1箇所。 撮影はTakeo DEC.

    柏木の個別写真で1ページ、見開きで集合、2/3ページずつの個別写真、広告込みの集合で1ページ。

    個別写真は全て夕方の浜辺で撮ったもの。 多少眩しげな表情もありつつ、破綻は無い。
    見開きの集合は、昼間の浜辺ながら木陰で撮ったもの。 光が強くない分、生きた表情。

    多田が安定して良い。
    見開きの集合では幼さの残る多田は、個別写真では一転して大人びた表情。 顎の線もスッキリして、上手く大人に移行出来そう。

    前田はムラはありつつも、集合では良い表情。

    宮崎は作り込んだ表情でカメラの前に立たないのが良い。 撮影用の顔では有るが、如何様にも解釈できる表情になっているので、見ていて飽きない。

    高城はメイクと髪型が珍妙なのと、表情が一本調子なのとで冴えない出来。 ポーズや表情を本人に考えさせずに上手く誘導できれば変るのかもしれない。

    宮澤は笑顔過多なのと、光の強い状況下に置き過ぎていることとで、その良さが十分引き出されていない。

    AKB48 チームYJ(河西智美、菊地あやか、北原里英、倉持明日香、指原莉乃、仲川遥香、峯岸みなみ)
    巻末グラビア6ページ28カット。 撮影は桑島智輝。

    細かい写真を散りばめた1ページ目から、指原+北原、峯岸+河西+倉持で1ページずつ、再び細かい写真を散りばめたページを挟み、仲川+菊地で1ページ。 最後に集合で1ページ。

    移動時間から花火や枕投げ、楽しませる工夫をしつつ可能な限り撮影に組み込んでいるので写真に幅が出ているし、何より表情が良い。 楽しさと寂しさと悔しさが綯い交ぜになった、噛んで味の出る表情。

    オフショットの細かい写真を散りばめることで、決め顔の写真も生きてくる。
    仲の良い北原と指原、仲川と菊地を棒組みにする事で安心感を醸し、峰岸・河西・倉持の三人三様の色気が絡み合う。 6ページがそのページ数以上に機能した佳品。
    首を傾げざるを得ない点もあったこの企画だが、ことチームYJの連中にとっては実りある物だったのではないかと思う。

    _ ヤングアニマル No.14

    「SKE48 パーフェクトコレクション」と銘打ち、巻頭巻末ブチ抜きでSKE48。
    シングル選抜組だけでなく、療養中の松下はプロフィールのみだが、研究生まで含めて全員出ているのが画期的。

    前半グラビアページはシングル選抜組が11ページ9カット、うち見開き4箇所。 続いて歌衣装の顔見世写真。 「ごめんね、SUMMER」は見開きで。 「少女は真夏に何をする?」と「羽豆岬」の連中が1ページずつ。 「ピノキオ軍」も見開き。

    後半はカップリング組のグラビア。
    「少女は真夏に何をする?」と「羽豆岬」の組が制服衣装で1ページ、「少女は真夏に何をする?」、「羽豆岬」、「ピノキオ軍」それぞれ2ページずつ。
    カップリング組の撮影風景が小さい写真を散りばめて見開きで。 SKE48講座で2ページ。 私物とサイン色紙プレゼントの紹介を兼ねたプロフィールで5ページ。
    選抜組のグラビアとプロフィールは中山雅文、カップリング組のグラビアは小塚毅之、選抜組以外のプロフィールは松田和弘。

    人数が人数だけに分割して撮影して有る訳だが、力を入れて撮影したはずの選抜組よりカップリング組の方が写真の出来は良いと言うのが皮肉ではある。 しかし、総体的に見て入門篇としては十分な出来であり、アイドル専門誌を上回る力の入れ方でカラーページを大幅に増やし、この一冊があればとりあへず事足りるものを出してきたヤングアニマルの意気込みは結実している。

    グラビアそのものはベタな上にもベタな構成で、出来としてはよろしくない。 特に選抜組のももいろクローバーの歌衣装みたいな浴衣風の衣装はメイクもおかしい。
    どう撮ってもハズレの少ない松井珠理奈や向田茉夏あたりはそれなりの出来になっているが、素材は良いが扱いが難しい松井玲奈や大矢真那はハズレ写真。
    反面撮り方によってはまるで可愛く無い事もある加藤るみはオフショットも含めてハズレ無し。 運も作用しているのかもしれない。

    ともあれ、歌衣装でのカットは及第点。 顔見世グラビアとしては十分以上の出来。

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    # @香菜 [ヤングアニマル やっぱり全員が揃っているといいものですね。 当たり前のことなのに嬉しくなりました。 前々からちょっと..]


    2010-07-03 憂愁 [長年日記]

    _ 雑誌レビュー UTB 8月号(2)

    モノクロ読み物ページは、スマイレージのインタビューと業界四天王の対談から。

    スマイレージ
    インタビューや心理テストなどで3ページ。
    こちらに纏めて持って来た為、グラビアページは写真だけで押す構成になっている。 それだけに写真の出来の悪さが殊更惜しまれる。

    業界四天王対談
    この人達(北川を除く)の書いたものを読んで育ったので、こうして大御所然として時事放談的な記事になっていると妙な感じ。 取材と構成は例によって村山義典。
    「グループアイドル戦国時代を斬る」ってんで、束ものアイドル花盛りの昨今の情勢と今後の展望をしつつ、さりげなく自分の好きなグループを推してみたり、相変わらず食えない。
    定見は有りつつも節操は無い人達なので取り上げるグループは多岐にわたり、実際に見たうえで話しているので的外れな発言も無い。
    テーマがテーマだけに仕方ないと言えば仕方ないのだけれど、束もの全盛の中、単騎奮戦する真野恵里菜に一と言くらい触れてやっても罰は当たらないのではないか。

    _ 雑誌レビュー UTB 8月号(3)

    渡り廊下走り隊
    後半グラビアページは渡り廊下走り隊から。 6ページ6カット。 撮影は細居幸次郎。
    集合で1ページ、個別で1ページずつ。 成長であったり、その他の事情であったり、それぞれ表情に変化が出てきているが、それが一番良い方向に向いているのが仲川遥香。
    尾木プロが採った時は正直なところ「何故、仲川?」と思ったものだが、何時の間にやら綺麗になっていた。 黙っていれば。

    新曲のタイトルに合わせてか、それぞれ国旗を持っているのだけれど、フランスの国旗を肩から掛けてご機嫌な渡辺麻友が微笑ましい。

    6ページ目の平嶋、その魅力を引き出して撮って貰った写真が少ないように思うが、これは当たり。
    立ち方にしてもポーズにしても意識が高い。
    薄着のグラビアより、こうして普通に服を着た写真の方が映えるように思う。

    小野恵令奈
    5ページ5カット。 撮影は熊谷貫。
    過渡期にある小野恵令奈の大人の部分に焦点を絞っており、1ページ目3ページ目あたり、小野の"今"を捉えている。

    継続して取材してくれる専門誌の有り難味を感じるインタビュー。
    2008年12月号の読み物ページで対談した吉田恵輔監督の映画「さんかく」に重要な役どころで出演した経緯と裏話など。
    この人は仕事に恵まれている。 仕事に恵まれず、妙な形で脚光を浴びたりするのを目にするに付け、来た仕事はしっかりこなして次に生かして欲しいと切に思う。

    前田敦子×大島優子
    前田と大島で5ページ10カット。 撮影は桑島智輝。
    前田の表情が良い。 ニューヨークでの機嫌の良い顔とはまた違い、何と言うか、安心したような顔。
    そんな前田に影響されてか、遣り過ぎる事の多い大島も珍しく過不足無い仕事。 将に相乗効果。
    この二人は良いバランスだと思う。

    AKB48 おひとり様 第2回
    前回の小森美果に続き飛び道具が登場。 石田晴香でグラビア1ページ4カット+読み物1ページ。 撮影は古賀良郎。
    1ページ乍ら石田晴香の外見上の美点は上手く引き出されており、不摂生からか時折見られる戸島花のような隈の棚田も消してもらったのか偶々出ていなかったのか、目の下もすっきり。

    モノクロページのインタビューが泣かせる。 初舞台の頃の爆発的な人気を考えれば、とっとと正規メンバーになっていてもおかしくなかったのだけれど、それを下積みのまま腐らせかけたオタンコナスな運営。
    石田晴香には強く生きて欲しい。

