今週も仕事帰りに東京タワー。 夏休みとあってエライ人出で、切符売り場も大混雑。 漸く大展望台一階に辿り着いたら、ブース前にも人、人、人。
目当てで来ている人より、たまたまその場に居た人の方が多い感じ。 最初から最後まで見ているようなのは矢張り目当てで来ている客だが、たまたま来た人も、何時もより多く足を止めて観ていた。
芝居で2週空いて、久々の折井。 23歳になって初めての Night View DJ 。 ポニーテールっぽくアップにした髪が夏らしい。
今日はほぼ定時に開始。
開始早々スティービー・ワンダーの Happy Birthday が掛かり、DJミズノ氏の「スティービー・ワンダーの Happy Birthday が掛かっていると言う事は!?」と言う振りで、20日に23歳の誕生日を迎えた折井のコメント。
Night View DJ の面白さの何割かを担っているのがDJミズノ氏。 それは選曲の妙であり、華麗なDJ卓捌きであり、またエッジの利いたトークであったりもするのだけれど、今日も期待に違わぬミズノ氏っぷりを堪能。
ハンガリー人の友達との英文のメールの遣り取りでのコミュニケーションの取り方で悩む人のリクエストには
「時代は Skype でテレビ電話ですよ」
と言い切り、今年の夏はどう過ごすかとと言う話になると
「近所のお祭りでコンサートをやる」
とか
「朝顔栽培に燃えている。」
「色んな朝顔の鉢を並べて・・・」
とか。
以前も彫刻の森美術館で写真展をやった話や、昨年の東京タワーのカレンダーの写真を手がけた話をしており、実に怪しい。 本業は何屋なのか、非常に気になる。
常連客のリクエストは(選曲はさておき)漸くまともになって来て、少なくとも折井が反応に困るようなものは無くなった。
カフェ・ラ・トゥールから一品頼むコーナーでは、コーラフロート。 今週も音速デリバリーで、一分経つか経たぬかのうちに届いていた。
喋り仕事の最中に炭酸飲料はまずいのではないかと思ったが、流石にゲップなどは出さず。
「飲んでるとモコモコになっちゃいませんか?」と否定的なミズノ氏に「そこが美味しい」と反論する折井。 そうそう、境目のシュワシュワした部分が美味しいのです。
終盤に「フリートークのコーナーになりました」てんで、先日楽日を迎えた芝居の話。 「楽日は皆号泣」「当日券10枚に60人」「カーテンコール3回」なんて話を。
今回は前の芝居からすぐに稽古に入って大変だったが「苦労した分、返って来る」と折井。 傍から見ていても返って来ていると思う。
その日のリクエストの多寡に依っては、こうしてフリートークの時間が出来たりもする訳で、そこで狼狽えずに話せるのは積んだ経験を上手く生かせているからだと思う。
今週も良い仕事だった。
スタジオを飛び出し、ついに実地学習。 その前振りの部分での小林の小林的受け答えがまた良い味なのだけれど、それはさておき東京電力横浜火力発電所。
でんこちゃんと記念写真を撮ったりしているうちはのほほんとした表情なのだけれど、東京電力のスタッフからレクチャーを受ける段になると、いきなり表情が強張る小林。
子供用アトラクションになると一転して活き活きとした表情に戻るが、発電の仕組みについての説明が始まると再び死んだ魚のような目で口を半開きにして飽和状態に。 これがまた可愛くなくて可愛い。
小林のご両親は厳しいらしいが、厳しくしないと不安で堪らないのだと思う。 ご両親は健康にも相当気を遣っているのではないだろうか。 この子を残してあの世へは行きにくい。
楽しんでいる時の小林は前重心で立ち方も綺麗なのだけれど、難しい話をされたりすると後重心になって立ち方も汚くなるのが判り易くて面白い。
携帯サイトなので写真は小さいのだけれど、小林の反応が判り易過ぎるので、小さい写真でも十分伝わって来る。
今回は飽和した程度の表情で済んでいるが、これが劇場公演の千秋楽などになると、洟をかんだ後のちり紙見たようなグシャグシャの泣き顔になって、更に誰か辞めるなんてのが重なった日にはもう、流れていくトイレットペーパーみたいな水分過多の凄絶な表情になったり。
こうなると普通は百年の恋も一遍に醒めるものなのだけれど、小林に嵌ると、これはこれで可愛いような気がして来るから不思議だ。
人見知りの小林も慣れて来たのか、編集氏との遣り取りも面白くなってきた。 小林の奇想天外な受け答えがまた楽しい。
次回更新は7/31とのこと。
今回も小林に絵を描かせて、その驚くべき思考を白日の下に。
「電気はどこから来るのか?」との問いに「カミナリですよ!」と答える小林。
そのカミナリから電気を受ける機械を描かせたり、その絵がどう見ても太陽熱温水器だったり、そもそも小林の家にそんなものは無かったり。
続けて地球と宇宙と太陽を描かされた小林。 ・・・地球が脚付き。
古代インドの人か何かかが描いた地球は象の上に乗っていたけれど、そんな感じ。 「宙に浮いてる物なんて、有る訳が無い」と言う事なのだろうか。
今回も期待に違わぬ小林ッぷりを堪能。
半笑いで午后を過ごした為、嫌いな重役と鉢合わせしても笑顔で居られた。
小林さまさまである。
>ゆたかのさん
UTB本誌のモノクロ1ページ分(それでも Bomb! だと2ページ分に相当する面積)では収まりきらない小林の奇想天外な部分を携帯サイトで補完している訳ですが、この企画の凄いところは小林を笑いものにしようとはしていないところで、編集者の思惑を超えたところでの小林の小林っぷりを何とか伝えようとする営為には頭が下がります。
秋元才加や大島優子は既に何者かになりつつあり、この先の展望もある程度は開けている訳ですが、こと小林に関してはその凄さが果たして何の役に立つのか見当も付かない。
そんな小林が世に出る切掛として、こうした雑誌連載と言うのは打って付けだと思うのですが、これを生かせるかどうかは小林次第。
まぁそんな事は考えず、気負わず、ノホホンとやって欲しいものであります。
佐藤夏希と野呂佳代の「なちのん」が出場とのことで、とりあへず見た。
GyaOの厭なのはブラウザを選り好みしやがるところで、OperaでダメFire Foxでもダメ、どちらも最新版なんですがねぇ。
仕方が無いので久し振りにIEを立ち上げた。
これだから動画投稿サイトに遅れを取る事になる訳で(以下略)
「なちのん」を含めて4組出演しているのだけれど、番組の造りの劣悪さに堪えられず、「なちのん」の根多のみ頑張って観て終了。
我ながら良く頑張ったと思う。
テレビだから仕方が無いと言えば仕方が無いのだけれど、不自然な笑い屋の声が入っていて、まず萎える。
テレビそのものだけではなく、テレビに出ている芸人の出るライブでも良く有る事なのだけれど、テレビで見た芸人が観たい客が押し寄せると根多としてまったく面白くない所でも大きな笑いが起きて驚く事がある。 そうなると気持ちが悪くなって、その芸人のつまらなさ加減が余計に目に付いてしまえう。
「なちのん」の根多は「新バイト」「トヨタの新車」「6万円」「スベらないネタ」の4本。
「スベらないネタ」は否々単論だった例の自虐根多のアレンジ。 「新バイト」と「6万円」は辛うじて笑えた。
「おもしろい人」野呂と「おもしろい事を演る人」佐藤のキャラクターの違いが活きていない。
「間」であったり「アドリブ」であったり、即興的な笑いの野呂に、練り上げた根多を演じる事によって笑いに繋げる佐藤が振り回されている感じで、野呂は活き活きしているが佐藤の印象が薄い。
以前、「コメディアンは全部一通り出来なきゃダメなんだよ」と前田隣師匠が語っていた。
その「全部」と言うのは歌でありダンスであり楽器であり、上手くなくても言いから諸芸の下地を一通り身に付けて置くべきだと言う事。
佐藤は下地として全て出来ている訳だし、状況に応じてボケにもツッコミにも廻れる。 それが活きてこないのが、なんとももどかしい。
私個人としては、佐藤は芝居向きだと思う。 佐藤の芝居は観たい。
前回は「実はわたし魔法使いなんですよ〜(にっこり)」で終了。
今回は、その魔法なるものにメスが入る。
何が出来るのか訊かれて「竜が出せる」と言い出す小林。 それを絵に描いたり(羽根の生えた尺取虫みたいな奴、これもヒドい(←良い意味で))、竜を漢字で書いたり。
小林の漠然とした印象からテキトーに書いた「竜」の字があまりに凄くて、横隔膜が細かく痙攣したまま止まらなくなり、仕事に支障を来たすほどの半笑いの発作に襲われた。
同僚や部下の手前、苦虫噛み潰したような顔で仕事をしなければならないのだけれど、変なキノコでも喰ったかのようにヘラヘラニヤニヤが止まらず、竹中直人の「怒りながら笑う男」のような状態で働く羽目になり、実に困った。
帰宅してから読み直してみたが、小林の小林っぷりを知っている向きなら月額315円だけれど十分楽しめると思う。 そうでない人にも「小林入門」として是非。
「ニョキ☆(にっこり)」についての感動話も語られたりしつつ、次回更新は7/17とのこと。
これで小林が一人仕事の撮影に慣れてノホホンとした表情を出せれば言う事は無い。
いやしかし、凄いですよ、これ。
まぁ詰まらない事を掘り下げすぎた報いと言う事で、後始末をしておきます。
>◎◎みすと。さん
2回目のチケットを入手した後、知人に「今日は前田生誕ですよ」と知らされるまで知りませんでした。
まぁ前田の生誕なら私より見たい人が見ればよいので、そのまま2回目を見ました。
週に一回どころか、月に何度観られるか判らない現状では、研究生まではフォローし切れません。 とりあへず仁藤さんは気にしておきます。
模造紙の件は項を改めて。
彼の言動を見ていると、目的が手段も、そして結果も正当化してくれると思い込んでいるのがわかります。
お説教を喰らったとの事ですが、彼に苦言を呈した人は、私を含めてこれまでも何人かいる訳ですが、話が長くなると彼は居直ります。
表面上はペコペコ頭を下げますが、悪いとは全く思っていませんから、何も変わりません。
彼は「好きだ」とか「応援している」と高言して憚りませんが、行動を見ていると対象を好きであり応援しているというより、「好きである自分が好き」「応援している自分が好き」なのがわかります。
例えば東京タワーの Night View DJ 。
彼は見やすい場所ではなく、認識してもらえる場所に必ず陣取ります。
そして折井の仕事そのものには興味を示さず、イベント中は大抵取り巻きと喋っているか、マネージャー捉まえて喋っているかどちらかで、折井の喋ってるのなんざ「聴いて」いないどころか「聞いて」すらも居ない。
しかし「応援している自分」をその応援を捧げる対象と、見ている客に認識させる行動だけは忘れない。
これは結果として折井を踏みつけにする事になる訳ですが、自己愛の発露としての「応援」と言う目的が、行為も結果も免罪してくれると思っているのか、もしくは「応援」そのものが自己目的化しているのか、いずれにしても欠片でも客観と言う物が意識の中にあれば己の所業の醜さに気付く筈なのですが、彼の中には主観しか無いので全く気付かない。