    夏帆
    2ページ2カット。 撮影は藤本和典。
    今ひとつスイッチの入りきらないような表情。 役者属性の人はこの辺りが難しい。
    2ページ目の黒バックの前に立つ写真。 元の写真だときっちり出ているであろう髪とバックの境目が、印刷になるとはっきりしない。 印刷になったときにどう見えるのかの想像力が撮る時に働いていない。

    Mizca
    2ページ2カット。 こちらも藤本和典の撮影。
    あまり上手いと思った事が無いのだけれど、これは粗を隠して良さを引き出せている。
    粗が出たのはモデルではなく、衣装の問題。

    恒吉梨絵
    2ページ2カット。 撮影は長野博文。
    目次には載っていないセントフォースの若手キャスターを集めた写真集の宣伝ページが夏帆のページの前に挟まっているのだけれど、それと較べるとこちらの方がより長野らしい写真になっている。
    最近、この人の影響なのかデジタルカメラで撮影した写真を加工して妙な色味にしているものをよく見るが、ここまで一定の色合いに仕上げられたものはついぞ見たことが無く、大抵は失敗に終わっている。
    技術を練り上げて自家薬籠中のものにする事の難しさと大切さを改めて感じる。

    少女団地 vo.13 (重本ことり)
    アライテツヤの連載グラビア。 2ページ2カット。
    只一つ残る震災復興建築の集合住宅である同潤会上野下アパートでの撮影。 まずロケーションが素晴らしい。
    私の好みに嵌っているという事もあるが、心に沁みる良いグラビア。
    階段室で外光を拾って撮った2ページ目が秀逸。

    佐山彩香
    4ページ6カット。 撮影は小塚毅之。
    屋外で制服、屋内で水着。
    屋外では眩しげな表情だが、屋内は柔らかく。
    水着のカットは被写界深度を浅く、前後をぼかして視点を誘導して煩悩を刺激する撮影手法。 このあたり、巧い。

    前田憂佳
    ソロ写真集からの5ページ7カット。 撮影は根本好伸。
    水着と着衣での構成だが、インタビューで本人も「水着の撮影は一生なれないと思います」と語っているように、水着部分は聊か硬い表情。
    反面、服を着た写真は実に柔らかい表情。
    2ページ目と4ページ目を見比べて頂きたい。

    矢島舞美写真館 meet again
    前号で終了した連載グラビアからの写真集刊行に合わせてのアンコールグラビア。 5ページ7カット。

    引き出しの多いモデルを様々なカメラマンが撮り、纏まった量の写真を掲載する良い企画だった。
    表情は佐藤裕之撮影分の1ページ目、写真から漂う楽しげな雰囲気は今村敏彦撮影分の4ページ目、写真としての美しさは6ページ目の根本好伸撮影分。

    _ 雑誌レビュー UTB 8月号(総評)

    写真そのものはいただけなかったが、インタビューとグラビアを分離してそれぞれを充実させる構成は良かった。
    これを含めて散見される質の低い写真が気にはなったが、全体の質はまだ同業他誌より高い。

    _ 立ち読みで済ませたもの

    金曜発売の写真週刊誌に、今週も〓(the Artiste Formerly Known As Nakanishi Rina)。 この件では取り巻く多くの人が涙したようなのであるが、AKB48友撮と同じ雑誌の中で同居しているのが妙な感じ。
    まぁ売れりゃ何でも良いのだろう。

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    # Dwightsa [cialis early ejaculation <a href=http://dstvmediasales.co..]


    2010-07-01 隙の無さ [長年日記]

    _ 週刊プレイボーイ No.28

    AKB48絡みでは、表紙と巻頭グラビアに篠田麻里子、ピンナップに大島優子、巻中グラビアに小野恵令奈、連載投稿ページに宮澤佐江。

    大島優子
    オマケピンナップは裏も表も大島優子。
    渡辺達生の撮影なので、先日掲載分の別カットだと思われるが、裏も表もハズレカット。
    あれだけの出来だった中から、態々眩しい顔になってしまったカットを選ぶ編集者がオタンコナスなのであって、大島優子が老けた訳でも疲れている訳でもない。
    ただ渡辺達生の撮影したグラビアには良くある事だが、真昼間の屋外で撮る(撮らせる)ってのは如何なものかと思う。 編集者の意向なのか、事務所の意向なのか、渡辺達生のやり方なのか。

    篠田麻里子
    7/2発売の写真集から先行グラビア。 8ページ8カット。撮影は曽根将樹。
    頬が変に赤味を帯びたカットが幾つか有るが、表情としては悪くない。
    色々な表情は見せつつ、常に「篠田麻里子」であり、けして正体を現さないのは驚嘆に値するが、そこが私には食い足りない。
    仕事の質そのものは高いと思う。

    曽根将樹の仕事としての面白さは2ページ目と5ページ目。 構図の切り方が実に厳密。 ファインダーでの見た目ではなく、印刷物になったときの事まで考えて撮っているから無駄が無い。
    無駄が無いから編集者が細切れにし難い。 だから8ページ8カット。

    小野恵令奈
    過渡期の小野恵令奈。 4ページ11カット。 撮影は川島小鳥。
    身体の線が隠れる浴衣になると、以前からの小野恵令奈と然程変らぬ姿。 それが薄着になると表情まで含めて大人びた感じに。
    同じ方向から撮り過ぎているのが難だが、大人と子供の両面を切り取れているので、1ページに8枚並ぶと、小野恵令奈の揺らぎが面白く出てくる。

    bump.y
    ワニブックスから出る写真集からで4ページ7カット。 桑島智輝の撮影。
    集合で見開きの個別ページを挟む構成。 当然UTBと同じ素材を使っている訳だが、写真の選び方と割付けに編集者と雑誌の資質と性格が出る。
    印刷と紙質を割り引いても、プレイボーイの方の負け。


    2010-06-27 勁草 [長年日記]

    _ 雑誌レビュー UTB 8月号(1)

    表紙と巻頭グラビアにスマイレージ。
    封入トレーディングカードとプレゼントチェキの一覧が前半カラーページの最後に移動するなど、多少構成が変った。

    スマイレージ
    表紙+巻頭グラビア。 10ページ32カット。 撮影はTANAKA。
    先ず集合で2ページ、個別で1ページずつ。 細かい写真を散りばめた2ページの後に、集合で2ページ。
    全般的に光が強くて、前田憂佳以外の3人は眩しげな表情かが多い。
    光が強すぎるだけでなく、赤味掛かったり、緑に染まったり、デジタルの厭なところが出てしまい、酷いコマが多い。
    構図であったりピントであったり、基本的な部分は悪くないのだけれど、光が強すぎて表情が冴えないのと色がおかしいのとで、和田福田小川は惨憺たる出来。
    前田一人だけ出来が良いのは、単に前田の目が光に強いからであって、他の三人が悪い訳ではない。
    それにしてもこの前田の安定感。

    色に関しては、細かい写真を散りばめた2ページが酷い。 私はこう言う構成を好まないのだけれど、上がってきた写真がこのザマならこうするより他ない。

    松井玲奈
    セーラー服、機関銃、廃工場。 日本家屋、白装束、芍薬。 三題噺みたいな設定で6ページ10カット。 撮影は桑島智輝。

    松井玲奈のグラビアとしては過去最高の出来。
    メイク、髪型、ライティング全て嵌ってか細いが勁い松井玲奈の特質を上手く引き出している。
    白くて細長い美しさが出た5ページ目が特に良い。

    強すぎる光や低温など、苛酷な撮影環境が目や顔色に出やすい松井玲奈であるが、表情が生きる撮影環境を作りつつ、敢えて死のイメージを醸す衣装を着せることで、却って生気が滾々と溢れ出るような表情になっている。

    bump.y
    スターダストに倣ってか、スウィートパワーが所属する5人に組ませたユニット。 7ページ9カット。 撮影はこちらも桑島智輝。
    個別写真が1枚ずつ有るほかは、全て5人の集合。 この集合の配置が上手い。
    見開きの写真が特に良い。 五人五様で顔が向いている方向も意識が向いている方向も違うが、それが一枚の写真として見ると纏まっている。

    広瀬アリス
    見るに堪えない4ページ5カット。 撮影は宮家和也。
    ピントの位置が適正なのが一つも無い。 光線状態も悪い訳ではないのに、深度も極端に浅いから余計に意図しないピンボケが目立つ。
    撮られ慣れているモデルなので表情に破綻は無いが、拙劣な撮り手が台無しにしている。
    構図と間だけの写真。 構図を切るセンスは有るが哀しいかな技術が無い。