気付いた時点で自我が崩壊してしまうのを本能で感じて、思考を停止しているのかもしれません。
結論としては「付ける薬が無い」と言う事です。
# ペトリ堂さん、中々楽しい◎^∇^◎よ(・∀・) [オモロいモン記してるね。 また、糞みたいな論弁の俺やお世話になっております人達の悪口楽しみにしています。 今度..]
# ペトリ堂さん、中々楽しい◎^∇^◎よ(・∀・) [オモロいモン記してるね。 また、糞みたいな論弁の俺やお世話になっております人達の悪口楽しみにしています。 今度..]
# ペトリちゃんオハヨー(^^) [昨日、誰が書いたか答えは解ったかな(^^) 勿論、誰だか解ってるよね(^^) 俺だよ、模造紙だよ!!本物ダヨ..]
# 続き記しておくね(^^) [別に俺もペトリちゃんも、お互いクダラン文句や悪口しか、mixiやブログでしか書けないちっぽけな小さい男同士の同類項な..]
# 続き記したよ(^^) [別に俺もペトリちゃんも、お互いクダラン文句や悪口しか、mixiやブログでしか書けないちっぽけな小さい男同士の同類項な..]
# Unospthb [ http://www.stlouisbusinesslist.com/business/5021837.ht..]
久し振りに出したメール予約が当たったのだけれど、件名は2回目で、本文が3回目。
どっちが当たったのか判断に困って、早めに劇場へ。
インフォメーションで訊くと、当たったのは3回目だったけれど、どちらか撰んで良いとの事だったので2回目を選択したが、これは凶と出た。
凶も凶、大凶で、天中殺と暗殺剣が肩組んでスキップしながらやって来た。
何が凶かって、開演前とアンコール待ちの暗転中の二度に亙って折井あゆみファン(を僭称するキ〒ガイ)が騒ぎ出して、公演中は厭な気分に終始。 コレのお陰で観た記憶の半分くらいが飛んだ。
面白がって持て囃すから、ああ言う手合いが付け上がる訳で、今日の惨状を招いた責任のいくらかは客の側にある。
随分と詰まらぬ事で劇場から摘み出されたり出入り禁止になる客も居る中、あんなのが大手を振って劇場を闊歩しているってのが私には判らない。
本人は応援してる積りなのだろうけれど、贔屓の引き倒しも良いトコであって、毎週東京タワーでも感じているのだけれど、折井が不憫でならない。
さて、公演の話。
入場抽選はそれなりで、なんとか中央が見える下手ブロックの椅子席を確保。
今日は篠田と大島と小嶋が休みで、研究生から中田と小原と北原。
先日チームA公演を観た見巧者の知己が、「研究生とA初期メンバーが並ぶとあまりの存在感というかオーラの違いでステージのバランスが崩れる。」と言っていたのだけれど、まさにその通りだった。
新規加入の藤江と佐藤(亜)はよくやっているし、中田と小原と北原も研究生の中ではレベルが高く、三人ともソツ無くこなしてはいるのだけれど、手練の古参メンバーと並ぶと、矢張り差が出る。
「君が教えてくれた」の出だしからしばらくの間、中西と戸島以外は新規メンバーと研究生だったのだけれど、中西と戸島が実に頼もしく大きく見えたと言うか、舞台上がスカスカに見えたと言うか。
250km/h出せる車の100km/hと120km/hしか出せない車の100km/hでは、同じ100km/hでも100km/hが違い、作られた表情と自然に滲み出た表情では、観る者に与える印象も違ってくる。
オーラどうこうと言う話とはまた違ってくるのだけれど、駒谷とか戸島とか客席をよく見ているメンバーは、身体の向いている方向と視線の方向が異なっている事がある。
首から下はきっちり動けているし、歌う表情も保ったまま、色々なところを連中は見ている。
長期休演前は病的なまでに痩せていた中西は血色も良くなり、タンクトップの衣装になると身体つきも肉感的になっていて驚く。
表情も明るく、舞台に立てる喜びが溢れている。
ソロパートの歌は相変わらず「頑張っとるねぇ」とニヤニヤしたくなる感じだけれど、動く峯岸は実に活き活きとしていて、見るとも無く見てしまう。
日向に出る機会が多くなった所為か、川崎や佐藤(由)に華やかさが出てきた。
佐藤(亜)の「春が来るまで」が拾い物だった。
星野程の巧さは無く、むしろ拙さを感じる部分も有ったのだけれど、佐藤(亜)なりに丁寧に歌っていて、ともすれば耳障りになる特徴のある声も可愛らしく聴こえた。
戸島の歌と動きは高いレベルで均質。 何時見てもハズレが無い。
もっと評価されて良いと思うのだけれど、戸島の良さは生で見ないと伝わらない部分があり、そのあたりが難しい。
「なんて素敵な世界に生まれたのだろう」の前の着替え待ちの間繋ぎに、リバイバル公演に当たっての気持ちをメンバーに語らせたビデオが流れるのだけれど、これが良い出来で、一旦萎えた気分を立て直す事が出來た。
今日は「アンコール無しヨ未遂事件」以来の、遣り切れない気分での観覧となったが、最後は後味良く終れた。
オーラ云々と言うのは積み上げた経験の量にも比例するものなので、それだけで良し悪しは語れない。
北原などはAに行ってもKに行ってもBに行っても出てくるが、何処で見てもソツ無くこなしているのが恐ろしい。
初期の頃のように、日々同じ公演を積み重ねて経験を積んでいくことは出来ないが、何時何の役で呼ばれるか判らない緊張感と憶えなければならないパートの多さに依って身に付く物も有ると思う。
北原とか鈴木には、便利屋で終らずに何者かになって欲しい。
気温は然程高くないが、じとじとと蒸し暑い。
今週も仕事帰りに東京タワーへ。
七夕を控えて、東京タワーでもそれにあわせたイべントやキャンペーンをやっており、浴衣を来たカップルもちらほら。
今週は折井も浴衣で登場。 白地に草花の柄。 桃色の花が可愛らしく、緑の葉が目に涼しい。
帯と下駄の鼻緒は赤で、アップにした髪には花簪。
キラキラ光る素材のイヤリング(もしくはピアス)が良いアクセントになっている。
口湿しのジュースは、いつものペットボトルのものではなく、缶ジュースだったのだけれど、これは浴衣の帯がきつくて動きにくく、自販機で買う際にボタンを押し間違えたらしい。
折井のお奨めの曲を掛けるコーナーでは、最近慶事の有ったDreams Come Trueの「七月七日、晴れ」。
七夕の曲を探したけれど、意外に無いとのこと。
カフェ・ラ・トゥールから一品頼むコーナーでは、いつもは飲み物を頼むところ、今週は七夕限定スイーツの「スターダスト・サンデー」を注文。 今週もあっという間に届いていた。
この「スターダスト・サンデー」抹茶のゼリーと白玉の上にソフトクリーム。 ソフトクリームの天の川を挟んで、ベガとアルタイルを模したお菓子が向かい合っている。
今週は一般客が非常に多く、ざわざわした状態で終始したが、その分足を止める人も多かった。
今日の折井はリクエストから上手く話を広げており、毎週「隣のクラスの花ちゃんが振り向いてくれないがどうしたらいいでしょう?」的な相談を書いてくる戸島花の古参客(怪奇派)の粘着リクエストにも、上手く対応していた。
来週は舞台の初日で折井は休み。 さて、誰が代打で出るのだろうか。
アップトゥボーイのリニューアル第2号。 特集が「歌姫復権」と言う事で、表紙は中川翔子。 裏表紙も街金の広告の中川翔子。
水着グラビアが殆ど無い構成は潔いが、何がしたいのかは見え辛い。
グラビアは後回しにして、先ずは読み物ページから。
読み物ページは玉石混交ながら玉が多い。 「玉が多い」と書いておいてナニだが、石の話から。
まず、ブレーメン大島の真実とはほど遠い「インディーズアイドルの真実」が酷い。 地下アイドルと書かなかったのは評価できるが、それだけ。 事実に反する事を「真実」と書いてしまう事より、あまりの悪文に頭を抱えた。
Parfumeのグラビアから続いて宇多丸と吉田豪の対談「なぜ歌うアイドルは素晴らしいのか!?」
宇多丸も相変わらずテキトーな事を言っているが、対談の相手が吉田豪なので、宇多丸がテキトーな事を言うたびに吉田豪のツッコミが細かく入って軌道修正。 通して読むと形にはなっているし、宇多丸と一緒に出たお陰で吉田豪の扱いも良い。
対談より、「吉田豪のヤバ過ぎアイドルディスク15選」の方が読み応えがある。
テキトーはテキトーでも、筋金入りのテキトーである秋元康はプロのペテン師としての風格があり、インタビュアーは結構鋭く突っ込んでいるのだけど、動じないし、もっともらしい言葉を発し続けて破綻しない。
80年代を語っても、秋元の口からは客の側から秋元を語る際に大抵出てくる「早瀬優香子」「原宿バナナワニ園」「高井麻巳子ファンクラブ、結成即解散事件」と言ったトピックは語られないのだけれど、それでも読み応えのある2ページが出来上がるのだから、引出しの多さには恐れ入る(引出しの多さもさることながら、こじ開けた聞き手も偉い)。
秋元康の仕事は時代に鉋を掛ける事だと私は思っているのだけれど、上っ面だけで薄っぺらいけれど、判っててやっているからこそ、とても美しい鉋屑が出来るのではないかと思う。
斉藤貴志の「女性アイドル歌手 THE DEEP CHRONICLE」は、面白味は薄いが手堅い筆致で、教科書としての価値はある。
相変わらずウスッペラな桃井はることか、途中から「俺トーク」になるサエキけんぞうとか、いやはやなんともな部分はあるが、半田健人にアイドルを語らせたのは良い人選。
70年代80年代のアイドルと並べて、「アイドルのプロ」として松浦亜弥を語っているが、これは立ち読みでも良いので一読していただきたい。
私的トピックとしては、小林香菜の連載がモノクロ1Pながら始まった事。 これの為に財布はたいて買った訳だ。
やっている事が大胆な割に極度の人見知りで小心者の小林なので、写真の表情はやや硬いが、それでものびのびやらせてもらっている所為か、初めての一人仕事にしては小林なりに可愛らしく写っている。
初回と言う事で、小林の小林っぷりを読者に解説するために「軽いジャブから」って事なのか、日本地図と人体図を書かせているのだけれど、これの出来が筆舌に尽くし難い宇宙規模のイカレっぷりで、買う前に立ち読みした丸の内の丸善で軽い眩暈に襲われた程。 未曾有の衝撃が読む者を襲う。
学校教育とは如何に無力なものであるかを思い知らされるが、「それでも生きていける」人間という生き物の根源的な強さもまた感じさせる怪作。 続きが読めるというので、勢いでワニブックスの携帯サイトにまで登録してしまったが、月額315円の価値は有ると思う。
さて、グラビアの話。
巻頭グラビアは、中川翔子のファッション写真っぽいグラビア6P+コンサートレポ1P。
私の嫌いなシノヤマ系の作りこみ写真。 衣装にも凝り過ぎず、背景もうるさくない表紙の写真は良い。
中川翔子の後は、平野綾(ex.Springs)、谷村奈南、ハロプロ絡み、Aira Mitsuki、AKB48、アイドリング!!!、岩田さゆり、バニラビーンズ、波瑠、林未紀、Parfumeと言う並び。
グラビアの並びもそうだが、Parfumeのグラビアの後に宇多丸と吉田豪の対談が続くところに編集にあたっての気遣いが見て取れる。
何を伝えたいか、見せたいかより諸般の事情が勝ってしまっている感じ。 商業誌なので仕方が無くはあるのだけれど。
巻頭のグラビアページは、つまるつまらない以前に、私の興味の外のものが多いのだけれど、事務所的には突っ込んで欲しく無さそうだけれど、本人には突っ込んでも全然大丈夫だと思われる「Parfumeの二番煎じ」と言う危険部位に突っ込んだAira Mitsukiのインタビューが面白い。
デートピアと言う事務所が放つ腐臭を、Aira Mitsukiが触媒となって上手く消しており、「やらされてる感」は有るが「騙されてる感」は無く、自分のやりたいことをやっている爽快さがあった。
隣のページの前田敦子より可愛く写っていると言う事は、写真としても成功しているのだと思う。
谷村奈南は「胸にさえピントが来ていればOK」と言う感じの、割り切りすぎた写真が並んでいる。 インタビューが救い。
AKB48のページは「はい、そうですね。」もしくは「あぁ、そうですか。」としか論評の仕様が無い。
撮り方は凝っているのだけれど、ポーズと表情に面白味が無い。 そもそも定石通りの人選がつまらないのだけれど、これはまぁ需要と供給のバランスなのだろう。
巻頭の1ページずつのグラビア「彼女の音楽&彼女が聴く音楽」と巻末の2ページずつのグラビアの出来は良い。 特に「彼女の音楽&彼女が聴く音楽」は、これだけのために買っても良いくらいの佳品。
「彼女の音楽&彼女が聴く音楽」は、同じカメラマンが撮影環境と撮り方を変えつつ、ヘッドフォンを付けさせた写真で1ページずつ4組。 ヘッドフォンもモデルに合わせて4種類。 正面からではなく、可愛くもしくは綺麗に見える角度を探りつつ、絶妙な角度から撮られていて、ピントの置き場も深度も適切。
岩田さゆりの左手の、二の腕から指先にかけての線と、唇まで含めた表情。
林未紀のヘッドフォンから延びるケーブル。 その行き先と、つまむ指先。 手の配置、表情。
この4ページは隅々まで、穴が開くくらい見ていただきたい。
CDジャケットと公式サイトの写真が可愛く撮れていないバニラビーンズが、少なくとも可愛く無くは無い状態で写っていて安心した。 インタビュアーはマッシュルーム担当の方がハロプロオーディションを受けたのを知っていて書いているのではないかと思われる。
巻末は成海璃子のセルフポートレートが凄い。
橋本雅司がセッティングをしているので、写真の色自体は橋本のそれなのだけれど、成海璃子の表情の付け方と写真の選択眼には畏怖すら感じる。 この人は、これでも食える。
これら以外では、真野恵里菜のP3とP4が良かった。
P4はもっと引いても良いと思うが、そうなるとモデルが小さくなり過ぎて事務所NGかもしれない。
広告以外での水着グラビアは、鈴木愛理で4P、浅尾美和で2Pのみ。
ワニブックスとして出版している写真集は月々一定数ある訳で、そこから使わずに撮り卸しの写真だけで雑誌を作ろうとする志は買えるが、写真そのものの質にばらつきが有り、志の高さが雑誌としての魅力に上手く繋がらない恨みがある。
編集の好みなのか、デザイナーの好みなのか、ハイキーな写真が多すぎて、画面に潤いが足りないように思う。
次号特集は「フリーキャスターのチカラ大研究」で、巻頭は小林麻央。
これまでの購買層とズレている気がしないでもないが、競合誌の中には、写真に関しては全く期待できない物もあるので、写真が判る編集者が作る雑誌には是非頑張っていただきたい。
(7/3/2008 加筆訂正)
「歌姫復権」の号の巻頭が中川翔子と平野綾である事に疑義を呈する向きが有り、言わんとする事は判るのだけれど、これはこれで良いのではないかと私は思う。
コアなアイドルファンには喰い足りない部分は有ると思うけれど、ハロプロやParfume、中川翔子や平野綾しか知らない層に、「そこから先の世界」の存在を見せようとする構成は、購買層を開拓する意味に於いては総じて雑誌が売れない現状での販売戦略として妥当だし、初見では序列で並んでいるように見えたグラビアも、よく見ると「見せたいもの」「推したいもの」がさり気なく挟み込まれている。
アイドルを語りたがるが実はハロプロとParfumeしか語れない宇多丸に博覧強記の吉田豪を付ける事に依って話を拡げて、Parfume目当てで買った向きにも否応無く外の世界を見せたり、読み物ページも練られている。
こうしても見ると、Parfumeのグラビアの続きとして宇多丸の対談が配置されているのも上手い。
期待しないで買って、期待しないで読んで、初めはさしたる感興も起こらなかったのだけれど、レビューを書くにあたって通読してみると、見えなかったものが見えてきて、読めば読むほど面白いし、写真に関してもページ数の少ない細かいグラビアの出来が実に良い。
問題はページ数の多い(多いと言っても4ページかそこらだが)グラビアページが面白味に欠けること。 来月も表紙が小林麻央と言う事で、細かいグラビアに期待して発売日を待とうと思う。
アップトゥボーイ本誌との連動企画と言う事で、連載ページの詳細を見ることが出来る(毎週更新)。
先週の第1回は「日本地図」と「人体図」だったが、今週は「漢字テスト(読み)」と「お絵かき」。
写真の表情はまだ硬いが、「漢字テスト(読み)」と「お絵かき」では小林の小林っぷりが実に良く出ている。
小林の繰り出す珍答や怪奇画を、イライラしたり頭を抱えたり、泣き笑いしながら見て良くと、最後に
「ニョキ☆(にっこり)」
小林の魔法で全てが還元されていく。
次回更新は7/10とのこと。
27日の分を今日の日付で書いてしまったので、そちらは当日の日付で書き直して、最近思う事など。
仲間内で聞かれるのが「AKB48のメール抽選が当たらなくなった」と言う事。
客の分母が増えたのかもしれないが、それにしても当たらない。 休日はともかくとして、平日でもキャンセル待ちすら来ないとの事。
私は手元不如意で、ここのところメールを出してすら居ないのだけれど、月の初め頃に土日で6公演有って、FC枠と一般枠と取り混ぜて全枠送っても、一公演当たるか当たらないか。
その所為か、AKB48に対する執着は自然に薄れてきて、これまでは劇場中で何が起こっているのか気になってレポート系のサイトにも目を通していたのだけれど、その頻度も減った。
まぁレポート系のサイトの書き手の物の見方が表層的で飽き足らないと言うのもあるが。
プロダクション尾木(小嶋、高橋、峯岸、浦野) → 月額525円×12=6300円
オフィス・ピラミッド プリンセスコレクション(佐藤(由)) →月額893円×12=10716円
サムデイ(篠田) → 月額500円(年会費5500円)
office48 モバイル → 月額315円(メンバー一人あたり)
事務所の総合画像サイトであるプリンセスコレクションはどうなっているのかよくわからないが、他の事務所は有料サイト内でブログを書かせている。
office48 モバイルは、メンバーからメールが送られてくるが、対応キャリアがドコモとauのみで、まぁいろいろ大変らしい。
こうしてブロック経済めいた囲い込みのあおりで、こちらも有料サイトで、チケットの優先予約(上記のとおりで当てにならない)とメンバーブログしか意味のあるコンテンツの無いファンクラブサイトが有名無実化・・・とまでは行かないが、はじめの頃に較べると、更新頻度はかなり減った。
オフィシャルサイトのAKB日誌の更新も有ったり無かったり無かったり。 携帯公式サイトのブログも更新されたりされなかったりされなかったり。
チケットは当たらない。 ブログ読むのも一と散財。 払った代価に見合った商品が提供されるとも限らない。
どうにかならんもんですかね。
多田愛佳、菊地彩香、仲川遥香、平嶋夏海、渡辺麻友の5人がプロダクション尾木へ移籍。
これで尾木組は9人。
今週も仕事帰りに東京タワーへ。
下から見上げると、雲が低く垂れ込めて特別展望台から上は白く霞んでおり、エレベーターで大展望台に上がると、周りのビルも上の方には靄が掛かったように成っている。
霧雨までは行かないが、じっとりと湿っぽい。
今日も誕生日に結婚記念日にプロポーズ。 お目出度いリクエストがテンコ盛りで、リクエストをした当人が現場に居たりもして、何時になく盛り上がる。
海外からのリクエストもあり、入念に下読みをしてからスラッと英語のメッセージを読む折井。
リクエストを読む度に「いっこめ〜」「にこめ〜」と折井。 DJミズノ氏が七つ目くらいまでカウントしていた。
カフェ・ラ・トゥールから一品頼むコーナーでは、「アイスも美味しいんですケド、食べながらのDJも難しいので・・・」と、今回はジンジャエール。 頼んでからあっと言う間に出てきて目を丸くする折井。
後半も誕生日にまつわるリクエストが続き、「お誕生日ジングルが必要だ!!」とミズノ氏。
東京タワーそのものの客からのリクエストでしっかり番組が廻っており、これまで見た中でも一番の盛り上がりとなっていた。