    ももいろクローバー
    集合、個別、二人ずつ取り混ぜて5ページ7カット。 撮影は門嶋淳矢。
    小動物的な有安から楚々とした早見まで、可愛いから綺麗までの間に散らばる個性が活き活きと。
    棒付きキャンディーを持たせた個別写真に、それぞれの持ち味が出ている。

    小島瑠璃子
    セーラー服とピンクの三角ビキニで4ページ6カット。 撮影は佐藤裕之。
    表情は未だ硬いが、蔦の絡まる壁際に立たせたり、板の間に横座りさせて振り向かせたり、撮られている事を意識させながらモデルと向き合う撮り方をしたカットは目に力があり、表情が生きている。

    逢沢りな
    7ページ8カット。 撮影はTakeo Dec.
    曇天の屋外とスタジオ。 スタジオ撮影分は水着。
    スタジオで撮ったものには顔に一杯聞こし召したかのような赤味がさしてしまっている。
    撮られる際に構えると表情が固まってしまいがちで、自由に振舞わせた3ページ目の3カットだけ生きた表情。 それ以外は精彩を欠く。

    前半グラビアページの最後に、封入トレーディングカードとプレゼントチェキの一覧。
    相変わらず嗣永桃子のチェキは神掛かっている。
    ズラリ並んだ33枚の中から、パッと目に飛び込んでくる。

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    # Dwightsa [viagra helps premature ejaculation <a href=http://dstvmed..]


    2010-06-26 厭な話 続 [長年日記]

    _ 思い入れと筆致

    「なんだかんだ言ってもどうせ使うんだろう?」と匿名で下衆な事を書く輩が矢張り多い。
    本当に好きだと却って見たくないものなのだけれど、判らない奴には判らない。
    肯定は出来ないが、無下に否定も出来ない。 只々、幸せを願うのみ。

    似たような状況で書かれた同じ人の文章から、思い入れが筆致に及ぼす影響から、そのあたりを汲み取っていただきたい。

    宇佐美友紀さんのグラビアについて (2007-09-24)
    涙ぽろぽろぽろこぼれても (2010-06-25)

    私は泣くほどの思い入れは無いと思っていた。
    ・・・がしかし、ビデオ製作会社のサイトで白いブレザーを着て立っている写真を見て絶句し、オフィシャルの楽曲紹介の動画で確認し、込められた悪意に、家の者の手前声は殺したが、泣いた。
    「売らん哉」で着せたのだろうが、発案した奴ぁ碌な死に方しねぇだろうと思う。

    _ 更新

    コラム的ななにか 2本

    別の人生
    戸島花と言う生き方

    _ 週刊フライデー (7月9日号)

    何も書かないのも不自然だが、書いて宣伝になるのも不本意なのでそれなりに。
    AKB48絡みでは 〓(the Artiste Formerly Known As Nakanishi Rina)の袋綴じ、連載ページの「AKB48友撮」、SDN48の3本。

    〓(the Artiste Formerly Known As Nakanishi Rina)
    篠原潔の撮影で8ページ10カット。
    篠原潔が秘術を尽くして体形の粗を隠して撮ってくれたお陰で、実体形以上にスッキリと。
    しかし、次のページから始まる原幹恵の3ページ4カットと較べると、色々な意味で不自然さは否めず、見せる体形にする為の節制がなされていない事も見えて来てしまう。
    綺麗に撮って貰えているのが救いではあるが、カメラマンの技術で成立したグラビアであって、〓の本領とは言いがたい。

    肩から先の部分の不自然さから見て、髪にエクステンションを付けているものと思われるが、エクステンションから上の部分の長さから、ある程度撮影時期は推し量れる。

    ポージングの妙で括れが有るように撮れてはいるが、臍の穴の深さから皮下脂肪の厚みは類推出来る訳で、肌を晒す仕事をする覚悟の浅さを危惧せざるを得ない。
    借りてきた看板で売れるのは最初の数本だけ。 そう言う職業を選んだのであれば、それ相応の覚悟と節制が必要なのは言うまでも無い。

    AKB48友撮
    2ページ13カット(本人自撮1枚含)。 撮影担当はSDN48の野呂佳代。
    篠田麻里子の商売用で無い顔が貴重。
    メンバーが気を許している写真が多いのは野呂ならではだが、キャプションが詰まらない。
    大堀もそうだが、自分の役割を狭く規定しすぎているのでは無いだろうか。

    SDN48
    先日のプレイボーイと同じく、テレビの冠番組で売り込んだ体裁のグラビア。 額面通りには受け取れない。

    3ページ12カットのうち、公演とリハーサルとバックステージで7カット。
    舞台の上に居る大堀は肩肘張らない柔和な表情。 これがもう少し自然に出せれば、息苦しさも薄まると思うのだが。

    ステージ写真は例によって撮影する場所に工夫が見られず、冗長。
    立ち位置を変えずにズームで構図を切る悪癖がカメラマンの技倆の進歩を止めた典型例。 舞台の上に居る人間を効率よく枠の中に収めているが、それだけ。

    それでもステージの写真が有る分、SDN48の何たるかは伝わる出来になっており、相変わらず私の琴線には触れないが、この写真で興味を持つ人が居てもおかしくはない。

    _ レスなど

    こういった話が増えないように、書き方を考えています。

    本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

    # @香菜 [一躍有名になった今、益々こういった話は増えてくるんでしょうね。]

    # Dwightsa [buying viagra without a prescription <a href=http://dstvm..]


    2010-06-24 厭なことが続く日々 [長年日記]

    _ 更新情報

    こっちに書くのもどうかと思ったので、コラム置き場に

    総選挙<研究生セレクション
    辞め時

    をアップロード。


    2010-06-22 生きていた戸島花 続 [長年日記]

    _ Men's Knuckle カズアキの目指せ1000人斬り!

    ニコニコ生放送にて、Men's Knuckle の読者モデル カズアキ氏が囲碁で千人斬りを目指すと言う月一回の番組。 解説は藤澤一就八段、司会と対局中の聞き手に戸島花。 所用で見られなかったので、タイムシフト予約で先ほど視聴。

    藤澤一就八段も初めて見たと言う、番組特製の脚付き九路盤を使っての対局。
    「黒の世界から来た」と言う事で、カズアキ氏が常に黒番で先手(六目半のコミ)。 30秒以内に打たないと、負け。
    対戦相手は女子一人を含む小学生3人。 出だしは良かったが、3人目の しんいちろう くん(11歳)が予想以上に強く、惜敗。
    これで動揺したのか再戦して大敗。 2勝2敗と妙な具合にはなったが、次回も有るらしい。

    戸島は司会と聞き手で出ずっぱり。 対局中は「藤澤八段大奮闘の巻」で、戸島の口数は少ないが、彼方此方見ながら相槌を打っている事からみて、ただ突っ立っているだけでは無さそう。
    視聴者のコメントに「戸島のヤンキー顔がさらに進化している。」ってのが有ったが、ヤンキーと言うか、塗りすぎ。 厳しい家庭に育った娘が、反動で遣りたい放題になってしまった感じ。
    現代の大学生としては標準なのかも知れないが、芸能で飯を食うなら差別化は図ったほうが良い。
    「自分らしさ」と「売りになる『らしさ』」のどちらをとるのか、どうバランスを取るのか。 自分の思う「可愛い・綺麗」と、求められる「可愛い・綺麗」は、必ずしもイコールでは無い。
    役者を目指すのであれば、どんな役にもなれる余地は残しておくべきだと、私は思う。

    画面が小さく画質が良くないこともあって、目の下に隈の棚田が出来ていたり、肌荒れが目立ったりすることが無かったのが救いではあったし、仕事振りは堅実だった。
    事務所を辞めた人間に対する陰湿な因習の残る業界で、ネット番組とは言え僅か二た月で復活してしまったのが良かったのか悪かったのか、そのあたり私には判りかねるが、とまれ戸島が目に見える仕事をしているのは嬉しい。

    本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]

    # online cna classes [this post is very usefull thx!]


    2010-06-20 生きていた戸島花 [長年日記]

    _ ニコニコ生放送に戸島花

    情報を頂いたのでお知らせ。

    メンナク カズアキの囲碁番組スタート!
    6月20日(日)18時30分から、ニコニコ生放送に『囲碁』という新ジャンルが登場!
    囲碁に絶対の自信を持つ、雑誌メンズナックル読者モデルのカズアキさんが、
    1000人斬りへの道に挑みます!
    