「目当て」で来ている客の中には、相変わらずなのも散見されたが、「目当て」で来ている客以外の部分を巻き込んで、イベントそのものは上手く進行していた。
今週も仕事帰りに芝大門。 すっかり日が長くなって、夕空に東京タワー。
なんだか熱心な折井あゆみファンみたいになって来た。 これで良いのだろうかと自問。 まぁ、良いのではないでしょうかと自答。
今夜は折井の入りが遅れて、5分押しでスタート。
今日の折井は水色の花柄のチュニックに白のパンツ。 胸元にはパールのネックレス。
ジメッとした陽気ながら髪は暴れておらず、舞台の本番に合わせて手入れをしたのだと思う。
目当ての客はいつもより多めだったが、マナーの悪さに些か閉口。 人として模造紙以下であると言う事は、即ち既に人間ではないと言う事を意味する。
それでも先週よりは平和、先週が酷過ぎた。
なぜアイドルファンの低劣な部分を占める客と言うのは、群れたがり馴れ合いたがる割に、タレントとは1対1になりたがるのだろうか?。
東京タワーホームページからのリクエストが浸透してきた所為か、現場でのリクエストは早々と締め切り。 今日は「結婚5周年です」とか「今夜プロポーズします」とか、Night View DJに合わせて記念日を祝おう、記念日にしようと言うリクエストが幾つも有り、折井も興奮気味。
それだけ東京タワーのイベントとして浸透していると言う事なのだろう。
折井は常に自分の言葉で喋れる状態にあるので、リクエストそのものもしっかり読めているし、それを元に話を膨らませたり、DJミズノ氏に振ったり、良い仕事。
ミズノ氏のターンテーブル捌きにも、キレが有った。
回を追う毎に良い放送に成って来ていると思う。 塔内のみのオンエアなのは実に勿体無い。
番組としても楽しいが、リクエストの多くを占める一般客からの「惚気リクエスト」の箸休めとしての「ふつおた」的スタンスのリクエストを書く作業も(選曲も含めて)私にとっては楽しい。 何と言うか、ハガキ職人の血が騒ぐ。
その日その時にあわせたネタを織り込みつつ、選曲に凝ってみる。
週末に父の日を控えて、父の日の思い出など。
お金を掛けないプレゼントとして、何年か続けて「ナントカ券」的なものをあげていたそうなのだけれど、折井(父)は直ぐ無くしてしまい、実質何もあげなかったような年が有ったなんて話を。
その「ナントカ券」の中には「肩叩き券」「腰揉み券」の他に「朝起こし券」が有ったと話していたが、そもそも折井本人が(以下略)
舞台で重ねた経験が生きてきていて、原稿は合間々々にしつかり読み込んでいるし、その時々の状況に合わせた振る舞いも出来ている。
何より声が変わった。 発声が良くなった所為か、噛まなくなったし、張らなくても通る声が出るようになっている。
客の質は落ちたが、折井の仕事の質は確実に上がっている。
今週末もメール抽選の籤運はサッパリで、土日とも3公演ずつのところ、11通送ってFC枠でのアタリが一つ、一般で絶望的な数字のキャンセル待ちが一つ。
そんな訳で土曜のチームK公演は見られず、日曜のチームBのソワレのみ観覧。 土日で4公演観られたのなんざ、今は昔。 もっとも4公演観た日にゃ財布がもちませんが。
あんなことが有った日なので、心なしかカフェの空気も重く。 いやはや、アイドル見るのも命がけ。
抽選入場はそれなりで、まぁなんとか全体を見渡せる場所を確保。
影アナは菊地。 妙に威勢が良いのは若くて元気なのか、もはや自棄糞なのか。
今日は足の怪我が尾を引く佐伯が一部休演するだけで、チームB全員が出演。 思えば松岡が怪我をしたり、佐伯が怪我をしたり、多田と渡辺が休んだり、全員揃ったのを見るのも久し振り。
松岡は休んでいる間に些か膨張したらしく、ウエストの位置が上がってスカートの裾から次の衣装がはみ出てしまっていた。 帝国陸軍ではないけれど、服に身体を合わせないと一寸不味い。 そもそも別注の井上の衣装には、こう言う事は起こらないようだ。
松岡は顔もぷくぷくしたようでは有ったが、相変わらず動きには切れがある。 井上は、顔だけはシャープになった印象。 早乙女の表情が良い。
自己紹介のお題は「男の人にカラオケで歌って欲しい曲」だか何だか。
「カラオケに行かないので答えられない」と仲川。 代わりに男の人が食べていて美味しそうに見えるものを、少し含羞みながら答える。
「ステーキです」
これに対して菊地が「ばーか」と茶々を入れ、仲川に反撃の隙を与えずに自分の自己紹介に入っていた。 このあたりの掛け合いも楽しい。
片山が「久保田利伸さんのMissingです」と言うや、「昭和だ」「昭和、昭和」と客席がざわつく。 「何でざわざわしてるんですか?」「・・・昭和?!」「昭和じゃないですよ、平成です!!」とむくれる片山。 このむくれ方がまた昭和。
浦野の自己紹介が「私に惚れたら上級者」に変わっていた。
その浦野。 「Y.M.C.A.」と言っていたが、「YOUNG MAN」ではなく「Y.M.C.A.」と言ったと言う事は、西城秀樹ではなくVillage Peopleだと言う事なのかと、顎が外れるくらい驚いたが、レイザーラモンHGを想定しての答えだったようだ。
「天使のしっぽ」
コドモとしての可愛らしさはそのままに、動きに巧さの出てきた多田が素晴らしい。
仲谷の眼鏡無しの顔のメイクと髪型にも、漸く落とし所が見えて来たようだ。
野口も髪型がすっきりした所為か、表情が明るくなったように感じられた。
「パジャマドライブ」
肩の力が適度に抜けた仲川の表情と動きにゆとりが出来た。 平嶋の動きは相変わらず高いレベルで安定しているし、渡辺の動きと表情も、可憐でありつつ煽情的。 良いバランス。
「純情主義」
今日はなんとなく生音率が高かったような気がした。 片山の歌は生で聴きたい。
似たような体形で、大きく激しく動く井上と松岡。 直線的に動いて止める剛の井上と、曲線的に動いて流して止める柔の松岡。
片山は手首から先の関節の可動範囲が広く、指先まで神経の行った動きが美しい。
バックダンサーで鈴木が入っていた。 相変わらず過不足無い良い動き。
挙動はだいぶ落ち着いて来たが、鈴木の横に来るとイシダさんは矢張り怪しい操り人形のような動き。
「てもでもの涙」
全ての曲に言える事だが、柏木の歌っている時の表情が、見違えて良くなっていた。
これまでは感情を込めると一様に下瞼が上がって険しい表情と言うか、凶相になっていたが、曲の世界観に合わせて演じるような表情の変化も見られたし、客席を睥睨して目で殺せるようになった。
佐伯は前髪が伸びすぎて眉が見えないので表情が判り難い。 髪で輪郭を作っていたが、少し小さく囲いすぎた印象。
怪我が治り切っては居ないようだったが、動きそのものに影響は見られず。
本当は相当痛いのではないかと思われる。 それを考えて、表情の変化が見えにくい髪形にしたのかも知れない。
「鏡の中のジャンヌ・ダルク」
田名部の動きが相変わらず綺麗。 溜めの作り方と衣装や髪の振り回し方が巧い。
米沢も米沢なりに、早乙女も早乙女なりに良い動き。 浦野も、昔は激しい動きの曲では如何にも「頑張っています!」と言う感じの動きだったが、激しい中にも優美な動きが盛り込まれていて、「キスはだめよ」の頃を思い起こさせた(あの曲は1stユニットが一番良かった)。
この曲は菊地も含めて五人五樣で動きの質が違うので、何処を見ても面白い。
曲が終わった後の間繋ぎMCでは、流石に息も絶え絶えと言う感じではあったが、5人で上手く繋いでいた
後半の全体曲は仲川がロッテンマイヤーさんみたいな眼鏡を着用。
田名部と井上が並ぶところがあるのだけれど、井上の動き出しのタイミングはズレなくなっていた。 但し所々井上的解釈で簡略化。
浦野の肩から入るミュージカル動きが美しい。
アンコール半ばのMC、「何か言いたい事ある人〜」で激しく反応する仲川。
自己紹介のお題を勝手に変えてしまった事を平謝り。
「バカな事を言ってしまってすいませんでした。」「ホントは良い子なんです。」「初めて来た人は誤解しないで下さい。」
他のメンバーがツッコミを入れようとすると、人差し指を口の前で立てて「しぃ〜!」
この陽気で一日三公演とあってか、平嶋ですらMCの段取りが飛んでしまったり、幾分くたびれているような印象を受ける部分も有ったが、周りが守り立てて何とか形にしていた。
「ダメだコリャ」と感じる部分も皆無。 実に楽しい公演であった。 チームBは、今が見頃だと思う。 全てが見所で、目が二つしかないのか恨めしい。
誰が見ても楽しいのはB、誰が見ても凄いのがK。
Kの新公演は多少予備知識が有ると楽しく観られるが、初見だと吃驚しただけで終ってしまうかもしれない。
その点Bはハードルが低くて、初見でも十分楽しめる。
終演後の挨拶のところ。 研究生のお辞儀がチームBの連中より短い。 少々浮かれすぎなのではないか。
お辞儀もそこそこに客に愛想を振り撒く光景が上手でも下手でも見られた。
客なんざ偉くもなんとも無いんで「頭下げろ」とかそう言う話ではなく、舞台に立つ者の最低限のエチケットとしての挨拶はきちんとした方が良いと言う事。
可愛いから許されて入るが、首を傾げながら首から上だけガクリと下げるようなのもいただけない。
レギュラーの折井あゆみが舞台の本番と重なりお休み。 代打で同じ事務所の中西里菜。
office48で飼っている面子で廻すだろうと思っていたが、当日はチームK公演。 チームK以外は中西しか居ないので、消去法でそうなるだろうと思っていたら、果たしてそうだった。
案内板には「今日は折井あゆみに代わり、中西里菜(Chocolove from AKB48)がお送りします」と書いてあった。
七時過ぎに現場に着くと、既に目当てで来ていると思われる客がステージ正面の窓際にズラリ。
中西がエレベーターで上がって来るや、亡者共は雪崩を打ってブース前に殺到。
スタッフが出てきて、「こちらは通路になりますので、いつものように窓際で御願いします。」と整列の御願い。