    解説には藤澤一就八段、聞き手には元AKB48メンバーの戸島花さんを迎え、 さらに、百花繚乱さんも出演決定!
    そして、番組オープニングVTRは超有名ディレクターに制作を依頼! 今回の対戦相手はまだヒミツです!どうぞお楽しみに!

    ニコニコ動画とは言え、公の場に戸島が出てくるのが予想より早かったのは嬉しい驚き。

    _ レスなど

    小林の表情は確かに良いのですが、それが気心の知れた人間の前でしか出せないところに問題があります。
    自分の出た映画の関係者試写会に行って旧交を温めた話なんぞを読むと、改善されてきているようではありますが。

    「選挙」と銘打ちながら、実質的には株主総会の腐ったのみたいなものであったことは、研究生セレクションで選抜枠に入っていた石黒を落としておいて何の説明もしないことからも明らかです。(※雑に書きすぎたのであとで書き直します。)
    「宣伝効果」とおっしゃいますが、何がどう宣伝されたのでしょうか。
    何が「スゲー」んでしょうか。
    これについて語るだけでも不愉快なので、このへんで。

    戸島のニコニコ生放送に関しては、私もタイムシフト予約をしたもののまだ見ておりません。
    文明の利器で見られると良いのですが、さてどうなりますか。

    本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

    # @香菜 [視れなかった。 何処か事務所に入ったんですかね? 他にも何か活動するんでしょうか? 何にしても嬉しいです。]

    # マサ [囲碁の話しは現在進行形ですか?以前CSかなにかでやっていたのを使いまわししてるだけでは? 復帰をしたのであれば嬉しい..]

    # Dwightsa [cialis online america <a href=http://dstvmediasales.com/s..]


    2010-06-19 エイローネイア [長年日記]

    _ 週刊プレイボーイ No.26

    AKB48絡みでは、モノクログラビアと文字物ページで例の茶番の特集。
    投稿ページに仁藤萌乃。
    巻末グラビアにSDN48から大堀恵、芹菜、チェン・チューの三人で水着グラビア。 巻末のモノクログラビアにて前田敦子の写真集イベントの模様が1ページ。

    茶番特集
    舞台の上に並んだ人間の半分が員数外の烙印を押され、選ばれて泣き、選ばれずに泣き、どう転んでも笑顔より泣き顔の方が多くなる愁嘆場を金取って見せようと言う了見がそもそもおかしい訳であるが、秋元康に刃向かうとおまんまの食い上げになるからか、右を向いても左を見ても、この茶番劇に肯定的な記事ばかり。 この特集もその種の提灯記事に堕している。

    アイドルと言うものは宗教と似た様なところが有り、寄進や布施には現世的な利益への欲求だけでなく、祈りや願いが込められるように、今回投じられた票の幾許かにもそう言った側面があった。
    その祈りや願いを解かり易い形で受けたのがSKE48の大矢であり高柳であった訳であるが、まぁ素人向けの記事である為なのかそもそも洞察力がないのか、その辺りには全く触れず。
    文体から察するに「ブレイク・ヒストリー」と同じ人間が書いているようだが、あれに通ずる浅薄な読み物。

    南海キャンディーズの山里氏が例によって当たり障りの無い文章を寄稿。
    判っていても書かないと言うのも大変だとは思うが、「判っている」だけで貴重なので、今後も善人の皮を被り続けていただきたい。
    AKB48を飯の種としか考えていない連中の方が多い中、山里氏の存在は大きい。

    SDN48
    SDN48から、芹菜、大堀恵、チェン・チューの3人。 巻末のどん詰まりに4ページ8カット。 撮影は飯塚昌太。
    先日始まったTV番組絡みの企画グラビアなので、番組で編集部に押し掛けた際の写真が小さく一枚載っているが、これを見ただけでも番組の質が窺い知れる。 私は全く見る気にならない。

    大き目の写真は集合で一枚、個別で3枚。
    芹菜は撮られ慣れている所為か上手く自分を見せており、チェン・チューも撮る方・選ぶ方が分かっていないので、その長い脚を生かした写真にはなっていないが、表情そのものは良い。
    大堀は見上げながら睨め付けるようないつもの表情。 集合やプロフィールの写真は自然な笑顔で、こちらの方が大堀の良さは出ている。
    大堀は何時までこの線で押すのだろうか。 自分で自分の表現の幅を狭めているように思えてならない。

    前田敦子
    巻末のモノクログラビアページに、3冊目の写真集の発売イベントの模様が1ページ3カット。
    出た時期が悪かったので皮肉な結果にはなったが、写真集としての出来は悪くなかったし、3種類の自分を一定の期間に集中して撮って貰えたと言うのは、前田敦子にとっては良い経験になったと思う。

    写真集が出る時期が一と月でも違っていれば、この記事の大きさや扱いも変っていた。 それを考えると、少し切ない。

    _ 小林香菜 実費写真集「LOVEかな?」

    小林香菜がブログで「実費写真集」なるものを発表した。 先ずはご覧いただきたい。

    小林香菜 実費写真集 「LOVEかな?」

    写真集とは言ってもブログの記事の一つなので枚数としては少なく、衣装2パターンで4カット。 撮影は秋元才加。
    最後に松本清張の顔真似をする秋元才加の写真が一枚。

    キャプションは全て小林本人が書いており、てにをはや句読点の打ち方に乱れはありつつも、頑張って臭い文章を書いている。
    何を手本にしたんだか判らないが、臆面もなく歯の浮くような科白を並べているのがなんとも小林らしい。

    写真はクリックすると気休め程度に大きくなるが、アメーバブログの腐れ仕様で保存しづらくなっているので注意。 ページ丸ごと保存して、あとでいらないものを捨てれば良い。
    逆光気味のカットが多く、写真としてはあまりよろしく無いが、3枚目の白い花のコサージュを付けたカットは可愛らしく撮れている。

    AKB48もブログ乱立で、読んで貰うだけでも一と苦労だと思うが、小林香菜はこの記事に限らず、工夫して面白いものを書いている。
    コメント数が人気を計る尺度にもなっていると思うので、読んだ向きはコメントを付けてやっていただければ幸い。

    _ レスなど

    参考:ユニバーサル・ミュージック内 Chocolove from AKB48 サイト

    「明日は明日の君が生まれる」は音域がべらぼうに高くて、イベントなどではほぼ口パク。 口パクそのものが悪いのではなく、あまりに音が高すぎて本人が歌っているイメージが全く湧かないので、発売当時はなんだこりゃ・・・と思ったものですが、今聴くと懐かしさもあって良い曲だったのかもしれないような気がしてきます。
    Chocolove は AKB48 からの派生ユニットのはしりでは有ったわけですが、現在のような大手プロダクションによる護送船団方式の運営になる以前であったのと、ユニバーサルが何をどうしたいのかが見えてこないヤッツケ仕事だったのと、色々な悪条件が重なって、面子が良かった割に泣かず飛ばずで終わってしまいました。
    お台場のイベントで、雨の中歌う中西が懐かしく思い出されます。

    本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

    # @香菜 [大好きなメンバーが撮っている事もあり、いい表情してると思います。 ブログを始めてから、独特の文才が更に育ってきたよう..]

    # @香菜 [続けてすみません。 先日、アイドルに全く興味の無い友人が「AKBスゲーんだな。」と言っていました。 やる意味もやり方..]


    2010-06-12 鳥獣戯画 [長年日記]

    _ 週刊プレイボーイ No.25

    AKB48絡みはピンナップと巻頭グラビアに板野友美、巻末企画グラビアに小森美果。 「あのブログ美女に逢いたい」にoffice48の6人。
    モノクロページでは投稿連載ページに倉持明日香、「部活のこと」に宮澤佐江、AKB48担当編集者による例の茶番展開予想の鼎談。

    板野友美
    ピンナップ+巻頭グラビア。 6ページ7カット。 ピンナップは2ページ分くらいの面積で、サッカー日本代表のユニフォームを着たもの。 写真としての面白味は無い。

    テーマが「虹」と言う事で、衣装も7パターン。
    先日の北原里英で味噌を付けたTakeo dec. の撮影だが、何処から撮っても絵になる仕事をする板野なので、今回はハズレ無し。
    最近の板野は、ことグラビアに限っては貶すところが無いので困る。
    2ページ目6ページ目の振り向きと、4ページ目の一寸顎を引いたカットが良い。
    水着でも着衣でも表情にブレが無いのは流石。

    小森美果
    巻末企画グラビアの掉尾は小森美果。 撮影は藤本和典で3ページ5カット。
    小森美果が扱いにくいのは判るが、動物写真のような撮り方で些か雑に過ぎる。
    手足の長さであったり、無駄に良い姿勢だったり、身体的特徴の美点も出ていない上に表情も良くない。 結局この企画は初回の松井玲奈以外ダメージキャンペーンに終始して終わった。
    良く言えば散文的、悪く言えば支離滅裂なインタビューを短く纏める作業が大変なのもわからないでは無いが、こちらも意訳が過ぎて小森なりの味が出ていない。

    「あのブログ美女に逢いたい」
    企画グラビア5ページのうち1ページに office48 所属の6人でやっている「1LDK6人暮らし」。 撮影は高橋定敬。
    小林香菜の髪が未だ長いので、撮影は少し前だったのだろう。
    座談会的にブログの内容と特色が語られているが、奥真奈美の発言は載っていない。 短く纏めるのも大変なのだろうとは思うが、バランスは取って頂きたい。

    「部活のこと」
    先週の秋元才加に続き、同じくバスケットボール部上がりの宮澤佐江。
    秋元と同じく、ファイブファールで退場させられることが多く、最後まで試合に出ていた事が殆ど無いと言うのが面白い。
    不器用ながらひたむきに物事に取り組んだ経験が今に生きているところも、秋元に通ずる。

    鼎談
    サッカーW杯直前特集のすぐ後ろに4ページ。
    楽しげに語る人とそうでない人、分析する人と私見を分析と取り違えた人、AKB48で儲けた人と出て行くばかりの人。
    しかし講談社の谷口氏。 差し入れに凝ってメンバーのご機嫌を伺っても、こうしたところの発言で地金を出してしまってこの先どうするのだろうか。

    実に馬鹿馬鹿しく、失笑を禁じ得ないのは、投票期間にあわせて前田の写真集を乱発して洛陽の紙価を高からしめ、前田の客の財布の紐を硬くせしめた張本人たる集英社近藤氏。

    「ひょっとしたら前田敦子さんが1位じゃなくなってしまう可能性もあれば、珠理奈さんが選抜落ちする可能性もあったり・・・・・・見どころいっぱいです。 今年は全国の映画館でも観られるようになったので、ぜひこの"物語"に参加してほしいです。」

    今回の愁嘆場の一番の山場の"物語"を書き換えた当人は、さぞかし気分が良いであろう。

    糞でも喰らいやがれ。

    _ ちなみに

    中西優香がブログに書いていたところによると、松井珠理奈は今回の茶番が決まってから不安定であるのが見て取れ、会うたびに痩せていっているのが分かったそうな。
    それを「見どころ」と言い切れる精神構造。

    極限状態に置かれた連中の悲喜交々の中に感動が有った事は否定しない。 しかし、平地に乱を起こすような「為にする茶番」を嬉々として行い、高みの見物を決め込むってのは悪趣味の極みだ。


    2010-06-09 如積薪耳 後來者居上 [長年日記]

    _ 容れられずして然る後君子を見る

    史記の越世家にこうある

    戦いは逆徳なり、争いは事の末なり。

    注ぎ込まれた金額の多寡を民意として量る「事の末」たる茶番にも、一と先ずケリが付いた。 また来年もやるだろうから、参加される向きは明日から蓄財に励んでいただきたい。

    世の中の誰がどう判断しようと、私は小林香菜と言う個性を他に代えがたいものであると思うし、現状でその資質に見合う処遇を受けていないのは小林に努力が足りない所為だとも思わない。
    で、あるからして、小林が謝る必要など何処にも有りはしない。
    さあ、明日から新規蒔き直し。 先ずは数少ないチームBをより良いものにすべく、奮励していただきたい。

    _ レスなど

    あれは人気投票ではありません。
    付いたファンの数とその資金力、それ以外の資金力、思惑etc...、さまざまなものが複雑に絡み合った結果であって、結果=人気では有りません。
    投票期間中に売り出された投票権対象商品以外の個人のCDや出版物に流れた資金が如何程であったか考えてみて下さい。

    小林は"幸いにも"思惑の渦の外側に居た。 そう考える事も出来ますから、枠に入らなかったのが不幸であるとは限りません。

    「テレビに出ている何々ちゃん」が好きな層てなぁ上っ面だけしか見ませんから、そんな輩に小林の何たるかが判ろう筈も無い。 ステージの上でも、寧ろ後列とか端の方に居るときにいい仕事をする訳で、オンデマンドのカメラのフレームにも入らない。
    劇場捨てつつあるAKB48を、メンバーも客も見限るべき時期に来ています。 辞めた連中は大島麻衣以外は売れているとは言えない状態にはありますが、折井にしろ星野にしろ宇佐美にしろ、実に生き生き仕事をしている。 そう言うところにも目を向けていただきたいものであります。 辞めてからの人生の方が、長い。

    スピードワゴンの小沢氏が、昨年の佐藤亜美菜を或る年のオールスターファン投票の川崎憲次郎に譬えていましたが、今年の大島優子もそう言ったある種の思惑に翻弄された面はある訳で、その点では寧ろ幸せなのではないかと私は考えています。
    これは小林だけでなく、枠に入らなかった全てのメンバーに言える事です。

    本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

    # @香菜 [まあ、人気投票になったら勝てないだろうとは思っていましたが、研究生達にも抜かれると流石に悔しいですね。 しばらくは相..]

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    # jou [6 http://002evolves.blogspot.com]


    2010-06-07 帰郷 [長年日記]

    _ 中西里菜、充電。

    暫く更新が途絶えていた中西のブログに久し振りの記事が上がったと思ったら、大分へ一旦帰郷して充電とのこと。
    引退という事ではなく、「充電期間に入る」と書いているのが意味深長だが、とりあへずはゆっくり身体を休めていただきたい。

    AKB48を離れてからDVDを一枚と写真集を一冊出した訳だが、中西の本領は歌に有った。
    またあの儚げな歌声を聴ける日を、楽しみに待とうと思う。

    _ 「中西里菜って誰?」と言う向きが見て聴くべきAKB48楽曲

    クラスメイト
    CDに入っている方ではなく、DVDに入っている1stユニット。
    中西の儚げな歌声、戸島のねっとり耳に絡みつく歌声、コマタニの過剰なやる気、佐藤由加里のカクカクした動き。
    今のAKB48と較べると素人臭いのは否めないが、まぁあの頃が一番楽しかった。

    スカート、ひらり
    何かが吹っ切れたかのようにバッサバサと派手にスカートを翻す様に驚愕。
    リミッターが外れたような捨て鉢な動きが恐ろしくも美しかった。

    嘆きのフィギュア
    お世辞にも上手いとは言えない前田・板野。 声量はあるが安定しない高橋。 この曲は中西で持っている。
    儚いが、強い。

    蜃気楼
    この曲以降持ち歌に恵まれない。 どこか運の無さに祟られた感じ。
    曲はあまり好きではないのだけれど、中西の歌声は堪能できる。

    制服が邪魔をする
    スカート、ひらりのメンバー変更以来の因縁がある峯岸と対になる場面があるのだけれど、スカートを指に絡めて捨てるような動きの峯岸と引き千切って捨てるような動きの中西の対比が見もの。
    エーリッヒ・ハルトマン的な峯岸みなみと、ハンス・ヨアヒム・マルセイユ的な中西里菜
    参考:「「アキハバラの星」と「秋葉原の黒い悪魔」、もしくは「黒いチューリップ」と「黄色の14番」」

    帰郷
    AKB48ハズレ楽曲の極北。 けなげに歌う中西の横でカクカクと不思議な動きをする佐藤由加里がシュール。

    僕とジュリエットとジェットコースター
    中西の持ち歌では一番激しい曲。
    大島優子、小嶋陽菜と演ったのは恐っろしい迫力だった。 まさに「鬼気迫る」感じ。
    本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

    # megu [Chocoloveの'明日は明日の君が生まれる'もいいですよね。 特に出だしのやさしくやわらかい感じが好きです。 り..]

    # Dwightsa [kamagra oral jelly western australia <a href=http://www.r..]


    2010-06-03 プロの仕事 [長年日記]

    _ 週刊ヤングジャンプ No.26

    AKB48
    表紙と巻頭グラビアにAKB48から前田敦子、北原里英、大島優子、渡辺麻友、板野友美、柏木由紀の6人。 8ページ7カット、見開き1箇所。 個別ページの間に見開きで集合が挟まる構成。 撮影は桑島智輝。

    新曲に合わせてポニーテールでズラリ並んだ表紙は当たり前の構図で当たり前の写真だが、まぁこれはこれで。

    個別ページは寄って撮ってパースの付いたカットが多いが、1ページ目の前田敦子から当たり。
    この写真のように髪の分け目の方向心持ち上目から撮ると一番映える。
    この構図ばかりでも詰まらないのだけれど、よく撮れている。

    北原里英はホームグラウンドと言うこともあってか、珍しく(「珍しく」では困るのだが)伸び伸びと。

    スタジオ撮影なのだけれど、小道具とライティングで夏らしさを演出。
    敢えて影が出るように高い位置から強く照らしたライトが利いている。

    集合は水着の上に着たTシャツの袖を軽く捲くり、裾を縛ったもの。
    とりあへず水着にひん剥いて終わりってのが多い中、この一と工夫が嬉しい。 小道具も凝っている。

    ぱっと見た感じは紋切り型なのだけれど、細かいところに手が入り、気配りが行き届いたグラビア。
    God is in the details.