するてぇと恐れ入るどころか「いつも来ていないのでわからない」てんで後に下がらない剛の者が居て呆れた。
そこがどう言う決まりになっているかではなく、人としてどう振舞うかと言うモラルに係っている事柄であって、誰かに決めてもらわないとどう振舞ってよいかも判らないと言うのは実に情け無い。
「応援している」とか何とかそう言う輩はよく口にするけれど、その「応援」なるものが贔屓の引き倒しになる危険性を孕んでいる事を考えていただきたい。
我々が間抜け面提げて現場へ出向いたところで、それが応援になるのかどうかなんざ判りゃしないんで、せめて足を引っ張らないようにしたいし、して頂きたいと思う。
しかし、折井が最初に代打で出た時は、もう少し客の整理に力が入っていたと思う。 仕切りの悪さも混乱に拍車を掛けていた。
そう言う状況で、知己の中でも一番の厄介な客が、白いW-ZERO3を弄りながら上手に現れて、どうなってしまうのかと頭を抱えていたら、その「厄介な客」は厄介な客本人ではなく、よく似たマネージャーの野寺氏だった。
居るなら仕切れば良いのに。
そんな訳で中西里菜が登場すると、一旦下がった連中もじわりじわりと前ににじり出てきて、結局通路なんざ有って無きが如し。
仕事帰りと思しき、背広着た客が率先して塞いでやがるんだから始末が悪い。
中西が何か喋る度に、空気読めない客が拍手喝采。 レギュラーの折井がどう言う立ち位置でこの仕事をしているか考える脳みそがあったら振舞い方も変わると思うのだけれど、判らないのだからまぁ仕方が無い。 諺通りで「つける薬が無い」。
もっとも、古参の中西ファンの人々は遠巻きに見ているようであった。
一対一になりたがる客と、一歩退いて全体を俯瞰しようとする客。
折井あゆみをして「この国の将来が心配です」と嘆かせた、ナニがアレな、AKB48で今年二十歳になる世代の一人である中西。 開演前の影アナの原稿ですら噛んでいるようなのが、漢字で書かれた原稿なんぞ読めるのかと心配はしていたが、漢字どころかカタカナでつっかえていて、ハラハラドキドキ。 なにしろ「カフェ・ラ・トゥール」が読めない。
漢字も同様で、私も黒田ペトリ堂にされてしまったり。
本人も「カタカナと英語が最悪に弱い」と嘆いてはいた。
原稿通り読めないのは、見た目では判り辛かったが極度の緊張の所為でもあったようで、福山雅治を福原雅治と言い間違えてDJミズノ氏に指摘され、「私、今なんて言いました?!」てんで泡喰って言い直したらまた福原雅治だったり。
カフェ・ラ・トゥールに一品注文するコーナー。
「何が美味しいんですか?」と中西、「うーん、アイスクリームものが美味しいんですけど、食べてる場合じゃ無いですかね。」とミズノ氏。 確かに。
そんな訳で「・・・そうですね。 では、オトナな感じで・・・」とアイスコーヒーを注文。
やはり飲んでいる余裕は無かったらしく、アイスコーヒーは殆ど手付かずで残っていた。
中西は、初めから仕舞いまで緊張の面持ちで、喋れば噛みに噛んでいたし、横文字は殆ど正しく読めなかったけれど、その辺りを大幅に割り引いて見れば、与えられた仕事をきっちりこなそうとしている姿勢は見て取れたし、少ないながらも自分の言葉で喋れている部分では活き活きとした姿も垣間見る事は出来た。
曲間には、DJミズノ氏から原稿やリクエストカードの読み方について入念なレクチュアを受けていたが、中西の側にそれを咀嚼する余裕が有ったかどうか。 それでも最後のほうでは悪いなりに良くは成って来ていた。
中西の細いがよく通る透き通った声自体は耳に心地良く、ラジオ向きであり、原稿を下読みして読めない字や判らない単語を調べておいて、それを本番に生かせれば、二回目以降は良くなるのではないかと思う。
この先、こう言う仕事をやりたいのであれば、情報の引出しを多く持てるように見聞を広げて欲しい。
「どんな曲を歌う、どんな歌手なのか」と言う知識ではなく、「どう読むか」と言う基本的な情報が少なすぎるように見受けられた。 どんな歌手かなんて知らなくても、スラッと読めればそれらしく聴こえるものだ(折井はそうしている)。
三基あるエレベーターのうち、一基が更新中。 混み合う前に中西が退出するタイミングで離脱。
本領発揮とまでは行かなかったが、中西の凄さの片鱗くらいは見られたので、まぁ良かった。
初日と二日目であわせて4公演。 FCと一般取り混ぜて7通予約メールを送ったが、当たったのは二日目のおやつ公演のみ。 あとはキャンセル待ちもヘッタクレも無く、かすりもしやがらない。
入場の方は籤運良く、三巡目入場。 初日を見た友人から「小林は上手によく来る」と聞いていたので、上手最前列へ。
引いて見られないので舞台中央から向こうで何が起きているのか判り辛くはあるが、叩いた手の音が生で聞こえる臨場感は最前列ならでは。
影アナは大島。 少々声が枯れ気味ではあり、「やむを得ず」のイントネーションがおかしかったりもしたが、さほど詰まらずに原稿を読めてはいた。
出だしは四曲続けて激しい全体曲。 装身具が外れ掛かった秋元がもぎ取って後ろに投げ捨てていたが、タイミングから投げる方向から落とす場所まで全てが的確。 人と人の隙間に飛礫のごとく。 ブラインドに当たって下にポトリ。
曲の終わりで動きに合わせてそれを拾う小林。
小林は後半の全体曲でも誰かが落とした何かを拾っていた。 この小林の「まわりを見られる余裕」が二日目から出ていることが、この公演の完成度の高さを象徴しているように思う。
今回のチームK公演は、ユニット曲に関しては休む人間の代役として研究生を使わず、チーム内で代役を立てる方針らしく、野呂と佐藤の代役の近野と大家は全体曲のみの出演。 ユニットコーナーで出番のない大家は、バックダンサーとしても出てきていた。
梅田も今日から一部出演で、何曲か研究生が代役で入っていたのだけれど、誰も紹介しないので、その姿勢の悪い猫背のSHIHOみたいな研究生は最後まで誰だか判らなかった。
(あとで友人に聞いたら、研究生の指原とのこと。)
ユニットコーナー一曲目は、社交ダンス見たようなドレスの成瀬・梅田と、男装の秋元と増田(この増田のやったパートは、本来は野呂の担当らしい。)
秋元と梅田、増田と成瀬で棒組になっての掛け合い。 途中から椅子が三つ出てきて、それを絡めて動く構成なのだけれど、これは少々消化不良の気味があった。
椅子を使いたいから椅子を出しただけで、+αが無い。 今は椅子の配置と扱いに意識が持って行かれてしまっているが、動きがこなれて椅子が自然に動くようになって来れば、また印象も変わると思う。
この三つの椅子は、次の曲でも使われて、曲の中で片付けられていく。
ユニット二曲目は、イントロが「悲しき片思い」(ヘレン・シャピロ!!)で始まり、途中「バケーション」(コニー・フランシス!!)になったり、オールディーズのガールポップをゴッタ煮にしようとしたら素材の味がそのまま出過ぎてしまったような怪曲。
人選が早野と小野と奥と言うのが泣かせる。 トランジスタグラマーとツルペタとバタ臭い子供と言う対比の妙。 ついに早野が生きる曲が出来た。
ゆったりしたブラウスに、サスペンダーで吊った半ズボン(敢えて「半ズボン」と書きたい)、体型が出ないようでいて、三人三様の微妙な差違が浮き出る。
国産美少女の完成形としての小野、活き人形の様な奥の息を呑む美形感、整った顔に不釣り合いなまでの早野の量感。 早野の夏が来た。
ユニット三曲目は、バックダンサーに研究生を従えて大島、宮澤、増田、倉持。
大島のバックに研究生を持ってくるってのも人の悪い構成で、私は好きだ。
大島はその日の出演者の調子とか、客の雰囲気とか、色々な要因によってその日のアクセルの踏み具合を変えてくるのだけれど、下剋上オーラを出して踊る中西や北原が後ろにいる所為か、今日の大島は鬼気迫る表情と動き。
色々な人と関わることで大島自身も変わってきたと思うのだけれど、それ以上に大島と関わることで周りが変わる。
このユニットで倉持が化けるのではないかとも期待してしまう。
宮澤は喋らせると訳の分からない事になってしまったりするが、少なくとも歌って踊っている間は実に良い表情と動き。
増田の破綻しなさ加減にもシャッポを脱ぐ。
研究生で目に付いたのは前述の中西と北原。 この二人は意識が前に前に出ているので自然に目に入る。
然し乍ら私が一番感心したのは鈴木。 バックダンサーとしての分を守りながらきっちり踊っている。
上手く使ってやって頂きたい。
四曲目は、大堀と河西の二人で「禁じられた2人」を突き詰めたようなエロ歌謡。
河西の衣装は「禁じられた2人」のそれを思わせるピンクのドレス。 それにエロ要素の装飾品が付く。
大堀は同じ様な形ながらよりエロ要素の強い紫のドレス。
歌もさることながら、大堀の情念過多のコッテリした科白廻しに唸る。 やり過ぎだからこそ許容できる物もある。
大堀の淫靡な動きも物凄いが、それを相手に一歩も引かない河西の受けの上手さも凄い。
ユニット曲最後は松原、小林、奥で「会員番号の歌」
奥のパートは本来佐藤夏希と聞いて納得。 佐藤の芸風はボケられるし突っ込める、歌えるし踊れる、シリアスな芝居も出来るし楽器も扱える一流の喜劇人のそれに近く、小林を上げたり下げたり泳がせたり沈めたりするには打ってつけの人選。
曲の後のMCも含めて、これは佐藤夏希で見たい。
後半も全体曲が続き、アンコールを挟んで更に三曲演って終演。
曲は前述のオールディーズごった煮とヴァン・ヘイレンの「ジャンプ」のパクリと「メロスのように 2008」以外、全体を通して殆どピンと来ず、散漫な印象に終始した。
これまで初演でピンと来なかったものは、ひまわり2nd然り、チームA3rd然り、また見ようと言う気分に成らなかったのだけれど、今回はいつもと違っていて、何故かまた見たいと思った。
それは「最終ベルが鳴る」公演が、チームK、ひいてはAKB48と言う物へのレクイエムなのではないか、そんな気がした事と無関係ではない。
何かしらもの悲しい終末感のようなものが基調低音として響いているように思えてならなかった。