    _ 週刊プレイボーイ No.24

    AKB48絡みでは、表紙と巻頭に前田敦子、センターグラビアに大島優子、巻末の企画グラビアに前田亜美。
    モノクロページも連載投稿ページに小野恵令奈、「部活のこと」に秋元才加とテンコ盛り。

    前田敦子
    8ページ7カット、袋綴じで見開き1箇所。 撮影は中山雅文。
    ニューヨークで撮った写真集からの先行クラビア。
    国内で撮って撮れない写真ではないようにも見えるが、ニューヨークで撮った事ではなく、前田敦子がニューヨークに居る事が重要。 行きたい国としてニューヨークを挙げていた(「国」なのかはさておき)前田敦子らしく、終始機嫌が良い。
    この「機嫌が良い」と言うのは前田の場合重要で、ハズレカットも含めて表情は良い。
    カメラマンの巧拙より、前田の機嫌で成立したグラビア。 6ページ目の窓辺に腰掛ける写真がそれを象徴している。

    大島優子
    渡辺達生の撮影で8ページ11カット。
    仕事師と仕事師が組んだ仕事なので全カットハズレ無し。
    私の好みからは外れる「間の良い写真」が多いが、質は高く、アップで撮ったカットが特に良い。
    7ページ目に、思わず息を呑む。

    前田亜美
    3ページ6カット。 撮影は長野博文。
    企画連載グラビアも巻末に落ち着いたようだ。 北原と指原は酷い出来であったが、長野博文に丸投げしたらしい今週はそれなりに。
    前田亜美が撮られなれていると言うこともあってか、表情も柔らかい。
    但し、トランプの兵隊のような平べったい体形が出てしまった上に塩っぱい表情になってしまった写真であったり、それがベストとは思えない写真が使われているのは相変わらず。
    1ページ目のアップは秀逸。

    「部活のこと」
    秋元才加が語るAKB48以前のバスケットボールに明け暮れた無軌道な日々を語る衝撃の3ページ。
    無茶苦茶なことをやってきたから、落ち着いた今があるし、大抵の事には堪えられるというのは良く判る。

    本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]

    # Dwightsa [zithromax chlamydia cure time <a href=http://dstvmediasal..]


    2010-06-01 審美眼 [長年日記]

    _ Gザテレビジョン vol.16 大尾

    SKE48
    SKE48から大矢真那、木下有希子、矢神久美、小木曽汐莉、向田茉夏。 松田和弘の撮影で4ページ16カット。 見開きが1箇所。
    チームSから3人、チームKIIから3人、1期生2期生3期生から2人ずつバランスを取って連れてきている。

    何処からどう撮っても絵になる、ぱっちり二重で判りやすい顔の連中はそれなりに撮れているが、一寸判りにくい大矢真那は割を食った感じ。 これでは何故大矢が支持されているのか写真からは伝わらない。

    写真が小さい割りに妙に引いて撮っていたり、判型の大きさが生かされておらず、散漫な4ページ。

    松井玲奈+松井珠理奈
    桑島智輝の撮影で12ページ31カット。
    松井玲奈のみで5ページ、二人で2ページ、松井珠理奈のみで5ページ。

    松井玲奈は様々な角度から撮ってもらっており、柔らかく光の廻る屋内での撮影と言う事もあって柔らかい表情なのだけれど、ここでも写真選択が雑で損をしている。
    見開きの写真は構図としては面白く、細長くて白い松井玲奈の特質をよく捉えているし、ピントの位置も深度も露出も適切なのだけれど、目の高さより少し下から寄って撮っているのでパースが付いてしまっており、悪い写真ではないが見開きで使う程では無い。
    ページを繰ると2ページ使って23枚散りばめてあるのだけれど、これも無意味なコラージュ遊びに過ぎず、当たりのカットもハズレのカットもごちゃ混ぜになってしまっている。
    多少なりとも審美眼があれば、このあたり取捨選択して無駄齣は省けるのだけれど、それが無い。 実に勿体無い。

    二人並んだカットは、屋内ながら光が強すぎるのと衣装が白いのとの相乗効果で松井玲奈の目が一重に。 このあたりが撮りにくいところではあり、松井珠理奈の安定感が際立つ。

    松井珠理奈はアップ多めで5ページ、うち見開き1箇所。 粗雑に扱いづらい威厳のようなものすら漂っており、常識的なレイアウト。
    最後の一枚が凄い。 完成された年齢不詳な美しさと、年相応のあどけなさの残る部分が危ういバランスで同居する松井珠理奈の"今"を上手く切り取っている。
    これが有りそうで、無い。

    2010-05-31 射干玉の [長年日記]

    _ Gザテレビジョン vol.16 続々

    島田晴香+竹内美宥+森杏奈
    AKB48 9期研究生から3人。 5ページ10カット。 うち見開き1箇所。 制服っぽい衣装の屋内と屋外で構成。

    島田は空色のブラウスの第一ボタンを外し、臙脂のネクタイをプレーンノットに緩く締めて、薄いグレーのカーディガン。 ブラウスとカーディガンの袖は少し捲くってある。
    竹内も白いブラウスの第一ボタンを外し、焦げ茶のリボンタイを緩めに締めて紺のVネックのニットベスト。
    森はピンクのブラウスの第一ボタンをやはり外して、こちらは紺系統のリボンタイを緩めに締めて白のカーディガン。
    腰から下は揃えてあって、薄茶色のタータンチェックのスカート、紺のハイソックス、茶色のペニーローファー。
    北原・指原とは打って変わってシャレオツな今風の制服。 面相も雰囲気も今風なので、これはこれで合っている。

    研究生が取り上げられることに否やは無いが、9期ばかりで、しかも同じような面子ばかりというのに生臭い恣意を感じる。
    島田と竹内は他誌で見たことがあるが、森は初見。 無理して表情を作っているカットも多いが、現時点での売りである「初々しさ」は出ており、顔見世グラビアとしては成立している。
    竹内も手馴れた感じが気にはなるが、見開き以外は隙の無い表情。
    島田は全て同じ表情で固まっているが、この固まったのもまた初々しい。

    しかし、見開きで大きく見せた写真が最良のカットだとはとても思えない。 この辺りの審美眼の無さと構成の拙さはいただけない。
    「〜ちゃんが出ているから買う」と言う層への訴求力はあるかもしれないが、指名買い出来る質ではないから、これでは売り上げは安定しない。 出版不況と巷間よく言われるが自縄自縛では無いだろうか。

    川口春奈
    佐藤学の撮影で7ページ22カット。海外留学する川口春奈と渋谷で一日デートという感じの筋立てになっているのだけれど、前半が制服で後半が私服。 明らかに曇天なのに照明で夕映えを演出等々、突っ込みどころは多い。
    ベタな筋立てに拘るあまり、そこから外れたカットを外さざるを得なくなってしまい、結果的にグラビアの質が落ちると言う本末転倒。
    テーマやコンセプトを決めるのは良いが、それに縛られすぎて構成の自由度を下げてしまっては元も子もない。

    様々な角度から撮ろうとする営為は感じられるし、ある程度成功もしているが、写真選択の審美眼の無さに足を引っ張られている。
    今風のお洒落制服も、コッテリ塗ったメイクも、川口春奈の美点を殺しているように思える。

    荒井萌
    篠原潔の撮影で4ページ3カット。 見開き1箇所。
    どうでも良いカットを見開きにし、表情そのものは良いカットを小さくしかも合成にする不可解な構成。
    フォトショップの余計な機能を使いたいだけの自慰手淫の類で金を取ろうってのは太い。
    (荒井萌に罪は無い。 念の為。)

    丸高愛実
    赤木楠平の撮影で3ページ15カット。
    自慰手淫の次は Scatology 。 これもモデルに罪は無いが論評に値しない。
    長生きをすると厭なものを見る羽目になる。 1ページ目からド前ピンとド後ピンで押す構成なんざ開いた口が塞がらない。

    小池里奈
    長野博文の撮影で7ページ15カット。
    薄着の部屋着、アリス風メイド服、うさ耳付きセパレート水着で構成。
    長野博文と小池里奈の親和性は高く、グラビアとしての出来は(印刷品質を除けば)高いレベルで安定。
    小池里奈は過不足無く小池里奈で、求められる質と量の自分を上手く演じている。

    戸松遥
    細居幸次郎の撮影で5ページ10カット。
    荒川っ縁と思われる首都高の高架下と土手、寂れた遊園地。 ロケーションは面白い。
    1ページ目の土手の斜面に立つ写真、2ページ目の土手の上の道を歩きながらの振り向き、3ページ目の中央分離帯で風に吹かれる写真etc...川風や曇天の柔らかい光、その場にあるものを生かして上手く撮っている。

    しかし盛大に前ピンの写真を大きく使ってあるのはいただけない。
    構図もポーズも表情も良いのだけれど、カメラマンの名誉の為にもこれは没にすべきだったと思う。

    桜庭ななみ
    橋本雅司の撮影で6ページ15カット。
    流石の橋本雅司でハズレカット無し。 向こうに廻して一歩も引かない桜庭ななみも良い仕事。
    ライトが強いカットは矢張り目に力が入ってしまっているが、表情そのものは生きている。
    薄着になると一寸構えてしまうようで、サロペットを着たカットの方が表情の種類が多いのだけれど、薄着になる必然性を上手く演出できれば出来も違ってくるのではないかと思う。
    この辺りが役者属性のモデルの扱いにくいところでもあり、面白いところでもある。

    熊井友理奈
    中野正貴の撮影で3ページ5カット。
    モデルを風景の一部として扱う写真なので、顔が陰になってしまっていたり、アイドルのグラビアとしては如何なものかと思うが、2ページ目下の林立する電信柱と伍して立つ熊井友理奈の図なんぞは中々面白い。

    モーニング娘。
    石川信介の撮影で6ページ16カット。
    水着中心の顔見世グラビアと対談で構成。
    ハワイでの撮影らしいが、写真集からの写真なのかそうでないのか言及しておらず、写真集のタイトルは出ているが詳細も書いていない。
    最初と最後に集合で1ページずつ。 1/4ページの個別写真と2〜3人ずつのスナップと対談を間に挟んでいる。

    茶髪率と描き眉率が高過ぎるのはいただけないが、一人異彩を放つ道重が一服の清涼剤。
    烏の濡れ羽色とまでは行かないが、色の白いところに黒髪が映えている。

    水着の写真は水着の為の水着で面白味は薄く、判型が大きいにしても縦位置で8人の集合ってのは無理がある。
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    2010-05-29 おもしろい仕事 [長年日記]

    _ Gザテレビジョン vol.16 続

    北原里英+指原莉乃
    7ページ10カット。 撮影は栗山秀作。
    制服っぽい衣装の屋外と、部屋着っぽい屋内で構成。

    選抜常連と一緒だったり一人だったりすると硬い表情になりがちな北原だが、気心の知れた指原と一緒であるからか何時に無く柔らかい表情。
    頑張りすぎて情けない表情になりがちな指原も、程よい緊張感。

    制服っぽい衣装は、オープンカラーのカッターシャツを裾出しに、白地に薄い青と赤の格子の入ったタータンチェックのミニスカート。
    足元は紺のハイソックスに黒のペニーローファー。
    スカートの丈が絶妙で。 見えなそうでいて、やはり見えない。
    部屋着は全身のカットが無いので細かいところまでは判らないが、似通っていつつも細部が異なるもの。

    ゆったりしたシャツとミニスカートで、些か胴長の気味のある北原もすらりとして見えるし、細いは細いが量感の無い体形の指原もその細くて白い美点が生かされている。
    モデルを飾る衣装を着せるグラビアが多い中、モデルの良さを引き出す衣装。

    北原は結び目のあたりをざっくりと三つ編みにしたツーテール、指原は高い位置で結ったポニーテール。
    これも利いていて、北原の横顔はすっきり見えるし、ともすればやに下がりがちな指原の顔もきりりと。

    「可愛い」「可愛くない」にも色々あるのだけれど、大雑把に分けると
    1. 可愛いから可愛い
    2. 可愛いから可愛くない
    3. 可愛くなくて可愛い
    4. 可愛くなくて可愛くない
    巻頭の4人のグラビアが 1. にあたる。 何処からどう見ても可愛いのだけれど、一寸物足りない。

    北原と指原の今回のグラビアは 3. の部分を幾らか含んでいて、例えば2ページ目坂を駆け下りてくる写真。 歯見せ笑いだが感情が乗りすぎて表情としては少々崩れている、しかしそれ故に可愛らしい。
    上っ面だけの可愛らしさではなく、こうした内側から滲み出るものまで写った写真を、私は見たい。

    人間の顔や身体は立体なので、正面から撮れば綺麗に写る訳ではない。
    木村伊兵衛は徳川夢声との対談でこんなことを話している。

    夢声 真正面から見て美人だってのは、すくないですか。
    木村 そういう顔は、ちっともおもしろかないんです。 たいがいの人は、どっかまがってたり、片っぽが大きかったり、ちっちゃかったりする。 そういったようなちがいが、あんまりグロにならない程度に出てると、美人になってきますね。
    (『週刊朝日』1953年5月24日号、朝日新聞社)

    このグラビアでは上からであったり下からであったり斜めからであったり、様々な方向から撮って二人の美点を探り、引き出している。
    後半3ページは圧巻。 私の能書きは読まなくて良いから、兎に角現物を見ていただきたい。

    指原単独でも北原単独でも出なかったそれぞれの良さが引き出された、見れば見るほど味わい深いグラビア。

    そう言えば、同じ対談でこんなことも話されている。

    夢声 じゃあ、お人形みたいに、まんべんなくととのってるなんてのは、つまらないでしょうね。
    木村 写真はきれいにとれますけれども、仕事としちゃあおもしろくありませんね。

    このグラビアは「おもしろい仕事」だったのではないかと思う。

    2010-05-28 即横超截五悪趣 [長年日記]

    _ 週刊プレイボーイ No.23 続

    AKB48
    表紙と巻頭グラビア、12ページ29カット。
    表紙にある「ぶち抜き20P!」と言うのはオマケの冊子を含めての事であったようだ。

    前田敦子、大島優子、板野友美、柏木由紀、渡辺麻友のいつもの面子+北原里英の6人。 撮影は今村敏彦。
    衣装は表紙で使われている歌衣装っぽいもの、いつものワンポイントアクセサリー付き水着、白ティーシャツにホットパンツ、の3パターン。
    集合で2ページ、その後に1ページずつ個別に、見開きで何故か大縄跳び、プロフィールと言う構成。

    選抜され慣れていない北原里英は少々表情が硬い部分もあるが、前週よりはだいぶ良い。
    北原里英と同じく柏木由紀も精彩を欠き、カメラマンとの相性なのかとも思ったが、チームBの新公演のレッスンが佳境に入った時期の撮影だったのかもしれない。
    前田敦子は、定番の角度では無い写真でも珍しくハズレ無し。 1ページ目の集合の写真が特に良い。
    大島優子は、髪の色が明るすぎて傷んでいるようにすら見えるが、表情そのものは悪くない。

    終盤で、何故か見開き2ページ使って大縄跳び。
    北原はたいていの写真で端に居る。 この中で一番若い渡辺麻友のアンダーがキャリアのスタートでもあり、人を押しのけて前に出る性格では無いとも聞くので、まだまだ遠慮が有るのかもしれない。
    板野は柄にも無いことをしている割に楽しそうに飛んだり跳ねたり。 あからさまに厭そうな顔はしていないが、実際楽しんでいたのかもしれない。
    縄でくねくねと一人遊びをする渡辺麻友を捉えたカットが面白い。

    何故大縄なのかは良く判らないが、少なくとも楽しそうな雰囲気は伝わって来る。 その日その時にしか撮れない表情を、その日その時の空気まで含めて切り取った良質のグラビア。
    遅きに失した感はあるが、漸く今村敏彦らしい仕事を見ることが出来た。