曲はピンと来ないのにまた見たくなる要因と、終末感についてはまた改めて。
今週も仕事帰りに東京タワーに引っ掛かって帰る。
上げ潮のゴミのような人生。
なんだか熱心な折井あゆみファンみたいに成ってきた。
果たしてこれで良いのだろうか?。
今日の折井はこんな服装。
女子の服装に関しての知識が無いので上手く説明できないが、光沢のあるピンクのハンチングを被り、緩く巻いた髪を前に垂らして、袖口の窄まった半袖の白いブラウス。
下はオーバーオールみたいになっている薄茶色のホットパンツで生足祭り。
紺のニーハイソックスに白いヒール。
脚が細いのに改めて驚く。 まぁ脚だけではなく、全体的に細い訳ですが。
今回はこのイベントの250回記念という事で、リクエストをした人には東京タワーのマスコットであるノッポンのノートと栞をプレゼント。
そんな事もあってか、いつもよりリクエストは多め。
DJのミズノ氏がカメラマンである事が判明。 現在、箱根の彫刻の森美術館で写真展を開催中で、今年の東京タワーのカレンダーもミズノ氏の撮影との事。
カフェ・ラ・トゥールから一品注文するコーナーでは、白玉クリームあんみつを注文。 バニラと抹茶のアイスが乗っていて、非常に美味しいと折井さまもご満悦。
「元気が出る曲」として来ていたリクエストから、折井自身の「元気が出る曲」は何かと言う話になり、すぐには思い浮かばなかったようだったが、イベントの最後にAKB48の「桜の花びらたち」を挙げていた。
退出する折井に軽く会釈をして帰宅。
次の公演の準備期間にぶつかり、さし当たってお祝いのイベントも無さそうなのだけれど、チームKの小林香菜が誕生日を迎えた。
友人が「モバイルサイトの小林のフラッシュを待ち受けにすると幸せな気持ちになる。」と言うので、誕生日記念に私もそうしてみた。
「なんでこいつはこんなにバカ面なんだ!?」とも言っていたが、そう言う傾向のある顔ではあり、携帯を開くたびに色々な面白い顔の小林が出て来て、確かに幸せな気分にはなる。
振り付けが憶えきれなかったり、何かしらやらねばならない事が有ったりすると、ビクビクおどおどして悲惨な顔になってしまうこともあるし、誰か辞める人間が居たりすると公演の頭から仕舞いまで泣きっ放しでまるで役に立たなかったりするが、そう言った無駄なプレッシャーが無い時の小林は実に楽しそうな顔で、見ているものを幸せにする。
待ち受けフラッシュには、そんな顔が並んでいる。
根拠の無い自信に立脚した、空中楼閣のような小林の「ポジティブ」は、ちょっとした事で崩れ去ってしまい、めそめそと不安げにFCブログを綴ったりもするが、何時の間にか立ち直って太平楽を並べていたりもする。
さて、その小林、新公演のレッスンも佳境だと思うが、今頃どうしているだろうか。
昨日だか一昨日だかのチームB公演に、バックダンサーとして出ていたそうだ。
巷では高橋みなみのアンダーで登場した宮崎美穂と、今日も出てくるであろうイシダさんの話題で持ちきりだが、私には(バックダンサーとは言え)鈴木が出てきた事の方が重要である。
まぁ、腐らずやっていただきたい。
今週も仕事帰りに東京タワー。
エレベーターに乗ろうとしたら、係員が
「すいません、あちらへお回り下さい。」
丁度、折井とスタッフが展望台へ上って行くところだった。 芝居の稽古の所為か、入りは何時もより遅め。
今日も「目当て」で来ている客がちらほら。
定番となりつつある内巻きセミロングの髪は、湿度が高い所為か少々暴れ気味。
忙しい所為か頭頂部のプリン面積が拡大していたが、初日が迫ればまた手入れをしていくのだと思う。
水色と白のボーダーのブラウスの上に、チューブトップに袖が付いたような、肩口の大きく開いた白く細かい網目のセーター的なものを着て、下も白のミニスカート。
黒のニーハイソックスに白いハイヒール。
帰りは薄い焦げ茶色のスプリングコートを羽織っていた。
肩口の開いたニットは、肩に視点が行くので腕がより細く見える効果があるらしい。
イベントスペースのスピーカーや案内板の配置は、少しずつ手を加えているようで、展望台内に如何に上手く聴かせるか、工夫をしているようだ。
気温が低い割に冷房は強めで、ミニスカートだったことも有ってか、赤地に白水玉のひざ掛けを使用。
DJのミズノ氏との掛け合いで進行していくが、折井がよく喋る日だった。
京都の話題になると、鈴虫寺や地主神社について熱く語る折井に、ミズノ氏も少々引き気味。
折井のお奨めを一曲掛けるコーナーでは、昨年アテレコと歌の仕事をしたクレヨンしんちゃんの映画の主題歌を流していたが、映画のタイトルはぼかして話していたのが妙に可笑しかった。 「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 歌うケツだけ爆弾!」とは確かに言いにくい雰囲気ではある。
会場でのリクエスト開始時間を前倒しした所為か、リクエストは何時もより多かったようで、19:40過ぎにはリクエストコーナーを撤収していた。
会場からのリクエストは相変わらずベタだが、スタッフの選曲は実に趣味が良く、これだけでも聴きに行く価値はある。
20:30を廻ると、出銭ランドの花火が遠く東の空に上がる。
音の無い花火は、妙に寂しい。
会場を後にする折井を見送って帰宅。
なんだか熱心な折井ファンみたいになってきた。 これで良いのだろうか?。
怪我で休演していた松岡が9日の公演から復帰したとの事。
これで代演の鈴木はお役御免となった訳だ。 少し淋しい。
松岡が怪我で休演したのは二度目だったが、今回は代役のレッスンが事前になされていた事もあり、学校行事で出られない日が一日かそこら有ったくらいで、鈴木がきっちり松岡の穴を埋めていた。
松岡は勢い余ってすっ転ぶ事があるくらいの大胆な動きに妙味があり、それと較べると堅実な鈴木の動きは少々面白味に欠ける恨みはあったが、ソツ無く代役の任を果たしていた事は大いに褒められて然るべきだと、私は思う。
鈴木は可愛いと褒めるほど目立って可愛くは無く、可愛くないと貶すほど破滅的な容貌でもなく、ごく普通の10代女子では有ったが、舞台の上での立ち居振舞いは的を得ていて、使える・使えないの基準に照らすと、間違いなく前者に当て嵌まる得難い人材であった。
これがまた研究生として燻ってしまうかと思うと、なんとも勿体無い。
鈴木や中西など、「只の素人」ではない研究生や、身の回りのローボールヒッターの連中が枕を並べて討ち死にしたイシダさんのような「全部持ってちゃう只の素人」の研究生が入った事による緊張感の所為か、チームBの連中は全体的に底上げされて良い動きと表情になっているように思う。
或る日の友人との会話
「劇場支配人にブログで公然と手抜き批判されるとは、○○くんも大変ですねぇ。」
・・・と、その某嬢のファンの友人をからかってみた。
「いや、名指しじゃないし」と軽く否定した後、「『やる気が無い』んじゃないんだよ、緩急をつけていると言って欲しいね。」
ファンと言うのは、有り難いものですね。
図らずも知人と連番。 機械のトラブルとかで開場は遅れに遅れ、抽選が始まったのは七時過ぎ。
籤運はさっき使い果たしたらしく、二十巡近くの入場。 それでもなんとか下手ブロックの全体を見渡せる席にありついた。
影アナは早乙女で、七時二十分を過ぎて漸く開演。 導入部は端折って、小芝居は円陣の部分から。
田名部の動きが頭抜けて美しい。 動き出すとパッと華やぐ。
米沢は高い位置で左右に幅を持たせたポニーテール。 これは実に良かった。
ジュニアアイドル好きがよく口にする「14歳最強説」を裏付ける、渡辺の大人びた雰囲気と子供っぽさの微妙なバランス。
浦野の自由すぎる自己紹介と称したフリートークの後で、いつも遣りにくそうな早乙女の自己紹介。 それでも何とか自分の話に引き戻して〆ている。
早乙女にとっては良い経験になっていると思う。
気が付くと仲川が居ない。 部分出演とのこと。 鬼の霍乱。
「純情主義」でバックダンサーを務める研究生の中西の放つギラギラしたやる気が目を惹く。 「渚のCHERRY」でバックダンサーにされてしまったミネギシの放っていたそれに似た、下剋上オーラのようなものが中西からも出ている。
おやつ公演では終始笑みを浮かべていた「鏡の中のジャンヌ・ダルク」の米沢。 修正してきたのかマチネでは笑顔控えめ。
早乙女は動きに緩急を付けられるようになって来た。
海苔が張り付いたような仲谷の前髪、激しく動いて眉と額が見えた時の方が可愛い。
近視眼的な沿岸漁業から未来思考の栽培漁業へ転換した柏木の今後に期待。
研究生コーナーはかなり端折られてしまい、「名前→ありがとうございました」のみ。 客席はざわつくも、既に諦めムード。
以後、児童福祉法のタイムリミットと追っ掛けっこで進行。
時間切れ5分前でなんとか終演。
AKB48の厭なところは、戸島然り、佐藤(夏)然り、田名部然り、地道に努力して良い仕事をしている連中が中々報われないところであって、鈴木も松岡が復帰すれば「狡兎死して良狗烹らる」と成り兼ねない。
まァ煮られはしないにしても、良弓がお蔵入りと言う事は大いに有り得る。
報われる事が無いでもないので、腐らずやっていただきたい。
昨日、大阪の信長書店で行なわれたイベントに小林も出演。
以下、信長書店の告知より引用
秋元才加ちゃん&小林香菜ちゃん&宮澤佐江ちゃん(Chocolove from AKB48)
AKB48 ヴィジュアルブック発売記念TV公開収録
AKB48ヴィジュアルブック発売記念TV公開収録が大阪で信長書店で行われまーす!!今回、来店してくれるのはChocolove from AKB48の秋元才加ちゃんと小林香菜ちゃんと宮澤佐江ちゃんの三人。(以下略)
引用終わり
中西の間違いかと思ったら、ちゃんと小林が行ったらしい。
えーと、これは Chocolove from AKB48 に小林が加入と言う事なのか、中西のアンダーと言う事なのか、単なる間違いなのか、チームKの新公演でこの3人がユニットと言う事なのか、何なんでしょうか?
小林の口パクと言うのも、面白そうなので見てみたくは有りますが。
昨年の下北沢のクラブイベント以来音沙汰無しだったバニラビーンズが、メンバーが交代して再始動。
オフィシャルサイトも新しくなってブログも開設。
2nd Single「ニコラ」が5月21日に発売、レコ発イベントも5月25日に有るようです(詳細は未定)。
連休は秋葉原の電気街口でフライヤーを撒いているそうなので、見かけたら受け取ってあげてください。
大阪土産に皮だけの生八ツ橋を買って来て、
「あんこ入ってないんですケド!?!」
と狼狽える小林。
これは誰も勝てない。
今日も仕事帰りに東京タワー。 折井あゆみのDJイベントを観覧。
連休中という事も有ってか、観光客と思しき人々で賑わっていた。
大展望台にはカフェ・ラ・トゥールくらいしか座っていられる場所が無いので、1時間半から定点観測していると、同じ客がぐるぐる回遊しているのが判る。
食事を済ませてから上に上がると、七時二十分を廻った頃合。 折井は開始五分前くらいにブース入り。 今週から机の上に ONAIR ランプが付いて「らしく」なった。
マイクの横に置かれた口湿しのジュースの小瓶。 今日はラベルが剥かれていたが、小岩井 純水りんご と推測。 ラベルを剥いておくってのは、良い気配りだと思う。
今日の折井は袖と裾の拡がった白いブラウスに黒いレースのベストを羽織り、パールのネックレスを長めに。 下は細身のジーンズ。
例によってセミロングの髪は内巻きにして、肩から前に垂らしていた。
多少噛んだりトチッたりしていたが、曲間にスタッフと打ち合わせをしたり、リクエストカードに書かれた文章を修正したり、読み方を訊いたり、きちんと仕事をしようとする意思は感じられるので、ダレた感じはしない。
「読む」から「語る」に、「語る」から「喋る」に。 段々硬さが取れて、楽しい雰囲気を醸せるようになってきている。
折井と目が合って会釈され、「やべぇーよ、チョーカワイイーよ!!」と照れている丸刈り高校生なんて図もありつつ。
先週は無かった「カフェ・ラ・トゥールに一品注文するコーナー」では、ティーフロートを注文。 曲が掛かっている間、恐縮しながらソフトクリームを口に運ぶさまが微笑ましかった。
現場では流す曲のリクエストを受け付けている。
会場脇の机の上に、リクエスト用紙と掛けられる曲一覧の冊子が置かれており、名前とメッセージ、リクエストする曲の番号を記入して、リクエスト箱へ。
メッセージの文言に修正が入る事は有るが、基本的に全部読まれるようだ。
受付はイベント開始の七時半から八時十分頃までの短い時間なので、リクエストをされる方はお早めに会場へ。
また、東京タワーホームページの Night View DJ のところからもリクエストを送れる。 こちらの締め切りは前日まで。
当たり前と言えば当たり前だが、普通の人が普通にリクエストした曲が掛かるので、スタッフが用意した曲以外はベッタベタな選曲になりがちなのが難。 昨日はエグザイルが4回くらい掛かった。
辛い事と言えばそれくらいで、折井の顔を凝視するのが気まずければ夜景を見ていれば良い。
秋葉原方面は最早、仕事帰りにふらっと見に行ける場所では無くなってしまったので、来年の春までの期間限定ではあるが、こう言う気楽に楽しめるイベントは嬉しい。
昨年の春先に 小林さくら の代打でやった時にも見に行ったのだけれど、今年は折井あゆみ本人が東京タワーイメージガールと言うことで、レギュラーになって二回目の公開 DJ。
「目当て」で来ている客は去年より少ないが、ブース内外を見渡す余裕もあり、仕事振りとしては格段の進歩。
今日の折井は水色の花柄のチュニックに細身のジーンズ、胸元にはパールのネックレス。
相変わらず細いが、以前のような窶れ果てた感じは無く、手入れの行き届いたセミロングの髪をゆるく内巻きに。 化粧の乗りも良く、表情も明るい。
舞台で經驗を積んだ所為か、澄んだ声は以前よりよく通り、滑舌も良い。 マイクの使い方も上手くなっていた。
アシスタントのDJ氏との息もあっているが、 feature を「フューチャー」と読んでしまう未来派っぷりはご愛敬。 多少トチっても狼狽えないので、安心して見ていられる。
実際にはそんな事は無かったが、リクエストが少なそうな感じがしたので、私も一枚書いてみた。
自分のハンドルが折井の声で読まれるってのは、何となく面映い感じがしないでもなかったが、「池田模範堂」みたいに平板に読んでいただきたいところを「戦旗共産同」みたいなイントネーションで読まれてしまったので(どこの左翼だ)、思わず吹いてしまった。 お茶を飲みかける前で良かった。
イベントの性格上、選曲がベッタベタにベタなのが難と言えば難だが、折井の耳に心地よい声を聴きながら夜景を眺めるのも一興。
一時間半立ちっぱなしだが、寄りかかっていられるモノがあるので、どこかの劇場より格段に快適。 空気も良い
折井の仕事っぷりをのんびり観るには、良いイベント。
リクエストの締め切りが意外に早いので、リクエストをされたい向きはお早めにお出かけになる事をお奨めしておく。
仕事帰りに広小路亭へ。
七時過ぎに辿り着くとほぼ満席、開口一番の松幸さんの「金の大黒」の半ば。 入り口のカーテンの陰で一席終わるのを待っていると、酔漢二人組がドヤドヤ入ろうとしたので頭ぃ来て、「一席終わったところで入るのがマナーですんで、少々お待ち下さい。」と制止。
止めたは良いが、
「便所どこだ」 → 「二階にございます。」
「ベンチねぇのか」 → 「そちらにございます」
五月蝿いことこの上なく、入る前に疲れた。
しかもみっちり演ってるから「金の大黒」が長い長い。
一席終わったところでするっと入場。
酔漢が後からついてきて横にドカリと座ったのには参った。
「金の大黒」立川松幸
「真田小僧」立川吉幸
「ねずみ」立川談幸
<中入り>
「湯屋番」立川吉幸
真田小僧はサゲまでみっちり。
真田小僧も湯屋番もあまり演らない噺で、吉幸さんを長く見ている人も「初めて聴いた」と言っていた。
談幸師匠の「ねずみ」も珍しいらしい。
湯屋番は古いクスグリが一と回りして面白かった。
例) 「滝だ滝だ滝だー♪ 滝だ滝だ滝だー♪ 滝だターキーダー♪」
クサいクスグリだが、一寸照れながらも遣り切ることで可笑し味が出てくる。
師匠の前って事で、幾分緊張して噛んだりもしていたが(あと早口でもあった)、温かい良いお客さんで、しっかりウケていた。
四月馬鹿の日に書くと嘘に埋もれてしまうので日付を変えてみる。
一昨年の四月一日は出勤日だったので、私のKチーム初見は四月二日。
最初の一と月の日記を読み返すと、直接的な表現は少ないながら否定的な感想が多い。
此の頃は小林の「みんなドコ見てるのかな〜?」に対して舞台上の面子が「香菜ちゃ〜ん」と返す予定調和とか、夏木ゆたかみたいな早口で上滑りした佐藤夏希の喋りが怖気が立つほど嫌いで、必死さがネットリと重苦しく伝わって来る大堀や見せ場の殆ど無い今井や上村を見ているのも辛く、梅田の八重歯が怖く、高田の自棄糞に蹴り上げてパンツ丸見えなのには目の遣り場に困り、小野や奥のコドモっぷりにも頭を抱えていた。
それでも通いつづけたのは、AKB48劇場に通い始めた12月からの3ヶ月餘で、積み重ねたステージの数だけ初期メンバーの連中が日々変わっていったように、Kチームの連中も日々変わっていくだろうし、Aチームは半月出遅れたけれど、今度は最初から追いかけられると言う期待からだったように思う。
Aチームの「会いたかった」公演が始まると、どこを切っても前田・高橋が出てくる金太郎飴みたいな構成と、戸島や星野や大江や浦野の冷蔵庫の餘り物みたいなソロパートも碌に無いような扱いにバカバカしくなり、尚且つそんな糞セットリストでも大入り満員と言う状況にも嫌気が差し、比較的気楽に見られるKチームに行く比率が増えた。
もう一つの理由としては、宇佐美が抜けた事であって、「宇佐美の抜けたAチームなんざ味の素無しで作ったすがきやのラーメン」てな気分でも有り。
(それは星野のふにゃらけた笑顔と、数少ない歌パートでの豹変した「歌うたいの顔」のギャップを見て変わっていくのだけれど、それはまた別の話。)
あれだけ嫌いだった小林も、「いや小林凄いって」と力説する友人の言に從って観ているうちにだんだん面白くなり、佐藤の喋りも過剰な必死さが薄らぐと共に寧ろ好ましいものになり、膨張を続けて蹴り足の低くなった高田のパンツも見えなくなり、昼には居た上村が夜公演で消えて二度と戻って来なかったり、KチームがチームKになったり、そうこうしている内に夏が来て秋が来て、飽きは来ず冬が来て、セットリストが新しくなるたびに楽しさは増していった。
チームKとしての新公演が楽しみだ。
チームAとチームKの混成で数ヶ月間公演が行なわれた結果、チーム内での序列が付き過ぎたきらいはあるが、その反面チーム間の序列は解消されたように思う。
眠いので今日は此処まで。
「でもでもの涙」ではなく「てもでもの涙」らしい。
正式な表記が発表されたら、纏めて修正予定。
最近仲川が良い。
「パシャマドライブ」での、コートの翻し方が綺麗。
但し、パジャマのまま歯ブラシ横咥えにして近所の自動販売機まで行ったり、パジャマのまま便所サンダル突っかけて近所のコンビニまで行きそうなイメージ。
早乙女のもどかしい試行錯誤にも、出口が見えてきたような気がする。
僥倖で昼夜当選、呆けてふらふらと秋葉原。
秋葉原に着いてから忘れ物をしたのに気付いて青くなり、ATMで金を下ろして残高に更に青くなりつつも、なんとかチケットを購入。
チケットを買う時間が分散したので、カフェはカフェとして機能していた。 座って時間潰し。
今日は「メディア収録」との事で、昼夜公演とも多田と渡辺が休み。 開演前に代役予想。
誰が出るかに依ってキャンセルの数が増減するので、キャンセル待ちの人々には切実な事であったりする。
「戸島あたり出ませんかねぇ、確実にヒマでしょう。」「あー、ヒマそうだよねぇ。」なんて話をしたり。
抽選入場の籤運は悪かったが、下手ブロック4列目通路際に空席が会ったので潜り込む。
自棄にゆったり座れると思ったら、真ん中辺の客が二人分占拠している。 常連の無法も酷い時は酷いが、一般客のモラルも知れたものであったりする。
オーバーチュアで幕が開き、ざわざわと小芝居から。 多田と渡辺が居ないということで