    AKB48の夢叶ッ! 第40回
    モノクロ連載ページに小森美果。
    兼題への投稿から三つ選ばせて短評を添えるだけではあるのだけれど、恐らく本人も自分が何を考えているのか把握出来ていないであろうと思われる小森美果であるので、話が支離滅裂。 よく纏めたと思う。

    よく比較される小林香菜は、どうかしているようでいて本人の中では理屈が通っているのであるが、小森美果にはそれが感じられない。 論理が飛躍ではなく横超する感じ。

    小林は使う側さえ心得ていれば、その訳の判らないエネルギーの使い道はあるが、小森の場合は何をどうすればそれが生きるのか見当が付かない。
    その造形美を活かす方向に持っていくしか無いのだろうか。

    _ 小林香菜 JAバンクの仕事決まる

    どういう形での起用になるのか、現時点では皆目見当が付かないが、本人からのブログ等での報告によるとJAバンクの広告モデルの仕事が決まったようだ。
    都市部では見かけづらいかもしれないが、郊外や農村部では目にする機会が多いのではないかと思う。

    言動から察するに、少なくとも埼玉県の都市部には住み暮らしていないであろうと思われる小林にとっては、近所に自分のポスターが貼られると言う、これまでに無い身近で且つ大きな仕事となる。
    どうかしくじらないでいただきたい。

    _ Gザテレビジョン vol.16

    月刊ザテレビジョンの別冊であるグラビアムックにAKB48SKE48取り混ぜて大勢出ていると言うので買ってみた。

    表紙と巻頭グラビアがAKB48から前田敦子、大島優子、柏木由紀、渡辺麻友の四人。 裏表紙と巻末グラビアがSKE48から松井珠理奈と松井玲奈。
    前半グラビアページに、AKB48から北原里英と指原莉乃が棒組みで、9期研究生から島田、竹内、森。
    後半グラビアページに、SKE48から大矢真那、木下有希子、矢神久美、小木曽汐莉、高柳明音、向田茉夏。
    一年ぶりに起用したAKB48にこれだけ紙幅が裂かれると言うのも、小田原攻めの際の伊達政宗みたいで、一寸生臭くはあるのだけれど、これが時流と言う物なのだろう。
    競合他誌のようなモノクロ読み物ページは無しで全ページカラーなのだけれど、惜しむらくは印刷品質が低い事。
    紙質で劣る週刊プレイボーイより色が悪いのは、凸版が下手糞なのか角川が色校を出せないからなのか、いずれにしても一寸酷い。 とても千円取れる仕事ではない。

    AKB48
    表紙をめくるとマジすか学園のDVD-BOXの広告、目次ページにも表紙の4人が後姿で大きく。 そこから更に13ページ35カット。 うち見開き1箇所。 撮影は佐藤学。

    見開きの集合、個別で2ページずつ、インタビューで2ページ、最後に集合で1ページと言う構成。
    インタビューのページの、4人が自由に動くさまを撮った写真以外は、すべて「間の良い写真」。 ハズレは一カットも無いが、面白味も無い。
    撮られ慣れている連中で、且つ可愛らしく露出度も低い衣装と言う事もあってか、「可愛いから可愛い写真」としてはよく撮れており、アイドルの写真は可愛ければ良いと言う向きにはお勧めできる。
    私が見たいのは「ただ可愛いだけではない写真」なので、物足りなく感じるが、写真としての出来としては水準以上。

    柏木由紀は強い光に弱く、ともすれば下瞼が上がってしまって凶相になりがちなのであるが、目に緊張が現れたカットは無く、上手く撮り・撮られている。
    目の下に疲労が形として現れているが、これも上手く誤魔化してある。

    いつもの面子のいつものグラビアで、取り立てて変った事も無いのだけれど、矢張り大島優子だけ一と味違う撮られ方。
    何処まで意図してやっているのかは判らないが、絡めた指・曲げた指、組んだ腕、凭れた肩、それらの全てが何かしらの意味を含んでいる。
    他の3人は手の使い方や指の曲げ方に一定の傾向めいたものがあるのだけれど、大島優子は引き出しの数が違う。
    どう演じたら良いかの逡巡が表情に出ることはあっても、身体は頭のてっぺんから爪先、指の先から髪の毛まで常に芝居をしているようにすら思える。
    これが役者馬鹿の役者馬鹿たる所以であって、何処まで意識してやっているのか判らず、いつも評価に悩むところであるが、骨の髄までの染み付いた「役者」が無意識下でも常に芝居をさせているのではないか、それが戸島を始めとして周囲から一目も二目も置かれる理由なのではないか、と、私は考えている。


    2010-05-25 美徳の不幸 [長年日記]

    _ 週刊プレイボーイ No.23

    AKB48絡みでは、表紙と巻頭グラビアにいつもの面子+北原里英、モノクロ連載ページに小森美果。 巻末に企画グラビアで指原莉乃。
    更に新曲のPV完全ガイドの冊子がオマケで付いてくる。
    AKB48以外では、川村ゆきえのグラビアが凄い。 撮影は倉繁利。
    AKB48に紙幅を裂き過ぎたのかたったの4ページなのは実に勿体無い。

    指原莉乃
    巻末の3ページグラビア。 3ページ6カット。
    撮影は中山雅文。 6カット中4カットが水着。 あとは制服とジャージで1カットずつ。

    スタイリストはプレイボーイではおなじみの米村弘光。
    本隊の方の衣装は質こそ高いものの傾向が似通ったものが続き過ぎて些か陳腐化しつつあるが、このグラビアの衣装は新鮮。
    ビキニやチューブトップ、セパレートの水着は、只々白くて細い黒文字みたいな体形を何とか誤魔化そうとする善意に基いた無難な選択。 これは誰が着てもそれなりに似合う。
    しかし貧相が際立つスクール水着、野暮ったさが生きるバッタ色のジャージ、お洒落要素の無いシンプルな夏服。 このあたりは多士済々のAKB48と言えど指原にしか着こなせないだろう。

    この号でも編集者のボンクラ仕事は健在で、一枚目から酷い。 酷いと言うか惨い。
    スクール水着でプールっ端に腰掛ける指原は寒さの所為か顔面蒼白。 唇も紫色で引き攣り笑い。
    歯見せ笑いだが、歯の根が噛み合っていない感じ。 水着のカットは殆どがこの「薄倖面」。
    表情の冴えないカットを敢えてなのか何も判っていないのか大きく使ったり、表情の生きたカットの扱いが小さかったり、指原本人の責任の範疇以外の部分でマイナスの力が大きく働いているのだけれど、このグラビアに限ってはそれがどんな反作用なのだか判らないがプラスに働いて、悲痛なる感激を生み出している。

    常識のある編集者なら、唇が紫色になるくらい寒さに引き攣った笑顔の写真をそのまま使ったりはしないと思うのだけれど、不実というか無能と言うか非常識と言うか、そうであるが故に珍しい絵を目にすることが出来たし、指原莉乃が不幸な状況に置かれた時により強い輝きを放つということが改めて判った3ページであった。

    水着の写真は殆どが冴えない表情なのであるが、制服のカットとジャージを着てモップに凭れるカットがのほほんとした可愛らしさを生かして撮れているので、それ以外の全ての不幸を帳消しにしている。
    この「虐げられているなりに幸せそう」なのが、指原の持ち味だと思う。
    大島優子がジュリエットだとしたら、指原莉乃がジュスティーヌ。

    「ポニーテールとシュシュ」全PV完全ガイド
    冊子の表紙のみ今村敏彦の撮影、オフショットと称するものはレコード会社からの提供。 このオフショットなるものが酷い。 殆どの写真は写った連中がチョキを出している。 記念写真じゃあるまいし。
    撮影風景をスタッフの目で切り取るのがオフショット。 記念写真を撮って遊んでいないで、スタッフはスタッフとしての仕事をしていただきたい。

    「メンバーの特別解説つき!」とあるが、これも一と言コメント程度のもの。
    袋綴じにしなかっただけ良いが、これだけ空疎な内容で「完全ガイド」たぁ聞いて呆れる。

    冊子の裏表紙を例の茶番の煽りに使っているのだけれど、この1ページだけでこちらも「完全ガイド」
    一票幾らで買えるのかまで書いてあるのは親切。
    しかし、「上位になる=良いところで使って貰える」なんてのが幻想に過ぎないことは昨年の結果が証明している。 実に下らない。



    「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
    斎藤緑雨


    文責:墨田ペトリ堂
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