「知らない人が居る!!」
「誰ですか?」
「キタリエです。」
「イシダさんです。」
イシダさんなる者への期待が一気に高まる。
円陣を組んで「いつも、感謝。」「冷静に、丁寧に、正確に。 みんなの夢が叶いますように。」「AKB! チームB!!」
明転して一曲目「初日」。 とりあへずイシダさんを探す。
知らない顔は三人。 初めはメガネではなくなった仲谷と研究生二人の判別がつかなかったが、一人だけ動きが危なっかしいのが居て、これが「イシダさん」だろうと見当をつける。 自己紹介になると、果たしてそれが「イシダさん」であった。(メモには「プアマンズ えれぴょん」「挙動不審、好事家向き」と書いてある。)
この「イシダさん」。 実に危なっかしくて、隣の人の振り付けを見ながら踊ったり、足元のバミリを見ながら移動したり、それでも間違っていてぶつかりそうになったり、あっちへ引っ張られたり、こっちへ引っ張られたり。
チームBの連中がこの「イシダさん」にぶつからないのに唸る。 ぶつからないどころか、避けたり、位置を修正してやったり。
連中も伊達や酔狂で一年板の上にゃ居なかった。 おみそれしやした。
二曲目、三曲目と進む毎に「イシダさん」の挙動の怪しさは増して、自己紹介になる頃には忘我の境地と云った趣。 これは客の食いつきも良いだろう・・・と思っていたら、初物好きの連中がこぞって反応していた。
自己紹介では、田名部が「自分が家ではアウェーなんですが・・・」と話していたのが妙に可笑しかった。
多田の位置に「イシダさん」。
動きの激しい全体曲にくらべるとまだマシだが、実に危なっかしい。
仲谷と野口が安定しているので破綻無く終了。
渡辺の位置に「キタリエ」。
こちらはやるべきことは大体出来ていた。
渡辺に較べると華が無いが、これはまぁ仕方が無い。
平嶋は高いレベルで安定。
仲川に驚く。 仲川なのに指先まで神経の通った綺麗な動き。
ゲネでは後で踊る子供に目が行ってしまい、ちゃんと見ていなかったので、今日はねぎま隊の葱を中心に鑑賞。 赤葱の片山は体形は貧相ながら、動きと表情は堂々たるもので、歌唱も安定。 生歌率はもう少し上げて欲しいが、動きのある曲なので、これは仕方が無い。
頑なに腹を隠してきた井上は、久々の腹出し衣装。
この曲の良いところは歌にエフェクトを掛けすぎないところで、元根多になったであろう物に感じていた弄り過ぎて歌い手の個性を殺してしまっている様な居心地の悪さが無い。
柏木の隣に持ってきて吊り合いが取れるのは矢張り佐伯。 手足が細くて長い。 二人とも動きに独特のグルーヴがあるので、並べて踊らせると実に面白い。
三人の頃の dream を思わせる、スタンドマイクを立てて罰ゲームでやらされているかの様な変な動きの振り付けもサマになっている。
この曲の良いところは、スタンドマイク2本で始まるものの、スタンドからマイクを外して上手下手に移動して歌うところ。
これ迄の立ちマイクの曲ではセンターブロックに居ないと碌すっぽ見えなかったのが見事に改善された。
柱外通路から2席目あたりに座ると、ド真正面に來る。
最初から最後まで走り回っている上に、曲の後に間繋ぎMCをやらねばならない過酷なユニット。
ゲネを見た後には「フランス革命のパリ市民みたいな衣装」と書いたが、よくよく見ると軍服だった。
菊地の衣装の色使いが「よくわかった人」が使うそれで嬉しい。
アイパッチを着けて出て来て、舞台中央で外して地面に叩きつける浦野。 ちなみにアイパッチは、MCの最中にスタッフの人が拾いに來る。
「イシダ」さんは「僕の桜」だけの出演。 まぁ、客観的に見て無理そうではある。
「命の使い道」の一言科白は、平嶋で「おじさん、寂しいと思った事、有る?」 はい、懐が淋しいです。
「Two years later」「命の使い道」で暗く始まり、「キスして損しちゃった」で明るくなったところに間繋ぎMCが挟まり、「僕の桜」をしっとり歌い上げて本編終了。 この構成も良い。
曲中の人員配置とか、花道の使い方とか、しっかり練られた公演である事が見ていて良く判る。
「ワッショイB!」は、キタリエだけ歌詞に反映されていて、この曲は出ない「イシダさん」は多田のまま。
抽選入場の籤運は昼以上に悪く、空席はまばら。 思い切って下手お立ち台の舞台寄りへ。
ここは意外に死角が少なく、客席、PA、上手扉前の関係者観覧スペースまで見渡せる。 そのかわりメモを採ると目立つので、要点のみに留めた。
今日は下手側の本多芸能が良い仕事。 相手の目を見てモノを言える、長いものに巻かれないタイプ。 使える。
暴れ者の知己が最前列で例の如く頑張っていたのだけれど、彼が軍事境界線をはみ出す度に素早く対応。
「ほぉー、やるじゃねぇの」とニヤニヤ見ていたら私もギロリと睨まれた。 クワバラクワバラ。
上手扉前には、研究生の藤江ともう一人若い娘(中田だったらしい)。 秋元も来ていた。
腰骨の位置がはっきり出る衣装を着ると、佐伯の足の長いのが際立つ。 友人の言の如く、井上は水陸両用モビルスーツみたいに見える。
「イシダさん」はソワレも「イシダさん」だった。 仲川や小林の初めの頃もこんなもんではあった訳で、じきに慣れるだろう(むこうもこっちも)
自己紹介で「イシダさん」こと石田晴香が14歳であることが判明。 どよめく客席。 ちなみに「キタリエ」の北原里英は16歳。
「天使のしっぽ」
野口と仲谷は膝と腰を上手く使って尻尾を操っていた。
野口、中谷と較べると、「イシダさん」の尻尾の動きが弱い。 このあたりのたどたどしさも好事家向き。
アンダーが研究生で固定となると、A-2ndの時の峯岸のような、お茶を挽かされたメンバーの劇的な下剋上っぷりは見られない訳で、そのあたりは少し物足りなく思うが、こうして研究生と並ぶと、やっている事の質の高さで、脇にいても客の目を惹く事は出来ると思う。
「鏡の中のジャンヌ・ダルク」
アイパッチをして出てくる浦野。 元根多を考えてみた。
1. 丹下段平
2. タモリ
3. キャプテン・ハーロック
4. 鬼島軍曹
4. が一番近いか?。
意外に重い旗を支えきれずに倒れる事の多かった岩は重くなったようで、運ぶ役の早乙女が一寸辛そうだった。
聴く曲としての好みは「純情主義」と「でもでもの涙」だが、見るとなるとこの曲が一番楽しい。 見世物として、良く出来ている。
「命の使い道」
月蝕踊りで始まる。 最後は「大滅亡」で〆て欲しい。
一言科白は、米沢で
「おじさん、お金持ってる?」
持ってません。
米沢の猛獣遣いとしての腕が上がったお陰で、浦野はより自由に振舞えるようになり、今日も遣りたい放題。
それを米沢が上げたり下げたり、上手いこと料理。
そこに平嶋が加わるとさらに面白く。 三つ巴でノーガードの殴り合い。
実に面白い。
なんだか井上の動きが機敏になっていた。 まだ怪しい部分はあるが、一番きちんと動けているであろう田名部と並んで踊っても、然程違和感を感じなかった。
バックダンサーで出た研究生の大家志津香は、佐藤夏希を更に地味にしたような感じ。 手つなぎ挨拶で前に行き過ぎてつんのめっていて、初期の大江を思い出した。
緊張しすぎて女の子っぽくなっているが、本当はこんなキャラクターでは無いので、第一印象を決めるのはちょっと待って下さい・・・と息せき切って語るさまが微笑ましい。
田名部の動きが大きくて綺麗。 秋元才加のように成りたいと言っていたが、方向性としては正しいと思う。
チームAの1stに有った「一曲目からのわくわく感」と、チームKの2nd、3rdに有った「あてがきの妙」etc...
メールが当たらないと中で観られないのだけれど、当たらなくてもとりあへずカフェの片隅に行って、音だけでも聴いてから死んだ方が良い。
正直なところ「そろそろ足の洗い時かな・・・」なんて思っていたりもしたのだけれど、こうなるとそれは無理だ。
頭から尻尾まであんこたっぷりで美味しくいただけるが、真ん中のユニットコーナーが特に美味しい。
一日の日記に書けなかった分を補足。
曲名は「仮」ですので、あしからず。
野口、◎多田、仲谷
太田貴子の「パジャマのままで」とか、松田聖子の「制服」を連想させる、キーボードのトレモロで始まるイントロで既に無条件降伏。 ポツダム宣言でも何でも、謹んで受諾する。
三人とも上手くはないのだけれど、多田の可愛らしく、あどけない声。 中谷と野口の不器用で拙いが、ひたむきで丁寧な歌唱。
加之 敵ハ新ニ凶悪ナ迄ニ可憐ナル衣装ヲ使用シテ 惨害ノ及フ所 眞ニ測ルヘカラサルニ至ル
動くと揺れる尻尾に、多くの客が悶死。
平嶋、◎渡辺、仲川
パジャマの上にコートを羽織ったような衣装で、タイトル通りパジャマのままでドライブに連れ出される歌なのだけれど、パジャマから先への展開を仄めかす歌詞は無く、軽いドキドキで済んでいる。
渡辺のいたいけな上にもいたいけな歌唱、平嶋の臆面も無い歌唱、おっかなびっくり歌う仲川。
渡辺 → カオリちゃん
平嶋 → 花沢さん
仲川 → カツオ
井上、◎片山、松岡
勝手に「ねぎま隊」と呼んでいる。 「井上、片山、松岡」と並ぶと「肉、葱、肉」
ボーカルにエフェクトを掛けた「Perfume みたいなの」を発注したら「Aira Mitsuki みたいな曲を歌う麻生真美子&キャプテンみたいなの」が出来てしまい、自棄糞で賑やかしに研究生を6人ブチ込んだような感じ。
比較的低くて張りのある、チェロの音色のような片山の声にピタリ合っていて、適度なビブラートも耳に心地よい。
柏木(ピンク)、佐伯(白)。 紅白でおめでたい。
「意外と可愛い声」の佐伯と、「意外と可愛くない声」の柏木。
メタルパーカッションが良い薬味になっている。
歌詞に紫陽花が出てくるので、少なくとも梅雨時迄はひっぱるのだろうと思うが、このセットリストなら一年でも通える。
◎菊地、米沢、田名部、浦野、早乙女
熱い上にも熱い、疾走感のある産業ロック。
動きが大きく、切れのある連中を集めてあるので、人数以上の迫力。 浦野の大仰な芝居掛かった動きも楽しい。
歌詞に「少女達よ、誰もがジャンヌ・ダルクに成れるんだ。」とあるが、ジャンヌ・ダルクになれるかどうかは別として、既にシャルロット・コルデーくらいの剣呑さはある。 こんなのになら刺されても良い。
# Dwightsa [has dapoxetine been approved by the fda <a href=http://ds..]